ゲスト
(ka0000)
【陶曲】麗しき人形―Erica02―
マスター:佐倉眸

- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2017/12/14 15:00
- リプレイ完成予定
- 2017/12/23 15:00
オープニング
●
荒れた庭。
手入れを忘れられた、寂しい花。
その影に潜む銀色の針。
ハンター達は少女の行方を追ってこの廃屋に辿り着いたハンター達は、そこに見付けた赤黒い血溜まりに、しかし少女の生を諦めず、進むことを決めた。
銀色の針が花を模して、その花弁で、茎で、或いは蔓でハンター達に迫る。
それを砕いて、彼等は少女を連れ去った物が待つ廃屋の扉を撃ち、斬り壊して開いた。
血の跡は廃屋の中へ続いていた。
それを確かめて庭を振り返る。
少女の痕跡を、或いはそれそれの思いがあった。
しかしそれは叶わない。花の姿を諦めた針が壁となってハンター達の視界と後退を妨げていた。
進むしか無い。
そう悟ってそれぞれの視線が廃屋へ向いた。
そこにあったはずの血の跡は無く。
●
廃屋の一見してその材質を悟らせない黒の地に、奇妙な原色の斑模様。
踏みいるほど悍ましく、その模様が蠢いて形を変えていく。
肌を刺すほど冷え切った空気は、息を吐けば白く、得物を握る指を悴ませた。
建物の崩れかけた外観と異なる内装はがらんどうで、どこまでも広い。
進めば遠ざかる異様な壁、足音だけがその存在を感じさせる床、見上げるほどの高い天井は、時に降ってくるようにさえ見えて、その本来の高さが感じられない。
正面を向き見上げたところに人形が浮かんでいた。得物を取るハンター達を嘲笑うように身を揺すって、その人形、この廃屋を司る歪虚は何かを話し始めた。
その、刹那。
轟音が響いた。
その音はハンター達の向かう先、数歩の辺りから聞こえたように感じられた。
音の響いた瞬間に揺らいで見えた壁の模様は、すぐに元の不気味さを取り戻しているが、確かに、そこで何かが起こったようだ。
音の正体はすぐに知れた。
それは黒い人影、人形の背後に佇んでいる。
人に似て、人ならぬ格好のそれ。
――VOIDオートマトン。
破壊され、魂を失った機械人形。
動くはずの無いそれが、負のマテリアルに侵された存在。
人のような四肢を持つそれは、しかし、決して人では無い。
メッキの剥げた金属の身体、可動を優先した歪な関節、零れ落ちた眼球の代わりに取り付けられたスコープには、赤い光りが一筋走っている。
黒く塗ったその身体は随所から黒い靄が零れ落ちている。
両手にそれぞれ大型のライフルとマシンガン、背中には更に大きくこの機械の全長を越える銃身が覗える。
人形と黒い機械は中空に浮いているように見えるが、それは人形が手を加えたこの異様な空間だからこそ。
正面から聞こえた音と、見上げた先の黒い機械の配置を考えれば、それらは本当はすぐ側に佇んでいるはずだ。
こちらを向いて、スコープの奥の眼窩で嗤っているのだろう。
それはハンター達を眺めるように首を揺らすと、人形に何かを差し出した。
「ようこそ、お待ちしておりました」
嗄れた声で人形が喋る。
「どうぞ寛いで下さいませ、私はお相手を致しませんが、……彼と、折角ですから、たった今頂いたお土産を賭けて差し上げましょう」
それでは、悪しき力が、哀れな少女の眠りを妨げることがありませんように。
●
人形の姿が掻き消え、ハンター達の前に現れたのは黒い靄を纏った鎧の軍勢。
整列したその合間には針の花が、彼等を狙って揺れている。
人形と共に消えたオートマトンが再び現れたのは鎧の後ろ、ハンター達と距離を取って、大型の銃を二丁構えている。
人形は小さな手の中で2つの黒い捻子を弄ぶ。
「お土産、楽しいことに使うように……工場都市で遊ばせていた残り物。ただ放り投げてやるだけでも、悪しき力の足止めにはなるでしょうね」
人形は指先に立てた捻子のバランスを取りながらくすくすと楽しそうに嗤う。
「けれど、私、こういった物の複製は得意な方なのよ」
片手で捻子を遊びながら、片手はひらひらと揺らして操る鎧の群の動きを感じる。
荒れた庭。
手入れを忘れられた、寂しい花。
その影に潜む銀色の針。
ハンター達は少女の行方を追ってこの廃屋に辿り着いたハンター達は、そこに見付けた赤黒い血溜まりに、しかし少女の生を諦めず、進むことを決めた。
銀色の針が花を模して、その花弁で、茎で、或いは蔓でハンター達に迫る。
それを砕いて、彼等は少女を連れ去った物が待つ廃屋の扉を撃ち、斬り壊して開いた。
血の跡は廃屋の中へ続いていた。
それを確かめて庭を振り返る。
少女の痕跡を、或いはそれそれの思いがあった。
しかしそれは叶わない。花の姿を諦めた針が壁となってハンター達の視界と後退を妨げていた。
進むしか無い。
そう悟ってそれぞれの視線が廃屋へ向いた。
そこにあったはずの血の跡は無く。
●
廃屋の一見してその材質を悟らせない黒の地に、奇妙な原色の斑模様。
踏みいるほど悍ましく、その模様が蠢いて形を変えていく。
肌を刺すほど冷え切った空気は、息を吐けば白く、得物を握る指を悴ませた。
建物の崩れかけた外観と異なる内装はがらんどうで、どこまでも広い。
進めば遠ざかる異様な壁、足音だけがその存在を感じさせる床、見上げるほどの高い天井は、時に降ってくるようにさえ見えて、その本来の高さが感じられない。
正面を向き見上げたところに人形が浮かんでいた。得物を取るハンター達を嘲笑うように身を揺すって、その人形、この廃屋を司る歪虚は何かを話し始めた。
その、刹那。
轟音が響いた。
その音はハンター達の向かう先、数歩の辺りから聞こえたように感じられた。
音の響いた瞬間に揺らいで見えた壁の模様は、すぐに元の不気味さを取り戻しているが、確かに、そこで何かが起こったようだ。
音の正体はすぐに知れた。
それは黒い人影、人形の背後に佇んでいる。
人に似て、人ならぬ格好のそれ。
――VOIDオートマトン。
破壊され、魂を失った機械人形。
動くはずの無いそれが、負のマテリアルに侵された存在。
人のような四肢を持つそれは、しかし、決して人では無い。
メッキの剥げた金属の身体、可動を優先した歪な関節、零れ落ちた眼球の代わりに取り付けられたスコープには、赤い光りが一筋走っている。
黒く塗ったその身体は随所から黒い靄が零れ落ちている。
両手にそれぞれ大型のライフルとマシンガン、背中には更に大きくこの機械の全長を越える銃身が覗える。
人形と黒い機械は中空に浮いているように見えるが、それは人形が手を加えたこの異様な空間だからこそ。
正面から聞こえた音と、見上げた先の黒い機械の配置を考えれば、それらは本当はすぐ側に佇んでいるはずだ。
こちらを向いて、スコープの奥の眼窩で嗤っているのだろう。
それはハンター達を眺めるように首を揺らすと、人形に何かを差し出した。
「ようこそ、お待ちしておりました」
嗄れた声で人形が喋る。
「どうぞ寛いで下さいませ、私はお相手を致しませんが、……彼と、折角ですから、たった今頂いたお土産を賭けて差し上げましょう」
それでは、悪しき力が、哀れな少女の眠りを妨げることがありませんように。
●
人形の姿が掻き消え、ハンター達の前に現れたのは黒い靄を纏った鎧の軍勢。
整列したその合間には針の花が、彼等を狙って揺れている。
人形と共に消えたオートマトンが再び現れたのは鎧の後ろ、ハンター達と距離を取って、大型の銃を二丁構えている。
人形は小さな手の中で2つの黒い捻子を弄ぶ。
「お土産、楽しいことに使うように……工場都市で遊ばせていた残り物。ただ放り投げてやるだけでも、悪しき力の足止めにはなるでしょうね」
人形は指先に立てた捻子のバランスを取りながらくすくすと楽しそうに嗤う。
「けれど、私、こういった物の複製は得意な方なのよ」
片手で捻子を遊びながら、片手はひらひらと揺らして操る鎧の群の動きを感じる。
解説
目的 ホラーハウス化した廃屋の攻略/操られている鎧のクリア
●ステージ
廃屋内部
広さ、高さ共に不明だが、どの方向へ進んでも壁や天井にぶつかることは無い
●エネミー
鎧×??
操られている鎧が密集している
全身を覆う頑丈(防護点70程度)な物
VOIDオートマトンを保護しながら、
PCに迫り、殴る、蹴るなどの単純な攻撃を行う
人形が操っているが、知性や相互の協調性は認められない
囲まれている状態では、PCの回避、命中に補正が生じる
銀の花×??
最大径1センチ、長さ20センチ程度~最大径1ミリ、長さ3センチ程度まで様々な大きさの針
花の形に擬態してエリカの中に潜んでいる
知能は持たないが、正のマテリアルに反応して攻撃を行い、反応が消えると攻撃を停止する
数本以上が組み合わさって、鞭状に形状を変化させたり、
数本が同時に勢いを持って対象を貫く攻撃を行う
最小サイズの物は、一部の装備による防護点を無視する大きさ
※PL情報として
鎧を一定数排除し、VOIDオートマトンまでの道が開けた状態で達成となります。
目的を達成した場合、次はVOIDオートマトンとの対決となります。
庭に作られていた壁は、廃屋内へ移動時に初期の状態へ戻っております。
●ステージ
廃屋内部
広さ、高さ共に不明だが、どの方向へ進んでも壁や天井にぶつかることは無い
●エネミー
鎧×??
操られている鎧が密集している
全身を覆う頑丈(防護点70程度)な物
VOIDオートマトンを保護しながら、
PCに迫り、殴る、蹴るなどの単純な攻撃を行う
人形が操っているが、知性や相互の協調性は認められない
囲まれている状態では、PCの回避、命中に補正が生じる
銀の花×??
最大径1センチ、長さ20センチ程度~最大径1ミリ、長さ3センチ程度まで様々な大きさの針
花の形に擬態してエリカの中に潜んでいる
知能は持たないが、正のマテリアルに反応して攻撃を行い、反応が消えると攻撃を停止する
数本以上が組み合わさって、鞭状に形状を変化させたり、
数本が同時に勢いを持って対象を貫く攻撃を行う
最小サイズの物は、一部の装備による防護点を無視する大きさ
※PL情報として
鎧を一定数排除し、VOIDオートマトンまでの道が開けた状態で達成となります。
目的を達成した場合、次はVOIDオートマトンとの対決となります。
庭に作られていた壁は、廃屋内へ移動時に初期の状態へ戻っております。
マスターより
よろしくお願いします。
今回失敗すると庭に押し出されますので、ご注意下さい。
アウトブレイクを防いで下さい。
今回失敗すると庭に押し出されますので、ご注意下さい。
アウトブレイクを防いで下さい。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/12/21 01:38
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 Gacrux(ka2726) 人間(クリムゾンウェスト)|25才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2017/12/14 00:38:55 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/12/14 00:07:38 |