ゲスト
(ka0000)
【東幕】幕開けの後は早急にて
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/11/08 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/11/22 07:30
オープニング
●十鳥城
「ど、ど、どうするんだよ! 正秋!」
菱川 瞬が慌てた声で叫ぶ。
手には幕府からの書状。そこには幕府主催で武家の骨董市を開くと記してあった。
そして、瞬が慌てる理由は、そこにあった。
「瞬……もう少し、静かに出来ないのか」
困った表情を浮かべたのは、仁々木 正秋だった。
彼は十鳥城の代官という立場である。今回の幕府主催の骨董市への参加を決めたのも彼だ。
「これが静かに出来るか!」
バンっと机を叩いた。それだけで古びた机の脚が折れそうになる。
「いいか、正秋! よく、考えろ! この城に骨董品なんかないだろ!」
「城下町から適当な壺でも持っていけばいいんじゃないか?」
「ちっがーう! お前は、骨董が何たるかを知らなさ過ぎる! 笑い者になるだけだ!」
馬鹿にされるなど、武士としての誇りが許さない。
出るからには、やはり、それなりの物は用意する必要はあるだろう。
「そんなものなのか? しかし、もう、出場すると使いを出したし、今更、断念するのも……」
「ぐぬぬ……」
悔しそうな声を上げる瞬。
彼の実家も歪虚によって滅ぼされており、何も残っていない。
今回ばかりは留守番が良いのだが、こういう時に限って正秋と同行なのだ。
「こうなったら、やるしかねぇ!」
●龍尾城
ハンターオフィスからの資料を手にし、立花院 紫草(kz0126)は口元を緩めた。
「どうやら、良い返事が貰えたようですね」
そういって資料を大轟寺蒼人に手渡した。
そこには、神霊樹ネットワークを用いて過去に遡れる事が記してあったのだ。
「記録に残っている過去を調べる事で、秘宝について調べるのですか」
「上手くいくという保証はありませんけどね」
蒼人の言葉に微笑を浮かべて答える紫草。
神霊樹に残っている記録を遡る。ただし、それは容易な事ではない。
「まずは、“昔の記録”が残っている事が前提になります。そして、次に、“キーワード”と合致する事を見つけなければいけません」
「それだけで途方もない労力ですね」
「そういう事です。なので、クリティカルに秘宝に辿り着く事はできないでしょう」
そこで、紫草は考えた結果、『エトファリカ・ボード』という発言の記録が残っている中で、なるべく年代が古い記録を選ぶようにお願いした。
最終的には幾つかある候補の中から、直感で選んだのだが……。
「少なくとも、秘宝の発言があるという事は、その事を知っている人物が居るという事です。何か情報が得られるかもしれません」
「骨董市の方も、開催の旨、各武家に伝えました」
蒼人が眼鏡の位置を直しながら報告する。
そんなにズレるなら新しい眼鏡でも買えばいいのに。
「例の事はそれとなく情報を流しましたか?」
「はい。勿論です」
「どんな動きがあるか……楽しみですね」
秘宝には『凄い力があって、持っていると歪虚が狙ってくる』という偽情報を流したのだ。
こうする事で、秘宝がこっそり戻ってきたり、名前を変えて骨董市に出てこればしめたものだ。
「しかし、名前を変えて骨董市に出てきたりしても、判別がつかないのでは?」
「私は3年前、宝物庫の中の品物を全て、直接確認したのです。現物を見れば、思い出すでしょう」
「そ、そうですか……」
普通は思い出せそうにないだろうが、相手は紫草である。
意外と判別可能なのかもしれない。ちなみに、宝物庫の中は防犯上の理由によりパルムは入れていないので、神霊樹ネットワークを用いて過去を見る事は出来ない。
「蒼人には、怪しい動きをする武家がいないか、見張っていて下さいね」
「はい。お任せ下さい」
仰々しく蒼人は頭を下げたのであった。
●長江付近
蓬生が縁側でゴロゴロとしていた。
突如として崩れる床板。成すすべもなく頭から落ちる蓬生。
「……これは困りました」
修繕や蓬生の身の回りの世話などを甲斐甲斐しくやっていた歪虚が居なくなったからだ。
妹に憤怒残党歪虚の指揮権を渡したら、連れていかれたのだ。
「まぁ……仕方ありませんね」
虚博という名の歪虚がどうなったか分からない。
かといって、新しい歪虚を創り出そうという気にもなれない。
「また、旅に出るのもいいかもしれませんね」
「どこに行こうというのですか、蓬・生・お・兄・さ・ん」
嫌なマテリアルを感じたと思ったら、“妹”が縁側に姿を現した。
穴に頭が落ちたままの蓬生をワザとらしく体を密着させながら引き上げる。
周囲を警戒しているように、狐耳のような毛がピンと動いた。
「また、貴女ですか。もう、私に用事は無いでしょう」
「可愛い妹が大きい事をしようとしている時に、遠くに行くだなんて」
「任せたのですから」
そう言いながら、“妹”を引っぺはがす。
嫌な相手だから早々に立ち去って貰いたいものだと蓬生は思った。そういえば、昔はよく絡んできてたかとそんな感覚を抱いた。
「そうはいきません。ちゃんと見届けて下さい。元憤怒王の蓬生お兄さん」
面倒な名前を出され、蓬生は大きなため息をついた。
やはり、元々が自分と同じ存在なので、楽しくともなんともないのだ。
「では、せめて、ここから移動しますね」
「それぐらいは良いですよ。新しい拠点も用意致しますので、ぜひお越し下さい」
そういって、“妹”はニッコリと満面の笑みを浮かべると唐突に消えた。
絶対に行かない……蓬生は心の中で決意するのであった。
〇解説
●目的
秘宝の調査を行う。
●内容
各々、其々の行動先で秘宝に関する調査等を行う。
【神霊樹】:神霊樹ネットワークで過去に遡る
【骨董市】:天ノ都の広場で行われる骨董市に参加する
【蓬生探索】:長江付近に潜んでいると思われる蓬生の居場所を確認する
●NPC
骨董市に参加しており、会話など接触可能。
・立花院 紫草(kz0126)
エトファリカ武家四十八家門、第一位立花院家当主にして「八代目征夷大将軍」。実質的な東方の支配者。
骨董市に参加しており、会話などの接触は可能。
・仁々木 正秋(kz0241)
十鳥城の代官の一人。親しい人には、“まさあき”と呼ばれている。
・菱川 瞬(ひしかわ しゅん)
親友である正秋の頼みで、彼に同行する事になった。
「ど、ど、どうするんだよ! 正秋!」
菱川 瞬が慌てた声で叫ぶ。
手には幕府からの書状。そこには幕府主催で武家の骨董市を開くと記してあった。
そして、瞬が慌てる理由は、そこにあった。
「瞬……もう少し、静かに出来ないのか」
困った表情を浮かべたのは、仁々木 正秋だった。
彼は十鳥城の代官という立場である。今回の幕府主催の骨董市への参加を決めたのも彼だ。
「これが静かに出来るか!」
バンっと机を叩いた。それだけで古びた机の脚が折れそうになる。
「いいか、正秋! よく、考えろ! この城に骨董品なんかないだろ!」
「城下町から適当な壺でも持っていけばいいんじゃないか?」
「ちっがーう! お前は、骨董が何たるかを知らなさ過ぎる! 笑い者になるだけだ!」
馬鹿にされるなど、武士としての誇りが許さない。
出るからには、やはり、それなりの物は用意する必要はあるだろう。
「そんなものなのか? しかし、もう、出場すると使いを出したし、今更、断念するのも……」
「ぐぬぬ……」
悔しそうな声を上げる瞬。
彼の実家も歪虚によって滅ぼされており、何も残っていない。
今回ばかりは留守番が良いのだが、こういう時に限って正秋と同行なのだ。
「こうなったら、やるしかねぇ!」
●龍尾城
ハンターオフィスからの資料を手にし、立花院 紫草(kz0126)は口元を緩めた。
「どうやら、良い返事が貰えたようですね」
そういって資料を大轟寺蒼人に手渡した。
そこには、神霊樹ネットワークを用いて過去に遡れる事が記してあったのだ。
「記録に残っている過去を調べる事で、秘宝について調べるのですか」
「上手くいくという保証はありませんけどね」
蒼人の言葉に微笑を浮かべて答える紫草。
神霊樹に残っている記録を遡る。ただし、それは容易な事ではない。
「まずは、“昔の記録”が残っている事が前提になります。そして、次に、“キーワード”と合致する事を見つけなければいけません」
「それだけで途方もない労力ですね」
「そういう事です。なので、クリティカルに秘宝に辿り着く事はできないでしょう」
そこで、紫草は考えた結果、『エトファリカ・ボード』という発言の記録が残っている中で、なるべく年代が古い記録を選ぶようにお願いした。
最終的には幾つかある候補の中から、直感で選んだのだが……。
「少なくとも、秘宝の発言があるという事は、その事を知っている人物が居るという事です。何か情報が得られるかもしれません」
「骨董市の方も、開催の旨、各武家に伝えました」
蒼人が眼鏡の位置を直しながら報告する。
そんなにズレるなら新しい眼鏡でも買えばいいのに。
「例の事はそれとなく情報を流しましたか?」
「はい。勿論です」
「どんな動きがあるか……楽しみですね」
秘宝には『凄い力があって、持っていると歪虚が狙ってくる』という偽情報を流したのだ。
こうする事で、秘宝がこっそり戻ってきたり、名前を変えて骨董市に出てこればしめたものだ。
「しかし、名前を変えて骨董市に出てきたりしても、判別がつかないのでは?」
「私は3年前、宝物庫の中の品物を全て、直接確認したのです。現物を見れば、思い出すでしょう」
「そ、そうですか……」
普通は思い出せそうにないだろうが、相手は紫草である。
意外と判別可能なのかもしれない。ちなみに、宝物庫の中は防犯上の理由によりパルムは入れていないので、神霊樹ネットワークを用いて過去を見る事は出来ない。
「蒼人には、怪しい動きをする武家がいないか、見張っていて下さいね」
「はい。お任せ下さい」
仰々しく蒼人は頭を下げたのであった。
●長江付近
蓬生が縁側でゴロゴロとしていた。
突如として崩れる床板。成すすべもなく頭から落ちる蓬生。
「……これは困りました」
修繕や蓬生の身の回りの世話などを甲斐甲斐しくやっていた歪虚が居なくなったからだ。
妹に憤怒残党歪虚の指揮権を渡したら、連れていかれたのだ。
「まぁ……仕方ありませんね」
虚博という名の歪虚がどうなったか分からない。
かといって、新しい歪虚を創り出そうという気にもなれない。
「また、旅に出るのもいいかもしれませんね」
「どこに行こうというのですか、蓬・生・お・兄・さ・ん」
嫌なマテリアルを感じたと思ったら、“妹”が縁側に姿を現した。
穴に頭が落ちたままの蓬生をワザとらしく体を密着させながら引き上げる。
周囲を警戒しているように、狐耳のような毛がピンと動いた。
「また、貴女ですか。もう、私に用事は無いでしょう」
「可愛い妹が大きい事をしようとしている時に、遠くに行くだなんて」
「任せたのですから」
そう言いながら、“妹”を引っぺはがす。
嫌な相手だから早々に立ち去って貰いたいものだと蓬生は思った。そういえば、昔はよく絡んできてたかとそんな感覚を抱いた。
「そうはいきません。ちゃんと見届けて下さい。元憤怒王の蓬生お兄さん」
面倒な名前を出され、蓬生は大きなため息をついた。
やはり、元々が自分と同じ存在なので、楽しくともなんともないのだ。
「では、せめて、ここから移動しますね」
「それぐらいは良いですよ。新しい拠点も用意致しますので、ぜひお越し下さい」
そういって、“妹”はニッコリと満面の笑みを浮かべると唐突に消えた。
絶対に行かない……蓬生は心の中で決意するのであった。
〇解説
●目的
秘宝の調査を行う。
●内容
各々、其々の行動先で秘宝に関する調査等を行う。
【神霊樹】:神霊樹ネットワークで過去に遡る
【骨董市】:天ノ都の広場で行われる骨董市に参加する
【蓬生探索】:長江付近に潜んでいると思われる蓬生の居場所を確認する
●NPC
骨董市に参加しており、会話など接触可能。
・立花院 紫草(kz0126)
エトファリカ武家四十八家門、第一位立花院家当主にして「八代目征夷大将軍」。実質的な東方の支配者。
骨董市に参加しており、会話などの接触は可能。
・仁々木 正秋(kz0241)
十鳥城の代官の一人。親しい人には、“まさあき”と呼ばれている。
・菱川 瞬(ひしかわ しゅん)
親友である正秋の頼みで、彼に同行する事になった。
解説
●行動先について
必ず、いずれかの行動先を指定して下さい。
未指定や二つ以上指定した場合、報告官の独断と偏見で決めます。
【神霊樹】
過去に遡っての調査となります。正確な年代は不明ながらも王国歴900年頃という事は判明している。
絶望的な状態になっており、玉越城と呼ばれる平城が舞台。無数の憤怒歪虚によって攻め立てられており、陥落寸前。
ハンター達がスタートした時点で既に場内での戦闘が繰り広げられており、城主であり、発言主である川勢一郎の討ち死が目前。
城主が討ち死にするよりも早く、城主に辿り着く必要がある。場内の詳しい作りは不明。
なお、史実によると、城主が討ち死にした後、僅かな手勢が城を脱出したとある。
※この行動先では、死亡する可能性が高いですが、ネットワーク内なので、死亡判定にはなりません※
【骨董市】
天ノ都の広場で骨董市が開かれており、ハンター達は一般客ととして参加が可能。
日常イベシナの雰囲気での参加も可。また、骨董市では天ノ都鑑定大会なるものが行われている。
こちらは骨董や珍しい物を鑑定する大会となっており、数々の武家も参加する。
ハンターも参加可能だが、その際には『実際にアイテムを所持している事』『判定価格はアイテムの値段を基本とする』という事に注意。
【蓬生探索】
長江付近での探索がメインとなる。生い茂っているジャングルのような中を進む事になり、憤怒系雑魔の出現も予想される。
探索にはダイス判定を主とする。調査方法やスキルなど修正値を考慮し、判定し、一定値以上で蓬生を発見したとする。
蓬生との接触では会話が可能。“妹”はいない。また、戦闘を試みるのもいいが、超強いので返り討ちに注意必要。
●その他
NPCと同行したい場合、質問卓で確認をお願いします。
確認無き場合は、描写ができない事もあり得ます。
状況によってはアドリブ全開となる場合もございます。
必ず、いずれかの行動先を指定して下さい。
未指定や二つ以上指定した場合、報告官の独断と偏見で決めます。
【神霊樹】
過去に遡っての調査となります。正確な年代は不明ながらも王国歴900年頃という事は判明している。
絶望的な状態になっており、玉越城と呼ばれる平城が舞台。無数の憤怒歪虚によって攻め立てられており、陥落寸前。
ハンター達がスタートした時点で既に場内での戦闘が繰り広げられており、城主であり、発言主である川勢一郎の討ち死が目前。
城主が討ち死にするよりも早く、城主に辿り着く必要がある。場内の詳しい作りは不明。
なお、史実によると、城主が討ち死にした後、僅かな手勢が城を脱出したとある。
※この行動先では、死亡する可能性が高いですが、ネットワーク内なので、死亡判定にはなりません※
【骨董市】
天ノ都の広場で骨董市が開かれており、ハンター達は一般客ととして参加が可能。
日常イベシナの雰囲気での参加も可。また、骨董市では天ノ都鑑定大会なるものが行われている。
こちらは骨董や珍しい物を鑑定する大会となっており、数々の武家も参加する。
ハンターも参加可能だが、その際には『実際にアイテムを所持している事』『判定価格はアイテムの値段を基本とする』という事に注意。
【蓬生探索】
長江付近での探索がメインとなる。生い茂っているジャングルのような中を進む事になり、憤怒系雑魔の出現も予想される。
探索にはダイス判定を主とする。調査方法やスキルなど修正値を考慮し、判定し、一定値以上で蓬生を発見したとする。
蓬生との接触では会話が可能。“妹”はいない。また、戦闘を試みるのもいいが、超強いので返り討ちに注意必要。
●その他
NPCと同行したい場合、質問卓で確認をお願いします。
確認無き場合は、描写ができない事もあり得ます。
状況によってはアドリブ全開となる場合もございます。
マスターより
●挨拶
おはようございます! 明日から連休ですね! そして、どさイベも開催ですね!
私も頑張って、どさイベに行きたいと思います!
●攻略のヒント
あくまでも目的の達成が依頼としての命題となりますが、NPCとの絡みとかも大事と思うのです。
おはようございます! 明日から連休ですね! そして、どさイベも開催ですね!
私も頑張って、どさイベに行きたいと思います!
●攻略のヒント
あくまでも目的の達成が依頼としての命題となりますが、NPCとの絡みとかも大事と思うのです。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/11/19 18:09
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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こっそり確認用 仁々木 正秋(kz0241) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2017/11/23 11:49:38 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/11/08 06:24:05 |
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【行き先相談】 龍崎・カズマ(ka0178) 人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2017/11/08 06:27:57 |
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【質問】教えて!大将軍様 龍崎・カズマ(ka0178) 人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2017/11/08 07:11:20 |