ゲスト
(ka0000)
【転臨】希望の灯りと共に
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
関連ユニオン
アム・シェリタ―揺籃館―- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/09/21 22:00
- リプレイ完成予定
- 2017/10/05 22:00
オープニング
●希望の灯り
イスルダ島沖海戦で圧倒的な勝利を得たフライング・システィーナ号は随伴艦を伴って、イスルダ島の港の一つを制圧した。
王国海軍本隊の一部も同じ港へ入り、物資の荷下ろしや軍港の機能回復へと作業に入る。島内部へと向かう部隊を援護する為の後方支援拠点の構築という訳だ。
「……明るいですね」
水の精霊が甲板で周囲を見渡す。港町全体が光のオーラに包まれているのかというほど、明るかった。
陽が暮れたので、辺は一面、闇に覆われている。拠点は篝火が焚いてあるが、見張り程度のもので水の精霊が言うほどのものではない。
光を発しているのは、フライング・システィーナ号そのものだった。
数え切れないほどのサーチライトや魔導照明が照らす様は、さながら、不夜城だ。
「付けられるだけ、付けましたから」
フライング・システィーナ号と随伴艦隊を指揮する『軍師騎士』ノセヤが苦笑を浮かべながら言った。
本人もここまで明るいとは思っていなかったようだ。
「ノセヤさん、これって、的になるのではないのですか?」
水の精霊の疑問はもっともだ。
敵の攻撃目標になるリスクを減らす為に、夜は最低限の見張りの灯りだけで、重要施設には灯火管制を敷くのが戦場のセオリーだ。
これでは狙って下さいと言っているようなもの。
「なりますね」
「良いのですか?」
「良くは無いですが……理由はあります」
そう前置きしてから、ノセヤは言った。
「上陸した本隊を遠くから支援する為の……囮です」
「でも、確実に鳥人雑魔が向かって来るかどうかは分からないのでは」
かなりの数を先の海戦で撃墜したが、全滅したという訳ではないだろう。
どの程度で“鳥人雑魔を創りだす”事が出来るかも分からない。一定数は戦力が補充されていても可笑しくはないはずだ。
「向かって来ますよ。それは、彼らが、傲慢――アイテルカイト――だからです。彼らは、必ずフライング・システィーナ号を狙って来ます。戦略的な意味もありますが、何より、『人間に撃退された』という事実を受け入れらない。次の襲撃は前回とは違う条件で挑んでくると読んでいます」
「……つまり、夜襲はあり得ると」
「そのようになると誘っているのです。我が物顔で軍港を明るくしていれば、プライド高い彼らはそれを無視できないと」
ノセヤの説明に水の精霊はポンと手を叩いた。
「それを見越しての囮!」
だからこそ、イスルダ沖海戦で、フライング・システィーナ号は先行し、囮の役目を果たしたのだろう。
「囮としての役目を果たしながら、船を守るという事も同時に達成する為には、ハンターの皆様のお力があってこそですが」
「信頼、されているのですね」
「……そうですね。ソルラ先輩が最後まで、ハンターの皆様を信じたように」
黙するように瞳を閉じたノセヤは言葉を続ける。
「私にとって囮の役目はあくまでも作戦的なものです。本当は違うのです」
首を傾げる水の精霊。
ゆっくりと目を開くと静かにこう言うのであった。
「この灯りは、希望なのです。イスルダ島に灯った、私達、人間が諦めていないという名の……」
――と。
●ウーザー・イマッド
「ぶぁかにしぉってぇぇぇ!」
軍港の防衛を自認していた傲慢歪虚ウーザー・イマッドが叫んだ。
理由は明らか……先の海戦で航空戦力を失っただけではなく、港を制圧され、更に、煌々と光っているのだ。
「こ、こんな事が、あの御方に知られれば……」
「分かっておるわぁぁぁ! 築き上げたこの地位ぃぃぃ! 失う訳にはいかぬぅぅぅぅぅ!」
八つ当たりのように部下を叩くウーザー。
人間如きにこの失態。万が一にも、あの御方に知られればどうなるか、想像するに容易い。
「こうなったら、夜に乗じて全力であの船をぉぉぉ! 沈めるのだぁぁぁぁぁ!」
ダンダンダンと床を踏み鳴らす。
ちなみに、あの船とはフライング・システィーナ号の事である。
「内陸に向かう人間共の部隊は如何いたしますか……」
部下の一人が恐る恐る確認した。
島の内部に向かって人間共が進撃を続けている。当然の事ながら、それを阻止しなければならない。
「船を沈めてしまえば、袋の鼠よぉぉぉ! 陸上部隊のみで牽制させろぉぉぉ」
「そ、それでは、ここの守りが……」
「沈めれば問題ないのだぁぁぁ! ぶぁかものめぇぇぇぇ!」
ビシビシと部下の頭を叩きながら叫ぶウーザーは気付かなかった。
自分達が居る場所が、『軍師騎士』ノセヤの斥候に発見されている事を。
●クロス・カウンター
斥候からの報告を受け、ノセヤは静かに頷いた。
鳥人雑魔の拠点が分かったというのだ。同時に、その拠点から、内陸部に進撃を続けている本隊の横、あるいは後方に向かって歪虚部隊が出撃したという。
「動きましたね……戦術の基本は、戦力集中ですが、ここは敢えて絡め手でいきます」
敵は航空戦力と陸上戦力を分けて動いた。
夜間空襲でフライング・システィーナ号を沈めると判断しての事だろう。
対空砲火を闇夜を利用してくぐり抜けられると考えているかもしれない。
もし、ノセヤが相手の立場なら、拠点の防衛かあるいは、航空戦力と協同しての襲撃を行ったはずだ。
「こちらの戦力も限られていますが、急ぎ、ハンター達に応援を」
ノセヤは速やかに書類に必要事項を書き込んでいく。
転移門を利用してハンター達を呼び寄せ、戦力を補強するのだ。
「作戦目標は三つ……難しいとは分かっていますが、今こそ、好機です!」
船の防衛だけではなく、内陸部へ侵攻する友軍の支援と、敵本拠地への奇襲攻撃。
攻める姿勢を崩さないノセヤの策が、吉と出るか凶と出るか……それは、ハンター達の働きに掛かっているのであった。
イスルダ島沖海戦で圧倒的な勝利を得たフライング・システィーナ号は随伴艦を伴って、イスルダ島の港の一つを制圧した。
王国海軍本隊の一部も同じ港へ入り、物資の荷下ろしや軍港の機能回復へと作業に入る。島内部へと向かう部隊を援護する為の後方支援拠点の構築という訳だ。
「……明るいですね」
水の精霊が甲板で周囲を見渡す。港町全体が光のオーラに包まれているのかというほど、明るかった。
陽が暮れたので、辺は一面、闇に覆われている。拠点は篝火が焚いてあるが、見張り程度のもので水の精霊が言うほどのものではない。
光を発しているのは、フライング・システィーナ号そのものだった。
数え切れないほどのサーチライトや魔導照明が照らす様は、さながら、不夜城だ。
「付けられるだけ、付けましたから」
フライング・システィーナ号と随伴艦隊を指揮する『軍師騎士』ノセヤが苦笑を浮かべながら言った。
本人もここまで明るいとは思っていなかったようだ。
「ノセヤさん、これって、的になるのではないのですか?」
水の精霊の疑問はもっともだ。
敵の攻撃目標になるリスクを減らす為に、夜は最低限の見張りの灯りだけで、重要施設には灯火管制を敷くのが戦場のセオリーだ。
これでは狙って下さいと言っているようなもの。
「なりますね」
「良いのですか?」
「良くは無いですが……理由はあります」
そう前置きしてから、ノセヤは言った。
「上陸した本隊を遠くから支援する為の……囮です」
「でも、確実に鳥人雑魔が向かって来るかどうかは分からないのでは」
かなりの数を先の海戦で撃墜したが、全滅したという訳ではないだろう。
どの程度で“鳥人雑魔を創りだす”事が出来るかも分からない。一定数は戦力が補充されていても可笑しくはないはずだ。
「向かって来ますよ。それは、彼らが、傲慢――アイテルカイト――だからです。彼らは、必ずフライング・システィーナ号を狙って来ます。戦略的な意味もありますが、何より、『人間に撃退された』という事実を受け入れらない。次の襲撃は前回とは違う条件で挑んでくると読んでいます」
「……つまり、夜襲はあり得ると」
「そのようになると誘っているのです。我が物顔で軍港を明るくしていれば、プライド高い彼らはそれを無視できないと」
ノセヤの説明に水の精霊はポンと手を叩いた。
「それを見越しての囮!」
だからこそ、イスルダ沖海戦で、フライング・システィーナ号は先行し、囮の役目を果たしたのだろう。
「囮としての役目を果たしながら、船を守るという事も同時に達成する為には、ハンターの皆様のお力があってこそですが」
「信頼、されているのですね」
「……そうですね。ソルラ先輩が最後まで、ハンターの皆様を信じたように」
黙するように瞳を閉じたノセヤは言葉を続ける。
「私にとって囮の役目はあくまでも作戦的なものです。本当は違うのです」
首を傾げる水の精霊。
ゆっくりと目を開くと静かにこう言うのであった。
「この灯りは、希望なのです。イスルダ島に灯った、私達、人間が諦めていないという名の……」
――と。
●ウーザー・イマッド
「ぶぁかにしぉってぇぇぇ!」
軍港の防衛を自認していた傲慢歪虚ウーザー・イマッドが叫んだ。
理由は明らか……先の海戦で航空戦力を失っただけではなく、港を制圧され、更に、煌々と光っているのだ。
「こ、こんな事が、あの御方に知られれば……」
「分かっておるわぁぁぁ! 築き上げたこの地位ぃぃぃ! 失う訳にはいかぬぅぅぅぅぅ!」
八つ当たりのように部下を叩くウーザー。
人間如きにこの失態。万が一にも、あの御方に知られればどうなるか、想像するに容易い。
「こうなったら、夜に乗じて全力であの船をぉぉぉ! 沈めるのだぁぁぁぁぁ!」
ダンダンダンと床を踏み鳴らす。
ちなみに、あの船とはフライング・システィーナ号の事である。
「内陸に向かう人間共の部隊は如何いたしますか……」
部下の一人が恐る恐る確認した。
島の内部に向かって人間共が進撃を続けている。当然の事ながら、それを阻止しなければならない。
「船を沈めてしまえば、袋の鼠よぉぉぉ! 陸上部隊のみで牽制させろぉぉぉ」
「そ、それでは、ここの守りが……」
「沈めれば問題ないのだぁぁぁ! ぶぁかものめぇぇぇぇ!」
ビシビシと部下の頭を叩きながら叫ぶウーザーは気付かなかった。
自分達が居る場所が、『軍師騎士』ノセヤの斥候に発見されている事を。
●クロス・カウンター
斥候からの報告を受け、ノセヤは静かに頷いた。
鳥人雑魔の拠点が分かったというのだ。同時に、その拠点から、内陸部に進撃を続けている本隊の横、あるいは後方に向かって歪虚部隊が出撃したという。
「動きましたね……戦術の基本は、戦力集中ですが、ここは敢えて絡め手でいきます」
敵は航空戦力と陸上戦力を分けて動いた。
夜間空襲でフライング・システィーナ号を沈めると判断しての事だろう。
対空砲火を闇夜を利用してくぐり抜けられると考えているかもしれない。
もし、ノセヤが相手の立場なら、拠点の防衛かあるいは、航空戦力と協同しての襲撃を行ったはずだ。
「こちらの戦力も限られていますが、急ぎ、ハンター達に応援を」
ノセヤは速やかに書類に必要事項を書き込んでいく。
転移門を利用してハンター達を呼び寄せ、戦力を補強するのだ。
「作戦目標は三つ……難しいとは分かっていますが、今こそ、好機です!」
船の防衛だけではなく、内陸部へ侵攻する友軍の支援と、敵本拠地への奇襲攻撃。
攻める姿勢を崩さないノセヤの策が、吉と出るか凶と出るか……それは、ハンター達の働きに掛かっているのであった。
解説
●目的
作戦目標3つの達成
●目標
フライング・システィーナ号の防衛
敵陸上部隊の殲滅
敵航空戦力の拠点の破壊
●状況
フライング・システィーナ号は港に接岸しており身動き不可(最上甲板は急造の拠点となっており、大型ユニットは展開不可)。随伴艦が周囲に停泊しており、水上と水中を警戒している。
敵陸上部隊は群れをなして王国軍の補給線を絶つような機動を見せている。人間を見つければ襲いかかってくる。地形は荒地。
ウーザーの拠点は巨大な体育館のような建物。その内部に魔導機械のようなものと合わさった歪虚が鎮座しており、これが、鳥人雑魔の基地的な存在と思われる。最低限度の見張りとして藻雑魔がいる。
●味方勢力
『軍師騎士』ノセヤ
魔術師。生身での実戦経験はなく、純粋な戦闘能力は高くない。甲板に仮設した露天指揮所で全体指揮を執っている。
水の精霊ソルラ
総合的な能力でいえば、模した騎士と同等以上の力量を持つ。水系統の魔法みたいなものをが使える。ノセヤの近くにいる。
●敵勢力
ウーザー・イマッド
傲慢に属する歪虚。港の防衛を自認している。船襲撃を現地指揮する。メタい事を叫ぶ
鳥人雑魔 多数(船襲撃)
人型。両腕が翼状。頭はカモメの雑魔。どういう原理か不明だが空を飛んでいる
鍵爪を持つ足に抱えた負のマテリアルの塊(負マテ塊)で攻撃したり、藻雑魔を運搬する
嘴先からレーザーで攻撃できる
藻雑魔(強化ver) 多数(船襲撃・拠点防衛)
ウーザーによって、何やら強化されている様子だが詳細不明
牛人雑魔 多数(陸上部隊)
ウーザーによって作り出された直立している牛にむさ苦しいおっさんの顔の雑魔
棍棒のようなものを振り回す。耐久力と攻撃力に優れる
●その他
質問卓には、まるごとのぞみを被った何かが対応致します
戦域を跨いで行動する事は不可とします。もし、二つ以上の戦域を跨ぐ場合や戦域が決められてない場合、MSの裁量によって割り振られます。
作戦目標3つの達成
●目標
フライング・システィーナ号の防衛
敵陸上部隊の殲滅
敵航空戦力の拠点の破壊
●状況
フライング・システィーナ号は港に接岸しており身動き不可(最上甲板は急造の拠点となっており、大型ユニットは展開不可)。随伴艦が周囲に停泊しており、水上と水中を警戒している。
敵陸上部隊は群れをなして王国軍の補給線を絶つような機動を見せている。人間を見つければ襲いかかってくる。地形は荒地。
ウーザーの拠点は巨大な体育館のような建物。その内部に魔導機械のようなものと合わさった歪虚が鎮座しており、これが、鳥人雑魔の基地的な存在と思われる。最低限度の見張りとして藻雑魔がいる。
●味方勢力
『軍師騎士』ノセヤ
魔術師。生身での実戦経験はなく、純粋な戦闘能力は高くない。甲板に仮設した露天指揮所で全体指揮を執っている。
水の精霊ソルラ
総合的な能力でいえば、模した騎士と同等以上の力量を持つ。水系統の魔法みたいなものをが使える。ノセヤの近くにいる。
●敵勢力
ウーザー・イマッド
傲慢に属する歪虚。港の防衛を自認している。船襲撃を現地指揮する。メタい事を叫ぶ
鳥人雑魔 多数(船襲撃)
人型。両腕が翼状。頭はカモメの雑魔。どういう原理か不明だが空を飛んでいる
鍵爪を持つ足に抱えた負のマテリアルの塊(負マテ塊)で攻撃したり、藻雑魔を運搬する
嘴先からレーザーで攻撃できる
藻雑魔(強化ver) 多数(船襲撃・拠点防衛)
ウーザーによって、何やら強化されている様子だが詳細不明
牛人雑魔 多数(陸上部隊)
ウーザーによって作り出された直立している牛にむさ苦しいおっさんの顔の雑魔
棍棒のようなものを振り回す。耐久力と攻撃力に優れる
●その他
質問卓には、まるごとのぞみを被った何かが対応致します
戦域を跨いで行動する事は不可とします。もし、二つ以上の戦域を跨ぐ場合や戦域が決められてない場合、MSの裁量によって割り振られます。
マスターより
●挨拶
皆様、秋を楽しんでお過ごしでしょうか。AdivMSの赤山です。今回は行楽シーズンからの連想で戦域分けしてみました。
●攻略のヒント
戦力の割り振りは大事だと思いますが、まずは負けない為に何が大事かという所は重要視です。
また、前回の戦闘結果から敵が何を考えてくるのかというのは推測と共有が必要だと思います。
皆様、秋を楽しんでお過ごしでしょうか。AdivMSの赤山です。今回は行楽シーズンからの連想で戦域分けしてみました。
●攻略のヒント
戦力の割り振りは大事だと思いますが、まずは負けない為に何が大事かという所は重要視です。
また、前回の戦闘結果から敵が何を考えてくるのかというのは推測と共有が必要だと思います。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/10/01 23:21
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 鬼塚 陸(ka0038) 人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/09/20 08:45:54 |
|
![]() |
1.システィーナ号 鬼塚 陸(ka0038) 人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/09/21 12:38:59 |
|
![]() |
2.敵陸上部隊殲滅 鬼塚 陸(ka0038) 人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/09/21 18:09:57 |
|
![]() |
3.敵航空戦力基地破壊 鬼塚 陸(ka0038) 人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/09/21 01:49:39 |
|
![]() |
質問卓 鬼塚 陸(ka0038) 人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/09/21 18:11:29 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/09/18 22:18:59 |