ゲスト
(ka0000)
おしえてタングラム4
マスター:神宮寺飛鳥

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/11/08 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/11/17 19:00
オープニング
リゼリオにある帝国ユニオンAPV。今日も今日とてとっちらかった建屋に入ってきたハンターの視界にタングラムの背中が見える。
ユニオンにある大きな掲示板にはAPVを通じてオフィスに出されている依頼についての注釈やハンター同士の交流の為のチラシが貼り出されている。
ユニオンリーダーがズボラだからなのか、古いチラシの上に無理に上張りされたチラシが風に揺れている。タングラムはそこに新たなピンを突き刺し肩を叩いていた。
「はー。最近運動不足で肩が凝っているようですねぇ……」
ハンターは歩み寄り声をかける。タングラムは振り返ると笑みを作り。
「こんにちはですね。今日はいい天気で過ごしやすいので、たまにはこういう雑務もしようかと思ってですね……ん? このチラシですか?」
タングラムが手にしていたチラシを指差す。どうやら帝国軍からの依頼のようだが、どうもハンターだけに向けられたものではないようだ。
「これは帝国国内ではびこる犯罪者を拿捕する為に時折発行されている指名手配書です。山賊海賊テロリストと、国内には人間のお尋ね者も多いですからねぇ」
先日行われた皇帝選挙、そして剣機襲来を機に帝国は今テロリストの検挙に力を入れ始めていた。
以前であればハンターにこういった仕事はできるだけ回さないようにという暗黙のルールがあったが、先の剣機戦での活躍を認め、人手不足を補う為にこういったチラシが配られるようになったのだ。
「帝国国内を拠点にしている賞金稼ぎに配布している物らしいですが、APVにも並べる事になったようですね」
似顔絵と共にその賞金首がどのような罪を犯したのか、そしてどのくらいの脅威を持っているのかが端的に記されている。そのチラシの一つを手にとったハンターにタングラムは頷き。
「一般人にとってはともかく、ハンターならばそう難しくはない依頼かもしれませんね。腕に覚えがあるのなら、強い相手に挑むのもアリですけどね」
賞金首は人間だけに留まらない。協力な歪虚には賞金が付けられることもある……が、基本的にそういった手合は師団を上げて挑む物。必然、ここまで降りてくる仕事は小悪党の退治がメインになる。
「ただ、賞金首の中には覚醒者でも手こずるようなヤツも混ざっているので注意するのですよ。テロリストの中には元師団関係者もいますしね。そういった連中は非覚醒者出会ったとしても場数を踏んでいる分手強いのです」
考えこむハンター。タングラムは腰に手を当て苦笑を浮かべる。
「ハンターは本来人間相手ではなく、歪虚と戦う為の傭兵です。君たちはその成り立ちからして中立であり、こういった仕事はお門違いかもしれませんね。人間相手に剣を振る事自体を嫌う子もいるでしょうから、無理に引き受けるものではないのですよ」
そんな忠告を受け取りつつハンターは手配書と共に依頼書を手にとった。
人の世情が荒れればそれだけ歪虚の付け入る隙も増す。殺す為ではなく正しく導く為にこうした役割を任される事もあるだろう。
タングラムは歩き出したハンターの背に小さく手を振り見送る。その手に握られた手配書は、そう大した仕事ではないはずだったから……。
「いつまで祈っているつもりだ、キアラン?」
夜の森に月明かりが差し込む。長い髪にドレス姿のその人物は首から下げた小さな木彫を握り締め光を浴びていた。
まるで少女のようなのだから、少女と形容する事に何ら問題はない。少女はゆっくりと目を開き、作り物のように美しい笑みを浮かべる。
「君には聞こえないのかい? この森の痛み、悲しみ……。きっと怒ってるんだ。そうに違いない」
「私にはそういう資質は無いからな」
黒いフードで全身を覆った男の声。少女は木彫の飾りを首から引きちぎると、木の幹に鋭く突き刺す。
まるで何かの目印のように、或いは儀式のように。少女はマントを羽織り、ぬかるんだ地面に突き刺してあった弓を抜いて歩き出す。その足元には泥にまじり、倒れた人間の血が染み込んでいた。
「三流だな。こそこそ隠れて密猟をする程度の事しか出来ない連中だ。実に他愛もない」
「エルフハイムはともかく、帝国軍はどうして彼らを取り締まらないのだろうね?」
「興味がないのさ。奴らにとって森はただの資源だ。それ以上も以下もない」
にっこりと笑みを浮かべて歩く少女がふと足を止める。眼下には小さな山小屋が幾つかあり、そこには松明の明かりが揺れている。山を根城にする族、すなわち山賊の居城なのだが、そこへ向かう幾つかの影が見えたのだ。
「あれは……人間?」
「賊の類か? 私にはこの距離では見えん」
「仲間なら隠密行動はしないだろうね。となると軍人か、或いはハンターってやつかな」
「ビンゴブック片手にピクニック気分の守銭奴か。劣等種め」
「少し様子を見よう」
「見てどうする」
「決まってるでしょ? エルフなら見逃すけど、人間なら殺す」
風が吹き少女の髪を揺らす。まるでそれを合図としたように、物陰からは次々と黒ずくめの人影が立ち上がろうとしていた。
ユニオンにある大きな掲示板にはAPVを通じてオフィスに出されている依頼についての注釈やハンター同士の交流の為のチラシが貼り出されている。
ユニオンリーダーがズボラだからなのか、古いチラシの上に無理に上張りされたチラシが風に揺れている。タングラムはそこに新たなピンを突き刺し肩を叩いていた。
「はー。最近運動不足で肩が凝っているようですねぇ……」
ハンターは歩み寄り声をかける。タングラムは振り返ると笑みを作り。
「こんにちはですね。今日はいい天気で過ごしやすいので、たまにはこういう雑務もしようかと思ってですね……ん? このチラシですか?」
タングラムが手にしていたチラシを指差す。どうやら帝国軍からの依頼のようだが、どうもハンターだけに向けられたものではないようだ。
「これは帝国国内ではびこる犯罪者を拿捕する為に時折発行されている指名手配書です。山賊海賊テロリストと、国内には人間のお尋ね者も多いですからねぇ」
先日行われた皇帝選挙、そして剣機襲来を機に帝国は今テロリストの検挙に力を入れ始めていた。
以前であればハンターにこういった仕事はできるだけ回さないようにという暗黙のルールがあったが、先の剣機戦での活躍を認め、人手不足を補う為にこういったチラシが配られるようになったのだ。
「帝国国内を拠点にしている賞金稼ぎに配布している物らしいですが、APVにも並べる事になったようですね」
似顔絵と共にその賞金首がどのような罪を犯したのか、そしてどのくらいの脅威を持っているのかが端的に記されている。そのチラシの一つを手にとったハンターにタングラムは頷き。
「一般人にとってはともかく、ハンターならばそう難しくはない依頼かもしれませんね。腕に覚えがあるのなら、強い相手に挑むのもアリですけどね」
賞金首は人間だけに留まらない。協力な歪虚には賞金が付けられることもある……が、基本的にそういった手合は師団を上げて挑む物。必然、ここまで降りてくる仕事は小悪党の退治がメインになる。
「ただ、賞金首の中には覚醒者でも手こずるようなヤツも混ざっているので注意するのですよ。テロリストの中には元師団関係者もいますしね。そういった連中は非覚醒者出会ったとしても場数を踏んでいる分手強いのです」
考えこむハンター。タングラムは腰に手を当て苦笑を浮かべる。
「ハンターは本来人間相手ではなく、歪虚と戦う為の傭兵です。君たちはその成り立ちからして中立であり、こういった仕事はお門違いかもしれませんね。人間相手に剣を振る事自体を嫌う子もいるでしょうから、無理に引き受けるものではないのですよ」
そんな忠告を受け取りつつハンターは手配書と共に依頼書を手にとった。
人の世情が荒れればそれだけ歪虚の付け入る隙も増す。殺す為ではなく正しく導く為にこうした役割を任される事もあるだろう。
タングラムは歩き出したハンターの背に小さく手を振り見送る。その手に握られた手配書は、そう大した仕事ではないはずだったから……。
「いつまで祈っているつもりだ、キアラン?」
夜の森に月明かりが差し込む。長い髪にドレス姿のその人物は首から下げた小さな木彫を握り締め光を浴びていた。
まるで少女のようなのだから、少女と形容する事に何ら問題はない。少女はゆっくりと目を開き、作り物のように美しい笑みを浮かべる。
「君には聞こえないのかい? この森の痛み、悲しみ……。きっと怒ってるんだ。そうに違いない」
「私にはそういう資質は無いからな」
黒いフードで全身を覆った男の声。少女は木彫の飾りを首から引きちぎると、木の幹に鋭く突き刺す。
まるで何かの目印のように、或いは儀式のように。少女はマントを羽織り、ぬかるんだ地面に突き刺してあった弓を抜いて歩き出す。その足元には泥にまじり、倒れた人間の血が染み込んでいた。
「三流だな。こそこそ隠れて密猟をする程度の事しか出来ない連中だ。実に他愛もない」
「エルフハイムはともかく、帝国軍はどうして彼らを取り締まらないのだろうね?」
「興味がないのさ。奴らにとって森はただの資源だ。それ以上も以下もない」
にっこりと笑みを浮かべて歩く少女がふと足を止める。眼下には小さな山小屋が幾つかあり、そこには松明の明かりが揺れている。山を根城にする族、すなわち山賊の居城なのだが、そこへ向かう幾つかの影が見えたのだ。
「あれは……人間?」
「賊の類か? 私にはこの距離では見えん」
「仲間なら隠密行動はしないだろうね。となると軍人か、或いはハンターってやつかな」
「ビンゴブック片手にピクニック気分の守銭奴か。劣等種め」
「少し様子を見よう」
「見てどうする」
「決まってるでしょ? エルフなら見逃すけど、人間なら殺す」
風が吹き少女の髪を揺らす。まるでそれを合図としたように、物陰からは次々と黒ずくめの人影が立ち上がろうとしていた。
解説
●目的
山賊団の拿捕。
●概要
帝国から発行されている手配書に記されている山賊団のアジトへ突入する。
先の選挙、そして剣機襲来において活発化した反政府組織と賊達。帝国はこれらの対処を開始している。
剣機リンドヴルム撃滅によりハンターの評価は帝国軍内でも向上。それに伴い、より広い範囲の依頼が舞い込むようになった。
これはそんな中の一つであり、活発化した山賊の拿捕を依頼するものである。
目標は山中、森の中に幾つか小屋を作りそこを根城にしている。
小屋の数は三。山賊の総戦力は四十名弱。覚醒者はいないが、年季の入った悪党なので注意は必要。
帝国軍は犯罪者の殺害を推奨していないが、止むを得ない場合であれば殺害も許可される。
作戦開始時刻は夜。奇襲を仕掛ける事になるので、そのつもりで挑んでほしい。
●敵情報
『山賊』
斧、剣、弓で武装した山賊。
近隣住民や旅人を襲っていた小悪党だが、剣機襲来の混乱に乗じて活動範囲を拡大。
被害が大きくなった状況を鑑みて手配書に乗ってしまった。やりすぎ。
あくまで一般人なので、戦闘力はさほどではない。
●???
『キアラン』
まるで少女のような外見。弓使い。
その辺の山賊では相手にならない強さ。
『エルフ兵』
キアランの部下。エルフハイムの始末屋に似た外見。
レイピアとショートソードの二刀流を使う少し強い個体が一人、その他一般兵的な個体が複数。
どれも戦闘力は山賊よりも上だが、数は少ない。
山賊団の拿捕。
●概要
帝国から発行されている手配書に記されている山賊団のアジトへ突入する。
先の選挙、そして剣機襲来において活発化した反政府組織と賊達。帝国はこれらの対処を開始している。
剣機リンドヴルム撃滅によりハンターの評価は帝国軍内でも向上。それに伴い、より広い範囲の依頼が舞い込むようになった。
これはそんな中の一つであり、活発化した山賊の拿捕を依頼するものである。
目標は山中、森の中に幾つか小屋を作りそこを根城にしている。
小屋の数は三。山賊の総戦力は四十名弱。覚醒者はいないが、年季の入った悪党なので注意は必要。
帝国軍は犯罪者の殺害を推奨していないが、止むを得ない場合であれば殺害も許可される。
作戦開始時刻は夜。奇襲を仕掛ける事になるので、そのつもりで挑んでほしい。
●敵情報
『山賊』
斧、剣、弓で武装した山賊。
近隣住民や旅人を襲っていた小悪党だが、剣機襲来の混乱に乗じて活動範囲を拡大。
被害が大きくなった状況を鑑みて手配書に乗ってしまった。やりすぎ。
あくまで一般人なので、戦闘力はさほどではない。
●???
『キアラン』
まるで少女のような外見。弓使い。
その辺の山賊では相手にならない強さ。
『エルフ兵』
キアランの部下。エルフハイムの始末屋に似た外見。
レイピアとショートソードの二刀流を使う少し強い個体が一人、その他一般兵的な個体が複数。
どれも戦闘力は山賊よりも上だが、数は少ない。
マスターより
お世話になっております、神宮寺でございます。
というわけで、帝国国内にどんな犯罪者がいるのか見に行きましょう。
反政府勢力の類はすでにあちこちで見られていますが、今回は少し違った獲物が登場します。
状況によっては三つ巴の戦いになる為、色々対策を考えて起きましょう。
それではよろしくお願い致します。
というわけで、帝国国内にどんな犯罪者がいるのか見に行きましょう。
反政府勢力の類はすでにあちこちで見られていますが、今回は少し違った獲物が登場します。
状況によっては三つ巴の戦いになる為、色々対策を考えて起きましょう。
それではよろしくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/11/16 06:06
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/11/07 16:42:50 |
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依頼相談所 ヒース・R・ウォーカー(ka0145) 人間(リアルブルー)|23才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/11/08 18:13:55 |