ゲスト
(ka0000)
【魔性】老婆たちの晩餐会
マスター:雪村彩人

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 4日
- プレイング締切
- 2017/04/12 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/04/26 22:00
オープニング
●
ふと、目が覚めた。
深夜。おそらくは二時頃。寒さで身が震えた。薄っぺらな毛布のためだ。冬である上に山奥のため、夜気は凍りつくほど冷たかった。
むくりと身を起こすと、ダニエルは小用に立った。身震いし。廊下に出る。
と――。
物音がした。
何気なく耳を澄ますと、それは声であった。ぼそぼそという話し声である。おそらくはこの屋の老婆たちのものであろう。人の良さそうな老婆であった。
昨夜のことだ。ダニエルは旅の途中で行きあった数名の者たちとこの家に泊まったのであった。その者たちも旅の途中であるという。
ホテルが見つからず困っていた彼らが泊まったこの家には二人の老婆がいて、快く彼らをもてなしてくれた。獣のものという肉鍋が美味しかった。
今頃、何をしているのだろう?
ふと疑問にかられ、好奇心からダニエルは勝手口にむかった。声は奥の方からしていたのである。
しゃり。
「何だ?」
喜助は首を傾げた。奇妙な物音がする。何かを擦るような音だ。
しゃり。
しゃり、しゃり。
近づくほどその音が大きくなる。
「お」
婆さん、と声をかけようとして、ダニエルは息をひいた。
台所。そこで二人の老婆が刃物を研いでいた。
包丁ではない。短刀であった。
「獲物じゃ」
嬉しそうに老婆の一人がいった。ドロレスと名乗った老婆だ。するとロレインと名乗った老婆がうなずいた。
「美味そうじゃのう」
ロレインはニタリと笑った。
いつのことだったろうか。貧しい二人の老婆は飢え死にしかけたことがあった。その際、彼女たちは行き倒れの旅人を食べた。それ以来、二人は人の肉の味が忘れられなくなってしまったのだ。
が、老婆がそう簡単に人を殺すことができるはずもない。それで干し肉など喰らって我慢していたのだが……。
ある日、彼女たちは力を得た。若い旅人ですら簡単にねじ伏せることのできるほどの力を。
その力を得る代償は大きかった。速やかなる死である。
その事実をしかし、老婆たちは知らなかった。が、たとえ知っていたとしても結果は同じであったろう。どのみち老婆たちに残された時間は多くなかったのだから。
「まずどいつから殺そうかのう」
ドロレスがいった。
その言葉を聞いて、ダニエルは翻然と悟った。そして足音を殺し、行き合った者たちの眠る部屋にむかった。
ふと、目が覚めた。
深夜。おそらくは二時頃。寒さで身が震えた。薄っぺらな毛布のためだ。冬である上に山奥のため、夜気は凍りつくほど冷たかった。
むくりと身を起こすと、ダニエルは小用に立った。身震いし。廊下に出る。
と――。
物音がした。
何気なく耳を澄ますと、それは声であった。ぼそぼそという話し声である。おそらくはこの屋の老婆たちのものであろう。人の良さそうな老婆であった。
昨夜のことだ。ダニエルは旅の途中で行きあった数名の者たちとこの家に泊まったのであった。その者たちも旅の途中であるという。
ホテルが見つからず困っていた彼らが泊まったこの家には二人の老婆がいて、快く彼らをもてなしてくれた。獣のものという肉鍋が美味しかった。
今頃、何をしているのだろう?
ふと疑問にかられ、好奇心からダニエルは勝手口にむかった。声は奥の方からしていたのである。
しゃり。
「何だ?」
喜助は首を傾げた。奇妙な物音がする。何かを擦るような音だ。
しゃり。
しゃり、しゃり。
近づくほどその音が大きくなる。
「お」
婆さん、と声をかけようとして、ダニエルは息をひいた。
台所。そこで二人の老婆が刃物を研いでいた。
包丁ではない。短刀であった。
「獲物じゃ」
嬉しそうに老婆の一人がいった。ドロレスと名乗った老婆だ。するとロレインと名乗った老婆がうなずいた。
「美味そうじゃのう」
ロレインはニタリと笑った。
いつのことだったろうか。貧しい二人の老婆は飢え死にしかけたことがあった。その際、彼女たちは行き倒れの旅人を食べた。それ以来、二人は人の肉の味が忘れられなくなってしまったのだ。
が、老婆がそう簡単に人を殺すことができるはずもない。それで干し肉など喰らって我慢していたのだが……。
ある日、彼女たちは力を得た。若い旅人ですら簡単にねじ伏せることのできるほどの力を。
その力を得る代償は大きかった。速やかなる死である。
その事実をしかし、老婆たちは知らなかった。が、たとえ知っていたとしても結果は同じであったろう。どのみち老婆たちに残された時間は多くなかったのだから。
「まずどいつから殺そうかのう」
ドロレスがいった。
その言葉を聞いて、ダニエルは翻然と悟った。そして足音を殺し、行き合った者たちの眠る部屋にむかった。
解説
ハンターたちは依頼を果たした後、近くのリゾート地にむかって小旅行に出向きました。武器を依頼主に預けて。よって武器は護身用のものに限られます。
老婆の家屋はボロボロですが、そこそこの大きさがあります。二階に三部屋あり、そこがハンターとダニエルに与えられた部屋です。この中や廊下で戦うと混戦となり、不利になるかもしれません。またダニエルが巻き込まれてしまうかも。
老婆の武器は短剣です。また獣を凌ぐ速度で襲ってきます。その目をみると硬直してしまいます。抵抗は不可能ですが、しばらくすると硬直は解けます。
老婆の家屋はボロボロですが、そこそこの大きさがあります。二階に三部屋あり、そこがハンターとダニエルに与えられた部屋です。この中や廊下で戦うと混戦となり、不利になるかもしれません。またダニエルが巻き込まれてしまうかも。
老婆の武器は短剣です。また獣を凌ぐ速度で襲ってきます。その目をみると硬直してしまいます。抵抗は不可能ですが、しばらくすると硬直は解けます。
マスターより
雪村ともうします。
シリーズ第2話。今回は食人老婆と戦っていただきます。彼女たちは口が軽いので、少しは情報を得ることができるかもしれません。そのような余裕があればですが。
シリーズ第2話。今回は食人老婆と戦っていただきます。彼女たちは口が軽いので、少しは情報を得ることができるかもしれません。そのような余裕があればですが。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/04/25 21:35
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/04/10 00:23:54 |
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相談卓 リン・フュラー(ka5869) エルフ|14才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2017/04/12 00:31:21 |