ゲスト
(ka0000)
海原へと続く運河 ~騎士アーリア~
マスター:天田洋介

- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/07/18 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/07/27 07:30
オープニング
グラズヘイム王国の南部に伯爵地【ニュー・ウォルター】は存在する。
領主が住まう城塞都市の名は『マール』。マールから海岸まで自然の川を整備した十kmに渡る運河が流れていた。そのおかげで内陸部にも関わらず海上の帆船で直接乗りつけることができる。
もっとも帆船が利用できるのは『ニュー港』まで。それ以降の水上航路は手こぎのゴンドラを利用しなければならない。
升の目のように造成された都市内の水上航路はとても賑やかだ。各地からやってきた行商もゴンドラに乗って売り買いの声を張り上げている。
橋を利用しての徒歩移動も可能だが、そうしている者は数少なかった。それだけマールの民の間に水上航路は溶け込んでいた。
この地を治めるのはアリーア・エルブン伯爵。ニュー・ウォルターを守護するオリナニア騎士団長を兼任する十七歳になったばかりの銀髪の青年だ。
前領主ダリーア・エルブン伯爵が次男である彼に家督を譲ったのは十四歳のとき。それからわずかな期間で亡くなっている。闘病の日々で死期を予感していたのだろうと当時は市井の者の間でも囁かれていた。
長男ドネア・エルブンも事故で亡くなっていたが、妹のミリア・エルブンは健在。幼い頃から秀才ぶりを発揮し、弱冠十五歳ながらも内政を担う。アーリアにとっては心強い片腕であった。
マール内で発生した偽金事件は想像し得ない様相を見せる。
偽の聖堂教会に残されていた暗号は『アスタロト』『闇の支配』『ドネア』と読み解けた。ドネアとはアーリアとミリアの死んだはずの長兄であった。
世間には事故と発表されたドネアの死因だが、現実には謀反に失敗して命を落としている。
ドネアが本当に死んだのか、真相を暴くべくハンター達が動く。謀反に加担した行方不明のバーンズを探しだす過程においてそれは白日の下に晒された。ドネアだけでなく、謀反に関与していた元ドネア親衛隊の女性ロランナ・ベヒも歪虚になっていた。
ドネアは歪虚軍長アスタロト。そしてロランナはネビロスを名乗った。
後日、マールにおいて武器防具を積んだゴンドラの沈没事件が頻繁に発生する。ハンター達が水中に潜んでいた雑魔を退治。これによって歪虚崇拝者達の手に武器防具が渡る手段を潰すことができた。
別の機会には町村巡回中のアーリア一行が罠にはめられてしまう。窮地に陥ったものの、火の手に囲まれた状態からの脱出に成功。この件においてもハンター達の貢献は大きかった。
ネビロスが企んだ穀倉地帯における蝗雑魔をも排除したハンター達だが、心中には疑問が残る。彼女が残した一言が気になったからであった。
晴天の城塞都市マールの城。
「堰の小さなひび割れ……」
ミリア・エルブンはバルコニーから城下を見下ろす。呟きは歪虚のネビロスがハンター達に告げた言葉だ。
ハンター一行から報告を受けた際には聞き流したミリアだが、実は深い意味が隠されていたのではと今更になって思い返していた。
マールは水路が升目のように巡っている街。そして南方の海へと繋がる運河も水と深い繋がりがある。
「ここにいたのか」
「兄様」
声が聞こえてミリアが振り返ると領主アーリア・エルブンが立っていた。扉を潜り抜けてミリアの横に立つ。
「ネビロスが残した言葉の真意を図りかねていますの。嘘や陽動なのか……それとも本当だったとして敵側に益はあるのかどうか」
「歪虚のアイテルカイトならあり得る話だな。傲慢さ故にこちらを侮るのが奴らだ。嘘にせよ、真意にせよ調査はしたほうがよいだろう。もちろん城の警備も万全を期した上でだ」
「ではハンターの皆様にお力を借りられるのですね」
「水路と運河、両方隈無く調べるとなれば人手が必要だからな。また歪虚との戦いになったとすれば、あれほど頼りになる者達はいない」
もしもの事態に備えてエルブン兄妹は水路と運河の点検を行うことにする。即座にハンターズソサエティー支部に連絡。ハンターの協力を求めるのだった。
領主が住まう城塞都市の名は『マール』。マールから海岸まで自然の川を整備した十kmに渡る運河が流れていた。そのおかげで内陸部にも関わらず海上の帆船で直接乗りつけることができる。
もっとも帆船が利用できるのは『ニュー港』まで。それ以降の水上航路は手こぎのゴンドラを利用しなければならない。
升の目のように造成された都市内の水上航路はとても賑やかだ。各地からやってきた行商もゴンドラに乗って売り買いの声を張り上げている。
橋を利用しての徒歩移動も可能だが、そうしている者は数少なかった。それだけマールの民の間に水上航路は溶け込んでいた。
この地を治めるのはアリーア・エルブン伯爵。ニュー・ウォルターを守護するオリナニア騎士団長を兼任する十七歳になったばかりの銀髪の青年だ。
前領主ダリーア・エルブン伯爵が次男である彼に家督を譲ったのは十四歳のとき。それからわずかな期間で亡くなっている。闘病の日々で死期を予感していたのだろうと当時は市井の者の間でも囁かれていた。
長男ドネア・エルブンも事故で亡くなっていたが、妹のミリア・エルブンは健在。幼い頃から秀才ぶりを発揮し、弱冠十五歳ながらも内政を担う。アーリアにとっては心強い片腕であった。
マール内で発生した偽金事件は想像し得ない様相を見せる。
偽の聖堂教会に残されていた暗号は『アスタロト』『闇の支配』『ドネア』と読み解けた。ドネアとはアーリアとミリアの死んだはずの長兄であった。
世間には事故と発表されたドネアの死因だが、現実には謀反に失敗して命を落としている。
ドネアが本当に死んだのか、真相を暴くべくハンター達が動く。謀反に加担した行方不明のバーンズを探しだす過程においてそれは白日の下に晒された。ドネアだけでなく、謀反に関与していた元ドネア親衛隊の女性ロランナ・ベヒも歪虚になっていた。
ドネアは歪虚軍長アスタロト。そしてロランナはネビロスを名乗った。
後日、マールにおいて武器防具を積んだゴンドラの沈没事件が頻繁に発生する。ハンター達が水中に潜んでいた雑魔を退治。これによって歪虚崇拝者達の手に武器防具が渡る手段を潰すことができた。
別の機会には町村巡回中のアーリア一行が罠にはめられてしまう。窮地に陥ったものの、火の手に囲まれた状態からの脱出に成功。この件においてもハンター達の貢献は大きかった。
ネビロスが企んだ穀倉地帯における蝗雑魔をも排除したハンター達だが、心中には疑問が残る。彼女が残した一言が気になったからであった。
晴天の城塞都市マールの城。
「堰の小さなひび割れ……」
ミリア・エルブンはバルコニーから城下を見下ろす。呟きは歪虚のネビロスがハンター達に告げた言葉だ。
ハンター一行から報告を受けた際には聞き流したミリアだが、実は深い意味が隠されていたのではと今更になって思い返していた。
マールは水路が升目のように巡っている街。そして南方の海へと繋がる運河も水と深い繋がりがある。
「ここにいたのか」
「兄様」
声が聞こえてミリアが振り返ると領主アーリア・エルブンが立っていた。扉を潜り抜けてミリアの横に立つ。
「ネビロスが残した言葉の真意を図りかねていますの。嘘や陽動なのか……それとも本当だったとして敵側に益はあるのかどうか」
「歪虚のアイテルカイトならあり得る話だな。傲慢さ故にこちらを侮るのが奴らだ。嘘にせよ、真意にせよ調査はしたほうがよいだろう。もちろん城の警備も万全を期した上でだ」
「ではハンターの皆様にお力を借りられるのですね」
「水路と運河、両方隈無く調べるとなれば人手が必要だからな。また歪虚との戦いになったとすれば、あれほど頼りになる者達はいない」
もしもの事態に備えてエルブン兄妹は水路と運河の点検を行うことにする。即座にハンターズソサエティー支部に連絡。ハンターの協力を求めるのだった。
解説
升の目のようなマールの水路と運河の点検調査のためにみなさんは呼ばれています。歪虚の陰謀が潜んでいた場合、それを阻止してもらえるでしょうか。
みなさんの担当は運河です。内陸のニュー港から南方に延びていまして、帆船がすれ違えるだけの幅があります。海岸まで約十kmです。基本、一直線です。
※PL情報
陰謀はみなさんが点検調査する運河に仕掛けられています。
一部の区間は盛り土で土手が整備されていたり、また運河沿いに巨大な塔がいくつか建ってます。土地に高低差がある個所も。他にも疑わしい場所は存在します。(あげた例が必ずしも当たりとは限りませんのでご注意を)
ヒントとしてはかなり以前から行われていました。これまでの妨害や破壊行動は隠すための陽動であったともいえます。(二段、三段構えの作戦という意味で)
ネビロスは今回の作戦にかなり執心しています。死に物狂いで抵抗してくることでしょう。
常識的な必要経費はアーリア持ちです。
質問があればハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。
みなさんの担当は運河です。内陸のニュー港から南方に延びていまして、帆船がすれ違えるだけの幅があります。海岸まで約十kmです。基本、一直線です。
※PL情報
陰謀はみなさんが点検調査する運河に仕掛けられています。
一部の区間は盛り土で土手が整備されていたり、また運河沿いに巨大な塔がいくつか建ってます。土地に高低差がある個所も。他にも疑わしい場所は存在します。(あげた例が必ずしも当たりとは限りませんのでご注意を)
ヒントとしてはかなり以前から行われていました。これまでの妨害や破壊行動は隠すための陽動であったともいえます。(二段、三段構えの作戦という意味で)
ネビロスは今回の作戦にかなり執心しています。死に物狂いで抵抗してくることでしょう。
常識的な必要経費はアーリア持ちです。
質問があればハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。
マスターより
シリーズシナリオです。
シリーズは他のシナリオに参加していても、入ることが出来ます。詳しくはハンターオフィス内『シナリオとは』内にある複数シナリオへの参加ルールを参考にしてくださいね。
シリーズは他のシナリオに参加していても、入ることが出来ます。詳しくはハンターオフィス内『シナリオとは』内にある複数シナリオへの参加ルールを参考にしてくださいね。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/07/26 17:22
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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歪虚の陰謀を阻止せよ! ひりょ・ムーンリーフ(ka3744) 人間(リアルブルー)|18才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/07/18 01:10:15 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/07/17 16:55:17 |