ゲスト
(ka0000)
海辺の竜。群れなす黒のワイバーン
マスター:馬車猪

- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- ユニット参加人数
- 現在8 / 0~8
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/12/02 07:30
- リプレイ完成予定
- 2017/12/11 07:30
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
エクラの印が噛み砕かれた。
悲鳴と恐怖の声が重なり合う。
歴史を積み重ねた祈りの場が、1匹の竜の襲来で地獄へ変わった。
『薄い』
災厄の十三魔とも呼ばれる、竜種歪虚ガルドブルムが顔をしかめて天井を見上げる。
己が押し入った結果半ば崩壊しているが、光の取り入れ方に工夫がある目に楽しい。
人間の工夫は大したものだ。
なのにこの聖堂はすかすかだ。
最も濃いマテリアルを持つ品でも土のような味しかしない。。
「せ、聖遺物が……」
聖堂の長である司教が顔を真っ青にしている。
護衛のはずの聖堂戦士達はメイスを構え、しかし鍛え方が足り無いようで怯えの汗を流している。
『人間だよな?』
記憶にある人間とは気合いも力も違いすぎる。
燃やされようが砕かれようが力と技と策でこちらの命を狙う生き物のはずだ。少なくともハンターはそうだった。
落胆の息を吐く。
負のマテリアルが完璧に近い制御をされているため、見た目ほどの威圧感は感じられない。
「ドラゴンよ、これ以上の暴虐は……」
勝てる相手とでも考えたのだろうか。
司教が何やら言いだし聖堂戦士がじりじり距離を詰めてくる。
ガルドブルムは敵意も興味もない瞳で一瞥。
ふわりと浮いて空に向かって一瞬で加速した。
「はっ、ははっ、ドラゴンを撃退したぞっ、な、あっ、ひぃっ」
黒い竜種と入れ替わりで、一回り小柄な竜種が入り込む。
ワイバーンだ。
目に知性はあっても食欲と敵意が上回り、ガルドブルムとは違って手当たり次第に人間に噛みつき引きちぎる。
聖職者も巻き込まれただけの信者も区別せず、金のかかった内装が血で染まり断末魔が連続する。
『増えたな』
聖堂内にいる竜種だけで4体、入れず聖堂上空で旋回しているのをあわせて9体もいる。
眷属でも部下でもない。
高品質のマテリアルしか食わないガルドブルムをつけ回し、お零れを狙っている歪虚達である。
『奴に管理を任せ……ホゥ』
鋭敏な感覚がマテリアルの変化を捉える。
南の方向、海と陸の境あたりに感じた竜種のマテリアルが、激しく燃えて燃え尽きた。
心底楽しげに笑う。
実に良い戦いの気配だ。
全力を出す価値があり、万一滅んでも最高の時を過ごせる確信がある。
『いつまで遊んでいる』
1呼吸分にも満たないブレス。
覚醒者としての素質を持つ子供を追い回していたワイバーンが、一瞬で炭化して崩れ落ちる。
両親も祖父母も失った幼子から心地よい憤怒を感じとり、強くなれよと内心エールを送る十三魔。
直接殺す数は少なくても歪虚らしい畜生である。
『残飯が欲しいなら付いてこい。クズ肉よりは旨いものを食わせてやる』
鋭く向きを変えて南へ加速する。
その方向には、ハンターによって辛うじて助かった漁村があった。
●漁村
「支援物資を積んだトラックは明朝に到着します」
「でかい穴が開いてるんで港は今週中に直せそうです」
「この際でかい船買いますわ。砂浜荒れてるんでちょい遠くまで出ないと魚が獲れねぇ」
戦闘直後の漁村で、騒がしく復旧作業が行われている。
3分の1ほどの家が破損し失われた船も多い。
だが大量の歪虚と20メートル級高位歪虚に襲われた結果としては奇跡的な被害の少なさだ。
「ハンターというのは、凄いものだ」
村人と挨拶を交わしながら司祭が早足で歩く。
肩幅は広く顔は鬼瓦のよう。
厚みが1センチを超える全身鎧を長時間着ているのに疲れた様子もない。
つい先程死んだ司教とは何もかもが異なっていた。
「司祭様!」
無骨な漁師がほっとした顔を見せる。
作業の邪魔にならない場所で、ボートより少し大きな船を守っていた。
「これなんですが」
「見事なマテリアル」
感嘆の息を吐いて汚れるのも気にせずかがみ込む。
「伝承の戦船かもしれませんな」
「いやいや、おとぎ話のアレならもうちょっと見た目が」
地元の伝説を思い出し漁師が反論する。
格好良い漁師が格好良い船でこぎ出し、命と引き替えに強大な歪虚を倒したという話なのにここにあるのはほぼ廃材だ。
「何百年も前の品ならこんなものでしょう」
勇者の形見に恭しく頭を下げ、万が一にも傷つけないように触れた。
「司祭殿、こんな所に」
顔色の悪い伝令が駆けてくる。
「申し訳ないですが北への援軍を。この村も大変ですが北の村々も襲われているのです!」
「落ち着かれよ。この村の守りを空には出来ない。北を助けてもこの村が全滅したら誰が喜ぶのだ」
「しかし!」
「村の守りが北への援軍をハンターにお願いする。出来れば村を守ったハンターに続けて依頼を……」
警鐘が狂ったように打ち鳴らされた。
立ち止まった村人が、北の空を見て恐怖に固まる。
「ワイバーン……ドラゴンが」
青く深い色を背景に、禍々しい黒の竜種がこちらに向かってきていた。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
エクラの印が噛み砕かれた。
悲鳴と恐怖の声が重なり合う。
歴史を積み重ねた祈りの場が、1匹の竜の襲来で地獄へ変わった。
『薄い』
災厄の十三魔とも呼ばれる、竜種歪虚ガルドブルムが顔をしかめて天井を見上げる。
己が押し入った結果半ば崩壊しているが、光の取り入れ方に工夫がある目に楽しい。
人間の工夫は大したものだ。
なのにこの聖堂はすかすかだ。
最も濃いマテリアルを持つ品でも土のような味しかしない。。
「せ、聖遺物が……」
聖堂の長である司教が顔を真っ青にしている。
護衛のはずの聖堂戦士達はメイスを構え、しかし鍛え方が足り無いようで怯えの汗を流している。
『人間だよな?』
記憶にある人間とは気合いも力も違いすぎる。
燃やされようが砕かれようが力と技と策でこちらの命を狙う生き物のはずだ。少なくともハンターはそうだった。
落胆の息を吐く。
負のマテリアルが完璧に近い制御をされているため、見た目ほどの威圧感は感じられない。
「ドラゴンよ、これ以上の暴虐は……」
勝てる相手とでも考えたのだろうか。
司教が何やら言いだし聖堂戦士がじりじり距離を詰めてくる。
ガルドブルムは敵意も興味もない瞳で一瞥。
ふわりと浮いて空に向かって一瞬で加速した。
「はっ、ははっ、ドラゴンを撃退したぞっ、な、あっ、ひぃっ」
黒い竜種と入れ替わりで、一回り小柄な竜種が入り込む。
ワイバーンだ。
目に知性はあっても食欲と敵意が上回り、ガルドブルムとは違って手当たり次第に人間に噛みつき引きちぎる。
聖職者も巻き込まれただけの信者も区別せず、金のかかった内装が血で染まり断末魔が連続する。
『増えたな』
聖堂内にいる竜種だけで4体、入れず聖堂上空で旋回しているのをあわせて9体もいる。
眷属でも部下でもない。
高品質のマテリアルしか食わないガルドブルムをつけ回し、お零れを狙っている歪虚達である。
『奴に管理を任せ……ホゥ』
鋭敏な感覚がマテリアルの変化を捉える。
南の方向、海と陸の境あたりに感じた竜種のマテリアルが、激しく燃えて燃え尽きた。
心底楽しげに笑う。
実に良い戦いの気配だ。
全力を出す価値があり、万一滅んでも最高の時を過ごせる確信がある。
『いつまで遊んでいる』
1呼吸分にも満たないブレス。
覚醒者としての素質を持つ子供を追い回していたワイバーンが、一瞬で炭化して崩れ落ちる。
両親も祖父母も失った幼子から心地よい憤怒を感じとり、強くなれよと内心エールを送る十三魔。
直接殺す数は少なくても歪虚らしい畜生である。
『残飯が欲しいなら付いてこい。クズ肉よりは旨いものを食わせてやる』
鋭く向きを変えて南へ加速する。
その方向には、ハンターによって辛うじて助かった漁村があった。
●漁村
「支援物資を積んだトラックは明朝に到着します」
「でかい穴が開いてるんで港は今週中に直せそうです」
「この際でかい船買いますわ。砂浜荒れてるんでちょい遠くまで出ないと魚が獲れねぇ」
戦闘直後の漁村で、騒がしく復旧作業が行われている。
3分の1ほどの家が破損し失われた船も多い。
だが大量の歪虚と20メートル級高位歪虚に襲われた結果としては奇跡的な被害の少なさだ。
「ハンターというのは、凄いものだ」
村人と挨拶を交わしながら司祭が早足で歩く。
肩幅は広く顔は鬼瓦のよう。
厚みが1センチを超える全身鎧を長時間着ているのに疲れた様子もない。
つい先程死んだ司教とは何もかもが異なっていた。
「司祭様!」
無骨な漁師がほっとした顔を見せる。
作業の邪魔にならない場所で、ボートより少し大きな船を守っていた。
「これなんですが」
「見事なマテリアル」
感嘆の息を吐いて汚れるのも気にせずかがみ込む。
「伝承の戦船かもしれませんな」
「いやいや、おとぎ話のアレならもうちょっと見た目が」
地元の伝説を思い出し漁師が反論する。
格好良い漁師が格好良い船でこぎ出し、命と引き替えに強大な歪虚を倒したという話なのにここにあるのはほぼ廃材だ。
「何百年も前の品ならこんなものでしょう」
勇者の形見に恭しく頭を下げ、万が一にも傷つけないように触れた。
「司祭殿、こんな所に」
顔色の悪い伝令が駆けてくる。
「申し訳ないですが北への援軍を。この村も大変ですが北の村々も襲われているのです!」
「落ち着かれよ。この村の守りを空には出来ない。北を助けてもこの村が全滅したら誰が喜ぶのだ」
「しかし!」
「村の守りが北への援軍をハンターにお願いする。出来れば村を守ったハンターに続けて依頼を……」
警鐘が狂ったように打ち鳴らされた。
立ち止まった村人が、北の空を見て恐怖に固まる。
「ワイバーン……ドラゴンが」
青く深い色を背景に、禍々しい黒の竜種がこちらに向かってきていた。
解説
・悪ワイバーン
サイズ2。回避60~80。移動力5~7。飛行能力有り
魔法威力が高くファイアブレスを使います
特殊訓練サガラ相当の経験を持ちます
ハンターとの交戦は出来るだけ避け、戦闘力を持たない人間か戦船を食らおうとします
・戦船
サイズ2。立派だったかもしれないボートです
祈りや精霊の加護が原因で高品質のマテリアルを含んでいますが、指で突いただけで崩れてしまうほどで船として使えません
以前は歪虚に対する抵抗力もありましたが、前回倒された竜の腹の中で抵抗しているうちに消耗し、今では単なるマテリアルの入れ物です
戦闘中失われても誰も文句は言いません
斧で切ってCAMに積み込むと囮に出来るかも?(最低でも3分の1が必要)
・ガルドブルム
サイズ3。移動力10。飛行能力有り
高い回避力と、105mmスナイパーライフル並の射程を兼ね備えた強敵です
1ラウンド2回白兵攻撃、短~中距離範囲ブレス、超遠距離対単体ブレスまで使いこなします
最近はマテリアル収集に精を出していたため色艶がよいです
正マテリアル消化に力を裂くのを止めるともう少し強くなるかも
ハンターが放っておくと、勝手にマテリアル回収をすませて帰ります
・すごくおおざっぱな地図(1文字縦横200メートル位
海 海。
岸 岸。中心に戦船が転がっています
村 村。避難完了。東から悪ワイバーン2体が接近中
丘 丘。聖堂で聖堂戦士団が守りを固めています。悪ワイバーン2体までなら防衛可能
坂 坂。南の方が低いです
坂 谷。ガルドブルムが中央にいます。左端と右端に悪ワイバーンが3体ずつ。全て北上中
谷 ハンターの初期位置は、海と谷以外の好きな場所を各人が選択可能
サイズ2。回避60~80。移動力5~7。飛行能力有り
魔法威力が高くファイアブレスを使います
特殊訓練サガラ相当の経験を持ちます
ハンターとの交戦は出来るだけ避け、戦闘力を持たない人間か戦船を食らおうとします
・戦船
サイズ2。立派だったかもしれないボートです
祈りや精霊の加護が原因で高品質のマテリアルを含んでいますが、指で突いただけで崩れてしまうほどで船として使えません
以前は歪虚に対する抵抗力もありましたが、前回倒された竜の腹の中で抵抗しているうちに消耗し、今では単なるマテリアルの入れ物です
戦闘中失われても誰も文句は言いません
斧で切ってCAMに積み込むと囮に出来るかも?(最低でも3分の1が必要)
・ガルドブルム
サイズ3。移動力10。飛行能力有り
高い回避力と、105mmスナイパーライフル並の射程を兼ね備えた強敵です
1ラウンド2回白兵攻撃、短~中距離範囲ブレス、超遠距離対単体ブレスまで使いこなします
最近はマテリアル収集に精を出していたため色艶がよいです
正マテリアル消化に力を裂くのを止めるともう少し強くなるかも
ハンターが放っておくと、勝手にマテリアル回収をすませて帰ります
・すごくおおざっぱな地図(1文字縦横200メートル位
海 海。
岸 岸。中心に戦船が転がっています
村 村。避難完了。東から悪ワイバーン2体が接近中
丘 丘。聖堂で聖堂戦士団が守りを固めています。悪ワイバーン2体までなら防衛可能
坂 坂。南の方が低いです
坂 谷。ガルドブルムが中央にいます。左端と右端に悪ワイバーンが3体ずつ。全て北上中
谷 ハンターの初期位置は、海と谷以外の好きな場所を各人が選択可能
マスターより
この依頼は全3回予定の2回目です、最終回はそれまでの展開が反映された強敵と戦うことになります
次回も戦場は漁村周辺の予定です
次回も戦場は漁村周辺の予定です
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/12/06 19:29
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【相談卓】黒竜の波に迎え撃て 黒の夢(ka0187) エルフ|26才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2017/12/01 15:03:18 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/11/28 00:32:43 |