• 戦闘

【MN】赤き大地に魂は還る

マスター:近藤豊

シナリオ形態
ショート
難易度
普通
オプション
  • duplication
参加費
1,000
参加人数
現在6人 / 3~6人
マテリアルリンク
報酬
無し
相談期間
3日
プレイング締切
2017/08/03 09:00
リプレイ完成予定
2017/08/12 09:00

オープニング

※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。

 火星の戦線は、次第に劣勢となっていった。
 この状況に統一連合宙軍首脳部は、火星から勢力圏が失われる危険を予見。
 そこで火星の主導権奪還の為、ある作戦を発動させる。

 アイオリス作戦。

 敵の拠点であるアイオリス高原とアルカディア平原の同時強襲。
 二つの重要拠点を叩く事で敵主力にダメージを与えながら、撤退に追い込む。火星の重要拠点を押さえる事が目標とされた。
 それは、火星宙域の統一連合宙軍全戦力を賭けた総力戦と称して差し支えなかった。

 後にアイオリスの戦いと呼ばれた両軍の激突――。
 しかし強襲は失敗。両軍に多大なる被害を出しながら戦線は拮抗する。
 これには後世の学者たちも、強襲が露見していたとも、スパイが連合宙軍内に存在していたとも説を唱えている。

 そして戦いは、消耗戦になる。
 誰もが――そう考えていた。

「艦長! 旗艦トーレス、轟沈!」
「なんだと!?」
 艦長は、席から立ち上がった。
 アイオリス作戦の旗艦『トーレス』が敵の猛攻を受けて撃破されたのだ。
 これは黙視騎士による襲撃が原因なのだが、艦長が預かるSフィールドの『ライアル』にはその情報は伝わらない。
「ええぃ、本部とは繋がらんのか!」
「ダメです。他の艦にも混乱が広がっています」
 命令を下していた存在が失われれば、前線には混乱が広がっていく。
 そして、それはVOID側にとってチャンスの到来を意味する。
「艦長! Nフィールドのバニスターから救援要請!」
「クルーン、轟沈!」
「エドガーからの通信が途絶えました!」
 次々とオペレーターからもたらされる友軍の撃破情報。
 VOIDは攻勢へ転じ、Nフィールドで展開していた友軍艦隊へ襲いかかった。
 このままでは被害が拡大する。
 その事は艦長にも理解はできていた。

 だが、迷う艦長は的確な命令を下せずにいた。

 葛藤。

 それが統一連合宙軍兵士の命を奪い続けている。

『艦長。艦の撤退を進言します』
 ブリッジに鳴り響く青年の声。
 艦長はその声で現実に引き戻される。
「フェネックか!」
 フェネック。
 統一連合宙軍第二宇宙機動師団所属、田代誠のあだ名である。
 『ソウル・サンクチュアリ(魂の還る聖域)』を率いる誠からの通信で、艦長の顔色に少し赤味が戻った。
『Sフィールドは、もう保ちません。転身してEフィールドから脱出。ダイモス宙域経由で戦線を離脱して下さい』
「分かった。だが、フェネックはどうする?」
『私は問題ありません。他の艦と共に脱出します』
「そうか。周囲の艦にも呼び掛けて撤退しよう。武運を祈る」

 通信を終える誠。
 ディスプレイに艦長の顔は消え、元の漆黒が現れる。
 メインカメラには爆炎に包まれる味方戦艦。
 二つに折れ、火星の大地へ降り注ぐ。
 これで幾つの命が失われたか。
 いや、間もなく自分たちもあの大地へ引かれ落ちるかもしれない。

「私は、大丈夫……か」
 誠が上官へ虚偽を口にしたのは、記憶はいつ以来だろうか。
 新兵の頃、同期と宿舎を抜け出して怒られた時以来だと記憶している。
 本当なら味方艦隊と共に戦線を離脱するはずだが、既に周囲には味方の艦は一つも見当たらない。

 すべて、狂気の前に敗れ去った。

 残されているのは、ソウル・サンクチュアリの面々だけである。それも燃料は脱出までギリギリといったところか。
 周囲に集まりつつある浮遊型狂気は、ソウル・サンクチュアリを取り囲んでいく。
「聞いたな。我々はこれから味方艦隊が戦域を脱出するまで、Eフィールドを死守する」
 敵は勢いに乗って攻めてくる。
 正直、生き残れる可能性は低い。
 それでも彼らはやらなければならない。
 多くの仲間の命を守る為。
 ソウル・サンクチュアリの名に賭けて。

「隊長として俺から命令する。
 死ぬな。最期まで、生きる望みを捨てるな」


「未だ抵抗するか、人間」
 火星の地にゆっくりと降り立つ黙示騎士。
 まるで赤い異形の鎧に身を包む戦士は、ウォーレンと名乗った。
 手に握られた大剣が、鈍い輝きを放つ。
「何故、無駄と分かって戦い続ける。抵抗が無駄と分からぬか」
 ウォーレンは渇望していた。
 本当の戦士とは――自分の前に立つ勇気のある者を。
「分からぬならば、分からせるまで。この地で死に絶えるがいい」

解説

目的:味方艦隊が脱出するまでEフィールドを死守。
概要:アイオリス高原の東に向けて味方艦隊は撤退を開始します。ソウル・サンクチュアリの隊員となったPCは、この味方艦隊を追って押し寄せる狂気の軍勢を倒してEフィールドを死守します。

CAM:
所有ユニットを持ち込む事も可能ですが、希望すれば下記CAMの利用が可能です。

・可変型CAM「サブ-1」
 一撃離脱を得意とするCAM。人型形態と航空機形態の可変が可能であり、特に航空戦においてはブーストを駆使する事で迅速な的の排除を機体されている。中距離での戦闘を得意とする反面、近距離戦闘は不向き。
 相手の動きを予測する装置を搭載。兵装はガトリング、ミサイルポッド。

・高性能CAM「天慶」
 指揮官機戦闘を考慮して製作されたCAM。通常のCAMよりも性能は高く、高いパイロット技術が要求される。リミッター解除システムを搭載。この機能でエンジンを限界まで稼働させるで、更なる機動力及び攻撃力の向上が望める。反面、本機能を多様すれば機体の自爆へと繋がる。兵装はビームマシンガン、放熱型アームソード。

・射撃型CAM「メンドーサ」
 射撃に特化したCAM。スナイパーライフル「NMM-1」と精密射撃を得意としており、遠距離からの攻撃で適確に敵を撃破する。特にリンクシステムにより射撃サポート有。兵装はスナイパーライフル、高性能アサルトライフル。

なお、田代は「天慶」に騎乗しています。

敵:
・中型狂気(擬人型) ×多数
 歪虚CAMと呼ばれる個体。サイズ3。
 外見的にはCAMのジャンクパーツを取り込んではいるものの、基本はVOID。
 カタナやアサルトライフ、バズーカーを使って飛行する味方艦隊を攻撃する。

・中型狂気(浮遊型) ×多数
 空中への飛行が可能な大型の浮遊狂気。目玉からビームを発射して飛行する味方艦隊を攻撃する。一体は弱いが、集団になると集団自爆で巻き添えを狙う厄介な敵。

マスターより

<追加解説>
敵:
・黙示騎士「ウォーレン」
 謎に包まれた黙示騎士。今回の作戦で姿を見せた黙示騎士で旗艦『トーレス』を撃破したのはウォーレンと考えられている。

 本シナリオは結末を選択します。
 
 ・戦線を維持した後、死亡する。
 ・友軍と火星を脱出する。

 なお、誠は必ず死亡します。
 質問はキュジィ(kz0078)が回答致します。

 近藤豊です。
 函館で登場した田代誠の戦いをベースにアレンジしました。田代誠のシーンは【界冥】魂の還る聖域を参照願います。
 なお、登場するCAMの機体は多少のアレンジ可能です。アイディアをいただければそちらも検討させていただきます。
 それでは、うるかを肴にお待ちしています。

関連NPC

  • 敏腕フォロー執事
    キュジィ・アビトゥーア(kz0078
    人間(クリムゾンウェスト)|24才|男性|疾影士(ストライダー)
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2017/08/05 07:41

参加者一覧

  • 戦地を駆ける鳥人間
    岩井崎 旭(ka0234
    人間(蒼)|20才|男性|霊闘士
  • 龍盟の戦士
    藤堂研司(ka0569
    人間(蒼)|26才|男性|猟撃士
  • 青竜紅刃流師範
    ウーナ(ka1439
    人間(蒼)|16才|女性|猟撃士
  • ツィスカの星
    アウレール・V・ブラオラント(ka2531
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人
  • 正義なる楯
    アルバ・ソル(ka4189
    人間(紅)|18才|男性|魔術師
  • 自在の弾丸
    キャリコ・ビューイ(ka5044
    人間(紅)|18才|男性|猟撃士
依頼相談掲示板
アイコン ソウル・サンクチュアリ会議!
藤堂研司(ka0569
人間(リアルブルー)|26才|男性|猟撃士(イェーガー)
最終発言
2017/08/03 06:07:07
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2017/08/01 09:20:55
アイコン 依頼質問スレ
キュジィ・アビトゥーア(kz0078
人間(クリムゾンウェスト)|24才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2017/08/02 06:31:15