ゲスト
(ka0000)
【機創】暗躍する教導団
マスター:植田誠

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在10人 / 4~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/05/10 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/05/24 22:00
オープニング
●
「面倒くさい状況だな、おい」
クロウは報告書を手に頭を抱えていた。
帝都の下水に謎のスライムが現れたというのだ。元々下水は雑魔が発生しやすい環境にあり、毎年定期的にその処理に当たっているが、今年は少し時期が早いように思える。大規模作戦の戦果が帝都に及んだ影響なのかもしれない。
現在、練魔院が対応に当たっているらしいのだが……悪いときに悪いことは重なる物で。
最近内偵を続けてやっと見つけたスパイたちが、こぞって下水道内に逃げ込んだというのだ。
「こんだけスパイがいたってのも正直驚きだけどな……」
錬金術師組合は比較的開けた組織である。ある意味でその弱みが露呈したとも考えられる。この辺りのセキュリティ強化を今後は徹底する必要があるかもしれないが……
(そうしていくことで組合が練魔院のようになっていくのではないか?)
そう言った懸念もクロウの中にはある。この辺りは今後良く考えていかなければいけないだろう。
「とにかくだ。いずれにせよスパイを逃がすわけにはいかない」
彼らが逃げる先は十中八九歪虚とつながりのある組織であるのは間違いないのだから。
「クリューガー組合長も向かうそうです」
「分かった。俺達も下水に行くぞ。スパイも確保する、スライムの除去もする。両方やらなきゃならないのが辛いところ……」
「クロウさん!」
そう言って研究員がクロウを止めたのは、そんな時だった。
●
「此処まで来たら安心してもよさそうだな」
「そうですね」
下水の出口に4人の白衣を着た男達。錬金術師組合の組合員……の恰好をしてはいるが、彼らは組合に潜入していたスパイだ。
そして、出口から少し歩くとそこには魔導トラック。そして6人ほどの男。脱出を援護するためにやってきたとある組織の構成員だ。
「……来ちまったか。間に合うかねぇ……」
草むらの陰からその様子を窺っていた、鉄仮面を着けた男……エルウィンは様子を見て舌打ちする。
退役兵と復興の手伝いをしている際目を付けた怪しい集団。こっそり後を付けてみたらこんな状況になっていた。
(こんだけの装備を整えられる。それに……)
見た限り、その集団はみな機導師のような装備している魔導機械を見ればなんとなく察せる。
「本格的に動き出したって訳だな。錬金術教導団が……」
ヴルツァライヒが潰されたあと反帝国運動というのはなりを潜めていたわけだが、皇帝の記憶喪失や帝都の襲撃など……帝国への被害による国力の衰えがみられるようになる。そのタイミングを見計らったかのように各地の反帝国組織が活動を再開した。
錬金術教導団もその一つだ。
といっても、エルウィンにしても多くの情報を持っているわけではない。退役兵の支援活動に際し地方に行った時の噂話や、怪しい研究者を縛り上げて得た情報が主だ。
分かっているのは、帝国の武による支配を打倒し、知による発展を目指すという組織の目的。
構成員のほとんどが錬金術に精通する機導師であるということ。
そして、資金は豊富にあるということだけだ。
特に、その資金はトラックに積まれている物……2体の魔導アーマーなどを手に入れられることからかなりのものだと推測される。
「……来たな。よし……」
見ると、魔導トラックが一台こちらに向かってきている。面識があるわけではないが、運転席に乗っているのはクロウに間違いない。こちらの連絡が上手く組合に伝わったものと見える。
「急げ! 追手だ!」
「くそ、なんでここがわかったんだ……!」
あわててトラックに乗り込んでいく男達。だがエルウィンとしても逃がすわけにはいかない。
草むらに体を隠したまま、エルウィンは手中に生じたマテリアルの刃をナイフでも投げるように投じる。
煌めく剣はトラックのタイヤに命中し、破裂音とともにトラックのバランスが崩れる。
「なんだ!?」
「どこからか攻撃された、囲まれてるのか?」
タイヤがパンクしているのを確認した男達は、戦闘を決意したようだ。2人は魔導アーマーの方に、そして残りは魔導機械を用意する。
「さて、引退した身でこれ以上手を出すのは野暮だな」
そう呟くと、エルウィンは再び気付かれないように身を隠した。
周囲に機械の駆動音が響く。こうして、クロウたちと機導師集団との戦闘が始まったのだった。
「面倒くさい状況だな、おい」
クロウは報告書を手に頭を抱えていた。
帝都の下水に謎のスライムが現れたというのだ。元々下水は雑魔が発生しやすい環境にあり、毎年定期的にその処理に当たっているが、今年は少し時期が早いように思える。大規模作戦の戦果が帝都に及んだ影響なのかもしれない。
現在、練魔院が対応に当たっているらしいのだが……悪いときに悪いことは重なる物で。
最近内偵を続けてやっと見つけたスパイたちが、こぞって下水道内に逃げ込んだというのだ。
「こんだけスパイがいたってのも正直驚きだけどな……」
錬金術師組合は比較的開けた組織である。ある意味でその弱みが露呈したとも考えられる。この辺りのセキュリティ強化を今後は徹底する必要があるかもしれないが……
(そうしていくことで組合が練魔院のようになっていくのではないか?)
そう言った懸念もクロウの中にはある。この辺りは今後良く考えていかなければいけないだろう。
「とにかくだ。いずれにせよスパイを逃がすわけにはいかない」
彼らが逃げる先は十中八九歪虚とつながりのある組織であるのは間違いないのだから。
「クリューガー組合長も向かうそうです」
「分かった。俺達も下水に行くぞ。スパイも確保する、スライムの除去もする。両方やらなきゃならないのが辛いところ……」
「クロウさん!」
そう言って研究員がクロウを止めたのは、そんな時だった。
●
「此処まで来たら安心してもよさそうだな」
「そうですね」
下水の出口に4人の白衣を着た男達。錬金術師組合の組合員……の恰好をしてはいるが、彼らは組合に潜入していたスパイだ。
そして、出口から少し歩くとそこには魔導トラック。そして6人ほどの男。脱出を援護するためにやってきたとある組織の構成員だ。
「……来ちまったか。間に合うかねぇ……」
草むらの陰からその様子を窺っていた、鉄仮面を着けた男……エルウィンは様子を見て舌打ちする。
退役兵と復興の手伝いをしている際目を付けた怪しい集団。こっそり後を付けてみたらこんな状況になっていた。
(こんだけの装備を整えられる。それに……)
見た限り、その集団はみな機導師のような装備している魔導機械を見ればなんとなく察せる。
「本格的に動き出したって訳だな。錬金術教導団が……」
ヴルツァライヒが潰されたあと反帝国運動というのはなりを潜めていたわけだが、皇帝の記憶喪失や帝都の襲撃など……帝国への被害による国力の衰えがみられるようになる。そのタイミングを見計らったかのように各地の反帝国組織が活動を再開した。
錬金術教導団もその一つだ。
といっても、エルウィンにしても多くの情報を持っているわけではない。退役兵の支援活動に際し地方に行った時の噂話や、怪しい研究者を縛り上げて得た情報が主だ。
分かっているのは、帝国の武による支配を打倒し、知による発展を目指すという組織の目的。
構成員のほとんどが錬金術に精通する機導師であるということ。
そして、資金は豊富にあるということだけだ。
特に、その資金はトラックに積まれている物……2体の魔導アーマーなどを手に入れられることからかなりのものだと推測される。
「……来たな。よし……」
見ると、魔導トラックが一台こちらに向かってきている。面識があるわけではないが、運転席に乗っているのはクロウに間違いない。こちらの連絡が上手く組合に伝わったものと見える。
「急げ! 追手だ!」
「くそ、なんでここがわかったんだ……!」
あわててトラックに乗り込んでいく男達。だがエルウィンとしても逃がすわけにはいかない。
草むらに体を隠したまま、エルウィンは手中に生じたマテリアルの刃をナイフでも投げるように投じる。
煌めく剣はトラックのタイヤに命中し、破裂音とともにトラックのバランスが崩れる。
「なんだ!?」
「どこからか攻撃された、囲まれてるのか?」
タイヤがパンクしているのを確認した男達は、戦闘を決意したようだ。2人は魔導アーマーの方に、そして残りは魔導機械を用意する。
「さて、引退した身でこれ以上手を出すのは野暮だな」
そう呟くと、エルウィンは再び気付かれないように身を隠した。
周囲に機械の駆動音が響く。こうして、クロウたちと機導師集団との戦闘が始まったのだった。
解説
●目的
敵の捕縛
●状況
PCたちはクロウに雇われてスパイの捕縛にやってきたハンターとなる。
戦場は下水出口の一つとその周辺。非常に古くなっており水は通ってきていない。整備もされていないため草が茂っている。
●敵情報
魔導アーマー×2
両腕が機関銃に改造されたアーマー。コクピットには風防が着いており
機関銃は弾幕を張ることで一定範囲にダメージを与える。
機導師×10
銃を持った支援寄り×2、剣を持った近接寄り×4、杖を持った術寄り×4。皆結構強い上に連携も取れる。
2人はアーマーのパイロットだが、操縦自体は全員可能。
※PL情報
全員見えている武器+服に仕込んでいるデバイス、計2つの魔導機械を所持している。
●味方情報
クロウ
試作エネルギーキャノン(長距離高威力魔法射撃武器)を使用してアーマーを攻撃する。
スキルは攻性強化、防性強化。
(エルウィン)
退役兵の支援を行っている鉄仮面の男。
よっぽどの状況にならなければ出てこないので戦力としては考慮する必要ない。
●新型スキル
この依頼では機導師に限り以下のどちらかを4枠目のスキルとして使用可能となる。
・マテリアルチャージャー:
タイミングサブ、回数8、魔法攻撃を行うまで重複可能。但し、最大重複数はレベル/10(切り上げ)回とする。
魔法威力を強化するとともに、次に使用する魔法攻撃スキルの射程をチャージ回数マイナス1延ばす。
・マテリアルアーマー:
タイミングファースト、回数2
使用すると装備した魔導機械が一つ故障する。
3ラウンドの間急所を含む全防御点が上昇する。
なお『この依頼での採用率が今後に多少影響する』ので良く考えて選ぶこと(使用しないのももちろんあり)
●備考
捕縛用の道具(ロープ、手錠等)はトラックに用意してあるものとする。
敵の捕縛
●状況
PCたちはクロウに雇われてスパイの捕縛にやってきたハンターとなる。
戦場は下水出口の一つとその周辺。非常に古くなっており水は通ってきていない。整備もされていないため草が茂っている。
●敵情報
魔導アーマー×2
両腕が機関銃に改造されたアーマー。コクピットには風防が着いており
機関銃は弾幕を張ることで一定範囲にダメージを与える。
機導師×10
銃を持った支援寄り×2、剣を持った近接寄り×4、杖を持った術寄り×4。皆結構強い上に連携も取れる。
2人はアーマーのパイロットだが、操縦自体は全員可能。
※PL情報
全員見えている武器+服に仕込んでいるデバイス、計2つの魔導機械を所持している。
●味方情報
クロウ
試作エネルギーキャノン(長距離高威力魔法射撃武器)を使用してアーマーを攻撃する。
スキルは攻性強化、防性強化。
(エルウィン)
退役兵の支援を行っている鉄仮面の男。
よっぽどの状況にならなければ出てこないので戦力としては考慮する必要ない。
●新型スキル
この依頼では機導師に限り以下のどちらかを4枠目のスキルとして使用可能となる。
・マテリアルチャージャー:
タイミングサブ、回数8、魔法攻撃を行うまで重複可能。但し、最大重複数はレベル/10(切り上げ)回とする。
魔法威力を強化するとともに、次に使用する魔法攻撃スキルの射程をチャージ回数マイナス1延ばす。
・マテリアルアーマー:
タイミングファースト、回数2
使用すると装備した魔導機械が一つ故障する。
3ラウンドの間急所を含む全防御点が上昇する。
なお『この依頼での採用率が今後に多少影響する』ので良く考えて選ぶこと(使用しないのももちろんあり)
●備考
捕縛用の道具(ロープ、手錠等)はトラックに用意してあるものとする。
マスターより
お世話になっております、植田です。
今回は機創関連の依頼です。
謎の組織名が出てきたり、鉄仮面のおっさんが暗躍したりしていますが、基本的には純戦闘依頼です。
ただ、目的は捕縛となります。
敵は全員覚醒者なので手加減の必要は無いでしょうが、やりすぎないように多少の注意は必要かもしれません。
また、今回も新スキルの使用が可能です。どちらかを選ぶ必要がありますので機導師の方はお忘れなく。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
今回は機創関連の依頼です。
謎の組織名が出てきたり、鉄仮面のおっさんが暗躍したりしていますが、基本的には純戦闘依頼です。
ただ、目的は捕縛となります。
敵は全員覚醒者なので手加減の必要は無いでしょうが、やりすぎないように多少の注意は必要かもしれません。
また、今回も新スキルの使用が可能です。どちらかを選ぶ必要がありますので機導師の方はお忘れなく。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/05/24 09:09
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
作戦相談卓 レオーネ・インヴェトーレ(ka1441) 人間(クリムゾンウェスト)|15才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2016/05/09 23:35:04 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/05/06 22:16:08 |