ゲスト
(ka0000)
【深棲】浜辺に響く音色
マスター:坂上テンゼン

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 8日
- プレイング締切
- 2014/09/20 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/09/29 19:00
オープニング
●ある日の依頼
ここはイルダーナのハンターオフィス。
いつものように、若い男の職員が依頼の張り紙を掲示板に張り出している。ガンナ・エントラータより東の海岸で歪虚が出現したという内容だった。
「またそこなのか?」
それを貼るところを偶然目にしたヘザーが言った。
先月もその場所で、しかも二度歪虚が出現している。
いずれもラッツィオ島の狂気の歪虚に影響を受けたものだった。
「今回は『狂気の歪虚』ではないようなんですけど」
「そうそうアレが出てきてたまるものか。ラッツィオ島のヤツはもう死んだのだぞ。それにしても出過ぎだろう」
ヘザーはしばし思案してから、言った。
「前回、前々回の時から潜んでいたのか、それとも新しく流れ着いたのか……ともかく、それだけ何度も出るとなると、けっこう汚染されてるんじゃないのか?」
「そうかもしれませんね……」
別にこの職員に専門知識があるわけではない。ただそうなりそうな気がしただけだ。
ヘザーも同様だったが、考えを行動に移すには彼女の場合、それで充分だった。
「……試しにやってみるか」
「なにをですか?」
「祭りだよ」
●その翌日
歪虚というのは突如出現し、形あるものを【無】に帰していく、いわば負のエネルギーであり、負の対局である正のエネルギーを発生させることで、歪虚の力を弱めることができると信じられている。
それゆえ、クリムゾンウェスト人は祭りや清めの儀式を大切にしている。
……というわけで、
「音楽なんだ!」
ヘザーは集まったハンター達に熱弁を振るった。もっとも彼女は理論だてて説明するのは得意ではない。傍らのハンターオフィス職員が(彼の役目というわけでもないのに)付け加えた。
「歪虚が発生する事件が何度も起こってる場所がありまして、ヘザーさんはそこが歪虚汚染にあってるんじゃないかと考えてるんです。
そこで、知り合いの聖職者の方に相談されて、祭祀のようなことができないかと言ったところ、教会の方も乗り気で」
「そうなんですよオオオオオオ!」
その場にはハンターでも職員でもない人物がいた。正のマテリアルが漏れているのではないかと思えるほどの笑みを終始顔に浮かべているその男がでかい声で語った。
「イルダーナ第三教会のルベンです! このたびヘザーさんよりお話を聞いて、わたくしのほうでも是非協力したいと思いましてねえ!」
「面白いおっさんだろう」
評したヘザーに、確かこの人司祭でしたよねと、職員が抗議の視線を向ける。
「ハッハッハ! 光が私をこのようにお導きしたもうたのです!
さて、みなさんには歪虚を退治していただき、準備のために一週間いただいて、その場所で祭祀を行うことになっています。祭祀といっても、それほど大掛かりなものではありません。具体的には我々が清めの儀式を行った後、音楽の演奏会を催すという流れになっていまして」
「早い話が呑み会の後歌いに行くようなものだ。確かリアルブルーではカラオケと言われているそうだな」
「全然違いますよねそれ!?」
もう職員も遠慮せず言葉で突っ込んでいた。無論清めの儀式というのは呑み会ではない。ヘザーは例え話をしたつもりなのだ。これでも。
「君達もよければ音楽会に参加しないか?」
今回はそういう趣向だと、ヘザーは告げた。
「ちなみに私はタンバリンが得意だぞ」
得意げに、タンバリンを叩く仕草をしてみせた。
●そのさらに翌日
「右ストレートォォォォォォォ!!!!」
マテリアルを込め真っ直ぐに突き出されたヘザーのジャマダハルが、雑魔の最後の一体を貫いた。
「ふう。これでおしまいか? 案外、あっけなかったな……。
だが、これで心置きなく準備にかかれるというものだ」
さっきまでシャコを巨大化させたような雑魔が居座っていた砂浜だが、今はハンター達の他に誰もいない。
いい天気だ。海の向こうまでが見渡せる。
「楽しみだな!」
――それが一週間前のこと。
今は、砂浜に木を組んで造られたステージがある。簡素ではあったが、障害物のない砂浜なのでこれで充分だ。周りには照明となる篝火台も置かれている。
朝だった。食べ物の屋台が立つらしく、人々が準備を始めている。
ヘザーの思いつきで始まったにしては規模が大きい。
この祭りは精力的な聖職者であるルベン司祭の人脈が働いた結果、歪虚の攻撃を受けた近隣の町の復興を願う意味合いも兼ねるようになっていたのだった。
本番となる音楽会は、夜に行われることになっている。
ここはイルダーナのハンターオフィス。
いつものように、若い男の職員が依頼の張り紙を掲示板に張り出している。ガンナ・エントラータより東の海岸で歪虚が出現したという内容だった。
「またそこなのか?」
それを貼るところを偶然目にしたヘザーが言った。
先月もその場所で、しかも二度歪虚が出現している。
いずれもラッツィオ島の狂気の歪虚に影響を受けたものだった。
「今回は『狂気の歪虚』ではないようなんですけど」
「そうそうアレが出てきてたまるものか。ラッツィオ島のヤツはもう死んだのだぞ。それにしても出過ぎだろう」
ヘザーはしばし思案してから、言った。
「前回、前々回の時から潜んでいたのか、それとも新しく流れ着いたのか……ともかく、それだけ何度も出るとなると、けっこう汚染されてるんじゃないのか?」
「そうかもしれませんね……」
別にこの職員に専門知識があるわけではない。ただそうなりそうな気がしただけだ。
ヘザーも同様だったが、考えを行動に移すには彼女の場合、それで充分だった。
「……試しにやってみるか」
「なにをですか?」
「祭りだよ」
●その翌日
歪虚というのは突如出現し、形あるものを【無】に帰していく、いわば負のエネルギーであり、負の対局である正のエネルギーを発生させることで、歪虚の力を弱めることができると信じられている。
それゆえ、クリムゾンウェスト人は祭りや清めの儀式を大切にしている。
……というわけで、
「音楽なんだ!」
ヘザーは集まったハンター達に熱弁を振るった。もっとも彼女は理論だてて説明するのは得意ではない。傍らのハンターオフィス職員が(彼の役目というわけでもないのに)付け加えた。
「歪虚が発生する事件が何度も起こってる場所がありまして、ヘザーさんはそこが歪虚汚染にあってるんじゃないかと考えてるんです。
そこで、知り合いの聖職者の方に相談されて、祭祀のようなことができないかと言ったところ、教会の方も乗り気で」
「そうなんですよオオオオオオ!」
その場にはハンターでも職員でもない人物がいた。正のマテリアルが漏れているのではないかと思えるほどの笑みを終始顔に浮かべているその男がでかい声で語った。
「イルダーナ第三教会のルベンです! このたびヘザーさんよりお話を聞いて、わたくしのほうでも是非協力したいと思いましてねえ!」
「面白いおっさんだろう」
評したヘザーに、確かこの人司祭でしたよねと、職員が抗議の視線を向ける。
「ハッハッハ! 光が私をこのようにお導きしたもうたのです!
さて、みなさんには歪虚を退治していただき、準備のために一週間いただいて、その場所で祭祀を行うことになっています。祭祀といっても、それほど大掛かりなものではありません。具体的には我々が清めの儀式を行った後、音楽の演奏会を催すという流れになっていまして」
「早い話が呑み会の後歌いに行くようなものだ。確かリアルブルーではカラオケと言われているそうだな」
「全然違いますよねそれ!?」
もう職員も遠慮せず言葉で突っ込んでいた。無論清めの儀式というのは呑み会ではない。ヘザーは例え話をしたつもりなのだ。これでも。
「君達もよければ音楽会に参加しないか?」
今回はそういう趣向だと、ヘザーは告げた。
「ちなみに私はタンバリンが得意だぞ」
得意げに、タンバリンを叩く仕草をしてみせた。
●そのさらに翌日
「右ストレートォォォォォォォ!!!!」
マテリアルを込め真っ直ぐに突き出されたヘザーのジャマダハルが、雑魔の最後の一体を貫いた。
「ふう。これでおしまいか? 案外、あっけなかったな……。
だが、これで心置きなく準備にかかれるというものだ」
さっきまでシャコを巨大化させたような雑魔が居座っていた砂浜だが、今はハンター達の他に誰もいない。
いい天気だ。海の向こうまでが見渡せる。
「楽しみだな!」
――それが一週間前のこと。
今は、砂浜に木を組んで造られたステージがある。簡素ではあったが、障害物のない砂浜なのでこれで充分だ。周りには照明となる篝火台も置かれている。
朝だった。食べ物の屋台が立つらしく、人々が準備を始めている。
ヘザーの思いつきで始まったにしては規模が大きい。
この祭りは精力的な聖職者であるルベン司祭の人脈が働いた結果、歪虚の攻撃を受けた近隣の町の復興を願う意味合いも兼ねるようになっていたのだった。
本番となる音楽会は、夜に行われることになっている。
解説
雑魔退治の依頼がOPの時点で終わっており、清めの儀式と演奏会がある日の朝からスタートします。
敵は出現しません。
すでに当日までにできる会場設営は終わっています。
みなさんには、
・演奏会まで何をするか
・演奏会でどんな曲を、どんな気持ちで演奏するか(これがメイン)
を主にプレイングに書いていただきます。
・音楽会まで
食べ物の屋台が出ています。近隣の村や河や海で獲れた魚介類や肉類などの料理、酒などの飲み物があります。
昼ごろには人が集まり始めるでしょう。
練習や打ち合わせをするスペースも確保できます。
・演奏会
演奏会という趣旨のため、演目はあくまで音楽という事でお願いします。ジャンルは問いません。
演奏はグループを組んでも良いし、ソロでも、なんなら参加者全員ででも良いです。
ヘザーをメンバーに巻き込んでも良いです。タンバリンしかできませんが。
ヘザーは何グループにでも参加させることができます。
歌を歌う場合は、歌詞が著作権法に抵触しないようご注意下さい。
またプレイングに歌詞がない場合はこちらで考えるかもしれません。
歪虚退治は現地の人の依頼ですが、その後の祭祀はルベン司祭からの依頼になります。
あくまでもルベン司祭個人からの依頼であって聖堂教会からの依頼ではありません。
敵は出現しません。
すでに当日までにできる会場設営は終わっています。
みなさんには、
・演奏会まで何をするか
・演奏会でどんな曲を、どんな気持ちで演奏するか(これがメイン)
を主にプレイングに書いていただきます。
・音楽会まで
食べ物の屋台が出ています。近隣の村や河や海で獲れた魚介類や肉類などの料理、酒などの飲み物があります。
昼ごろには人が集まり始めるでしょう。
練習や打ち合わせをするスペースも確保できます。
・演奏会
演奏会という趣旨のため、演目はあくまで音楽という事でお願いします。ジャンルは問いません。
演奏はグループを組んでも良いし、ソロでも、なんなら参加者全員ででも良いです。
ヘザーをメンバーに巻き込んでも良いです。タンバリンしかできませんが。
ヘザーは何グループにでも参加させることができます。
歌を歌う場合は、歌詞が著作権法に抵触しないようご注意下さい。
またプレイングに歌詞がない場合はこちらで考えるかもしれません。
歪虚退治は現地の人の依頼ですが、その後の祭祀はルベン司祭からの依頼になります。
あくまでもルベン司祭個人からの依頼であって聖堂教会からの依頼ではありません。
マスターより
音楽は音楽以外の何ものも表現しない ~リアルブルーのとある音楽家~
寸刻も流動して止らない不思議に鮮かな画面をありありと眼の前へ浮ばせるのか。
有刺鉄線の五線譜の上で鋼の十六分音符を炸裂させるのか。
皆さんの音楽での表現をお待ちしています。
最近ショップに売られだした楽器の使いどころです!
戦闘以外でのあなたのPCの個性を表現してみて下さい。
感動させられるプレイングはMVPに選ばれる……かもしれません。
なお、OPで「以前に二度歪虚が出現した」とありますが、シナリオになっている事件ではありません。
寸刻も流動して止らない不思議に鮮かな画面をありありと眼の前へ浮ばせるのか。
有刺鉄線の五線譜の上で鋼の十六分音符を炸裂させるのか。
皆さんの音楽での表現をお待ちしています。
最近ショップに売られだした楽器の使いどころです!
戦闘以外でのあなたのPCの個性を表現してみて下さい。
感動させられるプレイングはMVPに選ばれる……かもしれません。
なお、OPで「以前に二度歪虚が出現した」とありますが、シナリオになっている事件ではありません。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/09/23 16:50
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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浜辺の演奏会(相談卓) ステラ・ブルマーレ(ka3014) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2014/09/18 12:37:21 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/09/15 20:31:06 |