ゲスト
(ka0000)
鉄仮面と夜更けの錬金術師たち
マスター:植田誠

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/08/11 12:00
- リプレイ完成予定
- 2016/08/25 12:00
オープニング
●
「これは……」
研究室でとある魔導機械の残骸を調査していたクロウはその正体に驚愕した。
この魔導機械とは先日剣機に持ち去られそうになった兵器。その一部はハンターの活躍で爆破され強奪を阻止されたのだが、その際取得されたものだ。それらは組み合わせなども不明であるうえ、いくつかパーツも不足しているようだった。恐らくはどこかに運んだあと完成させるのだろう。ともかく可能な範囲でそれらを分析し、その完成図を予測してみたところ……
「ハルトの使っていた……あの魔導機械に近いか?」
ハルト、とは歪虚と共に行動していたハルト・ウェーバーのことだ。彼が使っていた魔導機械は機械自体が浮遊し、使用者の指示で攻撃を行う砲台のような魔導機械だ。直接対峙したクロウの記憶に残るそれと、この予想完成図はそっくりだった。
この魔導機械を作っていた工場主であるホルスト・プレスブルクは現在錬金術教導団との関与を疑われている状態であり、ハルトもただ歪虚というだけではなく教導団の関係者である可能性が高い。
さらに、先日教導団が使用していた魔導アーマー。これはホルストの工場から出荷された後強奪された物であるが、その輸送先はすでに消滅している。
「もう少し裏付け調査は必要だろうな……だが、これで尻尾は掴めたな。もう少しだ……」
●
「……と、あの男は思っていることでしょう」
ホルストの私邸。白いローブにフードを深くかぶった男の一人が言った。
「そんなことはどうでもいい! 問題は今後の事だ!」
それに対し、やや癇癪気味にホルストが返す。
「すでに準備は進めております。プレスブルク様は出立のご用意を……」
「分かっている!」
顔を赤くして出ていくホルスト。その姿を見送ったのち、白いローブの男を囲み、黒いローブの男が話す。
「首尾は?」
「ハルト経由で用意した歪虚は地下に」
「裏手には移動用の車を数台と、念のため馬も用意してあります」
「万が一ハンターの追手が来た場合は?」
「フェイクで何台か出しましょう。我々も戦闘準備は整えております」
「よろしい。明朝決行するとしよう。各自抜かりの無いように……期待しているよ」
「ハッ! すべては錬金術師による未来のために!!」
男達……錬金術教導団員の計画はこうだ。
明朝を期してコンテナに詰められたゾンビを街に放つ。さらに、屋敷には火を放つ。
傍から見たら歪虚の襲撃によって町が壊滅したかのように見えるだろう。襲撃から壊滅までのスピードに疑問を抱く者がいるかもしれないが、どちらにせよホルストへの疑惑が一時的に逸らされるのは間違いない。ホルストを怪しんだところで、その時には名前を変え別の土地での生活を安定させていることだろう。
各教導団員が散っていく中、そのうちの一人……ホルストの相手をしていた白ローブの男は笑みを浮かべながら呟いた。
「クロウ……お前が意気揚々とやってきたときにはもはや手遅れさ……その時の落胆を見れないのは残念だけどね」
●
「……と、あの連中は思ってんだろうな」
ホルストの私邸……から少し離れた家屋の陰で呟いたのは自称退役兵支援団体所属の鉄仮面、エルウィンだ。
「クロウはあれでも割と分別のある男だ。工房での仕事は別としてだがな。だから、きっちり証拠を詰めてから動こうとするだろう」
自分で自分の考えに納得しているかのようにエルウィンは頷く。
そして、不意に動きを止め今回彼によって集められたハンターたちを正面に捉えた。
「だが、帝国をひっくり返そうなんて相手にんなことちまちまやってたら遅い」
そう言って取り出したのは数枚の写真。そこには私邸に出入りする怪しげな人物たちとコンテナが写されていた。
「まぁなんでこんなの持ってるかと言えば、俺も目を付けてたからだ」
エルウィンは仕事柄色んなところに行く。それも、帝都からの影響が弱い地方が多い。そこでは反帝国組織絡みの情報もよく耳にする。
ちょっとした組織ならその情報を軍へ伝えてやればすぐに制圧してくれるのだが、錬金術教導団はというと頭は回るようでなかなか捕まえられなかった。
「だが、今回の事件でピーンときてな。マークしてたら案の定ってこった。こんなチャンス逃がしていいと思うか? 思わないだろ?」
そう言うとさらにエルウィンは作戦を伝える。やることは簡単。このまま夜陰に紛れ奇襲をかけ、内部にいる人間を一網打尽にする。
「基本は生け捕りで頼む。状況にもよるからあくまでも基本は、だけどな。それともう一つ」
資料を片付けたエルウィンは準備を始めたハンターたちに言った。
「ホルストの拿捕自体は必ずしも優先されるとは思わないでくれ。いや、この状況から考えればあいつがトップに近い位置にいるのは間違いねぇんだけどな」
エルウィンはそう前置きして自身の意見を述べる。
「だが、ホルストが首魁であればわざわざ『錬金術』という要素を山車にはしないと思うんだ」
金のためか、貴族らしい旧帝国への回帰か……だが、ホルストを調べてみても錬金術になんらかの思い入れがあるような記録は出てこない。もちろん人手を集めるために何か旗が必要だったのかもしれないが、それにしてもあえて錬金術を選んだのはなぜか。それがエルウィンの疑問だった。
「もちろん俺の考えすぎという線もありうる。だが、もしかしたらホルスト以上に優先しなければいけない敵がいるかもしれない……それは考慮しておいてくれ」
そういうとエルウィンが懐中時計を開く。
「さて、そろそろ始めるか。責任は俺が取る! 存分に暴れてこい! ……いやぁ、一回言ってみたかったんだ」
その表情は仮面に隠れてわからないが、その声には戦闘を前にした高揚感のようなものが感じられた。
「これは……」
研究室でとある魔導機械の残骸を調査していたクロウはその正体に驚愕した。
この魔導機械とは先日剣機に持ち去られそうになった兵器。その一部はハンターの活躍で爆破され強奪を阻止されたのだが、その際取得されたものだ。それらは組み合わせなども不明であるうえ、いくつかパーツも不足しているようだった。恐らくはどこかに運んだあと完成させるのだろう。ともかく可能な範囲でそれらを分析し、その完成図を予測してみたところ……
「ハルトの使っていた……あの魔導機械に近いか?」
ハルト、とは歪虚と共に行動していたハルト・ウェーバーのことだ。彼が使っていた魔導機械は機械自体が浮遊し、使用者の指示で攻撃を行う砲台のような魔導機械だ。直接対峙したクロウの記憶に残るそれと、この予想完成図はそっくりだった。
この魔導機械を作っていた工場主であるホルスト・プレスブルクは現在錬金術教導団との関与を疑われている状態であり、ハルトもただ歪虚というだけではなく教導団の関係者である可能性が高い。
さらに、先日教導団が使用していた魔導アーマー。これはホルストの工場から出荷された後強奪された物であるが、その輸送先はすでに消滅している。
「もう少し裏付け調査は必要だろうな……だが、これで尻尾は掴めたな。もう少しだ……」
●
「……と、あの男は思っていることでしょう」
ホルストの私邸。白いローブにフードを深くかぶった男の一人が言った。
「そんなことはどうでもいい! 問題は今後の事だ!」
それに対し、やや癇癪気味にホルストが返す。
「すでに準備は進めております。プレスブルク様は出立のご用意を……」
「分かっている!」
顔を赤くして出ていくホルスト。その姿を見送ったのち、白いローブの男を囲み、黒いローブの男が話す。
「首尾は?」
「ハルト経由で用意した歪虚は地下に」
「裏手には移動用の車を数台と、念のため馬も用意してあります」
「万が一ハンターの追手が来た場合は?」
「フェイクで何台か出しましょう。我々も戦闘準備は整えております」
「よろしい。明朝決行するとしよう。各自抜かりの無いように……期待しているよ」
「ハッ! すべては錬金術師による未来のために!!」
男達……錬金術教導団員の計画はこうだ。
明朝を期してコンテナに詰められたゾンビを街に放つ。さらに、屋敷には火を放つ。
傍から見たら歪虚の襲撃によって町が壊滅したかのように見えるだろう。襲撃から壊滅までのスピードに疑問を抱く者がいるかもしれないが、どちらにせよホルストへの疑惑が一時的に逸らされるのは間違いない。ホルストを怪しんだところで、その時には名前を変え別の土地での生活を安定させていることだろう。
各教導団員が散っていく中、そのうちの一人……ホルストの相手をしていた白ローブの男は笑みを浮かべながら呟いた。
「クロウ……お前が意気揚々とやってきたときにはもはや手遅れさ……その時の落胆を見れないのは残念だけどね」
●
「……と、あの連中は思ってんだろうな」
ホルストの私邸……から少し離れた家屋の陰で呟いたのは自称退役兵支援団体所属の鉄仮面、エルウィンだ。
「クロウはあれでも割と分別のある男だ。工房での仕事は別としてだがな。だから、きっちり証拠を詰めてから動こうとするだろう」
自分で自分の考えに納得しているかのようにエルウィンは頷く。
そして、不意に動きを止め今回彼によって集められたハンターたちを正面に捉えた。
「だが、帝国をひっくり返そうなんて相手にんなことちまちまやってたら遅い」
そう言って取り出したのは数枚の写真。そこには私邸に出入りする怪しげな人物たちとコンテナが写されていた。
「まぁなんでこんなの持ってるかと言えば、俺も目を付けてたからだ」
エルウィンは仕事柄色んなところに行く。それも、帝都からの影響が弱い地方が多い。そこでは反帝国組織絡みの情報もよく耳にする。
ちょっとした組織ならその情報を軍へ伝えてやればすぐに制圧してくれるのだが、錬金術教導団はというと頭は回るようでなかなか捕まえられなかった。
「だが、今回の事件でピーンときてな。マークしてたら案の定ってこった。こんなチャンス逃がしていいと思うか? 思わないだろ?」
そう言うとさらにエルウィンは作戦を伝える。やることは簡単。このまま夜陰に紛れ奇襲をかけ、内部にいる人間を一網打尽にする。
「基本は生け捕りで頼む。状況にもよるからあくまでも基本は、だけどな。それともう一つ」
資料を片付けたエルウィンは準備を始めたハンターたちに言った。
「ホルストの拿捕自体は必ずしも優先されるとは思わないでくれ。いや、この状況から考えればあいつがトップに近い位置にいるのは間違いねぇんだけどな」
エルウィンはそう前置きして自身の意見を述べる。
「だが、ホルストが首魁であればわざわざ『錬金術』という要素を山車にはしないと思うんだ」
金のためか、貴族らしい旧帝国への回帰か……だが、ホルストを調べてみても錬金術になんらかの思い入れがあるような記録は出てこない。もちろん人手を集めるために何か旗が必要だったのかもしれないが、それにしてもあえて錬金術を選んだのはなぜか。それがエルウィンの疑問だった。
「もちろん俺の考えすぎという線もありうる。だが、もしかしたらホルスト以上に優先しなければいけない敵がいるかもしれない……それは考慮しておいてくれ」
そういうとエルウィンが懐中時計を開く。
「さて、そろそろ始めるか。責任は俺が取る! 存分に暴れてこい! ……いやぁ、一回言ってみたかったんだ」
その表情は仮面に隠れてわからないが、その声には戦闘を前にした高揚感のようなものが感じられた。
解説
●目的
主要な団員の拿捕
歪虚撃破による町への被害拡大阻止
教導団に関する資料の確保
●状況
PCたちはエルウィンに雇われたハンターとなる。
戦場はホルスト・プレスブルクの私邸とその周辺。
私邸は3階立て。地下駐車場が存在しており、魔導トラックとコンテナはここに運び込まれている。
それ以外の内装は不明。貴族の私邸であるため複数の抜け道などがある可能性も。
私邸の位置は町はずれ、周辺には塀代わりの木々が生えているが、森や林といえるほどの量ではない。
時間は深夜。あと1時間ほどで夜明けとなるようなタイミング。
●敵情報
教導団員×???
ホルストの私邸に入り込んでいる教導団員。黒のローブが目印。配置等は不明。
団員には一般人覚醒者どちらもいるが、覚醒者の場合は例外なく『機導師』である。
ゾンビ×???
すべてコンテナ内に存在。一般的なゾンビであり戦闘力は低い。
ホルスト・プレスブルク
旧貴族。金にがめついがそれ以外は特に能力を持たない。
白ローブの男
ホルストの護衛。一人だけ服装が違うためやや立場が異なると思われるがそれ以外は不明。
●味方情報
エルウィン
鉄仮面の退役軍人。基本的に屋敷外で待機。
独自判断で行動するため指示は受け付けない。
※以下PL情報
●状況補足
奇襲が発覚するか、一定時間経過で敵の作戦は開始される。
また、敵の作戦開始に伴い機導術による通信妨害が開始される。
●敵情報補足
戦闘力はベテラン機導師より強いぐらい。白ローブはそれよりさらに強く、妨害系の特殊な機導術を使用する他、状況に柔軟な対応をしてくる。
機導師は全員特殊な魔導機械を使用して戦闘する。また、機導師のスキルはすべて取得している(何を使用するかは不明)
主要な団員の拿捕
歪虚撃破による町への被害拡大阻止
教導団に関する資料の確保
●状況
PCたちはエルウィンに雇われたハンターとなる。
戦場はホルスト・プレスブルクの私邸とその周辺。
私邸は3階立て。地下駐車場が存在しており、魔導トラックとコンテナはここに運び込まれている。
それ以外の内装は不明。貴族の私邸であるため複数の抜け道などがある可能性も。
私邸の位置は町はずれ、周辺には塀代わりの木々が生えているが、森や林といえるほどの量ではない。
時間は深夜。あと1時間ほどで夜明けとなるようなタイミング。
●敵情報
教導団員×???
ホルストの私邸に入り込んでいる教導団員。黒のローブが目印。配置等は不明。
団員には一般人覚醒者どちらもいるが、覚醒者の場合は例外なく『機導師』である。
ゾンビ×???
すべてコンテナ内に存在。一般的なゾンビであり戦闘力は低い。
ホルスト・プレスブルク
旧貴族。金にがめついがそれ以外は特に能力を持たない。
白ローブの男
ホルストの護衛。一人だけ服装が違うためやや立場が異なると思われるがそれ以外は不明。
●味方情報
エルウィン
鉄仮面の退役軍人。基本的に屋敷外で待機。
独自判断で行動するため指示は受け付けない。
※以下PL情報
●状況補足
奇襲が発覚するか、一定時間経過で敵の作戦は開始される。
また、敵の作戦開始に伴い機導術による通信妨害が開始される。
●敵情報補足
戦闘力はベテラン機導師より強いぐらい。白ローブはそれよりさらに強く、妨害系の特殊な機導術を使用する他、状況に柔軟な対応をしてくる。
機導師は全員特殊な魔導機械を使用して戦闘する。また、機導師のスキルはすべて取得している(何を使用するかは不明)
マスターより
お世話になっております、植田です。
今回は奇襲からの捕縛戦となります。
敵が弱いわけではありませんので調査よりは戦闘を重視したほうが良いかと思います。
後は誰がどこにいくのかも重要になってくるかもしれません。行動はよくよく考えていただければと思います。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
今回は奇襲からの捕縛戦となります。
敵が弱いわけではありませんので調査よりは戦闘を重視したほうが良いかと思います。
後は誰がどこにいくのかも重要になってくるかもしれません。行動はよくよく考えていただければと思います。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/08/25 02:39
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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夜明けのガサ入れ【相談卓】 エアルドフリス(ka1856) 人間(クリムゾンウェスト)|30才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/08/11 11:47:55 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/08/07 12:46:07 |