ゲスト
(ka0000)
土の下のデュミナス
マスター:馬車猪

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- ユニット参加人数
- 現在7 / 0~8
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/03/21 19:00
- リプレイ完成予定
- 2018/03/30 19:00
オープニング
●不明CAM
オフロード仕様の魔導軽トラが走っている。
目的地は王国僻地。
聖遺物の保守という名目の墓掃除をするため、新人ハンターが剥き出しの荷台に乗っていた。
「のどかだよねー」
「ねー」
「あんたら少しは緊張感をっ」
癇癪を起こしかかった新米ハンターを、直前までのんびりしていたはずの新米ハンターが無言で制した。
素早いハンドサイン。
視線を向けずに手鏡で覗くと、そこには全高8メートルに達する人型があった。
「CAM?」
「魔導型デュミナスっぽいけどちょっと違うね」
もう1人が魔導短伝話を使って誰何する。
反応無し。
トランシーバーに持ち替えて再度誰何すると、初めて気づいたかのように大げさな身振りで振り返るのが見えた。
「拙っ」
「リーダー敵だ!」
所属不明のCAMが、105mmスナイパーライフルをこちらに向けた。
魔導軽トラが急加速しつつスモークを展開。
砲口から轟音が響いた直後、軽トラの2メートル右に105ミリ弾がめり込んだ。
「嘘、どうして」
「銃架借りるよ」
子供のように小柄な新人が、空の銃架へアサルトライフルをセットする。
「そんな小さな銃じゃ当たらないわよ!」
「うんそうだね。使う機会がないのが一番なんだけどねー」
軽トラが大きな半円を描く。
この付近には民間人はいない。
重装備も持って来ていないので、ここは逃げてハンターズソサエティーに報告すべき場面だ。
「でちゃったよー」
軽トラの30メートル前方で、土の中に身を伏せていたCAMが体を起こした。
105mmスナイパーライフルもCAM用のアサルトライフルを持っていない。
武器は唯一、両手で構えた分厚いスコップのみ。
2発目の105ミリ弾が飛来する。
進路を大きく変える余裕はなく、運転手はスコップCAMのぎりぎりを走り抜けるのを選んだ。
人間用アサルトライフルが軽快に弾を吐き出す。
スコップCAMは回避を試みるが失敗。
得物による防御にも失敗して土色の機体に3発の銃弾がめり込んだ。
ほとんど効いていない。恐ろしいほどの速さと力強さで巨大スコップが構えられる。
「ひぃっ」
新人ハンター1人がへたり込む。
アサルトライフルの新人は無言で盾を引き寄せ、タイミングを計って前へ突き出した。
スコップが空気を断ち割る。
人間の首がある高さをほぼ水平に一閃。
運転席側のドアをスクラップにしただけでは止まらず盾に激突。滑らかな盾表面に受け流され大きく空ぶる。
「リーダー生きてる?」
「先生方の指導に比べれば温いわ。飛ばすからしっかり掴まってて」
風の吹き込む運転席でアクセルを踏み込むと、所属不明機との距離が一気に開く。
2機とも追って来てはいるが、その速度はハンターが使うCAMと比べると低速だった。
●1月前の黒蜥蜴
丸一日かけて掘った穴が実にあっさりと崩れた。
美しくも禍々しい竜鱗はすっかり泥まみれ。
土が翼にも張り付いて鬱陶しい。
『マテリアルの匂いはするんだがなァ』
災厄の十三魔として知られる竜型歪虚が、器用に腕を振るって土を飛ばす。
分厚い装甲を紙のように裂く爪と爪の間に、墓所の副葬品らしい剣があった。
肩をすくめる。
これ以上は時間の無駄だ。
本気ブレスで土を吹っ飛ばせば聖遺物が露出するかしれないが、その場合消費マテリアルが得られるマテリアルを上回る。
『まァいい』
鱗と鱗の間から何かの装甲片を取り出す。
マテリアルを注いで穴に投げ入れる。するとそれは土砂を支配下に置き大きな人型を形作った。
『適当に掘っておけ』
剣を投げ捨てる。
土製CAMのコクピットハッチが開く。
シートベルトが触手のごとく伸び、剣に巻き付きコクピットへ回収した。
四肢に力が満ちる。
土が強靱なスコップに変化しCAM型歪虚の手に収まる。
土製CAMが嬉々として穴掘りを始め、つまみ食いを夢見て聖遺物を探し始めた。
ガルドブルムはこの場を任せて飛び去り、その後土製CAMのことを忘れてしまうのだった。
●討伐依頼
「所属不明のCAMが発見されました。高確率で歪虚です」
オフィス職員による説明は転移装置の前で行われていた。
「形状はデュミナスに酷似しています。はい、魔導化される前のデュミナスです」
酷く渋い顔をする整備員が何人もいる。
燃料不足で苦しんだ時期を思い出しているのだ。
「装備は大型スコップまたは105mmスナイパーライフルに見える何か。前者を装備した機体が前衛です」
小型ホワイトボードを持ったパルムが手書き地図を見せてくれる。
射撃戦装備の機体が丘に立てこもっている。
スコップ装備の機体は周囲で警戒したり丘で何かを掘ったりと、好き勝手に動いてまとまりがない。
「現地は昔の墓地らしいですが」
歪虚退治最優先。
墓を全て破壊しても問題ないと、職員が力強く断定する。
「目標はCAMとしては低速です」
大きな穴を掘れる力は破壊工作に向いている。
105mmスナイパーライフルは攻城兵器並の射程を持つ。
1機でも逃がせば、地域全体が窮地に陥る可能性すらある。
「決して逃がさないよう、お願いいたします」
これ以上無い真剣な表情で、オフィス職員が深く頭を下げた。
オフロード仕様の魔導軽トラが走っている。
目的地は王国僻地。
聖遺物の保守という名目の墓掃除をするため、新人ハンターが剥き出しの荷台に乗っていた。
「のどかだよねー」
「ねー」
「あんたら少しは緊張感をっ」
癇癪を起こしかかった新米ハンターを、直前までのんびりしていたはずの新米ハンターが無言で制した。
素早いハンドサイン。
視線を向けずに手鏡で覗くと、そこには全高8メートルに達する人型があった。
「CAM?」
「魔導型デュミナスっぽいけどちょっと違うね」
もう1人が魔導短伝話を使って誰何する。
反応無し。
トランシーバーに持ち替えて再度誰何すると、初めて気づいたかのように大げさな身振りで振り返るのが見えた。
「拙っ」
「リーダー敵だ!」
所属不明のCAMが、105mmスナイパーライフルをこちらに向けた。
魔導軽トラが急加速しつつスモークを展開。
砲口から轟音が響いた直後、軽トラの2メートル右に105ミリ弾がめり込んだ。
「嘘、どうして」
「銃架借りるよ」
子供のように小柄な新人が、空の銃架へアサルトライフルをセットする。
「そんな小さな銃じゃ当たらないわよ!」
「うんそうだね。使う機会がないのが一番なんだけどねー」
軽トラが大きな半円を描く。
この付近には民間人はいない。
重装備も持って来ていないので、ここは逃げてハンターズソサエティーに報告すべき場面だ。
「でちゃったよー」
軽トラの30メートル前方で、土の中に身を伏せていたCAMが体を起こした。
105mmスナイパーライフルもCAM用のアサルトライフルを持っていない。
武器は唯一、両手で構えた分厚いスコップのみ。
2発目の105ミリ弾が飛来する。
進路を大きく変える余裕はなく、運転手はスコップCAMのぎりぎりを走り抜けるのを選んだ。
人間用アサルトライフルが軽快に弾を吐き出す。
スコップCAMは回避を試みるが失敗。
得物による防御にも失敗して土色の機体に3発の銃弾がめり込んだ。
ほとんど効いていない。恐ろしいほどの速さと力強さで巨大スコップが構えられる。
「ひぃっ」
新人ハンター1人がへたり込む。
アサルトライフルの新人は無言で盾を引き寄せ、タイミングを計って前へ突き出した。
スコップが空気を断ち割る。
人間の首がある高さをほぼ水平に一閃。
運転席側のドアをスクラップにしただけでは止まらず盾に激突。滑らかな盾表面に受け流され大きく空ぶる。
「リーダー生きてる?」
「先生方の指導に比べれば温いわ。飛ばすからしっかり掴まってて」
風の吹き込む運転席でアクセルを踏み込むと、所属不明機との距離が一気に開く。
2機とも追って来てはいるが、その速度はハンターが使うCAMと比べると低速だった。
●1月前の黒蜥蜴
丸一日かけて掘った穴が実にあっさりと崩れた。
美しくも禍々しい竜鱗はすっかり泥まみれ。
土が翼にも張り付いて鬱陶しい。
『マテリアルの匂いはするんだがなァ』
災厄の十三魔として知られる竜型歪虚が、器用に腕を振るって土を飛ばす。
分厚い装甲を紙のように裂く爪と爪の間に、墓所の副葬品らしい剣があった。
肩をすくめる。
これ以上は時間の無駄だ。
本気ブレスで土を吹っ飛ばせば聖遺物が露出するかしれないが、その場合消費マテリアルが得られるマテリアルを上回る。
『まァいい』
鱗と鱗の間から何かの装甲片を取り出す。
マテリアルを注いで穴に投げ入れる。するとそれは土砂を支配下に置き大きな人型を形作った。
『適当に掘っておけ』
剣を投げ捨てる。
土製CAMのコクピットハッチが開く。
シートベルトが触手のごとく伸び、剣に巻き付きコクピットへ回収した。
四肢に力が満ちる。
土が強靱なスコップに変化しCAM型歪虚の手に収まる。
土製CAMが嬉々として穴掘りを始め、つまみ食いを夢見て聖遺物を探し始めた。
ガルドブルムはこの場を任せて飛び去り、その後土製CAMのことを忘れてしまうのだった。
●討伐依頼
「所属不明のCAMが発見されました。高確率で歪虚です」
オフィス職員による説明は転移装置の前で行われていた。
「形状はデュミナスに酷似しています。はい、魔導化される前のデュミナスです」
酷く渋い顔をする整備員が何人もいる。
燃料不足で苦しんだ時期を思い出しているのだ。
「装備は大型スコップまたは105mmスナイパーライフルに見える何か。前者を装備した機体が前衛です」
小型ホワイトボードを持ったパルムが手書き地図を見せてくれる。
射撃戦装備の機体が丘に立てこもっている。
スコップ装備の機体は周囲で警戒したり丘で何かを掘ったりと、好き勝手に動いてまとまりがない。
「現地は昔の墓地らしいですが」
歪虚退治最優先。
墓を全て破壊しても問題ないと、職員が力強く断定する。
「目標はCAMとしては低速です」
大きな穴を掘れる力は破壊工作に向いている。
105mmスナイパーライフルは攻城兵器並の射程を持つ。
1機でも逃がせば、地域全体が窮地に陥る可能性すらある。
「決して逃がさないよう、お願いいたします」
これ以上無い真剣な表情で、オフィス職員が深く頭を下げた。
解説
・土製CAM
ガルドブルムによって製作された歪虚デュミナス。サイズ3。色は黒~茶色
初期型に近いため各パーツの性能は低いです
誰も乗っていません
マテリアルを多く含くものをコクピットに入れると力が増します
本体も武器も全て土属性
・スコップ装備機(以下S
移動力3。回避50
受け防御は高いものの受け能力は低い
攻撃手段は射程1~3スクエアのスコップのみで命中も80のみ
しかし背後から攻撃する際は命中が100を超え防御側の回避が一時的に-30されます
威力だけは高いので注意が必要です
足止めと不意打ちを好みます
・スナイパーライフル装備機(以下R
移動力2。回避30
基本的に能力が並以下です
ただしFCS相当の能力を持ち、スナイパーライフルの威力はかなり高いです
射程35~130スクエア
射撃をとにかく好みます
・地図
abcdefgh
あ□□□6□□□ハ □=草原。縦横それぞれ100メートル。移動にペナルティ無し
い□□□□□□□ハ 丘=数百年前の墓が散在する丘。R3機。S最低4機
う□丘□土土□□ハ 土=平地。掘り起こされた後がある地面。Sが1~3機潜伏中
え□丘□土土□□ハ 6=草原。R3機、S3機。隊として行動。遠距離戦闘志向
お□□□□□□□ハ 5=草原。R2機、S3機。隊として行動。全体が不利だと逃亡
か□□5□□□□ハ
き□□□□□□□ハ ハ=草原。ンター初期位置。各人好きな位置を選択可能
「丘」も「土」も、1マスごとの情報です
丘ではスコップ装備機の半数以上が穴掘り中
ガルドブルムによって製作された歪虚デュミナス。サイズ3。色は黒~茶色
初期型に近いため各パーツの性能は低いです
誰も乗っていません
マテリアルを多く含くものをコクピットに入れると力が増します
本体も武器も全て土属性
・スコップ装備機(以下S
移動力3。回避50
受け防御は高いものの受け能力は低い
攻撃手段は射程1~3スクエアのスコップのみで命中も80のみ
しかし背後から攻撃する際は命中が100を超え防御側の回避が一時的に-30されます
威力だけは高いので注意が必要です
足止めと不意打ちを好みます
・スナイパーライフル装備機(以下R
移動力2。回避30
基本的に能力が並以下です
ただしFCS相当の能力を持ち、スナイパーライフルの威力はかなり高いです
射程35~130スクエア
射撃をとにかく好みます
・地図
abcdefgh
あ□□□6□□□ハ □=草原。縦横それぞれ100メートル。移動にペナルティ無し
い□□□□□□□ハ 丘=数百年前の墓が散在する丘。R3機。S最低4機
う□丘□土土□□ハ 土=平地。掘り起こされた後がある地面。Sが1~3機潜伏中
え□丘□土土□□ハ 6=草原。R3機、S3機。隊として行動。遠距離戦闘志向
お□□□□□□□ハ 5=草原。R2機、S3機。隊として行動。全体が不利だと逃亡
か□□5□□□□ハ
き□□□□□□□ハ ハ=草原。ンター初期位置。各人好きな位置を選択可能
「丘」も「土」も、1マスごとの情報です
丘ではスコップ装備機の半数以上が穴掘り中
マスターより
ガルドブルムはリプレイに登場しません
戦闘終了後に、オープニングの初心者ハンターが登場して片付けを担当します
戦闘終了後に、オープニングの初心者ハンターが登場して片付けを担当します
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/03/27 17:59
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/03/17 19:14:20 |
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作戦卓 多由羅(ka6167) 鬼|21才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2018/03/21 16:53:29 |