ゲスト
(ka0000)
山の上からゴロゴロドン
マスター:尾仲ヒエル

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/08/09 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/08/18 22:00
オープニング
ゴロゴロゴロゴロ……
腹の底に響いてくるような地響き。
ドォン!
家から飛び出した村人たちが目にしたのは、家の壁にめり込む巨大な物体だった。
ギラギラと光を反射する、巨大な球。
「なんだ? 水晶……?」
正体を確かめようと近付いた村人たちの元に、続けて2つ目の球が山から転がり落ちてきた。
●水晶の村
洞窟の壁は水晶に埋めつくされ、入り口から射す光を受け、薄い青色に輝いている。
帝都と村を一望できる山の中腹。
ぽっかりと開いた洞窟の前に、2人の人影があった。
「レム、すごい騒ぎよ」
喪服のような黒いドレスを着た女が、隣に立つ少年に微笑みかける。
話し掛けられた銀髪の少年は、水晶のような瞳を見開いたまま微動だにしない。
「失敗作も無駄にならないし、いい気分転換になったわ。ファルバウティちゃんに御礼を言わなくちゃね」
女の前には、村を襲ったのと同じ、巨大な水晶の球が並んでいる。
よく見ると、珠の内部は空洞になっており、何かが動いているのが見えた。
女が端のひとつに手をかけ、ぐいっと押した。
斜面を勢いよく転がっていった球は、村の手前の岩にぶつかると真っ二つに割れた。
「あら、失敗しちゃった」
中からよろよろと這い出してきたゾンビに、村人たちがまた悲鳴を上げる。
落ちてきた他の球も、止まったままではいなかった。
中に入ったゾンビが球を動かし、逃げ惑う村人をぎこちない動きで追いかける。
球の操作に慣れていないのか、今はまだ村人が逃げられるほどの速度だが、そのスピードは少しずつ上がってきている。
やがて逃げ遅れた村人が押しつぶされることは想像にかたくなかった。
山の上から村の様子を眺めていた女は、満足そうに微笑む。
「もう少し観ていたいけど、ハンターたちが近くにいたみたい。面倒なことになる前に退散しましょう」
少年の手を取った女が姿を消したのと同時に、ハンターたちが村に到着した。
●暗闇に沈む経緯
「おい! ポゴを、弟をどこに連れて行ったんだ!」
「しー。静かに」
「あいつは俺の1人だけのかぞっ……」
鉄格子のはまった扉をがたつかせていた眼帯の男は、何かに口を塞がれでもしたように急に静かになった。
向かいの部屋から顔を覗かせていたモルガナは、それを確認して部屋に戻る。
窓のない無機質な部屋。
ちろちろと燃える蝋燭の炎が、壁にゆらめく不気味な影を作り出している。
「静かにさせてきたわ。――それで、さっきの続きだけど、文句ばかり言われても困るのよ。生前の姿そっくりで長持ちして、しかもちゃんと応答できるようにするだなんて、いくら私でも難しいの。もっと質の良い材料が必要なのよ」
ぐちゃり。
何かやわらかい物が崩れる音と共に、床の上に黒い染みが広がる。
「とにかく妙なこだわりは捨てて、年恰好の似た人間を連れてきて頂戴」
「……考えさせてくれ」
くぐもった声で答えて、フードを目深にかぶった人物が部屋を出て行く。
それと入れ違うように、するりと誰かが部屋に入って来た。
「なんじゃ。元気が無いな。活きのいい手土産を持ってきてやったのに」
扉の外からは、複数の声が聞こえている。
『ここから出せ!』
『出せって言って……』
『うわあ!』
喧噪。悲鳴。静寂。
部屋の中の2人は、そんなことなど気にも留めない様子で会話を続ける。
「いつも悪いわね。ああ、そこ、べたべたしているから気を付けて頂戴」
モルガナは、床の中央に広がった黒い液だまりに視線を向け、深いため息を吐いた。
「そうだわ。ねえ、ファルバウティちゃん。ちょっとそこに横向きでぶら下がってもらえないかしら」
モルガナが示した先には、いかにもいわくありげに、金属製の帽子掛けが2つ並べて置かれている。
「……一応聞くが、何のためじゃ」
「気分転換がしたくて。生きたハンモックって面白そうじゃない?」
「そのためだけにそれを用意したのか……」
呆れたような声に、モルガナのクスクス笑いが重なる。
「ファルバウティちゃんの、そのうんざりした顔大好きよ」
「どうせ剥いで飾りたいとかそんなとこじゃろ。嬉しくもなんともないわ。――そういえば、今日来る時に水晶の採れる村を通りがかったぞ。気分転換ならそっちで間に合うじゃろ」
用は済んだとばかりに部屋を後にするファルバウティの言葉に、モルガナは興味を惹かれた様子で首を傾げた。
腹の底に響いてくるような地響き。
ドォン!
家から飛び出した村人たちが目にしたのは、家の壁にめり込む巨大な物体だった。
ギラギラと光を反射する、巨大な球。
「なんだ? 水晶……?」
正体を確かめようと近付いた村人たちの元に、続けて2つ目の球が山から転がり落ちてきた。
●水晶の村
洞窟の壁は水晶に埋めつくされ、入り口から射す光を受け、薄い青色に輝いている。
帝都と村を一望できる山の中腹。
ぽっかりと開いた洞窟の前に、2人の人影があった。
「レム、すごい騒ぎよ」
喪服のような黒いドレスを着た女が、隣に立つ少年に微笑みかける。
話し掛けられた銀髪の少年は、水晶のような瞳を見開いたまま微動だにしない。
「失敗作も無駄にならないし、いい気分転換になったわ。ファルバウティちゃんに御礼を言わなくちゃね」
女の前には、村を襲ったのと同じ、巨大な水晶の球が並んでいる。
よく見ると、珠の内部は空洞になっており、何かが動いているのが見えた。
女が端のひとつに手をかけ、ぐいっと押した。
斜面を勢いよく転がっていった球は、村の手前の岩にぶつかると真っ二つに割れた。
「あら、失敗しちゃった」
中からよろよろと這い出してきたゾンビに、村人たちがまた悲鳴を上げる。
落ちてきた他の球も、止まったままではいなかった。
中に入ったゾンビが球を動かし、逃げ惑う村人をぎこちない動きで追いかける。
球の操作に慣れていないのか、今はまだ村人が逃げられるほどの速度だが、そのスピードは少しずつ上がってきている。
やがて逃げ遅れた村人が押しつぶされることは想像にかたくなかった。
山の上から村の様子を眺めていた女は、満足そうに微笑む。
「もう少し観ていたいけど、ハンターたちが近くにいたみたい。面倒なことになる前に退散しましょう」
少年の手を取った女が姿を消したのと同時に、ハンターたちが村に到着した。
●暗闇に沈む経緯
「おい! ポゴを、弟をどこに連れて行ったんだ!」
「しー。静かに」
「あいつは俺の1人だけのかぞっ……」
鉄格子のはまった扉をがたつかせていた眼帯の男は、何かに口を塞がれでもしたように急に静かになった。
向かいの部屋から顔を覗かせていたモルガナは、それを確認して部屋に戻る。
窓のない無機質な部屋。
ちろちろと燃える蝋燭の炎が、壁にゆらめく不気味な影を作り出している。
「静かにさせてきたわ。――それで、さっきの続きだけど、文句ばかり言われても困るのよ。生前の姿そっくりで長持ちして、しかもちゃんと応答できるようにするだなんて、いくら私でも難しいの。もっと質の良い材料が必要なのよ」
ぐちゃり。
何かやわらかい物が崩れる音と共に、床の上に黒い染みが広がる。
「とにかく妙なこだわりは捨てて、年恰好の似た人間を連れてきて頂戴」
「……考えさせてくれ」
くぐもった声で答えて、フードを目深にかぶった人物が部屋を出て行く。
それと入れ違うように、するりと誰かが部屋に入って来た。
「なんじゃ。元気が無いな。活きのいい手土産を持ってきてやったのに」
扉の外からは、複数の声が聞こえている。
『ここから出せ!』
『出せって言って……』
『うわあ!』
喧噪。悲鳴。静寂。
部屋の中の2人は、そんなことなど気にも留めない様子で会話を続ける。
「いつも悪いわね。ああ、そこ、べたべたしているから気を付けて頂戴」
モルガナは、床の中央に広がった黒い液だまりに視線を向け、深いため息を吐いた。
「そうだわ。ねえ、ファルバウティちゃん。ちょっとそこに横向きでぶら下がってもらえないかしら」
モルガナが示した先には、いかにもいわくありげに、金属製の帽子掛けが2つ並べて置かれている。
「……一応聞くが、何のためじゃ」
「気分転換がしたくて。生きたハンモックって面白そうじゃない?」
「そのためだけにそれを用意したのか……」
呆れたような声に、モルガナのクスクス笑いが重なる。
「ファルバウティちゃんの、そのうんざりした顔大好きよ」
「どうせ剥いで飾りたいとかそんなとこじゃろ。嬉しくもなんともないわ。――そういえば、今日来る時に水晶の採れる村を通りがかったぞ。気分転換ならそっちで間に合うじゃろ」
用は済んだとばかりに部屋を後にするファルバウティの言葉に、モルガナは興味を惹かれた様子で首を傾げた。
解説
■場所
帝国周辺の山の麓にある小さな村。
30軒ほどの家が点在する平地。
村の横には、元々ある大きな岩が2つ(地上に見えている部分は3メートル四方)
村の東側(50メートルほど先)には別の山の岩肌が露出しています(横幅20メートル)
■略図(山と岩肌部分以外は平地)
↑
岩( 村 ) (岩肌)(別の山)
岩 ↓
(洞窟のある山)
■水晶
マテリアル鉱石などではない、普通の水晶です。
普段は採掘された後、小さくカットされ、お手頃価格のアクセサリーなどに加工されています。
■敵
ゾンビ……1体
ゾンビ入りの巨大な水晶球……5個
■ゾンビ入りの球
2.5メートルの巨大な水晶で出来た球。
ゾンビが入っています。
ハンターが戦う時には、人間の駆け足くらいのスピードになっています。
ハンターを見ると追いかけてきて、押しつぶそうとします。
かなりの重みと硬さがありそうで、ハンターとはいえ、ガード無しで衝突されると結構なダメージがありそうです。
割れた球の状況から、攻撃を当てるか、球を何か硬い物に当てるかすれば割れそうです。
■村人
大半の村人が家の中に隠れている状態です。
パニックになって逃げ回っている数人も、ハンターに声を掛けられれば落ち着いて家の中に入ってくれそうです。
■村人の証言
「黒いドレスを着た女と、銀髪の少年を見かけた。変わった観光客だと思っていたが……」
■モルガナ
球を作って落っことした犯人。
シナリオ「天井に張り付く悪夢」に出てきます(読まなくても「何か怪しい奴がいたらしい」という認識で大丈夫です)
□PL情報
(ゾンビ入りの水晶球)
・生命力(※割れるまでの必要ダメージ)250
・転がる、押しつぶし
(球が割れた後に出てくるゾンビ)
・黒くて表面がねとねとした人型。足のかぎ爪が長く伸びており、その爪を活かしたキックで攻撃してくる。
・生命力 200
・ジャンプ、噛みつき、かぎ爪キック
帝国周辺の山の麓にある小さな村。
30軒ほどの家が点在する平地。
村の横には、元々ある大きな岩が2つ(地上に見えている部分は3メートル四方)
村の東側(50メートルほど先)には別の山の岩肌が露出しています(横幅20メートル)
■略図(山と岩肌部分以外は平地)
↑
岩( 村 ) (岩肌)(別の山)
岩 ↓
(洞窟のある山)
■水晶
マテリアル鉱石などではない、普通の水晶です。
普段は採掘された後、小さくカットされ、お手頃価格のアクセサリーなどに加工されています。
■敵
ゾンビ……1体
ゾンビ入りの巨大な水晶球……5個
■ゾンビ入りの球
2.5メートルの巨大な水晶で出来た球。
ゾンビが入っています。
ハンターが戦う時には、人間の駆け足くらいのスピードになっています。
ハンターを見ると追いかけてきて、押しつぶそうとします。
かなりの重みと硬さがありそうで、ハンターとはいえ、ガード無しで衝突されると結構なダメージがありそうです。
割れた球の状況から、攻撃を当てるか、球を何か硬い物に当てるかすれば割れそうです。
■村人
大半の村人が家の中に隠れている状態です。
パニックになって逃げ回っている数人も、ハンターに声を掛けられれば落ち着いて家の中に入ってくれそうです。
■村人の証言
「黒いドレスを着た女と、銀髪の少年を見かけた。変わった観光客だと思っていたが……」
■モルガナ
球を作って落っことした犯人。
シナリオ「天井に張り付く悪夢」に出てきます(読まなくても「何か怪しい奴がいたらしい」という認識で大丈夫です)
□PL情報
(ゾンビ入りの水晶球)
・生命力(※割れるまでの必要ダメージ)250
・転がる、押しつぶし
(球が割れた後に出てくるゾンビ)
・黒くて表面がねとねとした人型。足のかぎ爪が長く伸びており、その爪を活かしたキックで攻撃してくる。
・生命力 200
・ジャンプ、噛みつき、かぎ爪キック
マスターより
ゾンビ入りのハムスターボールみたいな球(硬め)が山の上から落ちてきました。
ちょうど別の依頼が終わって近くにいたハンターの皆さんに緊急SOS、という依頼になります。
モルガナを御存知の方も、尾仲のシナリオ自体が初めましてな方も、どうぞお気軽にご参加ください。
ちょうど別の依頼が終わって近くにいたハンターの皆さんに緊急SOS、という依頼になります。
モルガナを御存知の方も、尾仲のシナリオ自体が初めましてな方も、どうぞお気軽にご参加ください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/08/17 01:36
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 八原 篝(ka3104) 人間(リアルブルー)|19才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2016/08/09 10:59:16 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/08/06 22:09:04 |