ゲスト
(ka0000)
トライアングル・ストライフ
マスター:坂上テンゼン

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/10/31 22:00
- リプレイ完成予定
- 2014/11/09 22:00
オープニング
●ある村の若者の証言
村から西には大きな山が聳え立っていて、毎日夕方になるとその山めがけて大きな夕日が落ちて行くのを子供の頃から見てきました。
その山には、それはそれは恐ろしい巨人が住んでいるから近づいてはいけないよと、昔から村のお年寄りの人達から聞かされてきました。
それが現実だったということを知ったのは、つい最近のことでした。
ある日の朝のことです。牧場に作業しに行くと、そこには私達が世話している牛以外のものがいました。
それは、あぐらをかいて座っている人に見えました。こんな朝早くに何をしているんだろうと思って近づこうとすると、思ったより遠くにいることに気がつきました。
それは、私よりはるかに大きな……巨人だったのです。
巨人は牛をちょうど捕まえたところでした。私達が丹精込めて育てている牛です。
巨人は斧を持っていましたが、そんなもの使わずに、素手で牛を引き裂きました。血が飛び散り、巨人が赤く染まりました。そして、素手で肉を引きちぎって食べ始めるではありませんか。
私達の牛を食べられたことは腹立たしいことでしたが、恐ろしくって止めようなどとは到底思えませんでした。
だから私は遠巻きにそれを眺めていました。
それを見て気づいたことがあります。巨人は身体中傷だらけで、まだ癒えきっていない傷も少なくありませんでした。
巨人は牛を食べ終わると、ずっと寝ていました。
そして夕方まで起きませんでした。
夕方といったのは、それ以外にも特別なことがあったのです。
牧場は村の外側にあり、柵に囲まれています。その外側には荒野が広がっていますが、夕日を背に浴びて、いくつかの影が村に向かって来るのを家の窓から見ました。
何だろうと思って外に出て確かめに行くことにしました。
牧場について驚きました。なんと巨人が起きて歩いていたのです。
巨人は村の外から来た何かに向かって歩いていました。その手には斧が握られていました。
私はこれから何が起こるのか知らなくてはいけないと思い、そっと後をつけました。
巨人は村に近づく複数の影の方に向かっていくと、突然天に向かって咆哮をあげました。
そして、一気に駆け寄ると、そのうちの一体を斧で斬りつけました。
斬られた瞬間に見ました――それはシルエットこそ人間に似ていましたが、醜く崩れたような顔をしており、牙が長く、皮膚も酷く汚れた色をしていました。
三体いたそれらのうち斬られた一体は黒い塵になって消えていきました。他の二体はそれを見て、慌てて逃げて行きました。
それがいなくなると、巨人は牧場へと戻って、眠ってしまいました。
村の人にそのことを話してみたら、その醜いものはオークという歪虚だそうです。
巨人がいなければ村は歪虚に襲われてしまったでしょう……でも巨人のせいで歪虚が村にやってきたのでしょうか?
●シンキングタイム
「……つまり巨人は正義の味方なわけか?」
「そんなわけないでしょう」
依頼人の村の若者から詳細を聞いたハンター・ヘザーの疑問に、ハンターオフィスの女職員は溜息をつきながら答えた。
「巨人……ジャイアントはおそらく食料を求めて村の家畜に手を出しただけです。傷だらけだったと言っていたでしょう、十中八九こいつは元々の住処をオークに追われたんですよ。その時負った傷を癒すために村では静かにしてるんでしょう。だからオークを憎んでて当然。人間のために戦ってるわけがありません。そんなこともわからないんですかやめて下さい抱き締めるのは私にそんな趣味はない」
「イセリナは可愛いのに性格が残念だ」
「あなたに好かれたくありません」
ヘザーは残念そうに職員の肩に絡み付けていた腕を離した。
「ならジャイアントとオークを殺し合わせればいいのか?」
「そう簡単にはいきません。オークというのは歪虚ですから、ジャイアントが殺されれば後で歪虚になってしまいます。それにジャイアントは住処を追われたのなら、オークのほうが戦力が上でしょう。単純な考えでは歪虚を増やすのは止められません何するんですかなんでキスするんですかハンターを呼びますよ!」
「……」
ヘザーはイセリナに息がかかるほど顔を近づけたが、ゆっくりと顔を離して真面目な表情に戻った。補足しておくとハンターはもう呼んでいる。
「この場合、どうすれば村を助けられるんだ?」
「それは皆で考えてください。
私の仕事じゃありませんから」
「ふうむ……」
ヘザーは救いを求めるように、集まったハンター達に視線を向けた。
村から西には大きな山が聳え立っていて、毎日夕方になるとその山めがけて大きな夕日が落ちて行くのを子供の頃から見てきました。
その山には、それはそれは恐ろしい巨人が住んでいるから近づいてはいけないよと、昔から村のお年寄りの人達から聞かされてきました。
それが現実だったということを知ったのは、つい最近のことでした。
ある日の朝のことです。牧場に作業しに行くと、そこには私達が世話している牛以外のものがいました。
それは、あぐらをかいて座っている人に見えました。こんな朝早くに何をしているんだろうと思って近づこうとすると、思ったより遠くにいることに気がつきました。
それは、私よりはるかに大きな……巨人だったのです。
巨人は牛をちょうど捕まえたところでした。私達が丹精込めて育てている牛です。
巨人は斧を持っていましたが、そんなもの使わずに、素手で牛を引き裂きました。血が飛び散り、巨人が赤く染まりました。そして、素手で肉を引きちぎって食べ始めるではありませんか。
私達の牛を食べられたことは腹立たしいことでしたが、恐ろしくって止めようなどとは到底思えませんでした。
だから私は遠巻きにそれを眺めていました。
それを見て気づいたことがあります。巨人は身体中傷だらけで、まだ癒えきっていない傷も少なくありませんでした。
巨人は牛を食べ終わると、ずっと寝ていました。
そして夕方まで起きませんでした。
夕方といったのは、それ以外にも特別なことがあったのです。
牧場は村の外側にあり、柵に囲まれています。その外側には荒野が広がっていますが、夕日を背に浴びて、いくつかの影が村に向かって来るのを家の窓から見ました。
何だろうと思って外に出て確かめに行くことにしました。
牧場について驚きました。なんと巨人が起きて歩いていたのです。
巨人は村の外から来た何かに向かって歩いていました。その手には斧が握られていました。
私はこれから何が起こるのか知らなくてはいけないと思い、そっと後をつけました。
巨人は村に近づく複数の影の方に向かっていくと、突然天に向かって咆哮をあげました。
そして、一気に駆け寄ると、そのうちの一体を斧で斬りつけました。
斬られた瞬間に見ました――それはシルエットこそ人間に似ていましたが、醜く崩れたような顔をしており、牙が長く、皮膚も酷く汚れた色をしていました。
三体いたそれらのうち斬られた一体は黒い塵になって消えていきました。他の二体はそれを見て、慌てて逃げて行きました。
それがいなくなると、巨人は牧場へと戻って、眠ってしまいました。
村の人にそのことを話してみたら、その醜いものはオークという歪虚だそうです。
巨人がいなければ村は歪虚に襲われてしまったでしょう……でも巨人のせいで歪虚が村にやってきたのでしょうか?
●シンキングタイム
「……つまり巨人は正義の味方なわけか?」
「そんなわけないでしょう」
依頼人の村の若者から詳細を聞いたハンター・ヘザーの疑問に、ハンターオフィスの女職員は溜息をつきながら答えた。
「巨人……ジャイアントはおそらく食料を求めて村の家畜に手を出しただけです。傷だらけだったと言っていたでしょう、十中八九こいつは元々の住処をオークに追われたんですよ。その時負った傷を癒すために村では静かにしてるんでしょう。だからオークを憎んでて当然。人間のために戦ってるわけがありません。そんなこともわからないんですかやめて下さい抱き締めるのは私にそんな趣味はない」
「イセリナは可愛いのに性格が残念だ」
「あなたに好かれたくありません」
ヘザーは残念そうに職員の肩に絡み付けていた腕を離した。
「ならジャイアントとオークを殺し合わせればいいのか?」
「そう簡単にはいきません。オークというのは歪虚ですから、ジャイアントが殺されれば後で歪虚になってしまいます。それにジャイアントは住処を追われたのなら、オークのほうが戦力が上でしょう。単純な考えでは歪虚を増やすのは止められません何するんですかなんでキスするんですかハンターを呼びますよ!」
「……」
ヘザーはイセリナに息がかかるほど顔を近づけたが、ゆっくりと顔を離して真面目な表情に戻った。補足しておくとハンターはもう呼んでいる。
「この場合、どうすれば村を助けられるんだ?」
「それは皆で考えてください。
私の仕事じゃありませんから」
「ふうむ……」
ヘザーは救いを求めるように、集まったハンター達に視線を向けた。
解説
目的:
村に平穏を取り戻す
状況:
山の麓の村にジャイアントが一人居座っている。
それから、歪虚も村に来た。
ジャイアントは歪虚を見ると襲いかかり、これを撃退した。
しかし逃げた個体もおり、人間の村があることも把握された。
ジャイアントは農場にいて、大体は寝ているが、腹が減ると家畜を襲って食う。人は襲わない(人から手を出さない限りは)。
(以下、PL情報)
上記の撃退したオークはすべて偵察部隊で、歪虚本隊の戦力はジャイアントより上。放っておいた場合ジャイアントは倒される。
また、ジャイアントが歪虚に倒された場合、ジャイアントはのちに(すぐにではない)歪虚となるだろう。
土地:
住居が中心部にあり牧場が周囲に広がっている。牧場は柵に囲まれているが、歪虚の侵入を阻むだけの効果はないだろう。
牧場は平坦で牛がいて草が生えている。
情報:
ジャイアント
数・1体
身長は3mほど。人間を食べることはない。詳しくはワールドガイド参照。
オーク
数・8体
人型の歪虚。妖魔の一種。知性は高く、武装している。
ジャイアントがいた山を根城にしている。
被害:
……牛五頭(すべてジャイアントによるもの)
同行NPC:ヘザー・スクロヴェーニ
ハンターの指示に従う。
村に平穏を取り戻す
状況:
山の麓の村にジャイアントが一人居座っている。
それから、歪虚も村に来た。
ジャイアントは歪虚を見ると襲いかかり、これを撃退した。
しかし逃げた個体もおり、人間の村があることも把握された。
ジャイアントは農場にいて、大体は寝ているが、腹が減ると家畜を襲って食う。人は襲わない(人から手を出さない限りは)。
(以下、PL情報)
上記の撃退したオークはすべて偵察部隊で、歪虚本隊の戦力はジャイアントより上。放っておいた場合ジャイアントは倒される。
また、ジャイアントが歪虚に倒された場合、ジャイアントはのちに(すぐにではない)歪虚となるだろう。
土地:
住居が中心部にあり牧場が周囲に広がっている。牧場は柵に囲まれているが、歪虚の侵入を阻むだけの効果はないだろう。
牧場は平坦で牛がいて草が生えている。
情報:
ジャイアント
数・1体
身長は3mほど。人間を食べることはない。詳しくはワールドガイド参照。
オーク
数・8体
人型の歪虚。妖魔の一種。知性は高く、武装している。
ジャイアントがいた山を根城にしている。
被害:
……牛五頭(すべてジャイアントによるもの)
同行NPC:ヘザー・スクロヴェーニ
ハンターの指示に従う。
マスターより
巨人出没注意
……山奥
百合出没注意
……ハンターオフィス
というわけで坂上テンゼンです。
オークもジャイアントも強敵ですが、どっちも何とかしなくてはならない状況。
しかもジャイアントが歪虚に殺されるとペナルティ。
上手い落とし所を考えてみて下さい。
……山奥
百合出没注意
……ハンターオフィス
というわけで坂上テンゼンです。
オークもジャイアントも強敵ですが、どっちも何とかしなくてはならない状況。
しかもジャイアントが歪虚に殺されるとペナルティ。
上手い落とし所を考えてみて下さい。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/11/04 06:46
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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作戦相談 ラスティ(ka1400) 人間(リアルブルー)|20才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/10/31 21:51:19 |
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質問卓 イーディス・ノースハイド(ka2106) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2014/10/29 23:55:42 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/10/27 07:47:50 |