ゲスト
(ka0000)
【郷祭】栄光に満ちた幸福の中で
マスター:鹿野やいと

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/10/25 12:00
- リプレイ完成予定
- 2014/11/03 12:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
老人は丘の上に座り込み、1人住み慣れた村を眺めていた。秋口の穏やかな風は村から丘へと駆け上がり、人の喧騒を温かさを伝えるかのようだ。老人が村へやってきたのは、もう何十年も前になる。リアルブルーの地球からクリムゾンウェストへ転移した時、彼を助けてくれたのがこの村の者達だった。以来ハンターとしての活動を続けながらも、彼はこの村を守り続けた。村に住んだ彼は家を建て、妻を娶り、子を作り、そして子を送り出し、妻を看取った。この村は、老人にとって歴史であり、掛け替えの無い宝だった。
しかし……。
「じいちゃーん!」
「お? おお……」
やってきた少年達が手を振っている。戻ってこない老人を心配して、誰かが寄越したのだ。
「じいちゃん、そろそろ夕飯だぜ」
「今日はお祭りの前祝いで一杯空けるんだって。はやくしないと冷めちゃうよ」
そう、明日はお祭り。村では隣の村の人間も集めて準備の総仕上げにかかっている。今年の実りに感謝し、エールの樽を空ける。酒を飲めない子供達も、普段は食べられないご馳走を楽しみにしていた。
「そうだな……」
老人は風に吹かれたまま、その場を動かなかった。少年二人は顔を見合わせる。
「じいちゃん、どこか悪いのか?」
「いんや……ちょっとな」
老人は身体を起こす。足はしっかと大地に立つが、表情は遠くを見たままだった。
「ふるさとの町を思い出しておったんじゃ」
故郷は遠い。遠すぎる。老人は思い出さないように努めていたが、サルヴァトーレ・ロッソの落着で歯止めが効かなくなっていた。あの船なら何かを変えてくれるに違いないと思った。藁にすがる思い出でリゼリオに向かった彼が手に入れたのは、藁以下の絶望だった。
「さ、行こう。せっかくの料理が冷めちまうからの」
心配そうに見上げる子供達を促し、老人は重い足取りで丘を降りていった。
■
君は楽な警備の依頼と聞いてこの依頼を受けた。実際に仕事は立っているだけで終了し、労力よりも多い賃金が渡された。村では誰もが祭りに沸き立ち、陶磁器製のジョッキに満たされたエールを次々と空けている。かく言う自分も熱に当てられ、リゼリオに戻らずエールをご馳走になっていた。特産らしくエールは旨い。共に出される肉料理も格別で、今日はこのまま満腹感で気持ちよく眠れそうな気がしていた。そんなほろ酔い気分の頃、君は2人の少年に声をかけられた
「なあ兄ちゃん。兄ちゃん、ハンターだよな?」
少年二人は見知った顔だった。この村の住人で、歩哨をしていた時に差し入れを持ってきてくれていた。君は何事かと腰を屈め、少年達と視線の高さを合わせる。
「実はさ、じいちゃんが最近元気ないんだ。いつもぼーっとしてさ」
「すぐ昔の話始めるんだ。リアルブルーでこんなことがあったとか」
老人の事は知っていた。リアルブルー出身の猟撃士、ダンカン・ベルムバッハ。キャリア何十年と言う大ベテランで、イスルダの戦いにも参戦していたという。細かいことはそこまで知らないが、この年まで生き残ったことだけでも尊敬に値する。記憶の中での彼は年に負けず覇気に溢れた人物だったが、確かに昨日見た彼は元気がなかった。
「でさ、俺達考えたんだ」
「今日は野菜も肉も酒も一杯あるから、リアルブルーの料理とか作れないかなって」
「兄ちゃん、リゼリオに住んでるんだろ?」
「何でも良いから、知ってたら作り方を教えて欲しいんだ」
君は唸ってどうしたものかと思案した。知っているのと作るのでは違うし、再現できるわけでもない。しかし同じ仕事の先輩の彼には元気になってもらいたい。何をするにも人手が居る。君はまだ祭りに残っている仲間達の事を思い浮かべた。
老人は丘の上に座り込み、1人住み慣れた村を眺めていた。秋口の穏やかな風は村から丘へと駆け上がり、人の喧騒を温かさを伝えるかのようだ。老人が村へやってきたのは、もう何十年も前になる。リアルブルーの地球からクリムゾンウェストへ転移した時、彼を助けてくれたのがこの村の者達だった。以来ハンターとしての活動を続けながらも、彼はこの村を守り続けた。村に住んだ彼は家を建て、妻を娶り、子を作り、そして子を送り出し、妻を看取った。この村は、老人にとって歴史であり、掛け替えの無い宝だった。
しかし……。
「じいちゃーん!」
「お? おお……」
やってきた少年達が手を振っている。戻ってこない老人を心配して、誰かが寄越したのだ。
「じいちゃん、そろそろ夕飯だぜ」
「今日はお祭りの前祝いで一杯空けるんだって。はやくしないと冷めちゃうよ」
そう、明日はお祭り。村では隣の村の人間も集めて準備の総仕上げにかかっている。今年の実りに感謝し、エールの樽を空ける。酒を飲めない子供達も、普段は食べられないご馳走を楽しみにしていた。
「そうだな……」
老人は風に吹かれたまま、その場を動かなかった。少年二人は顔を見合わせる。
「じいちゃん、どこか悪いのか?」
「いんや……ちょっとな」
老人は身体を起こす。足はしっかと大地に立つが、表情は遠くを見たままだった。
「ふるさとの町を思い出しておったんじゃ」
故郷は遠い。遠すぎる。老人は思い出さないように努めていたが、サルヴァトーレ・ロッソの落着で歯止めが効かなくなっていた。あの船なら何かを変えてくれるに違いないと思った。藁にすがる思い出でリゼリオに向かった彼が手に入れたのは、藁以下の絶望だった。
「さ、行こう。せっかくの料理が冷めちまうからの」
心配そうに見上げる子供達を促し、老人は重い足取りで丘を降りていった。
■
君は楽な警備の依頼と聞いてこの依頼を受けた。実際に仕事は立っているだけで終了し、労力よりも多い賃金が渡された。村では誰もが祭りに沸き立ち、陶磁器製のジョッキに満たされたエールを次々と空けている。かく言う自分も熱に当てられ、リゼリオに戻らずエールをご馳走になっていた。特産らしくエールは旨い。共に出される肉料理も格別で、今日はこのまま満腹感で気持ちよく眠れそうな気がしていた。そんなほろ酔い気分の頃、君は2人の少年に声をかけられた
「なあ兄ちゃん。兄ちゃん、ハンターだよな?」
少年二人は見知った顔だった。この村の住人で、歩哨をしていた時に差し入れを持ってきてくれていた。君は何事かと腰を屈め、少年達と視線の高さを合わせる。
「実はさ、じいちゃんが最近元気ないんだ。いつもぼーっとしてさ」
「すぐ昔の話始めるんだ。リアルブルーでこんなことがあったとか」
老人の事は知っていた。リアルブルー出身の猟撃士、ダンカン・ベルムバッハ。キャリア何十年と言う大ベテランで、イスルダの戦いにも参戦していたという。細かいことはそこまで知らないが、この年まで生き残ったことだけでも尊敬に値する。記憶の中での彼は年に負けず覇気に溢れた人物だったが、確かに昨日見た彼は元気がなかった。
「でさ、俺達考えたんだ」
「今日は野菜も肉も酒も一杯あるから、リアルブルーの料理とか作れないかなって」
「兄ちゃん、リゼリオに住んでるんだろ?」
「何でも良いから、知ってたら作り方を教えて欲しいんだ」
君は唸ってどうしたものかと思案した。知っているのと作るのでは違うし、再現できるわけでもない。しかし同じ仕事の先輩の彼には元気になってもらいたい。何をするにも人手が居る。君はまだ祭りに残っている仲間達の事を思い浮かべた。
解説
■目的
・おじいちゃんをげんきにすること
以上
OPの一人称が誰かはこの際なので気にしないでください
■ダンカン・ベルムバッハ。
村に住む老ハンター。クラスは霊闘士。
リアルブルー出身者は名前から彼がドイツ系とわかる
リゼリオに居た時期もあるが、基本は村を拠点にして活動している
普段の雑魔退治が主な仕事。この道ン十年の大ベテランだが、今は面影なし
お祭り当日は隅っこでピクルスとソーセージをつまみにエールを飲んでます
もそもそちびちび。見るからに覇気がありません
準備ができたら子供達が呼びに行ってくれます
■依頼者
村の子供達。
ダンカンの故郷の食べ物を再現できたら喜んでくれるんじゃないか
という考えで、リアルブルーを知る者の多いハンターに協力を求めてきました
大人達もダンカンの現状は知っているので、
恩義のある彼のために可能な範囲で協力してくれます
■PC達
お祭りで人が集まるので前日まで歪虚退治に雇われていました
お祝い当日は非番なのでビールを飲んでほろ酔い気分
参加者は子供達の依頼の為に集まったわけではないので
クリムゾンウェスト出身者も参加可能です
リゼリオで見て聞いて知ったリアルブルー知識を総動員して協力してください
■使えるもの(料理関係)
ハウス栽培前提の野菜や、希少な野菜でなければ
周囲の村からたくさん集まっています
畜産は豚と鶏が中心でこれもたくさんあります
チーズや酒類の保存の効くものも同様です
■シナリオ傾向
OPはしんみりですが、緩いシナリオです
真面目に料理をするプレイングでなく、
悪戦苦闘してどたばたするようなプレイングでも構いません
・おじいちゃんをげんきにすること
以上
OPの一人称が誰かはこの際なので気にしないでください
■ダンカン・ベルムバッハ。
村に住む老ハンター。クラスは霊闘士。
リアルブルー出身者は名前から彼がドイツ系とわかる
リゼリオに居た時期もあるが、基本は村を拠点にして活動している
普段の雑魔退治が主な仕事。この道ン十年の大ベテランだが、今は面影なし
お祭り当日は隅っこでピクルスとソーセージをつまみにエールを飲んでます
もそもそちびちび。見るからに覇気がありません
準備ができたら子供達が呼びに行ってくれます
■依頼者
村の子供達。
ダンカンの故郷の食べ物を再現できたら喜んでくれるんじゃないか
という考えで、リアルブルーを知る者の多いハンターに協力を求めてきました
大人達もダンカンの現状は知っているので、
恩義のある彼のために可能な範囲で協力してくれます
■PC達
お祭りで人が集まるので前日まで歪虚退治に雇われていました
お祝い当日は非番なのでビールを飲んでほろ酔い気分
参加者は子供達の依頼の為に集まったわけではないので
クリムゾンウェスト出身者も参加可能です
リゼリオで見て聞いて知ったリアルブルー知識を総動員して協力してください
■使えるもの(料理関係)
ハウス栽培前提の野菜や、希少な野菜でなければ
周囲の村からたくさん集まっています
畜産は豚と鶏が中心でこれもたくさんあります
チーズや酒類の保存の効くものも同様です
■シナリオ傾向
OPはしんみりですが、緩いシナリオです
真面目に料理をするプレイングでなく、
悪戦苦闘してどたばたするようなプレイングでも構いません
マスターより
ノスタルジーに浸るジジイ、つまりノスタル爺
…………なんてね(きゅぴんっ☆
というわけで、おじいちゃんが最近ちょっと元気ありません
あかん、これ死ぬやつや。死にません
祭りは生と死が交わる時間
しかし死に臨んで時を見る場所ではありません
おじいちゃんが元気になるプレイングをお待ちしております
…………なんてね(きゅぴんっ☆
というわけで、おじいちゃんが最近ちょっと元気ありません
あかん、これ死ぬやつや。死にません
祭りは生と死が交わる時間
しかし死に臨んで時を見る場所ではありません
おじいちゃんが元気になるプレイングをお待ちしております
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/11/03 01:58
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/10/23 02:43:12 |
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相談卓 メンター・ハート(ka1966) ドワーフ|28才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2014/10/24 09:15:25 |