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(ka0000)
【魔装】強さの果てに 第2話
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/02/25 15:00
- リプレイ完成予定
- 2017/03/11 15:00
オープニング
●レタニケの街
王国北西部に位置する小さい領地であるレタニケは、中心となる街といくつかの村や集落から成る。
特にこれといった特産はなく、領地北部の温泉だけが取り柄のような、そんな所だ。
「すぐに残った亜人を討伐します。ハンターオフィスには引き続き、支援を要請します」
領主代行となったライルが疲れきった表情で紡伎 希(kz0174)に言った。
彼の父である領主は未だ戻らず……古参の兵らも居ない為、ライルに負担が掛かるのは当然の事だった。
「手配はできますが、費用的な面は大丈夫ですか?」
「そこに……関しては……」
提示された金額を見てライルは驚いた。
亜人を討伐するまで幾ら掛かるか分からない。今後の領地経営の事もある。
「ノゾミ君もいぢわるだなぁ~」
鳴月 牡丹(kz0180)のニヤリと不気味に笑った顔。
それに希が冷めた視線を向ける。
「牡丹様が手伝うとか言わないで下さいね」
「要は、ハンターが同行していれば良いんだよね? なら、答えは簡単さ」
自信満々に胸を張る牡丹。
豊かな胸が東方独特の服を押し上げた。
「亜人との戦いを『観戦』させて貰うよ」
「……言うと思いました……」
観戦武官である牡丹は直接戦えない。
もちろん、自衛の為の戦いは認められるだろう。だが、それは緊急時のみだ。
万が一でも東方の武将が王国内で怪我でもしたら外交問題に繋がるので、大事をとってハンターの護衛を付けている。
その費用は、牡丹――正確に言うと、鳴月家――から出ている。
「僕が亜人を討伐する際に、ぼ……牡丹お姉ちゃんも同行すると」
ライルが牡丹の名を良いかけ直した。
不本意な所ではあるが、事態を考えれば、素直に言っておいた方が良いという事でもあるが。
「そういう事。もれなくハンター達も一緒に来るって事さ」
「なんだが、卑怯です」
「ノゾミ君は細かいんだよ。こんなものはね、ドーとやって、バーと終わらせればいいんだよ」
牡丹の言い分に怪しい瞳を向けたままの希だったが、気を取り直してライルに視線を向ける。
「では、亜人を討伐するにして、まずはどうしますか?」
「父上や兵士達の行方も気になりまし、亜人を討伐するには拠点も必要だと思います。なので、亜人に奪われた集落を奪還したいと思います」
最初の襲撃で集落の一つが亜人に奪われている。
その集落に住む人々がどうなったか分からないが――最悪の事態になっていたとしても、それでも集落は取り戻す必要がある。
「分かりました。では、集落の奪還作戦という事で、牡丹様に同行するハンターの皆様にはお伝えしておきますね」
希がそう告げると歩き出した。
その足が止まり、牡丹を振り返る。
「牡丹様、今回、私は同行しませんが、くれぐれもお気を付け下さい」
「え? 一緒に来ないの?」
「少し――気になる事がありますので、情報を集めに行きたいと思います」
一瞬、視線をライルの方に向けた希の言葉。
希は丁寧に一礼すると、再び歩き出した。
●集落
「やはり、集落はゴブリン共に占拠されていますね」
森の茂みから集落の様子を確認したライルが呟いた。
亜人の数は分からないが、10体以上いるのは確実だろう。
「作戦はあるのかい?」
牡丹の質問にライルは少し考える。
特に作戦らしい作戦を決めてはいなかったようだ。
「……僕が正面から突撃します。ハンターの皆さんは、側面を突いていただければと」
「自ら進んで囮になるって事か」
「それでは、僕は準備してきますので、突撃が見えたら、手筈通りお願いします」
ライルはそう言い残し、待機させている兵らの所へ向かう。
兵と言っても、街を警備していた自警団の中から、志願してきた血気盛んな連中が5人ほどしかいないが。
彼の豪華な全身鎧も、その兵らが馬車に乗せて運んできている。重たいので普段から装着する所ではないというのがライルの言い訳だった。
「気をつけてね」
「大丈夫ですよ。僕は、牡丹お姉ちゃんの“弟”なのですから」
ハニカムように笑った表情が、また、凄く実の弟に似ていると牡丹は思った。
「そうだね。強くないといけないから、心配は無用だったね」
その牡丹の台詞に頷きながら、ライルは森の中へと消えて行った。
一方、集落ではゴブリン共が略奪品をまとめていた。
いつまでも此処に残る必要がない事を亜人は知っていた。居残り続ければ人間が戻ってくる事を知っているからだ。
「トラエタ、ニンゲンドモ、ショブン、オワッタ」
亜人の手には真っ赤な血に染まったひと振りの剣。
「サイゴ、ヒヲ、ハナテ」
鋭い槍を手にしている亜人が命令を下す。
見た所、普通の亜人と変わらない。だが、力強さを周囲に放っていた。
そこへ別の亜人が、ソソソと駆け寄り、槍を持つ亜人に耳打ちする。
「ナニ? ニンゲンダト?」
亜人はぐるりと集落を見渡す。
そして、処刑した人間を集めておいた倉庫に視線を向ける。
「アレヲ、ツカウ、ゾ」
その表情はきっと、人間だったら、こう表現しただろうか。
――狡猾と。
王国北西部に位置する小さい領地であるレタニケは、中心となる街といくつかの村や集落から成る。
特にこれといった特産はなく、領地北部の温泉だけが取り柄のような、そんな所だ。
「すぐに残った亜人を討伐します。ハンターオフィスには引き続き、支援を要請します」
領主代行となったライルが疲れきった表情で紡伎 希(kz0174)に言った。
彼の父である領主は未だ戻らず……古参の兵らも居ない為、ライルに負担が掛かるのは当然の事だった。
「手配はできますが、費用的な面は大丈夫ですか?」
「そこに……関しては……」
提示された金額を見てライルは驚いた。
亜人を討伐するまで幾ら掛かるか分からない。今後の領地経営の事もある。
「ノゾミ君もいぢわるだなぁ~」
鳴月 牡丹(kz0180)のニヤリと不気味に笑った顔。
それに希が冷めた視線を向ける。
「牡丹様が手伝うとか言わないで下さいね」
「要は、ハンターが同行していれば良いんだよね? なら、答えは簡単さ」
自信満々に胸を張る牡丹。
豊かな胸が東方独特の服を押し上げた。
「亜人との戦いを『観戦』させて貰うよ」
「……言うと思いました……」
観戦武官である牡丹は直接戦えない。
もちろん、自衛の為の戦いは認められるだろう。だが、それは緊急時のみだ。
万が一でも東方の武将が王国内で怪我でもしたら外交問題に繋がるので、大事をとってハンターの護衛を付けている。
その費用は、牡丹――正確に言うと、鳴月家――から出ている。
「僕が亜人を討伐する際に、ぼ……牡丹お姉ちゃんも同行すると」
ライルが牡丹の名を良いかけ直した。
不本意な所ではあるが、事態を考えれば、素直に言っておいた方が良いという事でもあるが。
「そういう事。もれなくハンター達も一緒に来るって事さ」
「なんだが、卑怯です」
「ノゾミ君は細かいんだよ。こんなものはね、ドーとやって、バーと終わらせればいいんだよ」
牡丹の言い分に怪しい瞳を向けたままの希だったが、気を取り直してライルに視線を向ける。
「では、亜人を討伐するにして、まずはどうしますか?」
「父上や兵士達の行方も気になりまし、亜人を討伐するには拠点も必要だと思います。なので、亜人に奪われた集落を奪還したいと思います」
最初の襲撃で集落の一つが亜人に奪われている。
その集落に住む人々がどうなったか分からないが――最悪の事態になっていたとしても、それでも集落は取り戻す必要がある。
「分かりました。では、集落の奪還作戦という事で、牡丹様に同行するハンターの皆様にはお伝えしておきますね」
希がそう告げると歩き出した。
その足が止まり、牡丹を振り返る。
「牡丹様、今回、私は同行しませんが、くれぐれもお気を付け下さい」
「え? 一緒に来ないの?」
「少し――気になる事がありますので、情報を集めに行きたいと思います」
一瞬、視線をライルの方に向けた希の言葉。
希は丁寧に一礼すると、再び歩き出した。
●集落
「やはり、集落はゴブリン共に占拠されていますね」
森の茂みから集落の様子を確認したライルが呟いた。
亜人の数は分からないが、10体以上いるのは確実だろう。
「作戦はあるのかい?」
牡丹の質問にライルは少し考える。
特に作戦らしい作戦を決めてはいなかったようだ。
「……僕が正面から突撃します。ハンターの皆さんは、側面を突いていただければと」
「自ら進んで囮になるって事か」
「それでは、僕は準備してきますので、突撃が見えたら、手筈通りお願いします」
ライルはそう言い残し、待機させている兵らの所へ向かう。
兵と言っても、街を警備していた自警団の中から、志願してきた血気盛んな連中が5人ほどしかいないが。
彼の豪華な全身鎧も、その兵らが馬車に乗せて運んできている。重たいので普段から装着する所ではないというのがライルの言い訳だった。
「気をつけてね」
「大丈夫ですよ。僕は、牡丹お姉ちゃんの“弟”なのですから」
ハニカムように笑った表情が、また、凄く実の弟に似ていると牡丹は思った。
「そうだね。強くないといけないから、心配は無用だったね」
その牡丹の台詞に頷きながら、ライルは森の中へと消えて行った。
一方、集落ではゴブリン共が略奪品をまとめていた。
いつまでも此処に残る必要がない事を亜人は知っていた。居残り続ければ人間が戻ってくる事を知っているからだ。
「トラエタ、ニンゲンドモ、ショブン、オワッタ」
亜人の手には真っ赤な血に染まったひと振りの剣。
「サイゴ、ヒヲ、ハナテ」
鋭い槍を手にしている亜人が命令を下す。
見た所、普通の亜人と変わらない。だが、力強さを周囲に放っていた。
そこへ別の亜人が、ソソソと駆け寄り、槍を持つ亜人に耳打ちする。
「ナニ? ニンゲンダト?」
亜人はぐるりと集落を見渡す。
そして、処刑した人間を集めておいた倉庫に視線を向ける。
「アレヲ、ツカウ、ゾ」
その表情はきっと、人間だったら、こう表現しただろうか。
――狡猾と。
解説
●目的
集落の奪還
●内容
亜人を撃退し、集落を奪還する
鳴月 牡丹(kz0180)の護衛
●集落(イメージ)
ABCDEFGH
1森森森森森森森森
2森森林林林林林林
3森林林■□□□□
4森林□□□■□□
5森林□□□□□□
6森林□□□■□□
7森林□□□□□□
8森林□□□□□□
※ハンター達の初期位置はA5
※ライル達の初期位置はE8
■:民家や倉庫が5~8軒ほど
●味方勢力
鳴月 牡丹(kz0180):観戦武官という立場であり、積極的に戦闘には参加できない
ライル:豪華な全身鎧に剣で武装している。非覚醒者
兵士 :革鎧と剣、盾を装備。ほぼ一般人
●敵勢力
ゴブリン:この集落には30体程の亜人が居る
前回同様、人間の武具で装備しており、中には属性武器を持つ個体も存在する
●作戦
ライルと兵士が集落への突撃を図る⇒迎撃に出てきた亜人を、ハンター達が側面から攻撃
の予定のはずなのだが……迎撃に出た亜人は数体のみという状況で、ハンター達の(判定)開始となる
●その他
『◆◆ッドキー』
当シリーズの前半に重要な条件として存在し、PCの行動や判定結果が影響する
条件と、依頼としての達成度はイコールではなく、リプレイの展開に影響する
◆で文字を伏せているが、依頼が進めば伏せてある部分が明らかになっていく
その名前とこれまでの【魔装】シナリオが行動へのヒントとなるもの
これに関しては深読みが必要だが、上記の通り、達成度とはイコールではない
集落の奪還
●内容
亜人を撃退し、集落を奪還する
鳴月 牡丹(kz0180)の護衛
●集落(イメージ)
ABCDEFGH
1森森森森森森森森
2森森林林林林林林
3森林林■□□□□
4森林□□□■□□
5森林□□□□□□
6森林□□□■□□
7森林□□□□□□
8森林□□□□□□
※ハンター達の初期位置はA5
※ライル達の初期位置はE8
■:民家や倉庫が5~8軒ほど
●味方勢力
鳴月 牡丹(kz0180):観戦武官という立場であり、積極的に戦闘には参加できない
ライル:豪華な全身鎧に剣で武装している。非覚醒者
兵士 :革鎧と剣、盾を装備。ほぼ一般人
●敵勢力
ゴブリン:この集落には30体程の亜人が居る
前回同様、人間の武具で装備しており、中には属性武器を持つ個体も存在する
●作戦
ライルと兵士が集落への突撃を図る⇒迎撃に出てきた亜人を、ハンター達が側面から攻撃
の予定のはずなのだが……迎撃に出た亜人は数体のみという状況で、ハンター達の(判定)開始となる
●その他
『◆◆ッドキー』
当シリーズの前半に重要な条件として存在し、PCの行動や判定結果が影響する
条件と、依頼としての達成度はイコールではなく、リプレイの展開に影響する
◆で文字を伏せているが、依頼が進めば伏せてある部分が明らかになっていく
その名前とこれまでの【魔装】シナリオが行動へのヒントとなるもの
これに関しては深読みが必要だが、上記の通り、達成度とはイコールではない
マスターより
●挨拶
ADivMSの赤山です。個人的に展開する長期ストーリー【魔装】でのシリーズシナリオとなります。
【魔装】は当シリーズとは別に、ショートやイベントでのシナリオでも展開されていく事になります。
●攻略のヒント
現れた敵をただ殴り倒すというのは、あまり好きではありません。
狡猾な敵の作戦を見破れるかというのは最低条件にあると思います。
●質問卓
森の中で指を咥えて見ているだけの牡丹がなんとなく答えてくれます。多分。
ADivMSの赤山です。個人的に展開する長期ストーリー【魔装】でのシリーズシナリオとなります。
【魔装】は当シリーズとは別に、ショートやイベントでのシナリオでも展開されていく事になります。
●攻略のヒント
現れた敵をただ殴り倒すというのは、あまり好きではありません。
狡猾な敵の作戦を見破れるかというのは最低条件にあると思います。
●質問卓
森の中で指を咥えて見ているだけの牡丹がなんとなく答えてくれます。多分。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/03/06 20:54
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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相談しよう! ソフィア =リリィホルム(ka2383) ドワーフ|14才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/02/24 23:51:58 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/21 23:19:35 |