ゲスト
(ka0000)
【歪型】燃えさかる森を背に
マスター:馬車猪

- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在10人 / 4~10人
- ユニット参加人数
- 現在10 / 0~10
- サポート
- 現在1人 / 0~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/01/27 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/02/05 19:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
瑞瑞しい葉が一瞬で枯れた。
太い幹に無数のひび割れが生じ、内側から爆発的に燃え上がる。
雪で白かった地面は、土が剥き出しになり黄色く発光し溶けかけている。
そんな地獄の如き悪環境から鉄の巨人が飛び出した。
表面は焼け焦けていてかなり見窄らしい。
けれど105ミリ口径長砲身を構える動きは実に滑らかで、数秒狙った後で見事な1射を放ってみせる。
黒いドラゴンが宙で横転して105ミリ弾を回避。
急加速してスナイパーライフルの射程外に逃れた。
ユニット用スナイパーライフルでも反撃できない距離から、細く鋭いブレスが地面に向かって伸びる。
CAMは分厚い盾を構えて重要部位と武装を守る。
光の線がシールドを貫けず、装甲に沿い流れて何もない地面を赤熱させた。
黒竜が訝しげに目を細めた。
以前戦ったCAMより強いのに、ハンターが乗っていたCAMほどの脅威を感じない。
大きく息を吸う。
喉奥の負マテリアルと大気が反応して極悪な熱量が発生。
喉が耐えられる限界まで貯めて、地形ごと吹き飛ばすつもりでブレスを放つ。
熱に上向きの突風がわき起こる。
巻き込まれた雪が空に向かって歪虚竜を隠し、半秒後に膨大な熱量によって吹き飛ばされた。
一箇所焦げた森が、今度は数十メートルに渡って炭化させられていく。
CAMはシールドで熱波を遮りつつ機敏に森から離れ、威力はあっても対ユニットとしては雑な狙いでしかない大火力を軽々と回避してみせた。
ガルドブルムは困惑していた。
久々の骨がある相手なのに何故か心が弾まない。
狩るか狩られるか、食らうか食らわれるかの戦いのはずなのに食欲も他の欲も湧かない。
一つ鼻を鳴らして滑空。
スナイパーライフルの射程内に入り込んでから、今度はタメ無しで、その分威力も射程もほどほどの炎を放つ。
CAMが躱す。
ドラゴンが回避する。
105ミリ弾が複数方向からドラゴンに迫って1発が鱗数枚を削る。
速射ブレスがシールドを貫通してCAM胸部装甲まで到達する。
黒竜がにやりと笑った。
互いの刃が届くのは悪くない。
射程が違いすぎるハンターとの戦いよりも楽しめるかもしれない。
105ミリとは異なる発砲音。
30ミリ弾の豪雨がスナイパーライフル装備機を背後から襲う。
ライフルが転がり、穴だらけの機体が地面に倒れて亀裂が生じた。
『同士討ちだァ?』
黒竜の機嫌は地の底まで急降下。
怒りに任せ、力を限界以上に引き出し、炎という形で顕現させる。
巨大な熱量が、大きな森と多数のCAMを覆い尽くした。
●黒竜襲来1時間前。野外実験場監視室
モニター上にCAMと歪虚の戦いが再現されている。
当たれば戦車の正面装甲を切り裂く刃が、戦車に比べれは脆く薄いシールドで受け流された。
鉄の巨人が二足を使って数メートル跳ぶ。異様な飛び道具を躱すだけだけなくカタナの間合いに敵を捉える。
「CAMってファンタジーロボットだったっけ?」
「機導術はンな便利な技術じゃねーよ」
「ファンタジーなのは乗り手だ。うわ、例の黒竜より速い化け物に当てやがった」
技術者達が頭を抱えている。
実際の運用で得られた情報を活かしてCAMの強化に繋げたくはあるのだが、乗り手の技術が想像以上すぎて手が付けられない。
「この子はフルマニュアル操縦か。スティック操縦が速すぎて残像が出てるぞ」
「こっちの野郎は10秒以上前から先読みしてる」
「なあ、このちみっこ明らかに人間の限界越えた反応速度で入力してるんだけど」
魔導型デュミナスは決して悪い機体ではない。ハンターの力に完全に対応できているとは口が裂けても言えない。
「仕方がないか。例のパーツ組み込んで動作実験しようぜ」
「アレか。操縦席には人を入れるなよ。万一食われたら俺等の首だけじゃすまん」
「実はもう組み込んでるんだほら」
無線のスイッチをかちりとオンに。
ディスプレイがするすると上に上がり、大きな窓から野外演習場とCAMの勇姿が見えてくる。
灰色の魔導型デュミナスが、妙に生々しい動きで立ち上がった。
試験が開始される。
灰色機は最大射程の的に9割以上の確率で当てて、複数機でかかってきた無線操縦機を足払いで転がせて無力化する。
「いいプログラムを組むじゃねぇか」
「俺等以上ハンター未満か。これなら無人機計画に許可が出るかも……」
「いや俺あんな動き入力してないよ? えっ、何あれこっちに銃向けないよう設定したはずなの」
に、と言い終えるより速く30ミリ弾の豪雨が有人区画に降り注ぐ。
異様に分厚い耐爆ガラスが一瞬で真っ白に染まる。
「またかよ!」
「速く自爆装置を作動させろ!」
「起爆しねぇんだよとっととハンターオフィスに連絡っ」
灰色CAMに倒された機体が指示もないのに立ち上がる。
シールドバッシュを打ち込まれた箇所が生き物のように波打ち、そこから負のマテリアルが入り込んで機体制御を乗っ取っていた。
105ミリスナイパーライフルと30ミリガトリングガンに火が灯り、森と建物と互いに火花を散らせた。
●ブリーフィング
『暴走したCAMに組み込まれたのは歪虚CAMの部品です。高確率でガルドブルム製作の、しつっこい呪いつきです』
現場に急行中のあなたの耳に、トランシーバーを介しオフィス職員の説明が届いている。
『自爆装置を含む複数の安全装置も役に立ちませんでした。続報です。ガルドブルムが歪虚CAMと戦って、いえ、歪虚CAM同士で交戦中っ?』
オフィス側も混乱しているようだ。
それに、実験場近くの森が激しく燃えているのがここからでも分かる。
『……技術者の回収は依頼成功条件から外されました』
災厄の十三魔だけでも敵戦力が大きすぎる。
撃退するだけでも精鋭覚醒者数十人が必要になる。
少なくとも、魔導型デュミナスをはじめとするユニットが本格運用開始されるまでは、それだけの数が必要とされていた。
『無事の帰還を祈ります』
燃えさかる森。
空をゆく黒竜。
重装備の歪虚CAM。
それら全てが待ち受ける戦場まで、あとわずかで到着する。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
瑞瑞しい葉が一瞬で枯れた。
太い幹に無数のひび割れが生じ、内側から爆発的に燃え上がる。
雪で白かった地面は、土が剥き出しになり黄色く発光し溶けかけている。
そんな地獄の如き悪環境から鉄の巨人が飛び出した。
表面は焼け焦けていてかなり見窄らしい。
けれど105ミリ口径長砲身を構える動きは実に滑らかで、数秒狙った後で見事な1射を放ってみせる。
黒いドラゴンが宙で横転して105ミリ弾を回避。
急加速してスナイパーライフルの射程外に逃れた。
ユニット用スナイパーライフルでも反撃できない距離から、細く鋭いブレスが地面に向かって伸びる。
CAMは分厚い盾を構えて重要部位と武装を守る。
光の線がシールドを貫けず、装甲に沿い流れて何もない地面を赤熱させた。
黒竜が訝しげに目を細めた。
以前戦ったCAMより強いのに、ハンターが乗っていたCAMほどの脅威を感じない。
大きく息を吸う。
喉奥の負マテリアルと大気が反応して極悪な熱量が発生。
喉が耐えられる限界まで貯めて、地形ごと吹き飛ばすつもりでブレスを放つ。
熱に上向きの突風がわき起こる。
巻き込まれた雪が空に向かって歪虚竜を隠し、半秒後に膨大な熱量によって吹き飛ばされた。
一箇所焦げた森が、今度は数十メートルに渡って炭化させられていく。
CAMはシールドで熱波を遮りつつ機敏に森から離れ、威力はあっても対ユニットとしては雑な狙いでしかない大火力を軽々と回避してみせた。
ガルドブルムは困惑していた。
久々の骨がある相手なのに何故か心が弾まない。
狩るか狩られるか、食らうか食らわれるかの戦いのはずなのに食欲も他の欲も湧かない。
一つ鼻を鳴らして滑空。
スナイパーライフルの射程内に入り込んでから、今度はタメ無しで、その分威力も射程もほどほどの炎を放つ。
CAMが躱す。
ドラゴンが回避する。
105ミリ弾が複数方向からドラゴンに迫って1発が鱗数枚を削る。
速射ブレスがシールドを貫通してCAM胸部装甲まで到達する。
黒竜がにやりと笑った。
互いの刃が届くのは悪くない。
射程が違いすぎるハンターとの戦いよりも楽しめるかもしれない。
105ミリとは異なる発砲音。
30ミリ弾の豪雨がスナイパーライフル装備機を背後から襲う。
ライフルが転がり、穴だらけの機体が地面に倒れて亀裂が生じた。
『同士討ちだァ?』
黒竜の機嫌は地の底まで急降下。
怒りに任せ、力を限界以上に引き出し、炎という形で顕現させる。
巨大な熱量が、大きな森と多数のCAMを覆い尽くした。
●黒竜襲来1時間前。野外実験場監視室
モニター上にCAMと歪虚の戦いが再現されている。
当たれば戦車の正面装甲を切り裂く刃が、戦車に比べれは脆く薄いシールドで受け流された。
鉄の巨人が二足を使って数メートル跳ぶ。異様な飛び道具を躱すだけだけなくカタナの間合いに敵を捉える。
「CAMってファンタジーロボットだったっけ?」
「機導術はンな便利な技術じゃねーよ」
「ファンタジーなのは乗り手だ。うわ、例の黒竜より速い化け物に当てやがった」
技術者達が頭を抱えている。
実際の運用で得られた情報を活かしてCAMの強化に繋げたくはあるのだが、乗り手の技術が想像以上すぎて手が付けられない。
「この子はフルマニュアル操縦か。スティック操縦が速すぎて残像が出てるぞ」
「こっちの野郎は10秒以上前から先読みしてる」
「なあ、このちみっこ明らかに人間の限界越えた反応速度で入力してるんだけど」
魔導型デュミナスは決して悪い機体ではない。ハンターの力に完全に対応できているとは口が裂けても言えない。
「仕方がないか。例のパーツ組み込んで動作実験しようぜ」
「アレか。操縦席には人を入れるなよ。万一食われたら俺等の首だけじゃすまん」
「実はもう組み込んでるんだほら」
無線のスイッチをかちりとオンに。
ディスプレイがするすると上に上がり、大きな窓から野外演習場とCAMの勇姿が見えてくる。
灰色の魔導型デュミナスが、妙に生々しい動きで立ち上がった。
試験が開始される。
灰色機は最大射程の的に9割以上の確率で当てて、複数機でかかってきた無線操縦機を足払いで転がせて無力化する。
「いいプログラムを組むじゃねぇか」
「俺等以上ハンター未満か。これなら無人機計画に許可が出るかも……」
「いや俺あんな動き入力してないよ? えっ、何あれこっちに銃向けないよう設定したはずなの」
に、と言い終えるより速く30ミリ弾の豪雨が有人区画に降り注ぐ。
異様に分厚い耐爆ガラスが一瞬で真っ白に染まる。
「またかよ!」
「速く自爆装置を作動させろ!」
「起爆しねぇんだよとっととハンターオフィスに連絡っ」
灰色CAMに倒された機体が指示もないのに立ち上がる。
シールドバッシュを打ち込まれた箇所が生き物のように波打ち、そこから負のマテリアルが入り込んで機体制御を乗っ取っていた。
105ミリスナイパーライフルと30ミリガトリングガンに火が灯り、森と建物と互いに火花を散らせた。
●ブリーフィング
『暴走したCAMに組み込まれたのは歪虚CAMの部品です。高確率でガルドブルム製作の、しつっこい呪いつきです』
現場に急行中のあなたの耳に、トランシーバーを介しオフィス職員の説明が届いている。
『自爆装置を含む複数の安全装置も役に立ちませんでした。続報です。ガルドブルムが歪虚CAMと戦って、いえ、歪虚CAM同士で交戦中っ?』
オフィス側も混乱しているようだ。
それに、実験場近くの森が激しく燃えているのがここからでも分かる。
『……技術者の回収は依頼成功条件から外されました』
災厄の十三魔だけでも敵戦力が大きすぎる。
撃退するだけでも精鋭覚醒者数十人が必要になる。
少なくとも、魔導型デュミナスをはじめとするユニットが本格運用開始されるまでは、それだけの数が必要とされていた。
『無事の帰還を祈ります』
燃えさかる森。
空をゆく黒竜。
重装備の歪虚CAM。
それら全てが待ち受ける戦場まで、あとわずかで到着する。
解説
災厄の十三魔の生き残り、黒竜ガルドブルムと歪虚CAM多数がうごめく戦場への殴り込みです。
どれを討ち誰を助けるかの制限は一切ありません。
心の赴くまま、ただし同行者には配慮する形で自由に行動してください。
・歪虚化デュミナス
サイズ3。移動力3。回避40。受け50
装備は以下の三種
スナイパーライフル ショップの装備から命中と威力を強化
ガトリングガン 同、威力を強化
CAMシールド 重体あるいは大破した相手にダメージを与えると歪虚化させる
行動方針。射程内にいる、最も強い相手を優先し攻撃
詳細。ハンター搭乗機の動きを再現するため、1戦闘したあと分解整備必須の、無茶な改造がされた機体でした
・ガルドブルム
サイズ3。移動力12。回避80。受け60
主な攻撃方法は以下の2つ
炎の息 射程はCAMのスナイパーライフル程度。威力が高い
爪 最低でも2回攻撃
行動方針。暴れる。満足したら撤退。しなければ視界内の全てを破壊しようとします
詳細。今回の最大高度は50メートル。
・監視所
大規模爆発に耐えられる小さな建物
サイズ4。防護点50。残り生命力2000
生命力が0以下になった時点で中の全員(3名)が死亡します
トランシーバーで連絡がとれます
出入り口を開いた場合、防護点が0になります
・付属地図(1文字縦横100メートル)
abcdef
あ□□□□□C □=平地
い竜C□□□□ 森=森です。中にいると移動力が1減少。被発見確率低下
う□□□炎監□ 監=平地にある監視所
えC森□C□□ 炎=森が炎上中です。近くでは煙で命中低下、回避上昇
おC森森□□□ 竜=平地。ガルドブルムがいます
か□□□□□□ C=平地。歪虚CAMがいます
き□□□□□□
ハンターの初期位置はき行のいずれか。1人1人好きな位置を選択可能
どれを討ち誰を助けるかの制限は一切ありません。
心の赴くまま、ただし同行者には配慮する形で自由に行動してください。
・歪虚化デュミナス
サイズ3。移動力3。回避40。受け50
装備は以下の三種
スナイパーライフル ショップの装備から命中と威力を強化
ガトリングガン 同、威力を強化
CAMシールド 重体あるいは大破した相手にダメージを与えると歪虚化させる
行動方針。射程内にいる、最も強い相手を優先し攻撃
詳細。ハンター搭乗機の動きを再現するため、1戦闘したあと分解整備必須の、無茶な改造がされた機体でした
・ガルドブルム
サイズ3。移動力12。回避80。受け60
主な攻撃方法は以下の2つ
炎の息 射程はCAMのスナイパーライフル程度。威力が高い
爪 最低でも2回攻撃
行動方針。暴れる。満足したら撤退。しなければ視界内の全てを破壊しようとします
詳細。今回の最大高度は50メートル。
・監視所
大規模爆発に耐えられる小さな建物
サイズ4。防護点50。残り生命力2000
生命力が0以下になった時点で中の全員(3名)が死亡します
トランシーバーで連絡がとれます
出入り口を開いた場合、防護点が0になります
・付属地図(1文字縦横100メートル)
abcdef
あ□□□□□C □=平地
い竜C□□□□ 森=森です。中にいると移動力が1減少。被発見確率低下
う□□□炎監□ 監=平地にある監視所
えC森□C□□ 炎=森が炎上中です。近くでは煙で命中低下、回避上昇
おC森森□□□ 竜=平地。ガルドブルムがいます
か□□□□□□ C=平地。歪虚CAMがいます
き□□□□□□
ハンターの初期位置はき行のいずれか。1人1人好きな位置を選択可能
マスターより
生身での参加も歓迎します。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/02/02 21:14
参加者一覧
サポート一覧
- ペケッテ・テトラ(ka6440)
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【相談卓】vs **** 黒の夢(ka0187) エルフ|26才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/01/27 02:52:43 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/01/26 13:26:02 |