ゲスト
(ka0000)
標よ、花よ、縁を……
マスター:DoLLer

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2016/05/08 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/05/22 22:00
オープニング
●スズラン配り
「「幸せのお裾分けに、スズランはいかがですか?」」
スズランがたくさん入った花籠を持つ少女達。彼女達は時折言葉を重ねて、ミュゲの日を盛り上げようとする。
「家族に、恋人に、友人に……誰かが幸せになるように、そんな気持ちを形にしませんか?」
声には少し緊張が残るものの、はっきりと話しかけるパウラ。
「そのお手伝いが出来るよう、摘んできたスズランです……ぜひ、どうぞっ」
デリアがはにかむように笑って、道行く人にスズランを差し出す。
けれど彼女達は、他にも何か気になることがあるようで。
(……ああ、そうか)
スズランの花を籠に詰め直す作業をしながら様子を伺うユレイテルは、二人の視線の動きで気付く。
彼女達は頻繁に、もう一人の巫子の様子を伺い、そして曲がり角や物陰に視線を向ける。仕事に支障が出ない程度に。ただ、時折そわそわと。
待っているのだ、彼女の妹が現れないだろうかと。
(あの二人にとって、それが彼女たちの幸せだと思える、そういうことだろうか)
●時間は少し遡って
「これは浄化術の巫子の修行なの」
パウラの一言にピースホライズンに行くことを頑なに拒否していたサイアを押し黙らせるのに十分な効果があった。
「も、森の中だけで十分じゃない……」
「森の中だけではできない経験もある。巫子としてたくさんの経験を積むことで力をつけることが大切だって長老様のお話よ」
もちろんその長老というのがユレイテルであり、彼ならそう言うだろうこともだいたい推測はしていた。
しかし、外は自分を壊していく恐ろしい世界にしか思えないサイアにとって、そのまま諾々と受け入れられるわけもなく彼女は渋り続けた。
そんな彼女の鼻腔にふいっとスズランの甘い香りが届いたかと思うと、目の前に白い鈴型の花が差し出された。スズラン。
差し出したのはずっと前からの友人であり、同じ巫子仲間でもあるデリアだ。彼女はスズランをサイアの胸ポケットにそれを挿して朗らかな笑みを浮かべた。
「サイアにも……幸せが訪れますように」
「う……」
ミュゲの日はこうして相手の幸せを願うためにスズランを差し出す。
「幸せを互いに願ってくれると、嬉しいな? それにみんなの幸せは響き渡って、遠くにまで響くって。詩学の本にもあったわ」
デリアの言葉とほほ笑みに、サイアはすっかり自分の意固地な心を砕かれて、ため息をついた。遠くまで届く、というのが喧嘩別れした妹であることはすぐわかる。
「また一緒に……できるかな」
●二人の計画
「親愛なるミーファへ
お元気ですか。今度ピースホライズンにミュゲの日をみんなでやろうと思います。是非ご一緒ください」
パウラの手紙を受け取ったミーファはそれを読んで、その場でぴょんぴょん跳ねた。
「森の中だけじゃ足りないのかな」
Gペンをくりくり回しながら、自分宛の手紙に書かれた友人の想いに胸を馳せる為、胸に手紙を当てて目を閉じる。
「うー……」
デリアの顔、パウラの顔。ユレイテル長老の小難しい顔。彼らの温かい気持ちは手紙の向こうからじっくり伝わってくる。
それとほんの少しの計算もなんとなーく。
「また一緒に……したいのかな」
ミュゲの日はそんなもの。
こだわりもあれば、しがらみもある。そんな日常の中で、ふっと一息ついて。純粋に他の人のことだけを想って笑顔になれる日なのだから。
スズランひとつプレゼントするのはその証。
「でゅふふ。乗ってやろうじゃないの。巫子を売り出す商売っけにもちゃんと貢献しよかな」
去年は手伝ってくれたハンターから、心温まる優しい言葉のかけあいで耳をくすぐられたり、ほっぺが落ちるようなお菓子をもらって驚いたり、燃えるようなあっつーい恋愛模様を拝んだり、同人作家として歩む彼女に右だの左だの誘い受けだのフェチだの、たっくさん新鮮な世界を見ることができた。
今年もきっと愛と友情と、お菓子と可笑しに溢れたミュゲになるかもしれない。
みんなの幸せにちょっと花を添える作業をしよう。
ミーファは下心に塗れた笑みを浮かべると早速準備を始めた。
「「幸せのお裾分けに、スズランはいかがですか?」」
スズランがたくさん入った花籠を持つ少女達。彼女達は時折言葉を重ねて、ミュゲの日を盛り上げようとする。
「家族に、恋人に、友人に……誰かが幸せになるように、そんな気持ちを形にしませんか?」
声には少し緊張が残るものの、はっきりと話しかけるパウラ。
「そのお手伝いが出来るよう、摘んできたスズランです……ぜひ、どうぞっ」
デリアがはにかむように笑って、道行く人にスズランを差し出す。
けれど彼女達は、他にも何か気になることがあるようで。
(……ああ、そうか)
スズランの花を籠に詰め直す作業をしながら様子を伺うユレイテルは、二人の視線の動きで気付く。
彼女達は頻繁に、もう一人の巫子の様子を伺い、そして曲がり角や物陰に視線を向ける。仕事に支障が出ない程度に。ただ、時折そわそわと。
待っているのだ、彼女の妹が現れないだろうかと。
(あの二人にとって、それが彼女たちの幸せだと思える、そういうことだろうか)
●時間は少し遡って
「これは浄化術の巫子の修行なの」
パウラの一言にピースホライズンに行くことを頑なに拒否していたサイアを押し黙らせるのに十分な効果があった。
「も、森の中だけで十分じゃない……」
「森の中だけではできない経験もある。巫子としてたくさんの経験を積むことで力をつけることが大切だって長老様のお話よ」
もちろんその長老というのがユレイテルであり、彼ならそう言うだろうこともだいたい推測はしていた。
しかし、外は自分を壊していく恐ろしい世界にしか思えないサイアにとって、そのまま諾々と受け入れられるわけもなく彼女は渋り続けた。
そんな彼女の鼻腔にふいっとスズランの甘い香りが届いたかと思うと、目の前に白い鈴型の花が差し出された。スズラン。
差し出したのはずっと前からの友人であり、同じ巫子仲間でもあるデリアだ。彼女はスズランをサイアの胸ポケットにそれを挿して朗らかな笑みを浮かべた。
「サイアにも……幸せが訪れますように」
「う……」
ミュゲの日はこうして相手の幸せを願うためにスズランを差し出す。
「幸せを互いに願ってくれると、嬉しいな? それにみんなの幸せは響き渡って、遠くにまで響くって。詩学の本にもあったわ」
デリアの言葉とほほ笑みに、サイアはすっかり自分の意固地な心を砕かれて、ため息をついた。遠くまで届く、というのが喧嘩別れした妹であることはすぐわかる。
「また一緒に……できるかな」
●二人の計画
「親愛なるミーファへ
お元気ですか。今度ピースホライズンにミュゲの日をみんなでやろうと思います。是非ご一緒ください」
パウラの手紙を受け取ったミーファはそれを読んで、その場でぴょんぴょん跳ねた。
「森の中だけじゃ足りないのかな」
Gペンをくりくり回しながら、自分宛の手紙に書かれた友人の想いに胸を馳せる為、胸に手紙を当てて目を閉じる。
「うー……」
デリアの顔、パウラの顔。ユレイテル長老の小難しい顔。彼らの温かい気持ちは手紙の向こうからじっくり伝わってくる。
それとほんの少しの計算もなんとなーく。
「また一緒に……したいのかな」
ミュゲの日はそんなもの。
こだわりもあれば、しがらみもある。そんな日常の中で、ふっと一息ついて。純粋に他の人のことだけを想って笑顔になれる日なのだから。
スズランひとつプレゼントするのはその証。
「でゅふふ。乗ってやろうじゃないの。巫子を売り出す商売っけにもちゃんと貢献しよかな」
去年は手伝ってくれたハンターから、心温まる優しい言葉のかけあいで耳をくすぐられたり、ほっぺが落ちるようなお菓子をもらって驚いたり、燃えるようなあっつーい恋愛模様を拝んだり、同人作家として歩む彼女に右だの左だの誘い受けだのフェチだの、たっくさん新鮮な世界を見ることができた。
今年もきっと愛と友情と、お菓子と可笑しに溢れたミュゲになるかもしれない。
みんなの幸せにちょっと花を添える作業をしよう。
ミーファは下心に塗れた笑みを浮かべると早速準備を始めた。
解説
●状況
ピースホライズンの一画で「ミュゲの日」今年もやります
スズランの花、スズランを模したお菓子や小物、アクセサリー……等々
街にはスズランに関連した品も並んでいますが、去年よりは規模が控えめに見えるかもしれません?
特に目的の設定はありません、皆様にとって、素敵な一日になりますように!
●ミュゲの日
大事な人に、気になる相手に、スズランを渡して相手の幸せを祈る……フランスの伝統「ミュゲの日」に基づいたものです
ここはクリムゾンウエストのピースホライズンですので、多少の違いはあるかもしれませんね
(ここから下は、行動の参考資料としてどうぞ)
●スズラン配り
ピースホライズンの一角で、スズランを配っている一団が居ます
『エルフハイムの巫子が祈りを込めて摘んだ花』という触れ込みですが、エルフハイム産ではないですし、特別な効果もありません
強いて言えば清浄な花です
彼らからもらったり
その花を誰かに贈ったり
一緒にスズランを配るお手伝いでも
花の加工もOKですが、スズランは毒性のある植物ですので食べるのはNGです
●連動の醍醐味
石田まきばMSのシナリオ「道を、花を、縁を……」と連動しています
シナリオの枠を越えたスズランの受け渡しも可能です
が、参加者視点での描写に限定となりますし、相手のお名前は明記されません
視点の違いをお楽しみいただく場合にご利用ください
※ 実際のアイテムの受け渡しは同シナリオ参加者同士でも承っておりません、プレゼントは事前に贈った上でのご参加をお願いいたします
●NPC
サイア
エルフハイムの巫子。他の巫子と同様にスズランを配って回っています。
ミーファ
サイアの双子の妹。どこかにいます。彼女は巫子ではありません。
他NPC
ご入り用であれば、DoLLerのシナリオで登場したNPCは、歪虚であるとか街にいると不都合なのを除けば、誘っていただければ顔出しします。
ピースホライズンの一画で「ミュゲの日」今年もやります
スズランの花、スズランを模したお菓子や小物、アクセサリー……等々
街にはスズランに関連した品も並んでいますが、去年よりは規模が控えめに見えるかもしれません?
特に目的の設定はありません、皆様にとって、素敵な一日になりますように!
●ミュゲの日
大事な人に、気になる相手に、スズランを渡して相手の幸せを祈る……フランスの伝統「ミュゲの日」に基づいたものです
ここはクリムゾンウエストのピースホライズンですので、多少の違いはあるかもしれませんね
(ここから下は、行動の参考資料としてどうぞ)
●スズラン配り
ピースホライズンの一角で、スズランを配っている一団が居ます
『エルフハイムの巫子が祈りを込めて摘んだ花』という触れ込みですが、エルフハイム産ではないですし、特別な効果もありません
強いて言えば清浄な花です
彼らからもらったり
その花を誰かに贈ったり
一緒にスズランを配るお手伝いでも
花の加工もOKですが、スズランは毒性のある植物ですので食べるのはNGです
●連動の醍醐味
石田まきばMSのシナリオ「道を、花を、縁を……」と連動しています
シナリオの枠を越えたスズランの受け渡しも可能です
が、参加者視点での描写に限定となりますし、相手のお名前は明記されません
視点の違いをお楽しみいただく場合にご利用ください
※ 実際のアイテムの受け渡しは同シナリオ参加者同士でも承っておりません、プレゼントは事前に贈った上でのご参加をお願いいたします
●NPC
サイア
エルフハイムの巫子。他の巫子と同様にスズランを配って回っています。
ミーファ
サイアの双子の妹。どこかにいます。彼女は巫子ではありません。
他NPC
ご入り用であれば、DoLLerのシナリオで登場したNPCは、歪虚であるとか街にいると不都合なのを除けば、誘っていただければ顔出しします。
マスターより
石田まきばMSをタッグを組んでのミュゲの日です!
今回は少しだけ『分かれての参加、視点の違いを楽しむの推奨』の空気を纏わせてあります。
石田MSならではの視点、DoLLerならではのイベント、その間を行きかうことでつながる話。
色んな組み合わせを楽しんでくださいまし。
おひとり様でも大丈夫!
相談日数と返却予定日、スケジュールの都合で延長しています、ご注意ください。
今回は少しだけ『分かれての参加、視点の違いを楽しむの推奨』の空気を纏わせてあります。
石田MSならではの視点、DoLLerならではのイベント、その間を行きかうことでつながる話。
色んな組み合わせを楽しんでくださいまし。
おひとり様でも大丈夫!
相談日数と返却予定日、スケジュールの都合で延長しています、ご注意ください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/05/21 03:40
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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幸福の花の日の過ごし方 ルナ・レンフィールド(ka1565) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/05/08 02:21:26 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/05/08 21:22:28 |