ゲスト
(ka0000)
【界冥】Ash Guard:1
マスター:鹿野やいと

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- ユニット参加人数
- 現在7 / 0~8
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/02/26 12:00
- リプレイ完成予定
- 2017/03/12 12:00
オープニング
名古屋クラスタ攻略の報は多くの人にとって福音となった。
核攻撃も已む無しと考えられていたクラスタ攻略の道筋をつけた事も大きいが、
異世界人という便利な戦力を新たに迎えられた事も大きい。異文化の人々に対する不安も未だ根強いが、希望に満ちた門出であったことは間違いないだろう。
兵庫県神戸市須磨区鉄拐山の北西斜面に落着した、通称「鉄拐山クラスタ」を囲む自衛隊の中部方面隊にとっても状況は同じであった。
中部方面隊は陸海空三軍全ての戦力が比較的が充実しており、統一連合宙軍の助け無しでクラスタ包囲網を敷いていた。しかし対歪虚戦で前衛となるCAMの機体数が著しく不足しており、鉄拐山クラスタに対する積極的な攻勢に移れずにいた。中部方面隊にとって歪虚と正面から戦えるハンターという戦力は願っても無い存在だった。
鉄拐山クラスタ包囲網を敷く自衛隊の陸海空三軍を束ねる藤宮和馬一等陸佐は、ハンターオフィス秋葉原支部の開設から間をおかず、ハンターを交えた鉄拐山クラスタ攻略戦を発令した。
●
鉄拐山クラスタは小規模の割りに攻略が厄介なクラスタである。
クラスタは鉄拐山の北西にある垂水区側の陰に隠れるという位置を取る為に、海自の護衛艦による砲撃は効果が薄い。ミサイルを使用すれば届くものの、定期的に出現する歪虚を減らすにはコストが掛かり過ぎた。
これは空自の爆撃も同様の状況である為に、陸自が垂水区の住宅地跡に戦車や自走式ロケット砲、そして陸戦型デュミナスを含むCAM隊を配備することで歪虚を迎撃していた。
ハンター達に指定された転移先の座標はそのクラスタの西方数キロ先、神戸市垂水区の中央付近に位置する元は学校のグラウンドであったらしい空き地であった。転移した先には既に住民の退去が完了しており、動く者は自衛隊の関係者しかいない。戦闘車両が数多く並ぶがそれらの数に比してCAMの機体数は少ない。事前の資料でクラスタ落着時の撤退戦で多くが損耗したと記してあった。
「クラスタ落着当時は大変な有様でした。ここの道路も避難する住民の車で一杯でした。避難勧告も出ていたんですけど、落着地点が西にずれてたんですよ」
そう説明するのは白川健作一等陸尉。ハンター達と共に戦列を作るCAM小隊の隊長だ。同じ制服で髪型も短い角刈りと姿の似通った軍人達の中で、彼は比較的温和な雰囲気があり、第一印象の通り非常にまじめな性格のようだった。ハンター達と会話しながら、同時に視線を追って丁寧に現地の説明を続けてくれている。
一方で、同じ一等陸尉の松前晶子は彼とは正反対。不真面目を絵にしたような女性だった。最初のうちこそ真面目に畏まっていた彼女だが、気が付くと上着のポケットに手を突っ込んで寒さに縮こまっていた。みっともないと部下や白川に指摘されても一向に改める様子が無い。
「異世界人っていうから少し期待したのに、全然普通じゃん。つまんな」
「松前ぇぇぇぇ」
白川は怨念じみた声で松前を制止するが、松前はまるで意に介した様子が無かった。
リアルブルー出身でクリムゾンウェストに住んでるだけというハンターも居るので彼女の評はあまり間違ってはいないのだが、真面目な空気のこの場でこうもあけすけだと苦笑しか出ない。
この時、ハンター達には彼女の戦力が一級であることもなんとなく伝わっていた。世間話をしている彼女は危なっかしい話ばかりして周囲を振り回しているが、一度指令を出す段階になれば部下であるパイロット達は彼女を疑う素振りがない。現地部隊がこの作戦に際して、能力優先で人材を配したことがわかった。
彼らと話を続けるうちに資料の情報が生の情報として実感に変わっていく。白川も松前もその点に置いては案内役として十分役目を果たしていた。そして情報が頭に染みこむ過程で、ハンターは周囲の景色が気になり始めた。周囲には未だ生々しい戦闘の跡がそこかしこに残っている。戦車を通すための道路は大よそ整備が終えたようだが、整備の必要ない住宅地はそのまま放置されている。この規模の街はクリムゾンウェストでも貴重なものだ。無下にして良いようには思えない。ハンターの一人がこれを問うと、白川はしばし言い淀んで首を横に振った。
「気にしないでください。既に住民の退去は終わっています」
気にしないで良いとは、住宅地を放置していることをだろうか。それとも、住宅地をこれから更地にする可能性だろうか。どちらにせよ、あまり気分の良い話ではない。
「クラスタを排除しない以上は復興も進みません。だから、人命のほうが大事です」
「そうやって気にしないでなんて言う白川が、一番気にしてる顔してるんだから世話ないわよね」
これには白川もうっと言葉を詰まらせる。この関係が、本来の彼らなのだろう。
「あの家の一個一個に思い出が詰まってる、なんて言うのは勝手だけど、それを守って死ぬほど馬鹿な事はないよ。他人なら他人らしく、気にせず踏み潰して飛べば良い。残ってれば感謝されるだろうけど、更地になっても誰も文句言わないよ」
それは歪虚と戦い実際に土地を失った事もあるハンター達にとって、あまり他人事と言える話でもなかった。素直にはいと言うには、お互いに傷が深い。
ハンター達はその思いを生み出す諸悪の根源である鉄拐山クラスタを遠巻きに見やった。クラスタは山の斜面に沿うように横に広がっている。ドームというよりは長屋とでも言うべき形状だが、機能としては変わらない。事前にもらった資料ではこの横に長いクラスタに対して旧住宅地から戦車砲やロケット弾を浴びせかけ、クラスタに開いた穴から出て来た歪虚を叩くと、それだけのシンプルな作戦だ。土地に不慣れなハンターに配慮して簡素化しているが、規模は普段の数倍以上。間引きなどという生ぬるいことを言わず、目に見える歪虚は全て破壊するという現地部隊の本気ぶりが窺える。不安と期待。その二つが作戦にまで如実に表れていた。
「作戦開始まであともうしばらくあります。外で立ち話も寒いですし、暖かい場所で先にブリーフィングを済ませておきましょう。」
白川はそう言って天幕の一つを指さした。この地域はリゼリオと同じで海が近く風が寒い。ハンター達は有り難く現地部隊の好意に甘えることにした。
核攻撃も已む無しと考えられていたクラスタ攻略の道筋をつけた事も大きいが、
異世界人という便利な戦力を新たに迎えられた事も大きい。異文化の人々に対する不安も未だ根強いが、希望に満ちた門出であったことは間違いないだろう。
兵庫県神戸市須磨区鉄拐山の北西斜面に落着した、通称「鉄拐山クラスタ」を囲む自衛隊の中部方面隊にとっても状況は同じであった。
中部方面隊は陸海空三軍全ての戦力が比較的が充実しており、統一連合宙軍の助け無しでクラスタ包囲網を敷いていた。しかし対歪虚戦で前衛となるCAMの機体数が著しく不足しており、鉄拐山クラスタに対する積極的な攻勢に移れずにいた。中部方面隊にとって歪虚と正面から戦えるハンターという戦力は願っても無い存在だった。
鉄拐山クラスタ包囲網を敷く自衛隊の陸海空三軍を束ねる藤宮和馬一等陸佐は、ハンターオフィス秋葉原支部の開設から間をおかず、ハンターを交えた鉄拐山クラスタ攻略戦を発令した。
●
鉄拐山クラスタは小規模の割りに攻略が厄介なクラスタである。
クラスタは鉄拐山の北西にある垂水区側の陰に隠れるという位置を取る為に、海自の護衛艦による砲撃は効果が薄い。ミサイルを使用すれば届くものの、定期的に出現する歪虚を減らすにはコストが掛かり過ぎた。
これは空自の爆撃も同様の状況である為に、陸自が垂水区の住宅地跡に戦車や自走式ロケット砲、そして陸戦型デュミナスを含むCAM隊を配備することで歪虚を迎撃していた。
ハンター達に指定された転移先の座標はそのクラスタの西方数キロ先、神戸市垂水区の中央付近に位置する元は学校のグラウンドであったらしい空き地であった。転移した先には既に住民の退去が完了しており、動く者は自衛隊の関係者しかいない。戦闘車両が数多く並ぶがそれらの数に比してCAMの機体数は少ない。事前の資料でクラスタ落着時の撤退戦で多くが損耗したと記してあった。
「クラスタ落着当時は大変な有様でした。ここの道路も避難する住民の車で一杯でした。避難勧告も出ていたんですけど、落着地点が西にずれてたんですよ」
そう説明するのは白川健作一等陸尉。ハンター達と共に戦列を作るCAM小隊の隊長だ。同じ制服で髪型も短い角刈りと姿の似通った軍人達の中で、彼は比較的温和な雰囲気があり、第一印象の通り非常にまじめな性格のようだった。ハンター達と会話しながら、同時に視線を追って丁寧に現地の説明を続けてくれている。
一方で、同じ一等陸尉の松前晶子は彼とは正反対。不真面目を絵にしたような女性だった。最初のうちこそ真面目に畏まっていた彼女だが、気が付くと上着のポケットに手を突っ込んで寒さに縮こまっていた。みっともないと部下や白川に指摘されても一向に改める様子が無い。
「異世界人っていうから少し期待したのに、全然普通じゃん。つまんな」
「松前ぇぇぇぇ」
白川は怨念じみた声で松前を制止するが、松前はまるで意に介した様子が無かった。
リアルブルー出身でクリムゾンウェストに住んでるだけというハンターも居るので彼女の評はあまり間違ってはいないのだが、真面目な空気のこの場でこうもあけすけだと苦笑しか出ない。
この時、ハンター達には彼女の戦力が一級であることもなんとなく伝わっていた。世間話をしている彼女は危なっかしい話ばかりして周囲を振り回しているが、一度指令を出す段階になれば部下であるパイロット達は彼女を疑う素振りがない。現地部隊がこの作戦に際して、能力優先で人材を配したことがわかった。
彼らと話を続けるうちに資料の情報が生の情報として実感に変わっていく。白川も松前もその点に置いては案内役として十分役目を果たしていた。そして情報が頭に染みこむ過程で、ハンターは周囲の景色が気になり始めた。周囲には未だ生々しい戦闘の跡がそこかしこに残っている。戦車を通すための道路は大よそ整備が終えたようだが、整備の必要ない住宅地はそのまま放置されている。この規模の街はクリムゾンウェストでも貴重なものだ。無下にして良いようには思えない。ハンターの一人がこれを問うと、白川はしばし言い淀んで首を横に振った。
「気にしないでください。既に住民の退去は終わっています」
気にしないで良いとは、住宅地を放置していることをだろうか。それとも、住宅地をこれから更地にする可能性だろうか。どちらにせよ、あまり気分の良い話ではない。
「クラスタを排除しない以上は復興も進みません。だから、人命のほうが大事です」
「そうやって気にしないでなんて言う白川が、一番気にしてる顔してるんだから世話ないわよね」
これには白川もうっと言葉を詰まらせる。この関係が、本来の彼らなのだろう。
「あの家の一個一個に思い出が詰まってる、なんて言うのは勝手だけど、それを守って死ぬほど馬鹿な事はないよ。他人なら他人らしく、気にせず踏み潰して飛べば良い。残ってれば感謝されるだろうけど、更地になっても誰も文句言わないよ」
それは歪虚と戦い実際に土地を失った事もあるハンター達にとって、あまり他人事と言える話でもなかった。素直にはいと言うには、お互いに傷が深い。
ハンター達はその思いを生み出す諸悪の根源である鉄拐山クラスタを遠巻きに見やった。クラスタは山の斜面に沿うように横に広がっている。ドームというよりは長屋とでも言うべき形状だが、機能としては変わらない。事前にもらった資料ではこの横に長いクラスタに対して旧住宅地から戦車砲やロケット弾を浴びせかけ、クラスタに開いた穴から出て来た歪虚を叩くと、それだけのシンプルな作戦だ。土地に不慣れなハンターに配慮して簡素化しているが、規模は普段の数倍以上。間引きなどという生ぬるいことを言わず、目に見える歪虚は全て破壊するという現地部隊の本気ぶりが窺える。不安と期待。その二つが作戦にまで如実に表れていた。
「作戦開始まであともうしばらくあります。外で立ち話も寒いですし、暖かい場所で先にブリーフィングを済ませておきましょう。」
白川はそう言って天幕の一つを指さした。この地域はリゼリオと同じで海が近く風が寒い。ハンター達は有り難く現地部隊の好意に甘えることにした。
解説
●依頼内容
作戦における前衛担当
●今回の作戦の主旨
クラスタ内部の歪虚をクラスタ外部に誘導し殲滅する事
グランドシナリオ「名古屋クラスタ殲滅戦」における
「伊勢湾岸自動車道陽動展開」と目的は同じですが今回は内部突入の必要は無し。
歪虚を減らすところまでです
歪虚を減らすことで一時的に行動を弱め、
その間に包囲網の安定化を図るのが今回の目的です
●味方NPC
CAM×8
内訳は陸戦型デュミナス×4、ドミニオン×4
(白川と松前のデュミナス2機含む)
他、戦車、戦闘ヘリ、自走式ロケット弾発射機、自走迫撃砲、等々
などが火力支援を担当し、クラスタに穴をあけるところまではしてくれます
車両は近寄られると弱いのでハンターの主任務は歪虚に対する近接戦闘となります
●敵情報
名古屋クラスタ殲滅戦の選択肢2「名古屋クラスタ内部突入」と同様です
詳細の以下のリンク先
http://www.wtrpg10.com/event/bt015/5
名古屋クラスタに比べて中型種が少なく、ほとんどが小型種です
●ユニットに関して
全てのユニットが使えます
ユニット無しでも参加できますが
戦場が広いのでバイクか馬など足の用意をお勧めします
●判定基準
・クラスタ内部の歪虚を外に釣りだす方法
・出て来た歪虚を効率よく撃破する方法
・味方部隊との連携・防御
などを中心に判定し、
歪虚の討伐数、残った味方NPC戦力の多寡で判定します
●質疑応答
NPCの関連付けはありませんが、MSの名義で通常通り行います
作戦における前衛担当
●今回の作戦の主旨
クラスタ内部の歪虚をクラスタ外部に誘導し殲滅する事
グランドシナリオ「名古屋クラスタ殲滅戦」における
「伊勢湾岸自動車道陽動展開」と目的は同じですが今回は内部突入の必要は無し。
歪虚を減らすところまでです
歪虚を減らすことで一時的に行動を弱め、
その間に包囲網の安定化を図るのが今回の目的です
●味方NPC
CAM×8
内訳は陸戦型デュミナス×4、ドミニオン×4
(白川と松前のデュミナス2機含む)
他、戦車、戦闘ヘリ、自走式ロケット弾発射機、自走迫撃砲、等々
などが火力支援を担当し、クラスタに穴をあけるところまではしてくれます
車両は近寄られると弱いのでハンターの主任務は歪虚に対する近接戦闘となります
●敵情報
名古屋クラスタ殲滅戦の選択肢2「名古屋クラスタ内部突入」と同様です
詳細の以下のリンク先
http://www.wtrpg10.com/event/bt015/5
名古屋クラスタに比べて中型種が少なく、ほとんどが小型種です
●ユニットに関して
全てのユニットが使えます
ユニット無しでも参加できますが
戦場が広いのでバイクか馬など足の用意をお勧めします
●判定基準
・クラスタ内部の歪虚を外に釣りだす方法
・出て来た歪虚を効率よく撃破する方法
・味方部隊との連携・防御
などを中心に判定し、
歪虚の討伐数、残った味方NPC戦力の多寡で判定します
●質疑応答
NPCの関連付けはありませんが、MSの名義で通常通り行います
マスターより
【界冥】連動、始まりました
これから出るシナリオはそれぞれのMSの個性が前面に出たシナリオばかり。
どれも楽しめること間違いなしです。これからの展開に御期待ください!
(ここまで宣伝)
このシナリオに関してですが私、鹿野だけで運用する3話完結の連作シナリオになります。
小さい範囲のシナリオなので、個人の行動がシナリオの結末に直接影響してきます。
クリアするだけなら難しくないシナリオですが、
思い通りの結末にたどり着くにはPLの皆様の力量が不可欠になると思います
我こそはと思う方は、振るって御参加ください
追記:
鉄拐山に怨みは特に無いです。本当です。
昔ここで足痛めたとかそういうのも無いです。ええ。
これから出るシナリオはそれぞれのMSの個性が前面に出たシナリオばかり。
どれも楽しめること間違いなしです。これからの展開に御期待ください!
(ここまで宣伝)
このシナリオに関してですが私、鹿野だけで運用する3話完結の連作シナリオになります。
小さい範囲のシナリオなので、個人の行動がシナリオの結末に直接影響してきます。
クリアするだけなら難しくないシナリオですが、
思い通りの結末にたどり着くにはPLの皆様の力量が不可欠になると思います
我こそはと思う方は、振るって御参加ください
追記:
鉄拐山に怨みは特に無いです。本当です。
昔ここで足痛めたとかそういうのも無いです。ええ。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/03/13 22:25
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 近衛 惣助(ka0510) 人間(リアルブルー)|28才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/02/26 07:14:55 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/24 19:11:35 |