ゲスト
(ka0000)
愛され陛下の為に
マスター:神宮寺飛鳥

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/09/10 12:00
- リプレイ完成予定
- 2014/09/19 12:00
オープニング
「……という事で、選挙をやる事にした。名付けて第一回皇帝総選挙!」
帝国ユニオンAPVにあるタングラムの部屋でヴィルヘルミナとタングラムは向き合っていた。握り拳に皇帝が宣言した謎の単語に仮面のエルフは腕を組み。
「馬鹿じゃないの?」
と言った。皇帝はかくりと肩を落とし、「わかってないな~」と言わんばかりに立てた人差し指を横に振る。
「尋常で皇帝が務まるとでも思っているのか? 第一その馬鹿を皇帝に仕立て上げたのはどこのどいつだ?」
「何故開き直ってるんですかねぇ……。まあ、確かに……陛下を呼び戻したのは私ですが……」
革命を成し遂げた“あの人”がいなくなり、まるで灯を失ったように行き先も分からず彷徨っていたあの頃。それでもあの人が残した火を消してはならないと、継ぐべき者を探し求めて辿り着いた新たなる王。
誰よりも自由で、誰よりも強く、誰よりも真っ直ぐな、まだ大人になりきれない少女の面影を残したヴィルヘルミナに縋ったのは何を隠そうタングラム自身だ。
「陛下は……やっぱり、皇帝なんてやりたくなかったのですか?」
「んっ?」
「私はあなたの人生を歪めてしまったのかもしれない。あの人の願いに背いて……あいたーっ!?」
突然割と強めの拳が脳天に炸裂しタングラムは悲鳴を上げた。ヴィルヘルミナは眉と口をへの字に曲げ溜息を零す。
「いつまで昔の事をうじうじ悔いているのだ。皇帝になったのも、あの時君を救うと決めたのも私の意志。ネガティブになるのはいいが、私の決意や覚悟まで否定するのは褒められないな……んっ?」
顔を近づけタングラムの前髪に触れながら微笑むヴィルヘルミナ。仮面のエルフは慌てて距離を取った。
「べ、別にネガティブになんかなってねーですよ! ただ、陛下には色々余計な物を背負わせてしまったなと……」
「構わん。どうせ私の“夢”を叶える為にも権力は必要だった。渡りに船、願ったり叶ったりだ」
「では何故急に皇帝の座を退くだなんて言い始めたのです?」
やっぱりこの女の考えている事はわからない。いい加減慣れるべきなのだが、こればかりは慣れとかそういう問題ではない気がする。
「ラッツィオ島の事件も終息に向かっている。少しばかり事を起こすには好機だろう」
「いやそうではなくて、なぜ辞退を?」
「辞退ではないよ。新しい人が居たら譲ってもいいよってだけだ。無論、私より優秀で国民の人気を得られるものならば……だがね」
ニタリと少しだけ悪い笑みを作る。そこでようやくタングラムは「あ、こいつ退く気ねぇな」と真理に至った。
「いつもの悪ふざけですか……」
「そうではないが、そうでもある。こう見えてもリアルブルーの政治等も学んでいてな。皆好きなのだろう? 民主主義が」
「民主主義ですか……。たかが百年も生きられない人間の民衆が集まった所で所詮は烏合だと思いますが……」
「そういう言い方は良くないぞ。ちびっこエルフの癖に」
「うっせぇ! こっちはあんたの倍以上生きとるわ! ちびっこ言うな!」
「そんな君に立候補をオススメする。もし烏合の衆に国を動かせないというのなら、自らがその王座につき民衆を束ねて見せよ」
「エルフが立候補? そんなアホ……は、いるかもしれないですね」
口元に手を当て思案する。エルフハイムの維新派の中には帝国に取り入ろうと考えている者もいるし、過激な派閥なら帝国を乗っ取ろうと考えるかもしれない。
それに帝国に未だ根深く巣食う旧体勢派……革命前の王や貴族の生き残りも隙あらば国を再び手中に収めようと暗躍している。今回の選挙はそれを正々堂々成し遂げる好機だ。
「ちなみにゼナイドは立候補するとか言ってたぞ」
「がくーっ!? あいつ……前からアホだと思ってたですがやっぱりアホですね。ていうか陛下LOVE勢じゃなかったですか、あいつ……」
「それはさておき、私も来る選挙に向けイメージアップを計ろうというわけだ。是非ハンターの力を借りたい」
「変な事させたら怒るですよ」
「変な事なんてさせない。させた事もない。普通の依頼だから大丈夫」
ジト目で見つめてもヴィルヘルミナはニコニコしているだけだ。結局はいつも通りに折れ、タングラムが首を縦に振るのであった。
帝国ユニオンAPVにあるタングラムの部屋でヴィルヘルミナとタングラムは向き合っていた。握り拳に皇帝が宣言した謎の単語に仮面のエルフは腕を組み。
「馬鹿じゃないの?」
と言った。皇帝はかくりと肩を落とし、「わかってないな~」と言わんばかりに立てた人差し指を横に振る。
「尋常で皇帝が務まるとでも思っているのか? 第一その馬鹿を皇帝に仕立て上げたのはどこのどいつだ?」
「何故開き直ってるんですかねぇ……。まあ、確かに……陛下を呼び戻したのは私ですが……」
革命を成し遂げた“あの人”がいなくなり、まるで灯を失ったように行き先も分からず彷徨っていたあの頃。それでもあの人が残した火を消してはならないと、継ぐべき者を探し求めて辿り着いた新たなる王。
誰よりも自由で、誰よりも強く、誰よりも真っ直ぐな、まだ大人になりきれない少女の面影を残したヴィルヘルミナに縋ったのは何を隠そうタングラム自身だ。
「陛下は……やっぱり、皇帝なんてやりたくなかったのですか?」
「んっ?」
「私はあなたの人生を歪めてしまったのかもしれない。あの人の願いに背いて……あいたーっ!?」
突然割と強めの拳が脳天に炸裂しタングラムは悲鳴を上げた。ヴィルヘルミナは眉と口をへの字に曲げ溜息を零す。
「いつまで昔の事をうじうじ悔いているのだ。皇帝になったのも、あの時君を救うと決めたのも私の意志。ネガティブになるのはいいが、私の決意や覚悟まで否定するのは褒められないな……んっ?」
顔を近づけタングラムの前髪に触れながら微笑むヴィルヘルミナ。仮面のエルフは慌てて距離を取った。
「べ、別にネガティブになんかなってねーですよ! ただ、陛下には色々余計な物を背負わせてしまったなと……」
「構わん。どうせ私の“夢”を叶える為にも権力は必要だった。渡りに船、願ったり叶ったりだ」
「では何故急に皇帝の座を退くだなんて言い始めたのです?」
やっぱりこの女の考えている事はわからない。いい加減慣れるべきなのだが、こればかりは慣れとかそういう問題ではない気がする。
「ラッツィオ島の事件も終息に向かっている。少しばかり事を起こすには好機だろう」
「いやそうではなくて、なぜ辞退を?」
「辞退ではないよ。新しい人が居たら譲ってもいいよってだけだ。無論、私より優秀で国民の人気を得られるものならば……だがね」
ニタリと少しだけ悪い笑みを作る。そこでようやくタングラムは「あ、こいつ退く気ねぇな」と真理に至った。
「いつもの悪ふざけですか……」
「そうではないが、そうでもある。こう見えてもリアルブルーの政治等も学んでいてな。皆好きなのだろう? 民主主義が」
「民主主義ですか……。たかが百年も生きられない人間の民衆が集まった所で所詮は烏合だと思いますが……」
「そういう言い方は良くないぞ。ちびっこエルフの癖に」
「うっせぇ! こっちはあんたの倍以上生きとるわ! ちびっこ言うな!」
「そんな君に立候補をオススメする。もし烏合の衆に国を動かせないというのなら、自らがその王座につき民衆を束ねて見せよ」
「エルフが立候補? そんなアホ……は、いるかもしれないですね」
口元に手を当て思案する。エルフハイムの維新派の中には帝国に取り入ろうと考えている者もいるし、過激な派閥なら帝国を乗っ取ろうと考えるかもしれない。
それに帝国に未だ根深く巣食う旧体勢派……革命前の王や貴族の生き残りも隙あらば国を再び手中に収めようと暗躍している。今回の選挙はそれを正々堂々成し遂げる好機だ。
「ちなみにゼナイドは立候補するとか言ってたぞ」
「がくーっ!? あいつ……前からアホだと思ってたですがやっぱりアホですね。ていうか陛下LOVE勢じゃなかったですか、あいつ……」
「それはさておき、私も来る選挙に向けイメージアップを計ろうというわけだ。是非ハンターの力を借りたい」
「変な事させたら怒るですよ」
「変な事なんてさせない。させた事もない。普通の依頼だから大丈夫」
ジト目で見つめてもヴィルヘルミナはニコニコしているだけだ。結局はいつも通りに折れ、タングラムが首を縦に振るのであった。
解説
●目的
ヴィルヘルミナの政治活動のサポート。
●概要
帝国皇帝ヴィルヘルミナ・ウランゲルの政治活動を支援する。
皇帝は新たな皇帝を選出するという皇帝選挙を実施。そこで信を問うと同時に自らも再出馬する予定だ。
現状でも十分に人気のある皇帝だが、より人気を勝ち取る為のアイデアを募集している。
各地に張り出すビラ用の写真撮影やキャッチコピー、皇帝のドレスアップやどのような指導者を目指すべきかのアドバイスなど内容は多岐に渡るが、ハンターのアイデアにお任せする。
場所はAPVスタートで、リゼリオにある施設なら大体使う事が出来る。あと皇帝はおなかがすいている。
リゼリオ内で問題があるとも思えないが、一応護衛も兼ねている。それとなく配慮してもらえればありがたい。
●特筆
依頼人のヴィルヘルミナ・ウランゲルが同行。
非常にフリーダムなので大抵の無茶ぶりには対応出来るおおらかな王の器。ハンター大好き。
質問があれば気軽に応じてくれる。
ヴィルヘルミナの政治活動のサポート。
●概要
帝国皇帝ヴィルヘルミナ・ウランゲルの政治活動を支援する。
皇帝は新たな皇帝を選出するという皇帝選挙を実施。そこで信を問うと同時に自らも再出馬する予定だ。
現状でも十分に人気のある皇帝だが、より人気を勝ち取る為のアイデアを募集している。
各地に張り出すビラ用の写真撮影やキャッチコピー、皇帝のドレスアップやどのような指導者を目指すべきかのアドバイスなど内容は多岐に渡るが、ハンターのアイデアにお任せする。
場所はAPVスタートで、リゼリオにある施設なら大体使う事が出来る。あと皇帝はおなかがすいている。
リゼリオ内で問題があるとも思えないが、一応護衛も兼ねている。それとなく配慮してもらえればありがたい。
●特筆
依頼人のヴィルヘルミナ・ウランゲルが同行。
非常にフリーダムなので大抵の無茶ぶりには対応出来るおおらかな王の器。ハンター大好き。
質問があれば気軽に応じてくれる。
マスターより
お世話になっております、神宮寺でございます。
また皇帝の悪巧みが始まろうとしています。
ちょっとしたDivのメインストーリーとしてこのストーリーラインのシナリオがぽつぽつ出ると思います。
さて、皆に愛される皇帝とはどのような皇帝でしょうか。
ネタに走ってただ楽しむもよし。真面目に帝国の現状を鑑みて提案するもよし。なんでもOKです。
それでは宜しくお願い致します。
また皇帝の悪巧みが始まろうとしています。
ちょっとしたDivのメインストーリーとしてこのストーリーラインのシナリオがぽつぽつ出ると思います。
さて、皆に愛される皇帝とはどのような皇帝でしょうか。
ネタに走ってただ楽しむもよし。真面目に帝国の現状を鑑みて提案するもよし。なんでもOKです。
それでは宜しくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/09/18 05:55
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 鬼塚 陸(ka0038) 人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/09/08 22:28:24 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/09/05 12:00:36 |