ゲスト
(ka0000)
路地裏工房コンフォート最後の依頼
マスター:佐倉眸

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在10人 / 3~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/09/08 19:00
- リプレイ完成予定
- 2017/09/17 19:00
オープニング
●
数日間、事後調査と清掃作業の為に白い布で覆われていた宝飾工房は、壊れていた店のドアが外され、工房側はドアの枠ごと外されて解体の準備が始められた。
本来ならご家族の方、或いは親しくされていた方にお手伝い頂いたり、お任せするのですが。
依頼を掲示した受付嬢は静かな声で話し始める。
先日、この宝飾工房で歪虚絡みの事件が起こったらしい。
その事件に巻き込まれ、職人としてこの店を守っていた少女は死亡。
少女が駆けつけたハンターに托した赤ん坊だけが生き残り、オフィスで保護されている。
工房には既に加工済みの宝飾品を始め、価値のある商品が、少女と赤ん坊、嘗ての店主だった老人の思い出の品と共に残されている。
持ち主の不在が知れ渡り、荒らされてしまう前に片付ける為にオフィスから依頼を出したとのことだった。
『宝飾工房コンフォートの片付けにご協力をお願いします』
●
そういうことになっています。
深い事情を求めたハンターのみを待機させた受付嬢が赤子を重そうに負ぶって戻る。
緩んでくる負い紐を結び直しながらハンター達に話し始めるが、それを妨げるように赤子は少女の名を呼んで藻掻いている。
「これでも大人しくしている方なんです。ずっと負んぶされていたみたいなんで……私が抱えようとすると引っ掻かれちゃうんですよね」
受付嬢は背の赤子をあやしてハンター達に向かう。
その赤子が先日の事件の生き残りらしい。
むずがっていた赤子が眠ると受付嬢はベッドに下ろして溜息を吐く。
「……生まれたばかりの頃から生育環境に問題があったようで、身体の成長に心が追い付けていないそうです。今からでも、たくさん話し掛けてあげれば、すぐにこの年頃の子どもらしく、お喋りになって、なんでも玩具にする賑やかな子になるだろう、と」
医者の往診を頼んだと受付嬢は赤子を気に掛けているハンターへ視線を向けた。
本題に入りましょうか。
暫くして受付嬢はハンター達を座らせ、紅茶を出しながら話し始めた。
先日、この界隈で歪虚絡みの事件があった。
道に瓦礫の山が撒かれ、その除去と片付け、周辺住人の保護に奔走せざるを得ない状況で、或る屋敷の執事がメイドと共に出奔。その際に屋敷の守衛を攻撃したという。
執事は以前よりこの屋敷で発生していた問題の調査を行っており、その調査の目的地への道にのみ、瓦礫は撒かれていなかったという。
守衛の証言により、その道を進んだ執事を追い、彼が歪虚化したことを確認、ハンター達はこれを撃破し、同行していたメイドを回収、オフィスにて保護した。
その後、執事の目指していたであろうコンフォートにて、雑魔化し掛けていた少女と、彼女が屋敷から奪取していた赤子を確認、赤子を保護し、少女は完全な雑魔化の後に撃破され、その遺体は消滅した。
発端となった屋敷の当主は守衛の怪我、執事の出奔と歪虚化、消滅、同行したメイドの不調、夫人の病状の悪化などにより消耗。今すぐの面会が可能な状態ではなく、屋敷に籠もっているという。
夫人も病院に移り入院の上、面会謝絶。一時的に保護されていたメイドも屋敷に戻ったが、部屋を出られる状態では無い。
建物の浄化、彼女の血液の清掃は終了しております。
受付嬢は淡々と告げる。
現場には何の痕跡も残されて無いらしい。
作業は明るい内に行うという。
近隣の住人に問われても真実は伏せる様にと受付嬢は深く頭を下げた。
●
朝、ハンター達はコンフォートの扉の前に集合する。
必要があればとオフィスから軍手が支給された。
工房を覗けば、頑丈なテーブルや、重そうな焼成窯もあり、運び出すのは手が掛かりそうだ。
工房と店、居住スペースにはキッチンとリビングと寝室。
間取りを見ながら分担を決め、作業に掛かろうとした時だった。
「こんにちは……あの、何か有ったんですか?」
買い物袋を抱えた若い娘と、その母親らしい中年の女性が訝しむ目でハンター達を覗っている。
数日間、事後調査と清掃作業の為に白い布で覆われていた宝飾工房は、壊れていた店のドアが外され、工房側はドアの枠ごと外されて解体の準備が始められた。
本来ならご家族の方、或いは親しくされていた方にお手伝い頂いたり、お任せするのですが。
依頼を掲示した受付嬢は静かな声で話し始める。
先日、この宝飾工房で歪虚絡みの事件が起こったらしい。
その事件に巻き込まれ、職人としてこの店を守っていた少女は死亡。
少女が駆けつけたハンターに托した赤ん坊だけが生き残り、オフィスで保護されている。
工房には既に加工済みの宝飾品を始め、価値のある商品が、少女と赤ん坊、嘗ての店主だった老人の思い出の品と共に残されている。
持ち主の不在が知れ渡り、荒らされてしまう前に片付ける為にオフィスから依頼を出したとのことだった。
『宝飾工房コンフォートの片付けにご協力をお願いします』
●
そういうことになっています。
深い事情を求めたハンターのみを待機させた受付嬢が赤子を重そうに負ぶって戻る。
緩んでくる負い紐を結び直しながらハンター達に話し始めるが、それを妨げるように赤子は少女の名を呼んで藻掻いている。
「これでも大人しくしている方なんです。ずっと負んぶされていたみたいなんで……私が抱えようとすると引っ掻かれちゃうんですよね」
受付嬢は背の赤子をあやしてハンター達に向かう。
その赤子が先日の事件の生き残りらしい。
むずがっていた赤子が眠ると受付嬢はベッドに下ろして溜息を吐く。
「……生まれたばかりの頃から生育環境に問題があったようで、身体の成長に心が追い付けていないそうです。今からでも、たくさん話し掛けてあげれば、すぐにこの年頃の子どもらしく、お喋りになって、なんでも玩具にする賑やかな子になるだろう、と」
医者の往診を頼んだと受付嬢は赤子を気に掛けているハンターへ視線を向けた。
本題に入りましょうか。
暫くして受付嬢はハンター達を座らせ、紅茶を出しながら話し始めた。
先日、この界隈で歪虚絡みの事件があった。
道に瓦礫の山が撒かれ、その除去と片付け、周辺住人の保護に奔走せざるを得ない状況で、或る屋敷の執事がメイドと共に出奔。その際に屋敷の守衛を攻撃したという。
執事は以前よりこの屋敷で発生していた問題の調査を行っており、その調査の目的地への道にのみ、瓦礫は撒かれていなかったという。
守衛の証言により、その道を進んだ執事を追い、彼が歪虚化したことを確認、ハンター達はこれを撃破し、同行していたメイドを回収、オフィスにて保護した。
その後、執事の目指していたであろうコンフォートにて、雑魔化し掛けていた少女と、彼女が屋敷から奪取していた赤子を確認、赤子を保護し、少女は完全な雑魔化の後に撃破され、その遺体は消滅した。
発端となった屋敷の当主は守衛の怪我、執事の出奔と歪虚化、消滅、同行したメイドの不調、夫人の病状の悪化などにより消耗。今すぐの面会が可能な状態ではなく、屋敷に籠もっているという。
夫人も病院に移り入院の上、面会謝絶。一時的に保護されていたメイドも屋敷に戻ったが、部屋を出られる状態では無い。
建物の浄化、彼女の血液の清掃は終了しております。
受付嬢は淡々と告げる。
現場には何の痕跡も残されて無いらしい。
作業は明るい内に行うという。
近隣の住人に問われても真実は伏せる様にと受付嬢は深く頭を下げた。
●
朝、ハンター達はコンフォートの扉の前に集合する。
必要があればとオフィスから軍手が支給された。
工房を覗けば、頑丈なテーブルや、重そうな焼成窯もあり、運び出すのは手が掛かりそうだ。
工房と店、居住スペースにはキッチンとリビングと寝室。
間取りを見ながら分担を決め、作業に掛かろうとした時だった。
「こんにちは……あの、何か有ったんですか?」
買い物袋を抱えた若い娘と、その母親らしい中年の女性が訝しむ目でハンター達を覗っている。
解説
目的 コンフォートの片付け
●内装
・店
表に面したドアから
カウンターと小さなテーブルセット、硝子ケース内に商品が数点
カウンター内のレジに現金、伝票、タオルケットを敷いただけのベビーベッド
・工房
裏口から
古い机と丸椅子、書きかけのデザイン画
固定された頑丈なテーブルに作成中のブローチとデザイン画、工具と鑢、薬品、ウエス等
その他の資材を納めた引き出し、ダストボックス
・リビング
工房のドアから続き、寝室へのドアがある
テーブルセット、暖炉、マントルピースにコーヒーカップとソーサ
・キッチン
テーブルと椅子、調理台には鍋、出しっ放しの調理道具、放置されて傷んだ離乳食
・寝室1(老人が使用していた部屋)
空の机とクローゼット、ベッドにも寝具は無い
机の上には手紙が一通(参照「珈琲サロンとぱぁずユリアの依頼」)
・寝室2(モニカとピノが使用していた部屋)
育児の指南書、離乳食のレシピ等が置かれた机
様々なサイズの男児用の古着が入った引き出し
寝起きした跡が残るベッド、隣に縫いぐるみとケットが置かれたベビーベッド
クローゼットにワンピースが数着
終了し次第、家具は回収、処分
その他の商品、日用品の類いは一時的にオフィスが預かり、処分或いは、親族への相続の手続きを行う
●NPC
近所で薬屋を営んでいる家族、家族仲は良好、先日の事件に関し何も知らない
娘
モニカの友人
仕入れのためにハンターに複数回護衛されており、ハンターを信頼している
モニカが、自身とピノが捜索されていることを知り、その危機感から家に籠もり
歪虚の力を得ようと考えるようになった後も、モニカとピノを気に掛けており、素性を打ち明けられている
また、モニカのピノへの庇護欲と執着も理解している
母親
度々商店街を訪れていた執事を警戒
彼の来訪が続く最中に、娘にモニカへの伝言や配慮が依頼されたことで、ハンターを疎んじている
●内装
・店
表に面したドアから
カウンターと小さなテーブルセット、硝子ケース内に商品が数点
カウンター内のレジに現金、伝票、タオルケットを敷いただけのベビーベッド
・工房
裏口から
古い机と丸椅子、書きかけのデザイン画
固定された頑丈なテーブルに作成中のブローチとデザイン画、工具と鑢、薬品、ウエス等
その他の資材を納めた引き出し、ダストボックス
・リビング
工房のドアから続き、寝室へのドアがある
テーブルセット、暖炉、マントルピースにコーヒーカップとソーサ
・キッチン
テーブルと椅子、調理台には鍋、出しっ放しの調理道具、放置されて傷んだ離乳食
・寝室1(老人が使用していた部屋)
空の机とクローゼット、ベッドにも寝具は無い
机の上には手紙が一通(参照「珈琲サロンとぱぁずユリアの依頼」)
・寝室2(モニカとピノが使用していた部屋)
育児の指南書、離乳食のレシピ等が置かれた机
様々なサイズの男児用の古着が入った引き出し
寝起きした跡が残るベッド、隣に縫いぐるみとケットが置かれたベビーベッド
クローゼットにワンピースが数着
終了し次第、家具は回収、処分
その他の商品、日用品の類いは一時的にオフィスが預かり、処分或いは、親族への相続の手続きを行う
●NPC
近所で薬屋を営んでいる家族、家族仲は良好、先日の事件に関し何も知らない
娘
モニカの友人
仕入れのためにハンターに複数回護衛されており、ハンターを信頼している
モニカが、自身とピノが捜索されていることを知り、その危機感から家に籠もり
歪虚の力を得ようと考えるようになった後も、モニカとピノを気に掛けており、素性を打ち明けられている
また、モニカのピノへの庇護欲と執着も理解している
母親
度々商店街を訪れていた執事を警戒
彼の来訪が続く最中に、娘にモニカへの伝言や配慮が依頼されたことで、ハンターを疎んじている
マスターより
よろしくお願いします。
お片付け!
(PL情報ですが、写真とか日記とかは存在しません)
こちらの依頼にご参加頂けますPCさんの中で、過去に「路地裏工房コンフォート」或いは「貴族の依頼」がタイトルに含まれる依頼に協力頂けましたPCさんへ、記念の粗品のような称号の付与を予定しております。
お片付け!
(PL情報ですが、写真とか日記とかは存在しません)
こちらの依頼にご参加頂けますPCさんの中で、過去に「路地裏工房コンフォート」或いは「貴族の依頼」がタイトルに含まれる依頼に協力頂けましたPCさんへ、記念の粗品のような称号の付与を予定しております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/09/15 01:35
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【相談卓】コンフォートの片付け ステラ・レッドキャップ(ka5434) 人間(クリムゾンウェスト)|14才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2017/09/08 18:12:42 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/09/07 20:53:59 |