ゲスト
(ka0000)
【禁断】孤島と毒煙と謎の塔
マスター:蒼かなた

- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在7人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/06/20 09:00
- リプレイ完成予定
- 2016/06/29 09:00
オープニング
●増える被害者、深まる謎
冒険都市リゼリオで発生したマテリアル喪失による意識不明者が現れた事件は、何の進展も見せないままその被害を拡大していった。
しかも被害が出る場所はリゼリオだけに留まらず他の町でも被害が出始めたのだ。
特に辺境の開拓地『ホープ』での被害者は既に50人近くに登り、そこに住む人々の間には大きな不安が広がっていた。
これに対して部族会議も手を打とうとするが、そもそも何が起こっているのかさえ分かっておらず被害は増え続ける一方であった。
そんな折、もしかすると今回の件の解決の糸口になるかもしれないとある事件が発生した。
それはハンターが襲撃に遭ったという事件だった。辺境の中心地であるホープでまさかとは思われたが、現にそのハンターは今病院に担ぎ込まれていた。
そのハンターはまだ駆け出しの若い男で、辺境内での依頼を終えて休息の為に宿に戻ったばかりだった。
依頼が終わったばかりの疲れもあってか彼はベッドに倒れ込んで寝こけていたのだが、ふと目が覚めると部屋の中に気配を感じ飛び起きたらしい。
そこに居たのは1人の少女だった。侵入者が自分よりかなり幼い少女だったもので男は一瞬躊躇ってしまったがそれがいけなかった。
その少女はその隙を見逃さず飛び掛かってきたらしい。首元を掴まれた男は、突然体を襲った虚脱感に倒れそうになるが、何とか覚醒し少女を払い除けた。
少女はそこで逃げ出したので追おうとしたが、そこで急に覚醒が解け、体の自由が利かなくなって男は倒れてしまったらしい。
そして今は病院のベッドで寝ているのだが、1人の医者が念のためにと検査したところハンターの男のマテリアルがかなり乱れていることが判明した。
それは例のマテリアル喪失による他の患者の症状とかなり似通っているとの報告も上がっている。
これを受けて部族会議はその少女をハンター襲撃の犯人、そしてマテリアル喪失による意識不明者が出ている事件の重要参考人として捕らえることに決定した。
調べによるとその少女らしき人物が船に乗ってリゼリオ方面へ向かったとの情報も入っている。これを受け、部族会議は急ぎリゼリオへと連絡を取ることにした。
一方、リゼリオでも事件の調査が進められていた。
今回の事件の頼みの綱であったマテリアル学者スカイ・ナチュレの失踪も当然調べられている。
しかし彼の住まいである家を調べても目ぼしい手がかりは見つからず、そこに残っていた数々のマテリアルに関する資料からマテリアル喪失事件のヒントになりそうな情報を探してみたがこれも空振りであった。
だが、そこで学者スカイが実は数年前にとある事故に巻き込まれて住居を移していたことが判明した。
彼が居を構えていたのはリゼリオ沿岸にある群島の中の1つの小島だったのだが、突如として地下から噴出した毒性の煙によって人が住めなくなってしまったのだ。
その時にスカイは多くの資料を島に残してきたということも分かり、もしかすればという藁にも縋る考えの元でその毒煙の立ち込める島の調査が検討されることとなる。
その毒煙は極めて危険で一般人では到底島に近づくことは不可能だと分かった。
だが、覚醒者であれば持ち前の抵抗力により覚醒中の数時間の間ならば島内での活動が可能ということも分かった。
しかし、とは言え毒の立ち込める危険な場所に、あるかも分からない資料を探しに行って来てくれとハンター達に頼むのもどうかという問題がある。
その時、辺境から逃亡犯である少女がリゼリオに向かっているとの情報が舞い込んできた。
そして更に、例の毒煙の立ち込める島に渡る船有りとの情報も同時に届いたのだった。
●少女と白猫
少女はじっと空を見つめていた。青く塗られたキャンバスの上にところどころに白い絵の具がぺたぺたと塗ってある。
それ以外は何もない、ただただ平凡で普通なありきたりの空だ。
「……」
少女はその空に向けてそっと手を伸ばしてみた。それで空に届くわけがないし、別に何かを掴みたいわけでもない。
ただ、自分はあの空が好きだったはずだから。そんな好きなものを見た時にする行動は何かと考えた時に、思いついたのは手を伸ばすということだった。
「――ニィ」
そんな少女の隣で白い毛並みの猫が鳴いた。少女はその猫に視線をやり、そして手を伸ばしてみた。
白猫はその手に近寄り頭を軽く擦りつける。その様子を眺めながら少女はぽつりと言葉を溢した。
「私は……猫が好きだったのかな?」
その問いに答えてくれる者は誰もいなかった。
●聳える塔
一連の事件の解決の為、毒煙の立ち込める島にハンター達が派遣されることになった。
その目的は2つ。1つは学者スカイの住居からマテリアルに関する資料を持ち帰ること。
そしてもう1つが、辺境にてハンターを襲った少女を捕らえることだ。
後者の目的に関しては、その少女がこの島にいる確証はないので何とも言えないので、見つけた場合はということだったが。
ともかくハンター達は小舟に乗って島に辿り着き、そして覚醒状態を保ったまま島内を進んでいく。
その視界はどこか灰色がかり、この島が完全に毒煙によって死の島になっていることが分かった。
道中には植物すら生えておらず、見かけたのは枯れた木々や毒の影響を受けない無機物の石くらいだった。
そして、ハンター達は島の中央にあるスカイの元住居へと辿り着く。そこにあったのは、高く聳える1つの塔であった。
石造りの塔は毒煙の影響を受けておらず、恐らくこの島内で唯一残っている建造物だろう。
ハンター達は塔の周りをぐるりと回り、鉄製の扉を見つけてそこから中に入ることに決めた。
塔の中に入ってやや錆びついた鉄扉を閉める。と、そこでハンター達はあることに気づいた。視界がクリアになったのだ。
それはつまり、この塔内に毒煙が入ってきていないということだ。
ハンター達は塔の中を見渡す。今いる場所は大広間らしく、その先には別の部屋へと続く扉も見える。
そして視線を左右に降れば上へ登る為の階段と、下に降る為の階段も見える。
さて、どこから調査したものだろうか? そんな思いの中ここに集ったハンター達は互いに視線を交えた。
冒険都市リゼリオで発生したマテリアル喪失による意識不明者が現れた事件は、何の進展も見せないままその被害を拡大していった。
しかも被害が出る場所はリゼリオだけに留まらず他の町でも被害が出始めたのだ。
特に辺境の開拓地『ホープ』での被害者は既に50人近くに登り、そこに住む人々の間には大きな不安が広がっていた。
これに対して部族会議も手を打とうとするが、そもそも何が起こっているのかさえ分かっておらず被害は増え続ける一方であった。
そんな折、もしかすると今回の件の解決の糸口になるかもしれないとある事件が発生した。
それはハンターが襲撃に遭ったという事件だった。辺境の中心地であるホープでまさかとは思われたが、現にそのハンターは今病院に担ぎ込まれていた。
そのハンターはまだ駆け出しの若い男で、辺境内での依頼を終えて休息の為に宿に戻ったばかりだった。
依頼が終わったばかりの疲れもあってか彼はベッドに倒れ込んで寝こけていたのだが、ふと目が覚めると部屋の中に気配を感じ飛び起きたらしい。
そこに居たのは1人の少女だった。侵入者が自分よりかなり幼い少女だったもので男は一瞬躊躇ってしまったがそれがいけなかった。
その少女はその隙を見逃さず飛び掛かってきたらしい。首元を掴まれた男は、突然体を襲った虚脱感に倒れそうになるが、何とか覚醒し少女を払い除けた。
少女はそこで逃げ出したので追おうとしたが、そこで急に覚醒が解け、体の自由が利かなくなって男は倒れてしまったらしい。
そして今は病院のベッドで寝ているのだが、1人の医者が念のためにと検査したところハンターの男のマテリアルがかなり乱れていることが判明した。
それは例のマテリアル喪失による他の患者の症状とかなり似通っているとの報告も上がっている。
これを受けて部族会議はその少女をハンター襲撃の犯人、そしてマテリアル喪失による意識不明者が出ている事件の重要参考人として捕らえることに決定した。
調べによるとその少女らしき人物が船に乗ってリゼリオ方面へ向かったとの情報も入っている。これを受け、部族会議は急ぎリゼリオへと連絡を取ることにした。
一方、リゼリオでも事件の調査が進められていた。
今回の事件の頼みの綱であったマテリアル学者スカイ・ナチュレの失踪も当然調べられている。
しかし彼の住まいである家を調べても目ぼしい手がかりは見つからず、そこに残っていた数々のマテリアルに関する資料からマテリアル喪失事件のヒントになりそうな情報を探してみたがこれも空振りであった。
だが、そこで学者スカイが実は数年前にとある事故に巻き込まれて住居を移していたことが判明した。
彼が居を構えていたのはリゼリオ沿岸にある群島の中の1つの小島だったのだが、突如として地下から噴出した毒性の煙によって人が住めなくなってしまったのだ。
その時にスカイは多くの資料を島に残してきたということも分かり、もしかすればという藁にも縋る考えの元でその毒煙の立ち込める島の調査が検討されることとなる。
その毒煙は極めて危険で一般人では到底島に近づくことは不可能だと分かった。
だが、覚醒者であれば持ち前の抵抗力により覚醒中の数時間の間ならば島内での活動が可能ということも分かった。
しかし、とは言え毒の立ち込める危険な場所に、あるかも分からない資料を探しに行って来てくれとハンター達に頼むのもどうかという問題がある。
その時、辺境から逃亡犯である少女がリゼリオに向かっているとの情報が舞い込んできた。
そして更に、例の毒煙の立ち込める島に渡る船有りとの情報も同時に届いたのだった。
●少女と白猫
少女はじっと空を見つめていた。青く塗られたキャンバスの上にところどころに白い絵の具がぺたぺたと塗ってある。
それ以外は何もない、ただただ平凡で普通なありきたりの空だ。
「……」
少女はその空に向けてそっと手を伸ばしてみた。それで空に届くわけがないし、別に何かを掴みたいわけでもない。
ただ、自分はあの空が好きだったはずだから。そんな好きなものを見た時にする行動は何かと考えた時に、思いついたのは手を伸ばすということだった。
「――ニィ」
そんな少女の隣で白い毛並みの猫が鳴いた。少女はその猫に視線をやり、そして手を伸ばしてみた。
白猫はその手に近寄り頭を軽く擦りつける。その様子を眺めながら少女はぽつりと言葉を溢した。
「私は……猫が好きだったのかな?」
その問いに答えてくれる者は誰もいなかった。
●聳える塔
一連の事件の解決の為、毒煙の立ち込める島にハンター達が派遣されることになった。
その目的は2つ。1つは学者スカイの住居からマテリアルに関する資料を持ち帰ること。
そしてもう1つが、辺境にてハンターを襲った少女を捕らえることだ。
後者の目的に関しては、その少女がこの島にいる確証はないので何とも言えないので、見つけた場合はということだったが。
ともかくハンター達は小舟に乗って島に辿り着き、そして覚醒状態を保ったまま島内を進んでいく。
その視界はどこか灰色がかり、この島が完全に毒煙によって死の島になっていることが分かった。
道中には植物すら生えておらず、見かけたのは枯れた木々や毒の影響を受けない無機物の石くらいだった。
そして、ハンター達は島の中央にあるスカイの元住居へと辿り着く。そこにあったのは、高く聳える1つの塔であった。
石造りの塔は毒煙の影響を受けておらず、恐らくこの島内で唯一残っている建造物だろう。
ハンター達は塔の周りをぐるりと回り、鉄製の扉を見つけてそこから中に入ることに決めた。
塔の中に入ってやや錆びついた鉄扉を閉める。と、そこでハンター達はあることに気づいた。視界がクリアになったのだ。
それはつまり、この塔内に毒煙が入ってきていないということだ。
ハンター達は塔の中を見渡す。今いる場所は大広間らしく、その先には別の部屋へと続く扉も見える。
そして視線を左右に降れば上へ登る為の階段と、下に降る為の階段も見える。
さて、どこから調査したものだろうか? そんな思いの中ここに集ったハンター達は互いに視線を交えた。
解説
【依頼内容】
学者スカイの元住居を調査してマテリアルに関する資料を集める
【塔内情報】
塔は上に4階、下に地下1階の作りとなっている。窓はあるが外に立ち込める毒煙の所為で塔内は薄暗い。
1階は現在ハンター達がいる大広間、そして大広間の先には何かの部屋があるらしい。
ざっと調べたところによると、地下は大量の樽や木箱が積んである倉庫。
2階は居住スペースのようで部屋が4つ。
3階は図書館と小奇麗な応接間のような場所。
4階は階段上がってすぐに扉があり、鍵が掛かっている為に確認できなかった。
【備考】
塔内に毒煙はなく覚醒を解いても問題はない。
辺境で事件を起こした少女の確保も依頼されているが、あくまでついでといったもの。
なお、その少女の特徴を聞くに赤っぽい髪に褐色の肌をした小柄な体型だったらしい。
※PL情報
【少女と白猫】
シャルとだけ名乗る茜色の髪に浅黒い肌をした少女。それとそのペットの白猫セイン。
少女は覚醒者らしいがクラスなどは不明。大剣をメインに時折鋼糸も使う。
今回この島に来ているかは不明。
学者スカイの元住居を調査してマテリアルに関する資料を集める
【塔内情報】
塔は上に4階、下に地下1階の作りとなっている。窓はあるが外に立ち込める毒煙の所為で塔内は薄暗い。
1階は現在ハンター達がいる大広間、そして大広間の先には何かの部屋があるらしい。
ざっと調べたところによると、地下は大量の樽や木箱が積んである倉庫。
2階は居住スペースのようで部屋が4つ。
3階は図書館と小奇麗な応接間のような場所。
4階は階段上がってすぐに扉があり、鍵が掛かっている為に確認できなかった。
【備考】
塔内に毒煙はなく覚醒を解いても問題はない。
辺境で事件を起こした少女の確保も依頼されているが、あくまでついでといったもの。
なお、その少女の特徴を聞くに赤っぽい髪に褐色の肌をした小柄な体型だったらしい。
※PL情報
【少女と白猫】
シャルとだけ名乗る茜色の髪に浅黒い肌をした少女。それとそのペットの白猫セイン。
少女は覚醒者らしいがクラスなどは不明。大剣をメインに時折鋼糸も使う。
今回この島に来ているかは不明。
マスターより
皆さんこんにちわ。蒼かなたです。
シリーズシナリオ【禁断】の第4話です。
謎の失踪を遂げた学者スカイの元住居。そこは人を死に至らしめる毒煙の立ち込める島の中央にあった。
そんな島へと渡ったらしき船に乗っていたのは何者なのか?
辺境で事件を起こした少女はシャルなのか? その目的は一体何か?
事件が混迷を深める中で、ここでハンター達の想いを綴ることにしましょう。
今回は心情に重きを置くといいと思います。勿論、行動を蔑ろにしてはいけませんが。
では、宜しければ皆様のご参加をお待ちしております。
シリーズシナリオ【禁断】の第4話です。
謎の失踪を遂げた学者スカイの元住居。そこは人を死に至らしめる毒煙の立ち込める島の中央にあった。
そんな島へと渡ったらしき船に乗っていたのは何者なのか?
辺境で事件を起こした少女はシャルなのか? その目的は一体何か?
事件が混迷を深める中で、ここでハンター達の想いを綴ることにしましょう。
今回は心情に重きを置くといいと思います。勿論、行動を蔑ろにしてはいけませんが。
では、宜しければ皆様のご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/06/26 21:12
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
調査打合せ リアリュール(ka2003) エルフ|17才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2016/06/20 03:51:50 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/06/19 01:30:30 |