ゲスト
(ka0000)
投石機の秘密 ~騎士アーリア~
マスター:天田洋介

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/08/27 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/09/08 19:00
オープニング
グラズヘイム王国の南部に伯爵地【ニュー・ウォルター】は存在する。
領主が住まう城塞都市の名は『マール』。自然の川を整備した十kmに渡る運河のおかげで内陸部にも関わらず帆船で『ニュー港』へ直接乗りつけることができた。
升の目のように造成された都市内の水上航路は多くのゴンドラが行き来していて、とても賑やかだ。
この地を治めるのはアーリア・エルブン伯爵。オリナニア騎士団長を兼任する十七歳になったばかりの銀髪の青年である。
前領主ダリーア・エルブン伯爵が次男である彼に家督を譲ったのは十四歳のとき。すでに闘病の日々を送っていた前領主は、それからわずかな期間で亡くなっていた。
妹のミリア・エルブンは幼い頃から政において秀才ぶりを発揮している。
事故と発表された長男ドネア・エルブンの死因だが、実は謀反に失敗して命を落としていた。そのドネアが歪虚軍長アスタロトとして復活。謀反に関与していた元親衛隊の女性ロランナ・ベヒも歪虚の身となって現れた。
兵器輸送のゴンドラの沈没事件、領地巡回アーリア一行襲撃事件、穀倉地帯における蝗雑魔大量発生等、アスタロト側が企んだ陰謀は、ことごとくハンター達の力添えによって打ち砕かれる。だがこれらの陰謀には搦め手が存在し、ネビロスは運河の湧水個所を狙っていた。歪虚アイテルカイトの尊厳をかなぐり捨てたネビロスだったが、騎士団とハンター達の前に敗北して最後の時を迎える。
勝利に沸く城塞都市マールの民。アーリアが喜んでいたのも事実だが、振り払ったはずの兄への気持ちは心の奥底でかすかに残った。
マール城にアスタロトから晩餐への招待状が届き、アーリアはその場へと赴く。そこでのアスタロトの発言はわずかな同情も引いたものの、傲慢に満ちあふれていた。
不意に転移してきたTNT爆薬の処分についても、ハンター達の尽力によって解決へと導かれる。
ある日、伯爵地ニュー・ウォルターの北東部に突如として大量の水が溢れだす。ハンター達の協力によって周辺住民の避難は完了。そして湖と化した大地の中央に、突如として城が浮きあがった。
湖中央に聳える城の上空では、常に歪虚、雑魔が舞っていた。確証こそないものの、兵や民といった誰もが口々に噂する。あの城の主は歪虚軍長アスタロト。アスタロト城だと。
湖出現からこれまで、領主アーリアは手をこまねいていただけではなかった。三度の戦端がひらかれたものの、一進一退の状況でアスタロト側の防御は厚い。
陸路で船を湖へと持ち込んだものの、敵城の小島まで辿り着くことは叶わなかった。すべて湖に沈められてしまう。
湖は歪ながら直径三km円といった広さ。水深は一番深いところで十メートル前後といったところ。アスタロト城は直径六百m円の小島に建てられていた。
ハンターに協力してもらい、湖の調査が行われる。その結果、様々な事実が判明した。
湖の底に沈んだ施設を休憩所として、数多くの水棲雑魔が哨戒任務をこなしていた。組織だっており、アスタロト城への連絡網が敷かれているとハンターが提出した報告書には記されている。上空も鳥雑魔によって見張られていた。
八月初旬。上空と湖中の敵、どちらへの対策も施した上で騎士団が用意した急ごしらえの艦隊はアスタロト城がある小島を目指した。
小島まで九百mをきったとき、石の雨が降り注ぐ。甲板には穴が空き、負傷する騎士や兵もわずかでは済まなかった。
「今少しで、こちらの攻撃も届くようになる。踏ん張りどころだ」
騎士団長アーリアの指揮下、ついに小島外縁へと設置された投石機の破壊に成功する。二基を壊したところで一端撤退。三時間後、補給と陣形を整えた上で再度進攻したところ、思わぬ事態に陥った。敵側が投石機の修理を終えていたのである。
(人間の、余程の腕を持つ技術者があちらにいるのだろうか)
アーリアは即座の判断で艦隊を引き返させた。橋頭堡に到着次第、会議を開く。
「おそらくですが、投石機の支柱やアーム部分に関しては予備があるのでしょう。問題なのは動力でありまして……」
「どうしたのだ? よいからいってみよ」
口籠もった配下の騎士にアーリアが促す。
「元々、人力ではあり得ない速度で投石が行われていました。マテリアル機関が活用されているのは、まず間違いありません。そしてここで問題すべきは装甲になります」
「装甲?」
「はい。マテリアル機関だけは敵側も予備を早々に用意できないはず。あったとしても限りがあるはずです。従ってマテリアル機関は頑丈に、つまり装甲に覆われていると推測できます。我々が所有する遠隔攻撃では弾かれてしまうほどに……」
「つまりは近づいて分厚い装甲を避け、直接マテリアル機関を破壊する必要がある。ということか?」
技術者がアーリアの問いに「はい」と答えた。
数日後、ハンター一行が協力者として橋頭堡を訪れる予定だ。アーリアは投石機を動かすマテリアル機関の破壊計画を立てるのであった。
領主が住まう城塞都市の名は『マール』。自然の川を整備した十kmに渡る運河のおかげで内陸部にも関わらず帆船で『ニュー港』へ直接乗りつけることができた。
升の目のように造成された都市内の水上航路は多くのゴンドラが行き来していて、とても賑やかだ。
この地を治めるのはアーリア・エルブン伯爵。オリナニア騎士団長を兼任する十七歳になったばかりの銀髪の青年である。
前領主ダリーア・エルブン伯爵が次男である彼に家督を譲ったのは十四歳のとき。すでに闘病の日々を送っていた前領主は、それからわずかな期間で亡くなっていた。
妹のミリア・エルブンは幼い頃から政において秀才ぶりを発揮している。
事故と発表された長男ドネア・エルブンの死因だが、実は謀反に失敗して命を落としていた。そのドネアが歪虚軍長アスタロトとして復活。謀反に関与していた元親衛隊の女性ロランナ・ベヒも歪虚の身となって現れた。
兵器輸送のゴンドラの沈没事件、領地巡回アーリア一行襲撃事件、穀倉地帯における蝗雑魔大量発生等、アスタロト側が企んだ陰謀は、ことごとくハンター達の力添えによって打ち砕かれる。だがこれらの陰謀には搦め手が存在し、ネビロスは運河の湧水個所を狙っていた。歪虚アイテルカイトの尊厳をかなぐり捨てたネビロスだったが、騎士団とハンター達の前に敗北して最後の時を迎える。
勝利に沸く城塞都市マールの民。アーリアが喜んでいたのも事実だが、振り払ったはずの兄への気持ちは心の奥底でかすかに残った。
マール城にアスタロトから晩餐への招待状が届き、アーリアはその場へと赴く。そこでのアスタロトの発言はわずかな同情も引いたものの、傲慢に満ちあふれていた。
不意に転移してきたTNT爆薬の処分についても、ハンター達の尽力によって解決へと導かれる。
ある日、伯爵地ニュー・ウォルターの北東部に突如として大量の水が溢れだす。ハンター達の協力によって周辺住民の避難は完了。そして湖と化した大地の中央に、突如として城が浮きあがった。
湖中央に聳える城の上空では、常に歪虚、雑魔が舞っていた。確証こそないものの、兵や民といった誰もが口々に噂する。あの城の主は歪虚軍長アスタロト。アスタロト城だと。
湖出現からこれまで、領主アーリアは手をこまねいていただけではなかった。三度の戦端がひらかれたものの、一進一退の状況でアスタロト側の防御は厚い。
陸路で船を湖へと持ち込んだものの、敵城の小島まで辿り着くことは叶わなかった。すべて湖に沈められてしまう。
湖は歪ながら直径三km円といった広さ。水深は一番深いところで十メートル前後といったところ。アスタロト城は直径六百m円の小島に建てられていた。
ハンターに協力してもらい、湖の調査が行われる。その結果、様々な事実が判明した。
湖の底に沈んだ施設を休憩所として、数多くの水棲雑魔が哨戒任務をこなしていた。組織だっており、アスタロト城への連絡網が敷かれているとハンターが提出した報告書には記されている。上空も鳥雑魔によって見張られていた。
八月初旬。上空と湖中の敵、どちらへの対策も施した上で騎士団が用意した急ごしらえの艦隊はアスタロト城がある小島を目指した。
小島まで九百mをきったとき、石の雨が降り注ぐ。甲板には穴が空き、負傷する騎士や兵もわずかでは済まなかった。
「今少しで、こちらの攻撃も届くようになる。踏ん張りどころだ」
騎士団長アーリアの指揮下、ついに小島外縁へと設置された投石機の破壊に成功する。二基を壊したところで一端撤退。三時間後、補給と陣形を整えた上で再度進攻したところ、思わぬ事態に陥った。敵側が投石機の修理を終えていたのである。
(人間の、余程の腕を持つ技術者があちらにいるのだろうか)
アーリアは即座の判断で艦隊を引き返させた。橋頭堡に到着次第、会議を開く。
「おそらくですが、投石機の支柱やアーム部分に関しては予備があるのでしょう。問題なのは動力でありまして……」
「どうしたのだ? よいからいってみよ」
口籠もった配下の騎士にアーリアが促す。
「元々、人力ではあり得ない速度で投石が行われていました。マテリアル機関が活用されているのは、まず間違いありません。そしてここで問題すべきは装甲になります」
「装甲?」
「はい。マテリアル機関だけは敵側も予備を早々に用意できないはず。あったとしても限りがあるはずです。従ってマテリアル機関は頑丈に、つまり装甲に覆われていると推測できます。我々が所有する遠隔攻撃では弾かれてしまうほどに……」
「つまりは近づいて分厚い装甲を避け、直接マテリアル機関を破壊する必要がある。ということか?」
技術者がアーリアの問いに「はい」と答えた。
数日後、ハンター一行が協力者として橋頭堡を訪れる予定だ。アーリアは投石機を動かすマテリアル機関の破壊計画を立てるのであった。
解説
オリナニア騎士団は艦隊にて空中、湖中での戦闘を担当します。みなさんはアスタロト城のある小島外縁に設置された投石機のマテリアル機関を破壊してください。
投石機は小島外縁の海岸線に沿って十二基存在します。(名称は仮に時計文字盤の時刻で表現する予定。例『九時投石機』)
行けるところまで宝珠動力付きの艦船に乗って向かい、そこから泳いで小島まで辿り着いてください。
みなさんが小島に辿り着いた二時間後、騎士団の小型艦が小島へと迎えに現れます。接触地点は六時投石機と七時投石機の中間にある海岸です。
シュノーケル付ゴーグルが全員に貸しだされます。
OPにもある通り、湖は歪ながら直径三km円。敵城が存在する中央の小島は直径六百m円です。
水中に適応していない飛び道具は使用不可です。
※PL情報
以前にハンターのみなさんが確認したときよりも、投石の間隔は縮まっています。当時は未調整だったためです。現在は十秒ごとの投石が可能のようです。
素潜りの状態で戦う場合、約六十秒が限界です。無理をすると大変なことになりますのでご注意を。
質問があればハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。
投石機は小島外縁の海岸線に沿って十二基存在します。(名称は仮に時計文字盤の時刻で表現する予定。例『九時投石機』)
行けるところまで宝珠動力付きの艦船に乗って向かい、そこから泳いで小島まで辿り着いてください。
みなさんが小島に辿り着いた二時間後、騎士団の小型艦が小島へと迎えに現れます。接触地点は六時投石機と七時投石機の中間にある海岸です。
シュノーケル付ゴーグルが全員に貸しだされます。
OPにもある通り、湖は歪ながら直径三km円。敵城が存在する中央の小島は直径六百m円です。
水中に適応していない飛び道具は使用不可です。
※PL情報
以前にハンターのみなさんが確認したときよりも、投石の間隔は縮まっています。当時は未調整だったためです。現在は十秒ごとの投石が可能のようです。
素潜りの状態で戦う場合、約六十秒が限界です。無理をすると大変なことになりますのでご注意を。
質問があればハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。
マスターより
オリナニア騎士団の成果はみなさんの働きと同期しています。みなさんの成果がよかったのなら、騎士団も成功といった具合です。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/09/07 21:44
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談用です。 アメリア・フォーサイス(ka4111) 人間(リアルブルー)|22才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/08/27 16:02:54 |
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【質問卓】教えてください ミオレスカ(ka3496) エルフ|18才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/08/25 14:19:46 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/08/25 05:31:34 |