ゲスト
(ka0000)
智者は賛美に己が身を捧ぐ
マスター:植田誠

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/12/01 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/12/15 19:00
オープニング
●
俺はヴァルトフォーゲル家の次男として生まれた。
当時はどこにでもあるような貴族の家だ。多少格は高かったみたいだがな。
とはいえ、俺は昔からこんな性格だったから、どうにもあの連中とは反りが合わなかった。で、学問の一環として錬金術を学んでこい、という理由をつけて追い出されたわけだ。
だが、これが意外と面白い。錬金術師組合の連中も人のために技術を活かそうという心意気を持った奴が多くてな。当初いやいやだった俺もすぐに錬金術にのめりこんでいった。それこそ、実家のことなんかどうでもよくなるぐらいに。
そんな時、革命が起きた。ヴァルトフォーゲル家は革命に対し反対の姿勢を取った。貴族としてそれなり以上にいい生活送ってたんだから当然だよな。だが、俺は開明的な今の皇帝の考えを良しとしたし、何よりヴァルトフォーゲル家が嫌いだった。
だから、革命戦争で味方として共に戦ってくれと言われたとき……
●
「とっとと降伏しろ、とそう言ってやったわけだ。結局それなりに強く反抗したみたいで、命は助けられたみたいだが領地も家財も没収。行方不明で10数年が経過して今に至ると……」
錬金術師組合は革命に対して中立的な立場を取っていたこともあるが、勝ち目がない、古い体制への嫌悪。それらがクロウにそういう行動を取らせた。
「俺の話はこれで終わりだ。別に面白くもなんともなかったろ? 言っておくが、ズィルバーの野郎と会ったのは革命以来だし、俺自身は教導団となんのかかわりもないぞ」
そうクロウは念を押した。
「でも、疑問はまだ残りますね」
「そうね。ズィルバーがなぜこのタイミングで表舞台に戻ってきたのかとか」
「それに、なぜ『錬金術』なのか……」
口々に並べられる疑問を受けて、小柄な男が顎に手を当てる。
(現体制への不満があるから反帝国組織というのは……うん。わかる。そして、その旗に敢えて錬金術を掲げたのは……)
「……恨まれてるねぇ」
煙を吐き出しながら男が言った。その言葉に理由のすべてが集約されているような、そんな気がした。
「理由なんてどうだっていいだろ!」
威勢のいい声が響く。
「確かに、それら諸々捕まえてから話させれば宜しいでしょう」
「準備はできてる。急ぐとしようか」
そこにはエンジンが始動した状態の魔導トラックがあった。
先発した帝国兵に続く形で、彼らも逃げるズィルバー、ハルトを追うのだった。
●
「あ……が……」
「あ~あ、つまんないな」
その、先発した帝国兵。無論覚醒者を中心としたメンバーで編成された部隊であったがそれらは皆地面に倒れ伏し、最後の一人も……
「はい、終わり」
今、魔導アーマーにつぶされて、息絶えた。敵は2人、魔導アーマーがあっても有利は動かないだろうと、帝国兵も思っていたのだろう。だが、それは大きな間違いであった。
「終わったか。全く……話にならんな」
そこにいたのは輸送用の剣機リンドヴルム。そして、歪虚フリッツ・バウアーの姿。さらに魔導トラック一台がこの場にあり、そこには複数の機導師が乗り込んでいた。
「協力感謝しますよ」
「死体集めの一環だ。覚醒者なら使い道は多い」
腹部を抑えるズィルバーに対し、フリッツはそう言いながら鞭を器用に操り死体を剣機に放り投げていく。
「……では、俺は戻るぞ」
遠くを眺めていた様子のフリッツは剣機に乗り込むと、そのまま上昇していく。
ズィルバーはというと、トラックに移乗。あとはアーマーを乗せて撤退していくだけだ。
「……フリッツさんも一言言ってくれればいいのに」
「ん? どうしたんだいハルト」
「追手が来たみたいです……先輩みたいですね。ズィルバーさん、先に行ってもらえますか?」
「そうか……君を失うわけにはいかない。無理しないでくれ?」
「ありがとうございます。でも、先輩に僕のすごさを見せるいい機会です」
「……ありがとう。期待しているよ」
「はい! 任せてください!」
ズィルバーを乗せたトラックはそのまま走り出す。それを追う、ハンターたちが乗ったトラック。その間に割り込むような位置にアーマーをつけるハルト。
「さぁ、ここからは通さないよ!」
背部のバックパックから、複数の浮遊魔導機械が放出された。
●
「戦闘が始まったようです。急ぎましょう」
逃げる魔導トラック。運転手がそうズィルバーに言う。
「あぁ。頼むよ……ありがとうハルト……」
痛みがあるのだろう。そういって目をつむるズィルバー。
きっと、殿を務めたハルトを想っての言葉なのだろうと運転手は聞いていたが、その後に続く、ズィルバーの心中の声は聞きようがなかった。
(私の思惑通り動いてくれて……本当にありがとう。最期の役割もきちんと、頼むよ)
俺はヴァルトフォーゲル家の次男として生まれた。
当時はどこにでもあるような貴族の家だ。多少格は高かったみたいだがな。
とはいえ、俺は昔からこんな性格だったから、どうにもあの連中とは反りが合わなかった。で、学問の一環として錬金術を学んでこい、という理由をつけて追い出されたわけだ。
だが、これが意外と面白い。錬金術師組合の連中も人のために技術を活かそうという心意気を持った奴が多くてな。当初いやいやだった俺もすぐに錬金術にのめりこんでいった。それこそ、実家のことなんかどうでもよくなるぐらいに。
そんな時、革命が起きた。ヴァルトフォーゲル家は革命に対し反対の姿勢を取った。貴族としてそれなり以上にいい生活送ってたんだから当然だよな。だが、俺は開明的な今の皇帝の考えを良しとしたし、何よりヴァルトフォーゲル家が嫌いだった。
だから、革命戦争で味方として共に戦ってくれと言われたとき……
●
「とっとと降伏しろ、とそう言ってやったわけだ。結局それなりに強く反抗したみたいで、命は助けられたみたいだが領地も家財も没収。行方不明で10数年が経過して今に至ると……」
錬金術師組合は革命に対して中立的な立場を取っていたこともあるが、勝ち目がない、古い体制への嫌悪。それらがクロウにそういう行動を取らせた。
「俺の話はこれで終わりだ。別に面白くもなんともなかったろ? 言っておくが、ズィルバーの野郎と会ったのは革命以来だし、俺自身は教導団となんのかかわりもないぞ」
そうクロウは念を押した。
「でも、疑問はまだ残りますね」
「そうね。ズィルバーがなぜこのタイミングで表舞台に戻ってきたのかとか」
「それに、なぜ『錬金術』なのか……」
口々に並べられる疑問を受けて、小柄な男が顎に手を当てる。
(現体制への不満があるから反帝国組織というのは……うん。わかる。そして、その旗に敢えて錬金術を掲げたのは……)
「……恨まれてるねぇ」
煙を吐き出しながら男が言った。その言葉に理由のすべてが集約されているような、そんな気がした。
「理由なんてどうだっていいだろ!」
威勢のいい声が響く。
「確かに、それら諸々捕まえてから話させれば宜しいでしょう」
「準備はできてる。急ぐとしようか」
そこにはエンジンが始動した状態の魔導トラックがあった。
先発した帝国兵に続く形で、彼らも逃げるズィルバー、ハルトを追うのだった。
●
「あ……が……」
「あ~あ、つまんないな」
その、先発した帝国兵。無論覚醒者を中心としたメンバーで編成された部隊であったがそれらは皆地面に倒れ伏し、最後の一人も……
「はい、終わり」
今、魔導アーマーにつぶされて、息絶えた。敵は2人、魔導アーマーがあっても有利は動かないだろうと、帝国兵も思っていたのだろう。だが、それは大きな間違いであった。
「終わったか。全く……話にならんな」
そこにいたのは輸送用の剣機リンドヴルム。そして、歪虚フリッツ・バウアーの姿。さらに魔導トラック一台がこの場にあり、そこには複数の機導師が乗り込んでいた。
「協力感謝しますよ」
「死体集めの一環だ。覚醒者なら使い道は多い」
腹部を抑えるズィルバーに対し、フリッツはそう言いながら鞭を器用に操り死体を剣機に放り投げていく。
「……では、俺は戻るぞ」
遠くを眺めていた様子のフリッツは剣機に乗り込むと、そのまま上昇していく。
ズィルバーはというと、トラックに移乗。あとはアーマーを乗せて撤退していくだけだ。
「……フリッツさんも一言言ってくれればいいのに」
「ん? どうしたんだいハルト」
「追手が来たみたいです……先輩みたいですね。ズィルバーさん、先に行ってもらえますか?」
「そうか……君を失うわけにはいかない。無理しないでくれ?」
「ありがとうございます。でも、先輩に僕のすごさを見せるいい機会です」
「……ありがとう。期待しているよ」
「はい! 任せてください!」
ズィルバーを乗せたトラックはそのまま走り出す。それを追う、ハンターたちが乗ったトラック。その間に割り込むような位置にアーマーをつけるハルト。
「さぁ、ここからは通さないよ!」
背部のバックパックから、複数の浮遊魔導機械が放出された。
●
「戦闘が始まったようです。急ぎましょう」
逃げる魔導トラック。運転手がそうズィルバーに言う。
「あぁ。頼むよ……ありがとうハルト……」
痛みがあるのだろう。そういって目をつむるズィルバー。
きっと、殿を務めたハルトを想っての言葉なのだろうと運転手は聞いていたが、その後に続く、ズィルバーの心中の声は聞きようがなかった。
(私の思惑通り動いてくれて……本当にありがとう。最期の役割もきちんと、頼むよ)
解説
●目的
敵の撃破
●状況
PCたちはクロウに雇われたハンターとなる。
戦場は街道沿い。魔導トラックで追撃中にハルトと遭遇、戦闘状態に入った。
目の良いハンターなら離れていく魔導トラックと旋回する剣機の姿が確認できる。
●味方情報
クロウ
魔導トラックの運転を担当。停車後はスキルでの援護を行う。
●敵情報
ハルト・ウェーバー
元機導師。現契約者。
戦闘データが少ないため断定はできないが、個としての戦闘力はそこまで高くないと思われる。
主な能力は魔法命中を低下させる範囲機導術。特に機導術に対して効果が高い。反面オリジナルスキルに対しては効果が無い。
この他機械操作、制御に長け自立飛行する魔導機械を複数使用する。
魔導アーマー
ハルト専用魔導アーマー。
腕が無い以外は量産型魔導アーマーと大して変わりない。ただ、運動性能は高い。
体当たり等で攻撃が可能と思われる。
※以下PL情報
●敵魔導機械について
アーマーの背部バックアップに収納されており、適宜放出される。
両腕の代わりに装備された魔導機械はアンテナとなっており、健在だと浮遊魔導機械の操作精度が格段に向上する。
全ての浮遊魔導機械は一定のダメージを負うと浮力を失い小爆発を起こす。
浮遊砲型×19
単発の射撃攻撃を行う。前依頼で1基が撃破されている。
浮遊剣型×20
近接攻撃を行う。命中するとエレクトリックショックと同様の効果が発生する。
このタイプのみ攻撃が命中した直後に爆発を起こす。(つまりは使い捨ての部類)
浮遊盾型×20
攻撃行動は行わず常に魔導アーマー周辺に滞空。攻撃を受けると攻性防壁と同様の効果が発生する。
敵の撃破
●状況
PCたちはクロウに雇われたハンターとなる。
戦場は街道沿い。魔導トラックで追撃中にハルトと遭遇、戦闘状態に入った。
目の良いハンターなら離れていく魔導トラックと旋回する剣機の姿が確認できる。
●味方情報
クロウ
魔導トラックの運転を担当。停車後はスキルでの援護を行う。
●敵情報
ハルト・ウェーバー
元機導師。現契約者。
戦闘データが少ないため断定はできないが、個としての戦闘力はそこまで高くないと思われる。
主な能力は魔法命中を低下させる範囲機導術。特に機導術に対して効果が高い。反面オリジナルスキルに対しては効果が無い。
この他機械操作、制御に長け自立飛行する魔導機械を複数使用する。
魔導アーマー
ハルト専用魔導アーマー。
腕が無い以外は量産型魔導アーマーと大して変わりない。ただ、運動性能は高い。
体当たり等で攻撃が可能と思われる。
※以下PL情報
●敵魔導機械について
アーマーの背部バックアップに収納されており、適宜放出される。
両腕の代わりに装備された魔導機械はアンテナとなっており、健在だと浮遊魔導機械の操作精度が格段に向上する。
全ての浮遊魔導機械は一定のダメージを負うと浮力を失い小爆発を起こす。
浮遊砲型×19
単発の射撃攻撃を行う。前依頼で1基が撃破されている。
浮遊剣型×20
近接攻撃を行う。命中するとエレクトリックショックと同様の効果が発生する。
このタイプのみ攻撃が命中した直後に爆発を起こす。(つまりは使い捨ての部類)
浮遊盾型×20
攻撃行動は行わず常に魔導アーマー周辺に滞空。攻撃を受けると攻性防壁と同様の効果が発生する。
マスターより
お世話になっております、植田です。
今回は追撃戦という形をとっていますが、ハルトの撃破が主目的となります。
なお、今回の結果が今後の進行に影響を与えてきますので、心してぶちのめしていただけたらと思います。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
今回は追撃戦という形をとっていますが、ハルトの撃破が主目的となります。
なお、今回の結果が今後の進行に影響を与えてきますので、心してぶちのめしていただけたらと思います。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/12/15 07:30
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/11/26 23:36:22 |
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質問卓 日下 菜摘(ka0881) 人間(リアルブルー)|24才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/11/29 09:15:44 |
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追撃戦!【相談卓】 ドロテア・フレーベ(ka4126) 人間(クリムゾンウェスト)|25才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/12/01 00:19:11 |