• 戦闘

地響きの小島 ~騎士アーリア~

マスター:天田洋介

このシナリオは5日間納期が延長されています。

シナリオ形態
シリーズ(続編)
難易度
難しい
オプション
参加費
1,800
参加人数
現在8人 / 4~8人
マテリアルリンク
報酬
多め
相談期間
5日
プレイング締切
2018/02/18 09:00
リプレイ完成予定
2018/03/04 09:00

オープニング

※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。

 グラズヘイム王国の南部に伯爵地【ニュー・ウォルター】は存在する。
 領主が住まう城塞都市の名は『マール』。自然の川を整備した十kmに渡る運河のおかげで内陸部にも関わらず帆船で『ニュー港』へ直接乗りつけることができた。
 升の目のように造成された都市内の水上航路は多くのゴンドラが行き来していて、とても賑やかだ。
 この地を治めるのはアーリア・エルブン伯爵。オリナニア騎士団長を兼任する十七歳になったばかりの銀髪の青年である。
 前領主ダリーア・エルブン伯爵が次男である彼に家督を譲ったのは十四歳のとき。すでに闘病の日々を送っていた前領主は、それからわずかな期間で亡くなっていた。
 妹のミリア・エルブンは幼い頃から政において秀才ぶりを発揮している。
 事故と発表された長男ドネア・エルブンの死因だが、実は謀反に失敗して命を落としていた。そのドネアが歪虚軍長アスタロトとして復活。謀反に関与していた元親衛隊の女性ロランナ・ベヒも歪虚の身となって現れた。
 兵器輸送のゴンドラの沈没事件、領地巡回アーリア一行襲撃事件、穀倉地帯における蝗雑魔大量発生等、アスタロト側が企んだ陰謀は、ことごとくハンター達の力添えによって打ち砕かれる。だがこれらの陰謀には搦め手が存在し、ネビロスは運河の湧水個所を狙っていた。歪虚アイテルカイトの尊厳をかなぐり捨てたネビロスだったが、騎士団とハンター達の前に敗北して最後の時を迎える。
 勝利に沸く城塞都市マールの民。アーリアが喜んでいたのも事実だが、振り払ったはずの兄への気持ちは心の奥底でかすかに残った。
 マール城にアスタロトから晩餐への招待状が届き、アーリアはその場へと赴く。そこでのアスタロトの発言はわずかな同情も引いたものの、傲慢に満ちあふれていた。
 不意に転移してきたTNT爆薬の処分についても、ハンター達の尽力によって解決へと導かれる。


 ある日、伯爵地ニュー・ウォルターの北東部に大量の水が溢れだす。ハンター達の協力によって周辺住民の避難は完了。そして湖と化した大地の中央に、突如として城が浮きあがった。
 湖中央に聳える城の上空では、常に歪虚や雑魔が舞っていた。兵や民といった誰もが口々に噂する。あの城の主は歪虚軍長アスタロトだと。
 湖出現からこれまで三度の戦端がひらかれたものの、一進一退の状況でアスタロト側の護りは厚い。陸路で船を湖へと持ち込んだものの、敵城の小島まで辿り着くことは叶わなかった。すべて湖に沈められてしまう。
 湖は歪ながら直径三km円といった広さ。水深は一番深いところで十メートル前後といったところ。アスタロト城は直径六百m円の小島に建てられていた。
 調査結果、様々な事実が判明する。湖底に沈んだ施設を休憩所として、水棲雑魔が哨戒任務をこなしていた。上空からは鳥雑魔が目を光らせている。
 ハンター達はそれらを退けて、投石機の破壊を完遂した。おかげで領地混合軍は、城聳える小島へと上陸を果たす。またハンター達がキグルミ姿でA城壁の向こう側へと潜入。罠の存在を明らかにしてくれたおかげで、有利な作戦が立案される。
 突入作戦は順調に推移したが、アスタロト急襲という形の反撃を受けた。ハンター達の奮闘によって、アーリアの命は守られた。
 B城塞突破の機会をうかがう領地混合軍だが足止めを食らう。気候によって湖全体に濃霧が発生したのである。
 特殊な能力を持つ雑魔によってゲリラ戦が仕組まれたものの、ハンター達の力を借りて撃退。ようやく霧が晴れたとき、投石機の修理等、事前の準備を整えていた領地混合軍は攻撃を開始する。B城壁の一角を崩して突破口を開いた。
 再び霧が薄れて、城内攻略の機会が訪れる。ハンター達はアーリアを連れて突撃し、アスタロトが待つ最上階へと辿り着いた。
 アスタロトが口にしたのは嘲笑と煙に巻くような侮辱ばかり。愉悦の表情を浮かべたまま、転移で姿を消す。
 言い知れぬ不安が脳裏を過ぎったアーリアだった。


 領地混合軍の一部は小島に残り、アスタロト城の調査が行われた。判明したのは比較的近年の建造物であることだけ。小島まで調査範囲を広げてみると、極端に植生の幅が狭かった。そして猪や鹿等の哺乳類は皆無である。
 突如として湖に現れたのだから納得の結論だったが、腑に落ちないと感じる者も多くいた。そして真実が判明したのは二月に入ってまもなくのことだ。
 地響きが鳴り、大地が震える。大きな揺れに騎士や兵達は建物に掴まったり、床や地面へと伏せた。
 十数分が経過しても、止まる気配がなかった。
 尖塔で見張りをしていた兵が叫ぶ。「湖岸が迫ってくる……いや、この小島が動いている、動いているぞ!」と。
 湖岸で待機していた部隊は小島の動きに戦慄した。湖岸に辿り着いた小島が、非常にゆっくりだが陸へとあがろうとしたからである。
 事態が発生して丸一日が過ぎようとした頃、ようやく全貌があきらかになった。直径六百mの小島の正体は巨大な亀だ。アスタロト城は超巨大亀の背中に聳えていた。
 一日半の後、小島移動の報せは早馬によって城塞都市マールに戻ったアーリアの元へと届けられる。
(小島が動くとは、どのようなことが起こっているのだ?)
 詳しい状況がわからないまま、アーリアは選択を迫られた。できることならば全軍を率いて事にあたりたい。しかしマールを無防備にするわけにはいかなかった。
 急遽、千人規模の軍を編成した。数日前から相談のために招いていたハンター一行も協力してくれることとなる。
 千人軍が出兵した頃、湖岸にいた兵の一人が気づく。超巨大亀が進みだしたのは、マールへと続く方角であった。

解説

 千人の行軍が湖岸まで辿り着くのに三日を要します。先行するかどうかの判断は、皆さんにお任せです。
 今回の目的は超巨大亀の動きを止めること、または極端に遅延させることです。

※PL情報
 超巨大亀には頭と尻尾、そして四つ足があります。巨体故に踏んだり叩いたりの物理攻撃の威力が凄まじいです。
 地上では非常にゆっくりであり、時速一km程度の進みになります。但し、頭と尻尾はそれなりの速さで動くのでご注意を。また地団駄を踏むときは大破壊力なので、離れていたほうが無難です。
 足の一本を使い物にならなくすれば、進行は止まります。しかし治癒能力が高く、破損状態を維持させるためには三十分ごとに大砲(もしくはそれに匹敵する攻撃)を撃ち込まなければなりません。(砲弾の供給は潤沢です)
 甲羅全体は非常に硬く、傷つけられません。攻撃の効果があるのは、はみだした部分のみです。
 アスタロトを含めた敵側は高みの見物のようです。
 ちなみに甲羅上に重なった土層の厚さは二十mほど。動きに合わせて落ちてきますので、注意が必要です。

 質問があればハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。

マスターより

 アーリアは超巨大亀の攻略方法を見つけるために、作戦指揮に集中するようです。

関連NPC

  • 本部ハンターオフィス職員
    フミナ・エミエール(kz0131
    人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|一般人
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2018/03/03 13:01

参加者一覧


  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 支援巧者
    ロニ・カルディス(ka0551
    ドワーフ|20才|男性|聖導士
  • 伝説の砲撃機乗り
    ミグ・ロマイヤー(ka0665
    ドワーフ|13才|女性|機導師
  • デュエリスト
    弓月 幸子(ka1749
    人間(蒼)|15才|女性|魔術師
  • 師岬の未来をつなぐ
    ミオレスカ(ka3496
    エルフ|18才|女性|猟撃士
  • うら若き総帥の比翼
    ひりょ・ムーンリーフ(ka3744
    人間(蒼)|18才|男性|闘狩人
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • 覚悟の漢
    南護 炎(ka6651
    人間(蒼)|18才|男性|舞刀士
依頼相談掲示板
アイコン 質問卓
ひりょ・ムーンリーフ(ka3744
人間(リアルブルー)|18才|男性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2018/02/15 21:49:38
アイコン 大亀の進行を阻止せよ!
ひりょ・ムーンリーフ(ka3744
人間(リアルブルー)|18才|男性|闘狩人(エンフォーサー)
最終発言
2018/02/18 08:45:59
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2018/02/17 00:22:57