ゲスト
(ka0000)
【交酒】ターゲット・ハイド&シーク
マスター:紫月紫織

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/06/11 15:00
- リプレイ完成予定
- 2017/06/25 15:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●愛しのマイスウィート
東西交流祭。
様々な思惑が巡る中に、リゼリオに暮らす人々もまた思惑を巡らせていた。
祭である、宴である、東方西方様々な料理が、酒が、菓子が集まるこの機会を逃す手はない。
普段、何かとお世話になっているハンターたちを労いたい、そういう思いを持つものがこの会場予定地に集っていたのである。
そんな中、舞台の仮組みをしながら青年は空腹に耐えていた。
今日のお昼は愛しのマイスウィートの手作り弁当なのである。
あと一つ、この屋台を組み終わったらお昼休みだ。
青年は今、幸せの絶頂──いや、もう少し登る予定──だった。
「うーっし、これで終わりだな。昼休みにしようぜ」
「はい、センパイ!」
お昼である、ご飯である、こころうきうきわくわくぅ~。
ああ、楽しみだ……。
結婚の約束をし、頑張って支度金を貯めるための仕事をあくせくとこなす、そんな自分のために愛しのマイスウィートが作ってくれたお手製のお弁当……これを愛妻弁当と呼ばずしてなんと呼ぶか(気が早い)。
「おまえ、今日の昼はなんか特別なんだろ?」
「え、なんで分かるんですかセンパイ、えへへへへへ~」
顔に書いてあるよ、とは言わずにおいた。
幸せそうにしているのはいいことだ、周りも幸せになる。
青年の先輩は、人の幸せを喜べる漢であった。
荷物をおいてある場所へと戻り、弁当の包みを持ち上げて青年が最初に思ったのは、やけに軽いだった。
何かあったのか!
まさか誰かに勝手に食べられたのでは!?
最悪の想像が頭をよぎる。
慌てて包みを開いた瞬間飛び出してきたのは──黒い影。
まごうことなき、イニシャル・Gであった。
見れば弁当箱の裏側に穴が開いている始末、ただのイニシャル・Gではないことは明白だ。
おそらく雑魔化しているのだろう。
だが、青年にとってそんなことはどうでも良かった。
突然のことに暗がりへ逃げていくイニシャル・Gをみやり、彼の口から出た言葉は──
「あいつら……駆除してやる! この街から……一匹残らず!」
無理だろう、と同僚が思ったかは知らない。
かくて舞台の幕は上がる。
演者は壇上に上り武器を構え、大いなる敵との戦いの火蓋が切られるのである。
●その受付、最恐
「ということがあったそうです」
仕事の説明ということで話を聞いていたらなんともやるせない、青年に同情したくなる話を聞かされたハンター達、その反応は様々だ。
手作り弁当を作ってくれる彼女が居るなんて羨ましい、と嫉妬する者──
そんな大事な弁当を雑魔にダメにされるなんてなんて苦しみだ、と同情して咽び泣く者──
イニシャル・Gと聞いて背筋を凍らせる者──
ちなみに、東西交流祭の最中とあって、東方西方各地から様々なルートで物品が運び込まれている、そんな荷物の中に紛れ込んだ雑魔だろうというのがエリクシアの見解であった。
一部のハンター達が「余計なもの運び込みやがって畜生め」と内心毒づいたかは定かではない。
ついでとばかりにエリクシアは、このまま増えるとハンター慰労の会も開催が危ういと告げる。
「とりあえず、叩けば潰せるので脅威ではないんですが、いかんせん問題なのが東西交流祭の前であることと、数が多いこと、そして事件は外で起きてるんじゃない! 街中で起きているんだ、ってことですかね」
どっかで聞いたセリフだな、とリアルブルー出身のハンターが思ったとか思わなかったとか。
さらにとばかりに続けるエリクシア。
被害は青年の弁当だけにとどまらず、ハンター慰労の会で用意された食品などにも及んでいたらしく、開催が延期となったそうである。
「というわけで、聖剣をお渡ししますので退治してきてください」
ざわ……ざわ……。
聖剣という言葉にハンターたちからどよめきが上がる。
ソサエティが管理している聖剣、ということになればそれは相当の業物なのではないか? なにせトップはあのナディア・ドラゴネッティだ、などと波紋が広がる中、エリクシアは箱をどしんと机の上に載せる。
そこに詰まっているのは聖剣などではなく、先月のソサエティ情報誌のようだった。
配りきれなかった紙ゴミである、もったいない。
ちなみに目についた表紙には、いまおすすめのハンタークラスなどと書かれており求人誌かと突っ込みたくなる部分がある。
首を傾げるハンターたちの目の前で、エリクシアはソサエティ誌をくるくると丸め、持ち手をテープで止めはじめた。
どういうことか理解したハンターたちが一気に落胆して肩を落とした。
そう、今回の雑魔は叩けば倒せる、雑魚である。
無論、一般人であれば何らかの危険があるかもしれない。
だがハンターならばその程度の武装で事足りるのだ。
そしてその戦いの舞台となるのは街中である。
つまり、普段の武器なんか振り回したらダメなのである、是非もないネ。
「さぁ、あなた方にこの聖剣ソゥサエッティーシ・マァルメッターノゥを差し上げます」
何言ってんだこいつは、と思うような流暢な巻き舌であった。
何を言っているのかは分からないが何と言ったのかはわかる(意味がわからない)
つまるところただの【ソサエティ誌丸めたの】である。
僕にその手を汚せというのか……そんな空気になった所を、一匹のイニシャル・Gが飛び込んできた。
パァン!
爆ぜた。
その瞬間、受付嬢とは思えない汚物を見るような鋭い目つきをしたエリクシア、振り抜かれた聖剣ソゥサエッティーシ・マァルメッターノゥには曇り一つ無い……ことはなく、雑魔の破片がひっついている。
おえ。
「この雑魔には二種類居ます。叩かれると消えてしまう雑魔になってから長いものと、弾けて肉片を飛び散らせる新参の雑魔です。良い雑魔は死んだ雑魔だけです」
雑魔に良いも悪いもあるんだろうか……。
あるのかもしれないが、今この場で話す問題ではないだろう。
「というわけでこの依頼、蹴るも受けるも皆様次第です」
そんな風に笑いながらエリクシアは、「あ、でもあんまり増えすぎると東西交流祭に支障が出るかもしれませんからがんばってください。あと、終わった後にはハンター慰労の会がもうけられるそうなのでぜひ参加していってくださいね」と付け足した。
はじけ飛んだ雑魔の欠片がついていなければ、素敵な笑みだったのにね。
●愛しのマイスウィート
東西交流祭。
様々な思惑が巡る中に、リゼリオに暮らす人々もまた思惑を巡らせていた。
祭である、宴である、東方西方様々な料理が、酒が、菓子が集まるこの機会を逃す手はない。
普段、何かとお世話になっているハンターたちを労いたい、そういう思いを持つものがこの会場予定地に集っていたのである。
そんな中、舞台の仮組みをしながら青年は空腹に耐えていた。
今日のお昼は愛しのマイスウィートの手作り弁当なのである。
あと一つ、この屋台を組み終わったらお昼休みだ。
青年は今、幸せの絶頂──いや、もう少し登る予定──だった。
「うーっし、これで終わりだな。昼休みにしようぜ」
「はい、センパイ!」
お昼である、ご飯である、こころうきうきわくわくぅ~。
ああ、楽しみだ……。
結婚の約束をし、頑張って支度金を貯めるための仕事をあくせくとこなす、そんな自分のために愛しのマイスウィートが作ってくれたお手製のお弁当……これを愛妻弁当と呼ばずしてなんと呼ぶか(気が早い)。
「おまえ、今日の昼はなんか特別なんだろ?」
「え、なんで分かるんですかセンパイ、えへへへへへ~」
顔に書いてあるよ、とは言わずにおいた。
幸せそうにしているのはいいことだ、周りも幸せになる。
青年の先輩は、人の幸せを喜べる漢であった。
荷物をおいてある場所へと戻り、弁当の包みを持ち上げて青年が最初に思ったのは、やけに軽いだった。
何かあったのか!
まさか誰かに勝手に食べられたのでは!?
最悪の想像が頭をよぎる。
慌てて包みを開いた瞬間飛び出してきたのは──黒い影。
まごうことなき、イニシャル・Gであった。
見れば弁当箱の裏側に穴が開いている始末、ただのイニシャル・Gではないことは明白だ。
おそらく雑魔化しているのだろう。
だが、青年にとってそんなことはどうでも良かった。
突然のことに暗がりへ逃げていくイニシャル・Gをみやり、彼の口から出た言葉は──
「あいつら……駆除してやる! この街から……一匹残らず!」
無理だろう、と同僚が思ったかは知らない。
かくて舞台の幕は上がる。
演者は壇上に上り武器を構え、大いなる敵との戦いの火蓋が切られるのである。
●その受付、最恐
「ということがあったそうです」
仕事の説明ということで話を聞いていたらなんともやるせない、青年に同情したくなる話を聞かされたハンター達、その反応は様々だ。
手作り弁当を作ってくれる彼女が居るなんて羨ましい、と嫉妬する者──
そんな大事な弁当を雑魔にダメにされるなんてなんて苦しみだ、と同情して咽び泣く者──
イニシャル・Gと聞いて背筋を凍らせる者──
ちなみに、東西交流祭の最中とあって、東方西方各地から様々なルートで物品が運び込まれている、そんな荷物の中に紛れ込んだ雑魔だろうというのがエリクシアの見解であった。
一部のハンター達が「余計なもの運び込みやがって畜生め」と内心毒づいたかは定かではない。
ついでとばかりにエリクシアは、このまま増えるとハンター慰労の会も開催が危ういと告げる。
「とりあえず、叩けば潰せるので脅威ではないんですが、いかんせん問題なのが東西交流祭の前であることと、数が多いこと、そして事件は外で起きてるんじゃない! 街中で起きているんだ、ってことですかね」
どっかで聞いたセリフだな、とリアルブルー出身のハンターが思ったとか思わなかったとか。
さらにとばかりに続けるエリクシア。
被害は青年の弁当だけにとどまらず、ハンター慰労の会で用意された食品などにも及んでいたらしく、開催が延期となったそうである。
「というわけで、聖剣をお渡ししますので退治してきてください」
ざわ……ざわ……。
聖剣という言葉にハンターたちからどよめきが上がる。
ソサエティが管理している聖剣、ということになればそれは相当の業物なのではないか? なにせトップはあのナディア・ドラゴネッティだ、などと波紋が広がる中、エリクシアは箱をどしんと机の上に載せる。
そこに詰まっているのは聖剣などではなく、先月のソサエティ情報誌のようだった。
配りきれなかった紙ゴミである、もったいない。
ちなみに目についた表紙には、いまおすすめのハンタークラスなどと書かれており求人誌かと突っ込みたくなる部分がある。
首を傾げるハンターたちの目の前で、エリクシアはソサエティ誌をくるくると丸め、持ち手をテープで止めはじめた。
どういうことか理解したハンターたちが一気に落胆して肩を落とした。
そう、今回の雑魔は叩けば倒せる、雑魚である。
無論、一般人であれば何らかの危険があるかもしれない。
だがハンターならばその程度の武装で事足りるのだ。
そしてその戦いの舞台となるのは街中である。
つまり、普段の武器なんか振り回したらダメなのである、是非もないネ。
「さぁ、あなた方にこの聖剣ソゥサエッティーシ・マァルメッターノゥを差し上げます」
何言ってんだこいつは、と思うような流暢な巻き舌であった。
何を言っているのかは分からないが何と言ったのかはわかる(意味がわからない)
つまるところただの【ソサエティ誌丸めたの】である。
僕にその手を汚せというのか……そんな空気になった所を、一匹のイニシャル・Gが飛び込んできた。
パァン!
爆ぜた。
その瞬間、受付嬢とは思えない汚物を見るような鋭い目つきをしたエリクシア、振り抜かれた聖剣ソゥサエッティーシ・マァルメッターノゥには曇り一つ無い……ことはなく、雑魔の破片がひっついている。
おえ。
「この雑魔には二種類居ます。叩かれると消えてしまう雑魔になってから長いものと、弾けて肉片を飛び散らせる新参の雑魔です。良い雑魔は死んだ雑魔だけです」
雑魔に良いも悪いもあるんだろうか……。
あるのかもしれないが、今この場で話す問題ではないだろう。
「というわけでこの依頼、蹴るも受けるも皆様次第です」
そんな風に笑いながらエリクシアは、「あ、でもあんまり増えすぎると東西交流祭に支障が出るかもしれませんからがんばってください。あと、終わった後にはハンター慰労の会がもうけられるそうなのでぜひ参加していってくださいね」と付け足した。
はじけ飛んだ雑魔の欠片がついていなければ、素敵な笑みだったのにね。
解説
◆解説
目的:イニシャル・Gの退治、ハンター慰労の会を楽しむ
場所:リゼリオの街中
このシナリオはイニシャル・G退治を目的としたコメディシナリオとなります。
形態としては雑魔退治となりますが、日常シナリオとして扱いますので、戦闘としての処理は行われません。
●同行可能NPC
◯シルヴァ・ラヴァフェット
◯ミモザ
ただし同行を希望される場合、文字数がNPCにある程度割り振られることをご了承ください。
●ハンター慰労の会
古今東西西高東低赤と青、緑はちょっとないかもしれないけど様々な料理、お菓子、飲み物、お酒を集めて催されるリゼリオ住民主催の祭の席です。
食って飲んで騒いで雑魔退治の疲れと悲しみを癒やしましょう。
●諸注意
どれだけかっこよく雑魔退治をしようとしても何らかの不幸が降りかかると思ってください。
お前それイニシャル・G退治とほぼ無関係のトラブルやん、なんてこともありえます。
コメディです、どれだけ酷い不幸が降り掛かってもダメージはありませんのでご安心ください。
馬車に跳ねられようが建物の下敷きになろうが彼女にひっぱたかれようがダメージはありません、精神的なものは知りません。
目的:イニシャル・Gの退治、ハンター慰労の会を楽しむ
場所:リゼリオの街中
このシナリオはイニシャル・G退治を目的としたコメディシナリオとなります。
形態としては雑魔退治となりますが、日常シナリオとして扱いますので、戦闘としての処理は行われません。
●同行可能NPC
◯シルヴァ・ラヴァフェット
◯ミモザ
ただし同行を希望される場合、文字数がNPCにある程度割り振られることをご了承ください。
●ハンター慰労の会
古今東西西高東低赤と青、緑はちょっとないかもしれないけど様々な料理、お菓子、飲み物、お酒を集めて催されるリゼリオ住民主催の祭の席です。
食って飲んで騒いで雑魔退治の疲れと悲しみを癒やしましょう。
●諸注意
どれだけかっこよく雑魔退治をしようとしても何らかの不幸が降りかかると思ってください。
お前それイニシャル・G退治とほぼ無関係のトラブルやん、なんてこともありえます。
コメディです、どれだけ酷い不幸が降り掛かってもダメージはありませんのでご安心ください。
馬車に跳ねられようが建物の下敷きになろうが彼女にひっぱたかれようがダメージはありません、精神的なものは知りません。
マスターより
◆マスターより
【交酒】連動を引っさげてこんにちは、紫月紫織でございます。
今回は初のコメディシナリオということになります。
どうなるか私にもわかりませんがこれだけは言えます、かっこいい展開なんてなかった。
全力でひどい目に合うことになると思いますので、それらが覚悟できる方のみご参加ください。
イメージブレイクもあるかもしれません。
なにせ普段はシリアス戦闘ばかりのこの身、さじ加減がさっぱりわかりませんから……。
【交酒】連動を引っさげてこんにちは、紫月紫織でございます。
今回は初のコメディシナリオということになります。
どうなるか私にもわかりませんがこれだけは言えます、かっこいい展開なんてなかった。
全力でひどい目に合うことになると思いますので、それらが覚悟できる方のみご参加ください。
イメージブレイクもあるかもしれません。
なにせ普段はシリアス戦闘ばかりのこの身、さじ加減がさっぱりわかりませんから……。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/06/19 22:05
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/06/07 21:30:03 |
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口にしてはいけない名前のアイツ ロス・バーミリオン(ka4718) 人間(リアルブルー)|32才|男性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2017/06/07 23:27:05 |