ゲスト
(ka0000)
【血盟】金の街
マスター:葉槻

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- プレイング締切
- 2017/02/21 09:00
- リプレイ完成予定
- 2017/03/02 09:00
オープニング
●悲鳴
6人は照りつける太陽の眩しさに唸りながら身体を起こした。
「ここは……?」
見るところ草原地帯のようだ。
見渡す限りに続く背の低い草の原っぱ。少し先では木も生えているように見える。
互いに無事を確認し、太陽の位置からどうやら午前中のようだと見当を付ける。
とにかくこの炎天下から抜け出そうと意見が一致したところで、絹を裂くような悲鳴が上がった。
一斉に声の方向へと走ると、小さな色黒の男の子が巨大サソリからこれまた日に焼けた少女を護ろうと小さなダガーを構えている。
駆け寄った1人が巨大サソリに刃を立てる。
驚くほどあっさりとそのサソリは塵へと還っていった。
「あ、有り難うございました、助かりました……!」
少女は余程怖かったのか、はらはらと涙を零しながら6人に礼を告げる。
「あ、あんなの、オレ1人でもやっつけられたもんな!」
「こら、何て事言うの……!」
への字に口を曲げた少年の頭を無理矢理下げさせ、少女は再度頭を下げる。
「……旅の方ですか? 宜しければお礼をさせて下さい」
女の子の言葉に、渡りに舟と6人は頷いた。
「私はアミシと言います、こちらは弟のテベアス」
アミシは12~14歳といったところだろうか。いっぽうでテベアスは5~7歳のわんぱく盛りといった年頃のようだ。
各自が自己紹介を終えると、アミシは花が綻ぶような明るい笑顔を浮かべ、あなた達を街へと誘った。
●原色に彩られ
アミシの案内で草原を行くと砂岩で出来た大きな柱と門が見えてきた。
門をくぐり、暫く行くと徐々に人と建物が増え、そこは熱気に満ちた街へと変わる。
色とりどりの衣に身を纏った人々の肌は皆浅黒く、表情は明るく、四角く切り取られた砂岩を積まれ作られた四角い建造物はどれも大きく立派だった。
狭い建物と建物の間にはこれまた色とりどりの大きな布が屋根のように張られ、時折風を受けバタバタとはためくその下、日陰となった道を歩くのは心地よかった。
沢山の荷物を載せたラクダを引いた人々が何やら語らいながら握手を交わし、手を振って別れていく。
6人が呆気にとられた様子で周囲を見回すが、その姿を見てアミシが鈴を転がしたように笑う。
「ここはアンレス。“金色の街”とも呼ばれるわ。砂の民の街でも一番大きいの」
こっちよ、と案内された先は一際大きな砂岩作りの家。
出てきた恰幅の良い男にアミシが2人の命の恩人だと告げると、男はアミシの後ろでつまらなさそうにしていたテベアスに駆け寄りその無事を喜んでいるようだった。
「うちの娘と息子の危機を救ってくれたとか。どうぞ、ゆっくり休んでいって下さい」
男はトッドと名乗った。この姉弟の父親であるらしい。
「代々続く商家なの。だから、遠慮無さらずに」
アミシは笑って6人を部屋へと案内すると、そのまま部屋を出て行った。
取り残された6人は果たしてこれからどうしたものかと顔を見合わせたのだった。
●母と子
「お母様」
そっと扉代わりのカーテンを潜り、アミシが寝台の母へと声を掛ける。
「あぁ、アミシ」
アミシによく似た笑顔の女性がふわりと笑って迎え入れる。
「これ、採ってきたの。後で煎じて貰いましょう?」
アミシの手には薬草と思しき草が握られている。それを見た母は困ったように顔色を曇らせる。
「アミシ、それは……またオアシスまで行ったのね? ダメよ、嫁入り前の女の子が危ないわ」
「オレが行こうって誘ったんだ」
「テベアス」
カーテンをくぐり駆け寄ったテベアスは寝台の母へと飛びつき、強くその腰回りに抱きつく。
「早く、身体を治して。そのためにだったら、オレ何度だって丘の外に行くんだから」
「テベアス……」
本当ならまだ母親に甘えたい盛りの弟を見て、アミシは俯く。
母が倒れてもうすぐひと月。最初は過労かと思っていたが、これがどうやら流行病だと知ったのは先々週のことだ。
慌てて医者に診せた後、医者があと2度高熱が出れば母の命の保証は無いと父に告げているのを、偶然聴いてしまった弟が堪えきれずにアミシに相談したのが先週のこと。
そして、その3日後に母は発熱にうなされ、先日ようやく解熱したところだ。
父の仕事は染色した布の販売であって、薬には全く詳しくない。
どうにかして薬を手に入れようとしたが、流行病であることと元々の希少性から薬が高騰し、手に入らない。
だが、素となる薬草がオアシス周囲にのみ自生していると聴いたアミシは意を決してその地へと足を運んでいた。
たとえ、そこが一撃で人をショック死させるような猛毒を持つ巨大サソリの巣であっても。
●Unknown
避けようのない悲劇というものは誰しもにある。
それは怪我や病、愛しい者との死別、愛憎渦巻く相手との確執など様々な形で突然に降りかかる。
今、この家族が直面している事態もそうだが、それ以上の災厄がひたりひたりと迫っていた。
――その事実を知る者は、まだ、誰もいない。
6人は照りつける太陽の眩しさに唸りながら身体を起こした。
「ここは……?」
見るところ草原地帯のようだ。
見渡す限りに続く背の低い草の原っぱ。少し先では木も生えているように見える。
互いに無事を確認し、太陽の位置からどうやら午前中のようだと見当を付ける。
とにかくこの炎天下から抜け出そうと意見が一致したところで、絹を裂くような悲鳴が上がった。
一斉に声の方向へと走ると、小さな色黒の男の子が巨大サソリからこれまた日に焼けた少女を護ろうと小さなダガーを構えている。
駆け寄った1人が巨大サソリに刃を立てる。
驚くほどあっさりとそのサソリは塵へと還っていった。
「あ、有り難うございました、助かりました……!」
少女は余程怖かったのか、はらはらと涙を零しながら6人に礼を告げる。
「あ、あんなの、オレ1人でもやっつけられたもんな!」
「こら、何て事言うの……!」
への字に口を曲げた少年の頭を無理矢理下げさせ、少女は再度頭を下げる。
「……旅の方ですか? 宜しければお礼をさせて下さい」
女の子の言葉に、渡りに舟と6人は頷いた。
「私はアミシと言います、こちらは弟のテベアス」
アミシは12~14歳といったところだろうか。いっぽうでテベアスは5~7歳のわんぱく盛りといった年頃のようだ。
各自が自己紹介を終えると、アミシは花が綻ぶような明るい笑顔を浮かべ、あなた達を街へと誘った。
●原色に彩られ
アミシの案内で草原を行くと砂岩で出来た大きな柱と門が見えてきた。
門をくぐり、暫く行くと徐々に人と建物が増え、そこは熱気に満ちた街へと変わる。
色とりどりの衣に身を纏った人々の肌は皆浅黒く、表情は明るく、四角く切り取られた砂岩を積まれ作られた四角い建造物はどれも大きく立派だった。
狭い建物と建物の間にはこれまた色とりどりの大きな布が屋根のように張られ、時折風を受けバタバタとはためくその下、日陰となった道を歩くのは心地よかった。
沢山の荷物を載せたラクダを引いた人々が何やら語らいながら握手を交わし、手を振って別れていく。
6人が呆気にとられた様子で周囲を見回すが、その姿を見てアミシが鈴を転がしたように笑う。
「ここはアンレス。“金色の街”とも呼ばれるわ。砂の民の街でも一番大きいの」
こっちよ、と案内された先は一際大きな砂岩作りの家。
出てきた恰幅の良い男にアミシが2人の命の恩人だと告げると、男はアミシの後ろでつまらなさそうにしていたテベアスに駆け寄りその無事を喜んでいるようだった。
「うちの娘と息子の危機を救ってくれたとか。どうぞ、ゆっくり休んでいって下さい」
男はトッドと名乗った。この姉弟の父親であるらしい。
「代々続く商家なの。だから、遠慮無さらずに」
アミシは笑って6人を部屋へと案内すると、そのまま部屋を出て行った。
取り残された6人は果たしてこれからどうしたものかと顔を見合わせたのだった。
●母と子
「お母様」
そっと扉代わりのカーテンを潜り、アミシが寝台の母へと声を掛ける。
「あぁ、アミシ」
アミシによく似た笑顔の女性がふわりと笑って迎え入れる。
「これ、採ってきたの。後で煎じて貰いましょう?」
アミシの手には薬草と思しき草が握られている。それを見た母は困ったように顔色を曇らせる。
「アミシ、それは……またオアシスまで行ったのね? ダメよ、嫁入り前の女の子が危ないわ」
「オレが行こうって誘ったんだ」
「テベアス」
カーテンをくぐり駆け寄ったテベアスは寝台の母へと飛びつき、強くその腰回りに抱きつく。
「早く、身体を治して。そのためにだったら、オレ何度だって丘の外に行くんだから」
「テベアス……」
本当ならまだ母親に甘えたい盛りの弟を見て、アミシは俯く。
母が倒れてもうすぐひと月。最初は過労かと思っていたが、これがどうやら流行病だと知ったのは先々週のことだ。
慌てて医者に診せた後、医者があと2度高熱が出れば母の命の保証は無いと父に告げているのを、偶然聴いてしまった弟が堪えきれずにアミシに相談したのが先週のこと。
そして、その3日後に母は発熱にうなされ、先日ようやく解熱したところだ。
父の仕事は染色した布の販売であって、薬には全く詳しくない。
どうにかして薬を手に入れようとしたが、流行病であることと元々の希少性から薬が高騰し、手に入らない。
だが、素となる薬草がオアシス周囲にのみ自生していると聴いたアミシは意を決してその地へと足を運んでいた。
たとえ、そこが一撃で人をショック死させるような猛毒を持つ巨大サソリの巣であっても。
●Unknown
避けようのない悲劇というものは誰しもにある。
それは怪我や病、愛しい者との死別、愛憎渦巻く相手との確執など様々な形で突然に降りかかる。
今、この家族が直面している事態もそうだが、それ以上の災厄がひたりひたりと迫っていた。
――その事実を知る者は、まだ、誰もいない。
解説
【目的】
ここはどこかを探る
【諸注意と推奨行動】
・何日にも跨がるような描写にはなりません。
イメージとしてOP直後から自分ならどう動くか、をプレイングに記載して下さい。
・ある程度、優先順位を明確にして行動を絞った方が効果は高いです。
※ただし、完全に空振りとなる可能性も出ますのでその場合はアドリブで補填させていただきます。
例:学校や図書館といった文化的教育機関を探す など
・ある程度予測を立てて動いていただくのも手です。
ヒントはOP中にみっしり詰め込んであります。
・アミシ、テベアスと行動を共にすることも出来ます。両親は不可。
※母親が流行病であることはOP段階ではPL情報ですが、それとなく姉弟に聴けば教えてくれるでしょう。
【立ち位置】
トッドの家の客人、というように周囲には見られています。
異国から来たらしいという噂は瞬く間に周囲に広がっているので、多少“あちらの常識”と違う行動を取っても咎められたりはしないでしょう。
ただ、この街にも警察のようなものはあるでしょうから、無茶は禁物です。
★今回はNPCがおりませんので、質問にはお応え出来ません。ご了承下さい。
ここはどこかを探る
【諸注意と推奨行動】
・何日にも跨がるような描写にはなりません。
イメージとしてOP直後から自分ならどう動くか、をプレイングに記載して下さい。
・ある程度、優先順位を明確にして行動を絞った方が効果は高いです。
※ただし、完全に空振りとなる可能性も出ますのでその場合はアドリブで補填させていただきます。
例:学校や図書館といった文化的教育機関を探す など
・ある程度予測を立てて動いていただくのも手です。
ヒントはOP中にみっしり詰め込んであります。
・アミシ、テベアスと行動を共にすることも出来ます。両親は不可。
※母親が流行病であることはOP段階ではPL情報ですが、それとなく姉弟に聴けば教えてくれるでしょう。
【立ち位置】
トッドの家の客人、というように周囲には見られています。
異国から来たらしいという噂は瞬く間に周囲に広がっているので、多少“あちらの常識”と違う行動を取っても咎められたりはしないでしょう。
ただ、この街にも警察のようなものはあるでしょうから、無茶は禁物です。
★今回はNPCがおりませんので、質問にはお応え出来ません。ご了承下さい。
マスターより
初めまして、もしくはまたお目にかかれて光栄です。葉槻(はづき)です。
……まぁね。【血盟】で私で……となると、もうわかる人には『ここじゃないならどこなんだ』って感じでしょうが(笑)、そこまでわかっている人ならきっと知りたいことも多いはず。
EXではない分、力加減が難しいかと思いますが、うまく分担するのも手ですので、短い相談期間ではありますが、是非活用して下さい。
定例ですが、白紙は描写出来ません。
スキルセットミスされますと、折角の活躍の場でずっこける事になります。ご注意下さい。
それではあなたらしいプレイングの到着を、お待ちしております。
……まぁね。【血盟】で私で……となると、もうわかる人には『ここじゃないならどこなんだ』って感じでしょうが(笑)、そこまでわかっている人ならきっと知りたいことも多いはず。
EXではない分、力加減が難しいかと思いますが、うまく分担するのも手ですので、短い相談期間ではありますが、是非活用して下さい。
定例ですが、白紙は描写出来ません。
スキルセットミスされますと、折角の活躍の場でずっこける事になります。ご注意下さい。
それではあなたらしいプレイングの到着を、お待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/03/02 00:24
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 アーサー・ホーガン(ka0471) 人間(リアルブルー)|27才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2017/02/21 03:51:48 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/19 22:44:18 |