ゲスト
(ka0000)
【東幕】幕降りには早すぎて
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/02/26 22:00
- リプレイ完成予定
- 2018/03/12 22:00
オープニング
●天ノ都
ハンター達の奮戦により、憤怒の影は討伐できた。
世間では憤怒王の復活、そして、それを討伐したのがハンター達、救国の英雄であると噂になっていた。
「こりゃよ、タチバナの旦那。幕府に仕官するのは止めた方がいいかもしれませんぜ」
馴染みの麺屋の常連客が浪人に言った。
その浪人――タチバナ――は、ようやく冷めてきたお茶を口にする。
「……みたいですね。色々と“噂”は聞きますし」
その噂はタチバナも耳にしていた。
幕府を構成する武家は度重なる戦いで極めて疲弊している。中には夜逃げする武家もあるとかないとか。
それだけではない。東方にはまだ凶事が起こるというのだ。
「これから、どうなっちまうんですかね。この国は……」
「さぁ、どうなるのでしょうかね」
漠然とした不安感。きっと、それを感じているのは、この常連客だけではないだろう。
年明けから続く憤怒歪虚の活動に対する幕府の動きに不満を持つ者もいる。
(これ以上、困るような事にならなければいいのですが)
そう、心の中でタチバナは言った。
どうも、情報が上手く巡っていない気がするのだ。何か抜けているような、穴が開いているような、そんな気持ちになる。
「タチバナさん、お待たせしましたー!」
元気な声で麺屋の看板娘が、注文していた品を持ってきた。
その仕事ぶりを常連客はエロい目で見ながら、声を掛ける。
「そうだ、嬢ちゃん。最近、天ノ都で占いが流行っているんだって? そんなに当たるもんかね」
「昔から言うじゃないですか、当たるも八卦当たらぬも八卦って。でも、すっごく良く当たるっていう占い師もいるって話で」
楽しそうに話す看板娘だった。
●???
憤怒の歪虚である狐卯猾(こうかつ)は、憤怒本陣へと戻って来た。
灼熱の大地ではあるが、狐卯猾は汗水一つ落とさず、氷のような冷たさを感じさせる表情で仮の玉座に腰を掛ける。
「これは、どういう風の吹き回しかしら?」
狐卯猾は整然と揃って並ぶ憤怒残党歪虚を見下ろしながら言う。
本陣に戻ってきたのは、次なる策の準備の為であり、仮とはいえ、玉座に座っている場合ではない。それなのに、この状況だ。
「新たな憤怒王 狐卯猾様に我らの怒りの全てを捧げる所存!」
代表するかのように、燃え盛る全身甲冑を着込んだような憤怒歪虚が宣言すると、並んだ歪虚は一斉に頭を下げた。
先の五芒星術式の件で、どうやら“勘違い”されているようだ。
思わず眉をひそめ、狐耳のような髪がピクっと動く狐卯猾。正直、こういうのは面倒だった。
兄である蓬生から指揮権を譲って貰ったのも、五芒星術式を成す為に必要だった事なのだから。
「……結局、人間共に敗れたわ」
わざとらしくため息をついて言った。
もうこの後の展開が大体、予想ついたからだ。諦めといっても良い。
「例え、一時でも憤怒王が復活されたのは事実! それを成した狐卯猾様こそ、憤怒王に相応しい!」
「そうだ! 失礼ながら、蓬生様では、話にならぬ!」
「残った我々は、狐卯猾様を主としてお仕えします!」
と、そんな感じだ。
便利な駒が増えたからいいかと、狐卯猾は思う事にした。
次の策を弄するのに戦力は要らないが、あればあれで、それは使えるのだから。
「皆の者の気持ちはよく分かったわ。私がその怒りを導いてあげるわ」
ニヤリと微笑を浮かべながら言った狐卯猾の台詞に、憤怒残党歪虚は歓声の声を挙げた。
そのうちの1体、燃え盛る全身甲冑に身を纏う歪虚が進み出た。
「それがしの名は拷陀――ゴウダ――。狐卯猾様、何なりと、ご命令を!」
「そう……それじゃ、拷陀。早速、貴方の力量を見せて貰いたいわ」
そして、狐卯猾は人差し指を立て、それを外の方角へと向けた。
●十鳥城
憤怒の影との戦いの後、十鳥城代官の仁々木 正秋(kz0241)は菱川 瞬と共に十鳥城に戻ってきた。
なんだかんだ言って、長期の不在になってしまったが、十鳥城と城下町は無事だった。
「不在の間に歪虚の襲撃があったって?」
瞬の驚くような言葉に正秋は頷いた。
彼は不在の間の出来事の報告を、先程まで聞いていたのだ。
幸いな事に、十鳥城の守りは堅い。
攻め寄せてきた憤怒歪虚残党の群れは城壁を越える事が出来ず、逃走したらしい。
「俄然、歪虚勢力の動きは活発。ますます、街道の安全を確保しないと」
「それもそうだが、やはり、距離が離れすぎているよなー」
不満そうに瞬は言うと、外の景色に視線を向けた。
ここから天ノ都までは離れすぎている。街道を守り切るのは困難だろう。
「恵土城付近も危険という話もあるから、どうしたものか」
正秋はため息をついた。
憤怒歪虚との戦は終わったものかと思ったが、まだまだ続きそうだ。
「いっその事、転移門でもあれば、楽なんだけどなー」
「お前は相変わらずだな」
瞬の言葉に正秋は苦笑する。転移門の維持には莫大なマテリアルが必要なのだ。
そして、さすがに、それを維持できるほど、マテリアル資源がある訳ではない。
「じゃ、せめて、近くに出来る事で我慢する」
「幕府に進言するのも、ありか……」
遠く、天ノ都の方角に、正秋は視線を向けるのであった。
ハンター達の奮戦により、憤怒の影は討伐できた。
世間では憤怒王の復活、そして、それを討伐したのがハンター達、救国の英雄であると噂になっていた。
「こりゃよ、タチバナの旦那。幕府に仕官するのは止めた方がいいかもしれませんぜ」
馴染みの麺屋の常連客が浪人に言った。
その浪人――タチバナ――は、ようやく冷めてきたお茶を口にする。
「……みたいですね。色々と“噂”は聞きますし」
その噂はタチバナも耳にしていた。
幕府を構成する武家は度重なる戦いで極めて疲弊している。中には夜逃げする武家もあるとかないとか。
それだけではない。東方にはまだ凶事が起こるというのだ。
「これから、どうなっちまうんですかね。この国は……」
「さぁ、どうなるのでしょうかね」
漠然とした不安感。きっと、それを感じているのは、この常連客だけではないだろう。
年明けから続く憤怒歪虚の活動に対する幕府の動きに不満を持つ者もいる。
(これ以上、困るような事にならなければいいのですが)
そう、心の中でタチバナは言った。
どうも、情報が上手く巡っていない気がするのだ。何か抜けているような、穴が開いているような、そんな気持ちになる。
「タチバナさん、お待たせしましたー!」
元気な声で麺屋の看板娘が、注文していた品を持ってきた。
その仕事ぶりを常連客はエロい目で見ながら、声を掛ける。
「そうだ、嬢ちゃん。最近、天ノ都で占いが流行っているんだって? そんなに当たるもんかね」
「昔から言うじゃないですか、当たるも八卦当たらぬも八卦って。でも、すっごく良く当たるっていう占い師もいるって話で」
楽しそうに話す看板娘だった。
●???
憤怒の歪虚である狐卯猾(こうかつ)は、憤怒本陣へと戻って来た。
灼熱の大地ではあるが、狐卯猾は汗水一つ落とさず、氷のような冷たさを感じさせる表情で仮の玉座に腰を掛ける。
「これは、どういう風の吹き回しかしら?」
狐卯猾は整然と揃って並ぶ憤怒残党歪虚を見下ろしながら言う。
本陣に戻ってきたのは、次なる策の準備の為であり、仮とはいえ、玉座に座っている場合ではない。それなのに、この状況だ。
「新たな憤怒王 狐卯猾様に我らの怒りの全てを捧げる所存!」
代表するかのように、燃え盛る全身甲冑を着込んだような憤怒歪虚が宣言すると、並んだ歪虚は一斉に頭を下げた。
先の五芒星術式の件で、どうやら“勘違い”されているようだ。
思わず眉をひそめ、狐耳のような髪がピクっと動く狐卯猾。正直、こういうのは面倒だった。
兄である蓬生から指揮権を譲って貰ったのも、五芒星術式を成す為に必要だった事なのだから。
「……結局、人間共に敗れたわ」
わざとらしくため息をついて言った。
もうこの後の展開が大体、予想ついたからだ。諦めといっても良い。
「例え、一時でも憤怒王が復活されたのは事実! それを成した狐卯猾様こそ、憤怒王に相応しい!」
「そうだ! 失礼ながら、蓬生様では、話にならぬ!」
「残った我々は、狐卯猾様を主としてお仕えします!」
と、そんな感じだ。
便利な駒が増えたからいいかと、狐卯猾は思う事にした。
次の策を弄するのに戦力は要らないが、あればあれで、それは使えるのだから。
「皆の者の気持ちはよく分かったわ。私がその怒りを導いてあげるわ」
ニヤリと微笑を浮かべながら言った狐卯猾の台詞に、憤怒残党歪虚は歓声の声を挙げた。
そのうちの1体、燃え盛る全身甲冑に身を纏う歪虚が進み出た。
「それがしの名は拷陀――ゴウダ――。狐卯猾様、何なりと、ご命令を!」
「そう……それじゃ、拷陀。早速、貴方の力量を見せて貰いたいわ」
そして、狐卯猾は人差し指を立て、それを外の方角へと向けた。
●十鳥城
憤怒の影との戦いの後、十鳥城代官の仁々木 正秋(kz0241)は菱川 瞬と共に十鳥城に戻ってきた。
なんだかんだ言って、長期の不在になってしまったが、十鳥城と城下町は無事だった。
「不在の間に歪虚の襲撃があったって?」
瞬の驚くような言葉に正秋は頷いた。
彼は不在の間の出来事の報告を、先程まで聞いていたのだ。
幸いな事に、十鳥城の守りは堅い。
攻め寄せてきた憤怒歪虚残党の群れは城壁を越える事が出来ず、逃走したらしい。
「俄然、歪虚勢力の動きは活発。ますます、街道の安全を確保しないと」
「それもそうだが、やはり、距離が離れすぎているよなー」
不満そうに瞬は言うと、外の景色に視線を向けた。
ここから天ノ都までは離れすぎている。街道を守り切るのは困難だろう。
「恵土城付近も危険という話もあるから、どうしたものか」
正秋はため息をついた。
憤怒歪虚との戦は終わったものかと思ったが、まだまだ続きそうだ。
「いっその事、転移門でもあれば、楽なんだけどなー」
「お前は相変わらずだな」
瞬の言葉に正秋は苦笑する。転移門の維持には莫大なマテリアルが必要なのだ。
そして、さすがに、それを維持できるほど、マテリアル資源がある訳ではない。
「じゃ、せめて、近くに出来る事で我慢する」
「幕府に進言するのも、ありか……」
遠く、天ノ都の方角に、正秋は視線を向けるのであった。
解説
●目的
東方にて、ある日を過ごす事。
●内容
当シナリオは、ほぼ、フリーアタックとなっています
参加者は、おおよそ、以下の内容を選択できる事とします
(報酬の有無は個々に変わります)
・NPCと絡む
・何かしらの情報を探す行動を行う
・依頼を受ける
(亜人や雑魔数匹程度の単純な討伐)
(配達や探索、調査など戦闘以外の簡単な依頼)
(プレイングでの指定がない限り、内容に関してはMSの裁量になります)
・何気ない日常を過ごす
(自宅や自室、あるいは、街中など)
・完全にMSに任せる
●活動可能場所
天ノ都
龍尾城(立ち入り禁止区域あり)
十鳥城
長江地方
上記以外の場所でも、当方のリプレイで登場した場所でも行ける場合があります
念のため、質問卓で確認をよろしくお願いします
(確認なしでのプレイング提出は、描写できる保証はありません)
●重要
アドリブも強めになっています
今回のシナリオはフリーアタック要素が極めて強い状態になっています
質問卓を設置しますので、疑問などあれば、確認をお願いします
プレイング内容が判定上不可となると、アドリブ対応とさせていただきます
●NPC
立花院 紫草(kz0126)
仁々木 正秋(kz0241)
NPCの詳細はページを参照の事。
他、オープニングと、当方のリプレイで登場した人物も、絡みが可能な場合があります。
念のため、質問卓で確認をよろしくお願いします。
(確認なしでのプレイング提出は、描写できる保証はありません)
●過ごし方の例
NPCと絡む以外にも、素敵な過ごし方もあります。
二人以上で行動を共にする場合は、プレイングに【タグ】の利用を可能とします。
【タグ】表明卓も設置しますので、ご活用下さい。
例)知り合い同士で集まって討伐依頼を受ける
例)デートする
例)ガチバトル(模擬戦)してみる
東方にて、ある日を過ごす事。
●内容
当シナリオは、ほぼ、フリーアタックとなっています
参加者は、おおよそ、以下の内容を選択できる事とします
(報酬の有無は個々に変わります)
・NPCと絡む
・何かしらの情報を探す行動を行う
・依頼を受ける
(亜人や雑魔数匹程度の単純な討伐)
(配達や探索、調査など戦闘以外の簡単な依頼)
(プレイングでの指定がない限り、内容に関してはMSの裁量になります)
・何気ない日常を過ごす
(自宅や自室、あるいは、街中など)
・完全にMSに任せる
●活動可能場所
天ノ都
龍尾城(立ち入り禁止区域あり)
十鳥城
長江地方
上記以外の場所でも、当方のリプレイで登場した場所でも行ける場合があります
念のため、質問卓で確認をよろしくお願いします
(確認なしでのプレイング提出は、描写できる保証はありません)
●重要
アドリブも強めになっています
今回のシナリオはフリーアタック要素が極めて強い状態になっています
質問卓を設置しますので、疑問などあれば、確認をお願いします
プレイング内容が判定上不可となると、アドリブ対応とさせていただきます
●NPC
立花院 紫草(kz0126)
仁々木 正秋(kz0241)
NPCの詳細はページを参照の事。
他、オープニングと、当方のリプレイで登場した人物も、絡みが可能な場合があります。
念のため、質問卓で確認をよろしくお願いします。
(確認なしでのプレイング提出は、描写できる保証はありません)
●過ごし方の例
NPCと絡む以外にも、素敵な過ごし方もあります。
二人以上で行動を共にする場合は、プレイングに【タグ】の利用を可能とします。
【タグ】表明卓も設置しますので、ご活用下さい。
例)知り合い同士で集まって討伐依頼を受ける
例)デートする
例)ガチバトル(模擬戦)してみる
マスターより
●挨拶
【東幕】グラシナと連動依頼へのご期待、ご参加、ありがとうございました! AdivMSの赤山です。
今回はグラシナの結果に基づき、事後シナリオとして、フリーアタックイベシナを公開です。
これまでの依頼を振り返ってもよし、残った謎に向かってもよし、誰かと絡んでもよし、という事で、プレイングをお待ちしております。
なお、諸事情により、あれもこれも描写できるのは困難になります。行動は何か絞られる方がいいでしょう。
【東幕】グラシナと連動依頼へのご期待、ご参加、ありがとうございました! AdivMSの赤山です。
今回はグラシナの結果に基づき、事後シナリオとして、フリーアタックイベシナを公開です。
これまでの依頼を振り返ってもよし、残った謎に向かってもよし、誰かと絡んでもよし、という事で、プレイングをお待ちしております。
なお、諸事情により、あれもこれも描写できるのは困難になります。行動は何か絞られる方がいいでしょう。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/03/10 18:04
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【質問卓】共に歩みし友は… 蜜鈴=カメーリア・ルージュ(ka4009) エルフ|22才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2018/02/25 19:19:09 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/02/24 16:06:17 |
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【相談卓】 Uisca=S=Amhran(ka0754) エルフ|17才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2018/02/25 19:53:36 |