ゲスト
(ka0000)
1ラウンド
マスター:電気石八生

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 3~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2018/04/10 07:30
- リプレイ完成予定
- 2018/04/19 07:30
オープニング
●至界
訪れるべき春、未だその先触れすらも見せぬ辺境北部の奥地。
蕎麦すらも芽吹くことない不毛の地の内により、ふつふつと沸き出すものがあった。
それは石の奥に隠れ、紛れ、散っていた黄金だ。細かな欠片は互いを求めて寄り集まり、やがてひとつの形を成して地上へと顕われた。
「かくて妾、此の地へと至れり」
髪先からつま先に至るまで、その肢体のすべてが黄金でこしらえられた女――怠惰がぎちり、その硬き頬に笑みを刻む。
怠惰でありながら、その背丈は人のそれと変わらない。しかし、そのにおいは色濃く、巨体と変わらぬ気圧をまとっていた。
「在り様に引きずられるはどこにあれ、何と成っても変わりはせぬか。……ま、倦まぬ程に勤しもうぞ」
緩慢にその身を伸ばし、黄金の眼をゆるくすがめる。
怠惰として顕現した彼女はその本能に侵され、本来の性質を損なっていた。しかし、まあ、在り様に魂が馴染めばもう少し自在に動けるだろう。それまでは無理せずゆるりと参ろうか。
「……どうあるにせよ、こちらで名乗る名を決めておかねばならぬわな」
そも、名に意味と意義を求める嗜好はない。どうせこの黄金とて、本体ならぬ依り代なのだから。
ありものの名でかまわない。体を表わす名であればそれでいい。
「ゴヴニアとせぬ」
リアルブルーの神話のひとつに語られる、鍛冶神ゴブニュ。それを適当に女性名らしくしただけの名ではあったが、鉱石を繰る彼女を表わすには適当であろう。
「さ、エールを掲げて石の縁結び、存分に戯れようぞ」
女――ゴヴニアはふと小首を傾げ。
「いや、挨拶ごときに存分な時をかけるは面倒よな」
●招待状
ノアーラ・クンタウのソサエティ、その一角に集ったハンターは、なんとも言えない目で彼を見やる。
「アタシ別にハゲてるわけじゃねぇからね!? 剃ってるだけなんだからねぇ!?」
ちがう。そこじゃない。
依頼の受付担当者である彼――ゲモ・ママという禿頭の黒人男が見事なまでにオネェだから、ついつい見てしまうだけのことなのだ。
「おとといまで北の果てに出向してたんだけどさぁ、やったら寒ぃでしょ? 負けてらんねぇわーって、全身毛刈りしちゃったのよねぇ……あとはもうやせ我慢の毎日よぉ。ほら、1回剃ったのに生やしちゃったら、負けた感じでしょ?」
盛大にため息をつくゲ「アタシのこたぁママって呼んでくれるぅ!?」……ママ。
彼はなにやら達観した目を巡らせてハンターたちを見やり。
「本題。ウチのシマに怠惰が1匹出たわ。ご大層に招待状まで送ってくれちゃってね」
彼が示した招待状に書きつけられた内容は以下のとおり。
差出者は、旅路を経てこの地へ至ったという怠惰で、名はゴヴニア。
これからの遊び相手となるハンターたちと挨拶を交わしたい。敵同士、言の葉よりも刃弾で為すが道理であろう。
ただし、長々と絡み合うのは面倒。ゆえに10秒と区切らせてもらう。
ゴヴニアが使うのは両手に持った2枚の盾と電撃。10秒の間、ゴヴニアの胴か頭に一撃を与えられればハンターの勝ち。守りきれればゴヴニアの勝ちとする。
「自分の体は金でできてるって、わざわざのご通達よぉ。ってこた、金の特性ってのを持ってるんでしょうねぇ。……しっかし10秒って! これまたずいぶん急がせてくれんじゃないの!」
ママはくねくね憤り、地団駄を踏んで、はたと平静を取り戻す。
「どこまで信用できるか知らないけど、怠惰だからね。ウソつくとか面倒なこたしねぇでしょ。こっちが考えるのは盾こじ開けて一発ぶっ込む! それだけよぉ」
そして見事なワンツーを見せ、にやり。
「アンタたち、ヤッチマイナー!」
訪れるべき春、未だその先触れすらも見せぬ辺境北部の奥地。
蕎麦すらも芽吹くことない不毛の地の内により、ふつふつと沸き出すものがあった。
それは石の奥に隠れ、紛れ、散っていた黄金だ。細かな欠片は互いを求めて寄り集まり、やがてひとつの形を成して地上へと顕われた。
「かくて妾、此の地へと至れり」
髪先からつま先に至るまで、その肢体のすべてが黄金でこしらえられた女――怠惰がぎちり、その硬き頬に笑みを刻む。
怠惰でありながら、その背丈は人のそれと変わらない。しかし、そのにおいは色濃く、巨体と変わらぬ気圧をまとっていた。
「在り様に引きずられるはどこにあれ、何と成っても変わりはせぬか。……ま、倦まぬ程に勤しもうぞ」
緩慢にその身を伸ばし、黄金の眼をゆるくすがめる。
怠惰として顕現した彼女はその本能に侵され、本来の性質を損なっていた。しかし、まあ、在り様に魂が馴染めばもう少し自在に動けるだろう。それまでは無理せずゆるりと参ろうか。
「……どうあるにせよ、こちらで名乗る名を決めておかねばならぬわな」
そも、名に意味と意義を求める嗜好はない。どうせこの黄金とて、本体ならぬ依り代なのだから。
ありものの名でかまわない。体を表わす名であればそれでいい。
「ゴヴニアとせぬ」
リアルブルーの神話のひとつに語られる、鍛冶神ゴブニュ。それを適当に女性名らしくしただけの名ではあったが、鉱石を繰る彼女を表わすには適当であろう。
「さ、エールを掲げて石の縁結び、存分に戯れようぞ」
女――ゴヴニアはふと小首を傾げ。
「いや、挨拶ごときに存分な時をかけるは面倒よな」
●招待状
ノアーラ・クンタウのソサエティ、その一角に集ったハンターは、なんとも言えない目で彼を見やる。
「アタシ別にハゲてるわけじゃねぇからね!? 剃ってるだけなんだからねぇ!?」
ちがう。そこじゃない。
依頼の受付担当者である彼――ゲモ・ママという禿頭の黒人男が見事なまでにオネェだから、ついつい見てしまうだけのことなのだ。
「おとといまで北の果てに出向してたんだけどさぁ、やったら寒ぃでしょ? 負けてらんねぇわーって、全身毛刈りしちゃったのよねぇ……あとはもうやせ我慢の毎日よぉ。ほら、1回剃ったのに生やしちゃったら、負けた感じでしょ?」
盛大にため息をつくゲ「アタシのこたぁママって呼んでくれるぅ!?」……ママ。
彼はなにやら達観した目を巡らせてハンターたちを見やり。
「本題。ウチのシマに怠惰が1匹出たわ。ご大層に招待状まで送ってくれちゃってね」
彼が示した招待状に書きつけられた内容は以下のとおり。
差出者は、旅路を経てこの地へ至ったという怠惰で、名はゴヴニア。
これからの遊び相手となるハンターたちと挨拶を交わしたい。敵同士、言の葉よりも刃弾で為すが道理であろう。
ただし、長々と絡み合うのは面倒。ゆえに10秒と区切らせてもらう。
ゴヴニアが使うのは両手に持った2枚の盾と電撃。10秒の間、ゴヴニアの胴か頭に一撃を与えられればハンターの勝ち。守りきれればゴヴニアの勝ちとする。
「自分の体は金でできてるって、わざわざのご通達よぉ。ってこた、金の特性ってのを持ってるんでしょうねぇ。……しっかし10秒って! これまたずいぶん急がせてくれんじゃないの!」
ママはくねくね憤り、地団駄を踏んで、はたと平静を取り戻す。
「どこまで信用できるか知らないけど、怠惰だからね。ウソつくとか面倒なこたしねぇでしょ。こっちが考えるのは盾こじ開けて一発ぶっ込む! それだけよぉ」
そして見事なワンツーを見せ、にやり。
「アンタたち、ヤッチマイナー!」
解説
●依頼
ゴヴニアの守りを崩し、頭部ないし胴体への攻撃を成功させてください。
●前提
・シナリオ描写はゴヴニアと対峙した瞬間から始まります。
・オープニングで提示したとおり、描かれる内容は「戦闘1ラウンド」です。
●状況
・時間は深夜。曇天で月明かりはありません。
・場所は荒野のただ中で、2メートル大の岩があちこちに転がっています。
・風は北からの微風。ゴヴニアは南に向いて立っています。
・状況をどう生かすも自由。不安要素として排除ないし無視するも自由です。
●ゴヴニア
・黄金の肢体(依り代)を持つ怠惰です(身長174センチ)。
・金の特性を持ちます。うまく利用すれば優位に立てる可能性があります。
・半自動で敵からの攻撃を弾く丸盾を両手に装備。ハンターの個別攻撃(プレイングで誰とどのように連携するかを明記していない攻撃)は完全に遮断します。
・2枚の盾を封じられた直後のタイミングで電撃を飛ばします。
・電撃は直線軌道で飛び、戦場を貫通します。戦闘中に一度だけ使用されます。
●備考
・2枚の盾をどう抑えるか(対丸盾においては自動支援サポートは意味を成しません)、電撃にどう対するか、どのようにゴヴニアを攻撃するかを相談してください。交友ピックアップの有無に関わらず、みなさんがどのような「連携」をプレイングで提示してくださるかが重要です。
・プレイングには誰とどのように連携するか、次に誰へどのように繋ぐかを明記してください。
・強い攻撃は必要ありません。当てれば勝ちですので、工夫のほうが大事です。
ゴヴニアの守りを崩し、頭部ないし胴体への攻撃を成功させてください。
●前提
・シナリオ描写はゴヴニアと対峙した瞬間から始まります。
・オープニングで提示したとおり、描かれる内容は「戦闘1ラウンド」です。
●状況
・時間は深夜。曇天で月明かりはありません。
・場所は荒野のただ中で、2メートル大の岩があちこちに転がっています。
・風は北からの微風。ゴヴニアは南に向いて立っています。
・状況をどう生かすも自由。不安要素として排除ないし無視するも自由です。
●ゴヴニア
・黄金の肢体(依り代)を持つ怠惰です(身長174センチ)。
・金の特性を持ちます。うまく利用すれば優位に立てる可能性があります。
・半自動で敵からの攻撃を弾く丸盾を両手に装備。ハンターの個別攻撃(プレイングで誰とどのように連携するかを明記していない攻撃)は完全に遮断します。
・2枚の盾を封じられた直後のタイミングで電撃を飛ばします。
・電撃は直線軌道で飛び、戦場を貫通します。戦闘中に一度だけ使用されます。
●備考
・2枚の盾をどう抑えるか(対丸盾においては自動支援サポートは意味を成しません)、電撃にどう対するか、どのようにゴヴニアを攻撃するかを相談してください。交友ピックアップの有無に関わらず、みなさんがどのような「連携」をプレイングで提示してくださるかが重要です。
・プレイングには誰とどのように連携するか、次に誰へどのように繋ぐかを明記してください。
・強い攻撃は必要ありません。当てれば勝ちですので、工夫のほうが大事です。
マスターより
みなさま初めまして。電気石八生と申します。
『リンクブレイブ』でもMSをさせていただいておりますが、縁をいただきましてこちらでもシナリオを出させていただけることとなりました。よろしくお願いいたします。
デビューということもあり、今回はWTの基本シナリオである「戦闘シナリオ」、それを思いきり凝縮した「1ラウンド」で挑ませていただきました。
よろしければお試しくださいませー。
『リンクブレイブ』でもMSをさせていただいておりますが、縁をいただきましてこちらでもシナリオを出させていただけることとなりました。よろしくお願いいたします。
デビューということもあり、今回はWTの基本シナリオである「戦闘シナリオ」、それを思いきり凝縮した「1ラウンド」で挑ませていただきました。
よろしければお試しくださいませー。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2018/04/12 19:00
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
ゴヴニア歓迎会~相談卓~ ゾファル・G・初火(ka4407) 人間(リアルブルー)|16才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2018/04/10 03:04:00 |
|
![]() |
質問卓だよ! イヴ(ka6763) エルフ|21才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2018/04/07 05:39:46 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2018/04/07 23:42:27 |