ゲスト
(ka0000)
【猫譚】ユグディラの島で ~哀愁の羊娘~
マスター:坂上テンゼン

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
アム・シェリタ―揺籃館―- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/10/22 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/10/31 19:00
オープニング
●ショートコントの二人
「支配人と支配者って言葉の意味は同じなのに全く違うわよね?」
「何言ってんの突然?!」
森の中を歩く二人の少女。一人は緑色の巻き毛、もう一人は赤い直毛の髪型が特徴だった。この組み合わせは人によってはある二人組を思い出すかもしれない。それは決して無関係ではない。
しかし頭に捩れた小さな角があったり、羊の毛を纏っていたりという特徴は彼女ら特有のものだ。
より陣営をわかりやすく、という意味があるらしい。
ベリアル軍幹部候補生――今は『元』がつく。もう幹部(ここではベリアルの側近を意味する。かの双子の少女がそうであったように)への道は完全に閉ざされたと見ていい。先月、その時点ですでに冷遇されていた幹部候補生のうち数人が実戦投入された。もしかしたら起死回生になり得なくはないかもしれない機会であったが、結果は全滅。これを聞いたベリアルは出来損ないメェと憤慨したという。
既に軍内では立場がない。ゆえにこの二人は……元幹部候補生であるこの二人は……野に下るという選択をした。
作戦に従い未開の地であるこの地に来た。
作戦といっても彼女らは拠点で待機命令を出されている。
未開の地であれば身を隠すのにはうってつけだ……見捨てられていたら隠れる意味がないが……。
ともかく身を隠し再起の時を待つ。
今は辛くとも未来に栄光を夢見る……傲慢として、同種といえど見下されるのは我慢ならないのだから。
「深い意味はないわ……」
「ま~たそれだよ! ゼーゼベル、君ゃいったい何度目の深い意味は無い発言をしてるんだい?!
よっぽどその深い意味の無い発言が気に入ったと見えるね! それも主に語感がだろ!」
「何を言っているのギガーベル。ただのジョークよ。君主たるものユーモアにも秀でなければ駄目。
あの豚羊はそれがなかったわ……」
「君ゃほんとにベリアル様に対して遠慮がないねぇ! 豚羊ってフレーズ、クラベル様も使ってたけどさぁ!」
「そうね、それじゃ新鮮さに欠けるわね……新しい呼び名を考えましょう」
「……豚ゴリラ」
「そりゃまずいって!」
「……トンガリ」
「繋がっちゃいけない方向に繋がっちゃったよ!」
「……しゃけ弁当」
「今度は繋がりがわからねぇ?!」
「……年中はだか祭り」
「そりゃ東方君主だろ!」
「……豚ゴリラ」
「二週目突入しちゃったよ!」
この二人は元幹部候補生の中でも独自性が強い二人だった。
フラベル・クラベルと似ているようで似ていない。
フラベルとクラベルが『陽』と『陰』ならば、
この二人、ゼーゼベルとギガーベルはまるで『ボケ』と『ツッコミ』――
さておき、ここがどこなのかに触れようと思う。
ここは、ユグディラの島。
●野生の王国
「王女殿下を困らせる奴は悪だ! 王女殿下を良く言わない奴は偽装された悪だ!」
島では野生のヘザー・スクロヴェーニ(kz0061)が闊歩していた。
訂正。いや、訂正するところはなかった。
野生のヘザー・スクロヴェーニ(kz0061)が闊歩していた。
王国暦1016年10月――
グラズヘイム王国王女システィーナ・グラハム(kz0020)は、ユグディラの女王に面会すべく、ユクディラの島へと訪れていた。
王女に行き過ぎた愛を捧ぐヘザーは(直接同行することはできなかったが)仲間達と共に嬉々として島内の警戒活動を行っていた。
「エリオットの分まで私が王女殿下をお守りするのだ!
もはやこの瞬間、私はロイヤルガードと言っても過言ではないだろう」
上機嫌だった。マルグリッド・オクレールが聞いたら黙ってはいないような事を口走るくらい、上機嫌だった。
ところで、どんなに上機嫌であってもそれは警戒活動であり、
警戒活動であるからには不安要素を探し、それに対応するのがその目的とするところであり、
いうなれば、かれらは不安要素を捜し求めていたわけであって――
「「「あ」」」
――不安要素に出会うのもある意味、必然といえば必然であった。
「貴様ら! 量産型フラベル&クラベルだな!
二種類揃っているとは都合が良いわ!」
「ニンゲン! それもだいぶ酔狂な部類に入るニンゲン!
なんてことだこれから身を隠そうって思ってたところで!」
「落ち着きなさいギガーベル。それにしても何よ量産型って。
それを言うならマークⅡプロトタイプよ」
「マニア受けしそうなフレーズになったよ?!」
「何を面白い掛け合いを……貴様らはここでマテリアルの塵となれ!」
「ここでやられるわけにはいかないわ」
「あばよとっつぁん!」
量産型フラベル・クラベル改め、フラベル・クラベルマークⅡプロトタイプは、まるで訓練された二人三脚のように脚をそろえて高速で逃げ去った。
「追うぞ! 絶対逃がすな!」
ヘザーもまた追って、駆け込んでいく。
未知の場所、ユグディラの島の奥へと――
「支配人と支配者って言葉の意味は同じなのに全く違うわよね?」
「何言ってんの突然?!」
森の中を歩く二人の少女。一人は緑色の巻き毛、もう一人は赤い直毛の髪型が特徴だった。この組み合わせは人によってはある二人組を思い出すかもしれない。それは決して無関係ではない。
しかし頭に捩れた小さな角があったり、羊の毛を纏っていたりという特徴は彼女ら特有のものだ。
より陣営をわかりやすく、という意味があるらしい。
ベリアル軍幹部候補生――今は『元』がつく。もう幹部(ここではベリアルの側近を意味する。かの双子の少女がそうであったように)への道は完全に閉ざされたと見ていい。先月、その時点ですでに冷遇されていた幹部候補生のうち数人が実戦投入された。もしかしたら起死回生になり得なくはないかもしれない機会であったが、結果は全滅。これを聞いたベリアルは出来損ないメェと憤慨したという。
既に軍内では立場がない。ゆえにこの二人は……元幹部候補生であるこの二人は……野に下るという選択をした。
作戦に従い未開の地であるこの地に来た。
作戦といっても彼女らは拠点で待機命令を出されている。
未開の地であれば身を隠すのにはうってつけだ……見捨てられていたら隠れる意味がないが……。
ともかく身を隠し再起の時を待つ。
今は辛くとも未来に栄光を夢見る……傲慢として、同種といえど見下されるのは我慢ならないのだから。
「深い意味はないわ……」
「ま~たそれだよ! ゼーゼベル、君ゃいったい何度目の深い意味は無い発言をしてるんだい?!
よっぽどその深い意味の無い発言が気に入ったと見えるね! それも主に語感がだろ!」
「何を言っているのギガーベル。ただのジョークよ。君主たるものユーモアにも秀でなければ駄目。
あの豚羊はそれがなかったわ……」
「君ゃほんとにベリアル様に対して遠慮がないねぇ! 豚羊ってフレーズ、クラベル様も使ってたけどさぁ!」
「そうね、それじゃ新鮮さに欠けるわね……新しい呼び名を考えましょう」
「……豚ゴリラ」
「そりゃまずいって!」
「……トンガリ」
「繋がっちゃいけない方向に繋がっちゃったよ!」
「……しゃけ弁当」
「今度は繋がりがわからねぇ?!」
「……年中はだか祭り」
「そりゃ東方君主だろ!」
「……豚ゴリラ」
「二週目突入しちゃったよ!」
この二人は元幹部候補生の中でも独自性が強い二人だった。
フラベル・クラベルと似ているようで似ていない。
フラベルとクラベルが『陽』と『陰』ならば、
この二人、ゼーゼベルとギガーベルはまるで『ボケ』と『ツッコミ』――
さておき、ここがどこなのかに触れようと思う。
ここは、ユグディラの島。
●野生の王国
「王女殿下を困らせる奴は悪だ! 王女殿下を良く言わない奴は偽装された悪だ!」
島では野生のヘザー・スクロヴェーニ(kz0061)が闊歩していた。
訂正。いや、訂正するところはなかった。
野生のヘザー・スクロヴェーニ(kz0061)が闊歩していた。
王国暦1016年10月――
グラズヘイム王国王女システィーナ・グラハム(kz0020)は、ユグディラの女王に面会すべく、ユクディラの島へと訪れていた。
王女に行き過ぎた愛を捧ぐヘザーは(直接同行することはできなかったが)仲間達と共に嬉々として島内の警戒活動を行っていた。
「エリオットの分まで私が王女殿下をお守りするのだ!
もはやこの瞬間、私はロイヤルガードと言っても過言ではないだろう」
上機嫌だった。マルグリッド・オクレールが聞いたら黙ってはいないような事を口走るくらい、上機嫌だった。
ところで、どんなに上機嫌であってもそれは警戒活動であり、
警戒活動であるからには不安要素を探し、それに対応するのがその目的とするところであり、
いうなれば、かれらは不安要素を捜し求めていたわけであって――
「「「あ」」」
――不安要素に出会うのもある意味、必然といえば必然であった。
「貴様ら! 量産型フラベル&クラベルだな!
二種類揃っているとは都合が良いわ!」
「ニンゲン! それもだいぶ酔狂な部類に入るニンゲン!
なんてことだこれから身を隠そうって思ってたところで!」
「落ち着きなさいギガーベル。それにしても何よ量産型って。
それを言うならマークⅡプロトタイプよ」
「マニア受けしそうなフレーズになったよ?!」
「何を面白い掛け合いを……貴様らはここでマテリアルの塵となれ!」
「ここでやられるわけにはいかないわ」
「あばよとっつぁん!」
量産型フラベル・クラベル改め、フラベル・クラベルマークⅡプロトタイプは、まるで訓練された二人三脚のように脚をそろえて高速で逃げ去った。
「追うぞ! 絶対逃がすな!」
ヘザーもまた追って、駆け込んでいく。
未知の場所、ユグディラの島の奥へと――
解説
押忍! 例によってヘザーだ!
このノリで続けていいのか!
まず状況だが、君達はスタート時点で私と一緒に島内の警戒活動をしていて、歪虚を見つけたというシチュエーションだ。
私達の目的は逃げる歪虚を追いつめて殲滅することだ。
今回の敵戦力は私達よりだいぶ下だ!
しかしそれは総合的に見ればの話であって、1対1で戦えば不利かもしれないし、連携がとれているようだから少人数で挑むのはやめた方がいいだろう。
向こうも戦力差は理解しているようだから、軽はずみなまねはしてこないだろうし、生き残るために手段を選ぶまい。
また、話し合いで解決する余地は無いものと思われる。歪虚だし。
傲慢なので『強制』や『変容』を使ってくると見ていい。
『強制』とは「身についた威厳により、相手の意志を無視して同意させる」能力だな。
まあ私にはそんなもの効かないがなフハハハハハ! わーっはっはっはっは!
『変容』は「自身の姿形を様々な種族に変化させることができる」能力だ。
ユグディラかと思ったら歪虚だった! 的な事がありえるかもしれん。
特定の誰かに化けることはできないらしいから、君達の内誰かが歪虚と入れ替わるなんて事はないぞ。
またフラベルは接近戦が、クラベルは魔法戦が得意だった。しかし、でかい武器は今回持っていないようだ。
あれだけ軽装という事は、投擲できる武器を持っていてもおかしくはないな。
舞台となるのは島中あらゆるところだ。
主に森林が多いようだ。ユグディラの住居も点在しているだろう。
あんまり立派な家には住んでいないみたいだな?
敵はその場に応じてスキルや機転を利かせた何かを仕掛けてくるだろう。
特に猫好きは要注意だ(申告してくれると助かります)。
私の装備だが、ステシの装備は撮影用だから実際は変えられる。ハンターショップにあるものや支給品は大体準備できると思ってくれていい。
あと、王女殿下には会えない!
以上だ。よろしく頼む!
このノリで続けていいのか!
まず状況だが、君達はスタート時点で私と一緒に島内の警戒活動をしていて、歪虚を見つけたというシチュエーションだ。
私達の目的は逃げる歪虚を追いつめて殲滅することだ。
今回の敵戦力は私達よりだいぶ下だ!
しかしそれは総合的に見ればの話であって、1対1で戦えば不利かもしれないし、連携がとれているようだから少人数で挑むのはやめた方がいいだろう。
向こうも戦力差は理解しているようだから、軽はずみなまねはしてこないだろうし、生き残るために手段を選ぶまい。
また、話し合いで解決する余地は無いものと思われる。歪虚だし。
傲慢なので『強制』や『変容』を使ってくると見ていい。
『強制』とは「身についた威厳により、相手の意志を無視して同意させる」能力だな。
まあ私にはそんなもの効かないがなフハハハハハ! わーっはっはっはっは!
『変容』は「自身の姿形を様々な種族に変化させることができる」能力だ。
ユグディラかと思ったら歪虚だった! 的な事がありえるかもしれん。
特定の誰かに化けることはできないらしいから、君達の内誰かが歪虚と入れ替わるなんて事はないぞ。
またフラベルは接近戦が、クラベルは魔法戦が得意だった。しかし、でかい武器は今回持っていないようだ。
あれだけ軽装という事は、投擲できる武器を持っていてもおかしくはないな。
舞台となるのは島中あらゆるところだ。
主に森林が多いようだ。ユグディラの住居も点在しているだろう。
あんまり立派な家には住んでいないみたいだな?
敵はその場に応じてスキルや機転を利かせた何かを仕掛けてくるだろう。
特に猫好きは要注意だ(申告してくれると助かります)。
私の装備だが、ステシの装備は撮影用だから実際は変えられる。ハンターショップにあるものや支給品は大体準備できると思ってくれていい。
あと、王女殿下には会えない!
以上だ。よろしく頼む!
マスターより
坂上テンゼンに候。
ようこそユグディラの島へ。
歪虚漫才コンビがお出迎えです。
赤いほうがゼーゼベルで、緑のほうがギガーベルです。
今気づいたけど赤と緑の二人組だったんですね……。
可愛いだけではない色んなユグディラを書きたいと思います。
あと、『強制』はPCよりもそれ以外に使う機会を警戒したほうが良いです。
コメディみたいな戦闘シナリオですが、戦闘シナリオと銘打ったコメディかもしれません。
よろしくお願いします。
ようこそユグディラの島へ。
歪虚漫才コンビがお出迎えです。
赤いほうがゼーゼベルで、緑のほうがギガーベルです。
今気づいたけど赤と緑の二人組だったんですね……。
可愛いだけではない色んなユグディラを書きたいと思います。
あと、『強制』はPCよりもそれ以外に使う機会を警戒したほうが良いです。
コメディみたいな戦闘シナリオですが、戦闘シナリオと銘打ったコメディかもしれません。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/10/29 17:33
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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![]() |
ユグ島遠足のしおり(相談卓) ジュード・エアハート(ka0410) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2016/10/22 10:51:37 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/10/19 00:37:47 |