幻獣王親衛隊の謝恩会

マスター:猫又ものと

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2015/12/14 22:00
完成日
2015/12/31 07:50

このシナリオは5日間納期が延長されています。

みんなの思い出

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オープニング

●幻獣の森で
 ナーランギが人との共存を選択した幻獣の森。
 歪虚との戦いの後、ハンターソサエティの使者が正式にナーランギと会談。
 大型の転移門を設置することが決まり――。

 それより少し前。辺境地域の中央に聳え立つ山中にある聖地『リタ・ティト』は、北伐から発展した歪虚王侵攻を受けて、撤退が決定した。
 白龍が消滅し、結界が存在しない今、聖地に居続けることはそこに住まう巫女達の身に危険が及ぶ。
 大巫女が、苦い英断を下した結果だった。
 聖地を出た巫女達は、開拓地ホープに身を寄せるものや一旦故郷へ帰るものもいたが、多くの巫女はナーランギの結界の維持を手伝う為に、幻獣の森に常駐することとなり――幻獣の森は、今だかつてない賑やかな状況になっていた。

●ある日の自称『幻獣王』
「ツキウサギさん、お怪我の具合はいかが?」
「あ、ありがとッス。もう大分いいッスよ」
「そうですか? 無理は禁物ですよ。……包帯、取り替えましょうね」
 巫女に笑顔を向けられ、こくりと頷くツキウサギ。
 そこに、マントをつけた丸い物体が走り寄って来た。
「ベルカナー!」
「あら。チューダ様。どうかなさいました?」
「我輩お腹がすいたのですー! 桃を食べさせて欲しいのです!」
 ひしっと膝にすがりつく巨大なハムスターにベルカナと呼ばれた巫女は穏やかな目線を向ける。
「あらあら。チューダ様のお怪我はすっかり治ったのでは?」
「そんなこと言わず膝枕して欲しいのですー……」
「……チューダ、あんまりベルカナを困らせるもんじゃないッスよ」
「困らせてないのです! ベルカナは我輩専属の巫女なのです!」
「もう。仕方ありませんわね。ツキウサギさんの手当てが終わったら、膝枕で食べさせて差し上げますから。ちょっと待っていてくださいね」
 巨大なハムスターの頬袋をよしよしと撫でるベルカナ。何だかんだいいつつ、幻獣王には弱いようだ。
 ――彼女に撫でられ、うっとりとしている丸いでっぷりとした物体は、名をチューダと言う。
 赤いマントに金色の錫、立派な王冠をつけた彼(?)は、ある日突然ハンター達の前に姿を現し、自らを『幻獣王』と名乗った。
 ……とはいえ、外見は巨大化した上に羽がくっついただけのジャンガリアンハムスターで、どう見てもこう、神々しいとかそういった立派なものには見えなかったけれど。
 先日の幻獣の森を守る戦いでは、『幻獣王親衛隊』の司令官として、目覚しい活躍を見せたりもしている。
 ――まあ、主にダメな方向に活躍していた訳だけれども。
「ところでチューダ様、ハンターさん達にお礼なさいました?」
「んお……? お礼です?」
「はい。チューダ様は先日ハンターさんに命を救って戴いたのでしょう? きちんとお礼をしませんと」
「我輩は幻獣王で、あの作戦の司令官だったのです。我輩を守るのは当たり前なのですよ!」
「チューダ様? 王様とはいえ、それとこれとは話が別ですよ。ハンターさんがいなかったら、ここも大変なことになっていましたし、チューダ様だって今こうして美味しい桃を食べられなかったかもしれないんですから」
 ベルカナに言われて、考え込むチューダ。
 あの時は己の明晰な頭脳と、キューソとしての勘で逃げまくった為、自分はあまり怪我をしなかったけれど。歪虚に襲われ怪我をした幻獣もいる。
 ツキウサギとて、ファリフ達がいなかったらきっとあの場所で命を落としていただろう――。
「……そーですね。分かったであります。物分りのいい我輩は、ハンター達にお礼をするのです。ハンター達をここへ呼ぶがいいのです」
「お礼をするのは賛成ッス。どうせ呼ぶんだったら、お礼に何か用意したらどうッスかね」
「流石ツキウサギさん、いい考えですね。じゃあ、ハンターさん達におもてなしする料理を考えましょうか」
「自分も手伝うッス!」
「お怪我に障ります。無理はダメですよ。あぁ、チューダ様はお手伝いしてくださいね?」
「ええええ!? 何ででありますかーー!?」
 木霊するチューダの叫び。
 チューダ付に任命された巫女、ベルカナは思ったより幻獣王の扱いが上手そうだった。

リプレイ本文

「皆、幻獣の森を守る戦いへの協力、感謝するのです。我輩と皆の活躍によって森は守り抜けたのであります」
 巫女達が用意したご馳走を前に、高説を述べる幻獣王。ハンター達の大部分の目線が冷たい事に気づいて、慌てて隣にいる幻獣に向き直る。
「ナーランギも何か言うでありますよ!」
「我は別に守って欲しいなどとは頼んでおらぬが……」
「ナーランギ様! 恩人に失礼ッスよ! ……すみませんッス。ナーランギ様、こういう事苦手なんス……」
 横を向いたままのナーランギを宥め、ハンター達に慌てて頭を下げるツキウサギ。
 相変わらずの大幻獣達に、神薙 蒼(ka5903)が苦笑する。
「……まぁ、ナーランギにも色々あるんだろ。だけどさ、そういう柵を忘れて楽しむ。こういう日もありじゃないか?」
「はい。聖地を失っても巫女達はこうして明るく生きています。ナーランギ様も『今』を精一杯楽しんだらいかがでしょう?」
「……大事なのは、過去じゃない。これからですよ。これから何をどうしてどういう流れを作るか、それが大事なんじゃないですか、ね」
「そーゆーこと! という訳で、今日は騒ぐぜっ! 食べるぜっ! 飲むんだぜっ!」
 杯を配りつつ言うUisca Amhran(ka0754)と瀬織 怜皇(ka0684)に頷きつつ、拳を振り上げる蒼。星輝 Amhran(ka0724)が、ナーランギの前に大きな杯を供える。
「さあ、ナーランギよ。奉納の神酒じゃ」
「それじゃ、皆杯は持ったかな。乾杯しようか」
 怜皇にこくりと頷くイスフェリア(ka2088)。こほん、と咳払いをして皆に向き直る。
「では、無事に幻獣の森が守れた事と……」
「……幻獣と人が手を取り合う未来に。乾杯!」
「かんぱーい! ですのー!」
 杯を天に掲げたユリアン(ka1664)の横で、中身のジュースがこぼれんばかりに腕を振り上げるチョココ(ka2449)。
 この声が、謝恩会開始の合図となった。
「……チューダ様の危機に馳せ参じる事叶わず、面目次第もございません」
 開始早々、幻獣王の前に跪くクリスティーネ=L‐S(ka3679)。幻獣王の騎士として役に立てなかった事が、どうにも気にかかっていたらしい。
「いいのです。クリスティーネがきてくれただけで嬉しいのです。毛並みを整えてくれるともっと嬉しいのです!」
「あぁ、チューダ様。何と勿体ないお言葉……! 慈悲深きお心遣い、深く感謝致します」
「もっと感謝してくれていいのですよ!」
「はい。このクリスティーネ、お心遣いにお応え出来るよう、より一層チューダ様の騎士として身命を捧げる事を誓います」
「うんうん。苦しゅうないのです!」
「それでは失礼して、御髪を整えさせて戴いても宜しいですか?」
「勿論なのです!」
 感涙に咽びそうになるのをぐっとこらえて、チューダを招くクリスティーネ。
 彼女の膝の上でだらしなく腹を出し始めたチューダを見て、鷹藤 紅々乃(ka4862) はため息をつく。
「こんにちは、チューダ様。相変わらずですね」
「あ。紅々乃ー。我輩、この間のお菓子がまた食べたいのです」
「そう仰ると思ってまた持ってきましたよ」
「あ、俺も師匠のところで作った林檎のコンポートを持ってきましたよ。紅茶風味です。どうぞ」
「おお! 流石ユリアン! クリスティーネ、あーんで食べさせて欲しいのです!」
「畏まりました」
「ホントにもう……。チューダさん、今回は何とかなりましたけど、危ない場面もありましたので今後はもう少し気を付けて下さいね」
「分かったのです!」
 紅々乃とユリアンからの貢物を、クリスティーネに口に運んで貰いとても幸せそうな幻獣王。夜桜 奏音(ka5754)の心配そうな声に鷹揚に頷く。
 その様子に、エルバッハ・リオン(ka2434)と米本 剛(ka0320)は顔を見合わせる。
 ――この緩みきった丸い物体、どう甘く見積もっても『出来る』ようになるとは思いがたい。
 しかし、剛は思うのだ。これは今後化けるのではないかと。
 自他共に認め、頼れるゆるキャラに……!
 エルバッハと剛は丁寧に一礼するとチューダの脇に控える。
「エルバッハ・リオンと申します。よろしければ、エルとお呼び下さい。……今回の戦いにおけるご活躍は聞き及んでおります」
「チューダさん、この度は謝恩会にお招き戴き、ありがとうございます。ところで……ひとつお伺いして宜しいでしょうか」
「うむうむ。エルですね。我輩覚えたのです! 剛も何なりと聞くが良いのです!」
「今回の作戦について、チューダさんはどうお考えですかな? 敵の陽動に引っかかった件も含めてお伺いしたく……」
 剛の言葉に固まるチューダ。次の瞬間、目に見えてシオシオして小さくなる。
「あれは……勝てると思ったのです。敵が引いたのも、我輩の力を恐れたからだと思ったのです」
「なるほど。チューダさんなりに考えた結果だったと。そういう事ですね」
 丸いつぶらな目をうるうるさせるチューダ。クリスティーネに撫でられ、何度も頷いている。
 ――だからそれが敵の組み立てた罠なんですってば。ものすごい分かりやすいのに……。
 そんな事をエルバッハが考えている間にも、剛の言葉が続く。
「ポジティブな事は多いに結構。暴君気味?  自ら王を名乗っているのです。立派ではありませぬか!」
「そうなのです! 王であるがゆえにやらねばならぬ事があるのです!!」
 ……そんな事言って何も考えてないでしょう。
 そうツッコみたくなるのをぐっとこらえるエルバッハ。コホンと咳払いをして続ける。
「チューダ様。僭越ですが、進言してもよろしいでしょうか?」
「何です……?」
「チューダ様は、大将としてどーんと構えられている方が能力を発揮できるタイプかと思います」
「どーんと……?」
「そうです。細かな指揮は配下に任せて、チューダ様は王として軍を鼓舞をなされば宜しいかと……」
 要するに、大将をしたいならお飾りでいてくれという事なのであるが、流石はエルバッハ。綺麗に本音を隠し通している。
 その本音を剛も理解はしていたが、あえて乗る事にした。
「そうです。エルバッハさんの言うように、武は我々に任せるにしても、智を磨き名実共に『幻獣王』となって戴きたいのです。励んで頂きたい。貴方の元に集い戦う一武人として……!!」
「おおお……! 我が部下達よ。我輩はとても感動したのです……! 分かったのです! 我輩、真の王となるべく智を磨くのです!!!」
「さすがはチューダ様。私も誠心誠意、お力添え致します」
 びしぃっ! と天を指差すチューダに感動で熱くなる目頭を押さえるクリスティーネ。
 とりあえず、幻獣王を言い含める事に成功したようで、二人は胸をなでおろす。


「バタルトゥさん、大丈夫? 身体辛くない?」
「……まだ若干痛むが、大丈夫だ」
「痛いんですか!? それは大丈夫じゃないです!! ちゃんと休まないとダメです!!!」
「ホントなのな! こんな酷い怪我して! めっ! なのな!」
 怪我で引きこもっていると、気分まで塞ぎこんでしまうからと、バタルトゥ・オイマト(kz0023)に声をかけたイスフェリア。
 エステル・ソル(ka3983)と黒の夢(ka0187)も同じような事を考えていたようで……。
 ――バタルトゥさん、相変わらずモテるんだなぁ……とか。そんな事をシグリッド=リンドベリ(ka0248)は考える。
「バタルトゥさん、先日はありがとうございました。おかげさまでマフラーは完璧です!」
「……それは何よりだ」
「……まあ、まだマフラーしか編めないんですけどね」
「これから色々覚えて行くといい……」
 バタルトゥの言葉に頷くシグリッド。突然エステルに抱きつかれて、バタルトゥは微かに目を見開く。
「……どうした?」
「鼓動は規則正しいです。お熱もないですね。良かったです。お兄様特製の美味しいものを食べれば元気になります!」
「……ねえ。エステル。これ本当に食べさせる気?」
「はい! お兄様の作ったご飯は美味しいのです!」
「まあ、確かに味は保証するけど……」
 笑顔の妹に、言葉を濁すアルバ・ソル(ka4189)。
 父直伝の料理は、確かに怪我に良く効くし、美味しいのだが……何故か激辛なのである。
 正直素人にはお勧めできないのだが……。
「はい、お口を開けて下さい。あーんです!」
「……自分で食べられる」
「こういう時は甘えるといいのな!」
 スプーンを手に真顔で迫るエステル。笑顔の黒の夢にダメ押しされて、バタルトゥは渋々と口を開ける。
 恐らく相当辛いはずだが、彼からのコメントはない。
 我慢強いというのはこういう時損だな……とアルバは思う。
 それにしても、人見知りのエステルがここまで誰かに懐くなんて珍しい。
 妹も少しは成長しているのだろうか。
「エステル。一人で看病できるかい? 大丈夫?」
「はいです! 平気です!」
「僕達も一緒にいますし、大丈夫ですよ」
「じゃあ、お願いします」
 強く頷くエステル。笑顔を向けてくるシグリッドに頭を下げて、アルバはその場を辞する。
「ちゃんと食べられてえらいです。早く治ります!」
 笑顔でバタルトゥの頭を撫でるエステル。ハッとして真顔に戻るが、長くは持たない。
 そんな少女を穏やかな目線で見つめながら、黒の夢もバタルトゥに身を寄せる。
「バターちゃん、今日は我輩ににうんと甘えて欲しいのなっ」
「……それは分かったから、必要以上にくっつくな……」
「ほらほら、あんのうんさん。バタルトゥさん困ってますよ」
「いいのな。バターちゃんは闘いばっかりで女子に免疫がないのな。ちょっと慣れておいた方がいいのな」
「えっ。そんなハッキリ言っちゃいます!?」
「言うのな! 大きめの怪我したので罰としてちゅっちゅの刑なのな!」
「あの……キスは罰じゃないと思いますけど……?」
 黒の夢の滅茶苦茶な言い分に震えるシグリッド。彼女は胸を張って続ける。
「大丈夫なのな! バターちゃんには罰になるのな!」
「……そういう事は、番となるものの為にとっておくべきものでだな……」
「止めてもだぁめ♪」
「黒の夢、人の話を聞け……」
「バターちゃんこそその手を退けるのな!」
 ぐぎぎ……と押し合いになるバタルトゥと黒の夢。
 そこにあわあわとエステルとシグリッドが割って入る。
「け、怪我人に無理させちゃダメです!!」
「そうですよ。バタルトゥさん困ってるじゃないですか!」
「止めようとする子もちゅっちゅの刑なのなー!!」
「「きゃああああああ」」
 黒の夢の処刑の巻き添えを食って轟沈する2人。バタルトゥは逃げ出そうとしているが、襟首を掴まれていて……。
「お待たせー! 皆の分の食事も……」
 両手いっぱいに食事を持って戻ってきたイスフェリアは、その光景を見て固まった。
「……バタルトゥさん、女の子の扱いも覚えた方がいいんじゃないかな」


「……今年は大巫女様とお会い出来て、とても嬉しかったです」
「おやおや、何だい? 畏まって」
「いえ、年の瀬も近いですから、ご挨拶をと思って……。これ、苺ジャム入りロッククッキーです! どうか御身お健やかに。来年も宜しくお願い致します」
「……紅々乃はいい子だね。あたしは当分ここに居座ってるから、いつでも会いにおいで」
「はい!」
 ぴょこん、と頭を下げる紅々乃に目を細める大巫女。
 彼女の枯れ枝のような手で髪を撫でられると、遠い故郷の祖母を思い出して、何だか心が温かくなる。
「ツキウサギさん、お久しぶりですわー!」
「この間はお疲れ様でした! 抱きついてもいいですか!?」
「お怪我の具合はいかがですか?」
「構わないッス。怪我はもうすっかり良いッスよ! 杵を振るう手にも力が入るってもんッス!」
 ツキウサギにむぎゅーと抱きつき、そのふかふかの毛に顔を埋めるチョココとルンルン・リリカル・秋桜(ka5784)。
 メリル・E・ベッドフォード(ka2399)に腕をぐるぐる回して見せる彼を、セツナ・ウリヤノヴァ(ka5645)が優しく制止する。
「治ってきたと思った時が一番危ないんですよ。今日は静かにしていて下さいね」
「わたくしも暖めてあげるですのよ!」
 彼女にあれよあれよと座らされ、毛布をかけられ、キョトン顔のツキウサギ。
 チョココはもふもふしていたいだけな気がするが……メリルとルンルンは顔を見合わせて笑うと、ツキウサギに差し入れを渡す。
「これ、差し入れです」
「私も巫女さん達のお料理、お皿に取って来ました! 皆で食べましょ」
「おいしそうッスね! 有難いッス!」
「その節は、ご苦労をおかけしてしまいましたし……。少しでもお詫びになればと思って」
 マズルを上げ、白い前歯を見せて笑うツキウサギ。メリルの言葉に目を丸くして首を傾げる。
「……何故謝るッスか? 皆には沢山助けて貰ったッス」
 その言葉にホッと胸を撫で下ろすメリル。
 ――ナーランギが、幻獣と人と共に往く道を選んだ時、ツキウサギはこう言った。
 ハンターと幻獣の皆が力を合わせて戦った事が、とっても嬉しかった、と。
 メリルはそれが、心から嬉しかった。
 彼の思いと、その一言がなければ、きっとこの未来はなかった。
 だから――。
「ツキウサギさん。私達と共に戦ってくださり、人を信じてくださり……ありがとうございます」
「感謝して貰う事なんて本当にないッスよ。自分達が人の前から姿を消してすごく長い時間が経ってたはずなのに快く力を貸してくれて……本当に有難いと思ってるッス」
「困っている幻獣さんがいたら助けるのは忍者として当然なのですよ☆」
 ツキウサギの言葉に、胸を張るルンルン。メリルは嬉しそうに顔を綻ばせて続ける。
「あの、もし宜しければ……お友達になりませんか?」
「何言ってるっす? 皆もう自分の友達ッス。同じご飯も食べてるッス!」
「あ。それ私も知ってます。忍法☆同じ釜の飯を食った仲、ってやつですね!」
「そうそう、それッス!」
 2人のやり取りにぐっと笑いを堪えたメリル。思い出したように、ツキウサギを模した小さなぬいぐるみを、彼の手に握らせる。
「これ、お守りです。宜しければ……お持ち下さい」
「ありがとうッス。大事にするッス。忍法☆同じ釜の飯を食った仲として、今後も力を貸して貰えると嬉しいッス」
「勿論です! あ、あの。ツキウサギさん! クリティカルヒットで、首を刎ねるって本当ですか?」
「……そんな事実はないッスけど。どこで聞いてきたッス?」
 目をキラキラさせるルンルンに、でっかい冷や汗を流すツキウサギ。
 メリルはとうとう堪えきれなくなって笑い出した。


 ナーランギの元には、イェジドやリーリーと言った幻獣達が集まり、それに釣られるようにハンター達も酔って来て、とても賑やかになっていた。
「……全く姦しいな」
「幻獣さん達も私達も、ナーランギさんが好きなんですよ」
 奏音の言葉にため息をつくナーランギ。それに苦笑しつつセツナが続く。
「騒がしいのはお好きでないかもしれませんが、これも私達の習慣みたいなものです。愉しい時を過ごして、また会う時を作るためにもここでの思い出を大事にする。愉しい思い出が、仲間を護る力になるのです」
「……人の子は変わった習慣を持っているのだな」
「ナーランギさん。今回の戦いで手を取り合って下さり、ありがとうございます」
「……幻獣達の希望に沿ったまで。我に礼を言う必要はない」
「それでも、ナーランギさんの一言がなければこの関係は成立しなかった訳ですから」
 真摯な奏音とセツナの声に、ため息をつくナーランギ。そこにミノル・ユスティース(ka5633)が歩み寄る。
「確かに、あなたの危惧する様々な事柄の全てを払拭するまでは未だに至っていません。それでも、少しでも多くの命が救われ……私達は幻獣達と共に喜び、言祝んでいます」
「……そうだな。ここにいる幻獣達は、お前達と協力する事を喜んでいる。それは確かな事実ではある」
「そうですね。俺達はツキウサギさんを始めとする幻獣達の信を得た。出来れば、ナーランギさん。あなたの信頼も得たい」
「……それはまた大きく出たな、人の子よ」
「今はまだ、私達を信じて夢を持つ事は出来ないかもしれません。ただ、私達の言動を見守り続けて欲しいのです。貴方の信を得るに足るか否かを長い目で見届けて欲しいのです」
「……結界の維持と幻獣達の世話に対する取引は成立していたはずだが。それ以上を望むのか?」
「これは取引ではありません。あくまでもお願いです。あなたと、私達の繋がりを深くする為の……。私達は諦める事無く、あなたの危惧する様々な事柄の全てを払拭するまで、粘り強く事を成していくつもりです」
 ナーランギの深く澄んだ双眸を見つめ返し、きっぱりと断言するミノル。
 ――白龍が愛してやまぬ人の子。
 小さい身体に……計り知れない意思の強さを秘めている。
 己もまた、あれの気持ちを理解する日が来るのだろうか……?
「見ろ、というのであれば見てやらぬ事もないが。我はそんなに気は長くない……。期待はしてくれるな」
「ありがとうございます。じっくり見て戴く為にも、飽きさせないように努力しますね」
「そうです! まずは私達のご飯、食べてみませんか?」
「美味しいですよ!」
 にっこりと笑ったミノルに頷き、ここぞとばかりに食事を差し出す奏音とセツナ。
 それまで黙々と森や幻獣達の様子を書き記していたルスティロ・イストワール(ka0252)が、ナーランギに自己紹介をしつつ深々と頭を下げる。
「初めまして。あの、聞きたい事があるんだけど、いいかな?」
「我に判る事であれば……」
「ありがとう。あの、この森には色んな幻獣がいるよね。こんな幻獣を知らないかい?」
 そう言い、覚醒した姿を見せるルスティロ。
 ――彼は未来の子ども達に受け継がれていくような、そんな素晴らしいお話を紡ぎたい。
 その為に、今は勿論この先の事も見届けたいと思っている。
 そして、その力をくれたのは――彼が契約している幻獣の精霊だ。
 でも己は、彼の生前の姿を見た事なくて……。
「彼のお陰で僕は歴史を見届けられる。……そんな大切な彼の事、もっと知りたいんだ。何か知ってたら、教えてくれないかな」
「幻獣は精霊の一つだが……」
「分からない、ということ?」
「数多ある幻獣の中にそのような者がいるかもしれぬ。だが、我に言える事はこの森にはおらぬという事だ」
 幻獣は星の数ほど種族が存在するとも言われるが、目的の幻獣はこの森にはいないようだ。
 その対話を、天央 観智(ka0896)は静かに見守っていた。
「ここにはどの様な幻獣達が暮らしているのでしょうね? 暮らしぶりとか……。知性も在れば、話も通じますが……。あなたに聞くのは、難しそうですね」
「クゥ……」
「ああ、責めているのではないのですよ。イェジドさんにはイェジドさんの良さがありますよ。ほら、この毛並みとか」
 そういいつつ、イェジドの毛並みを撫でる観智。彼の隣にいるのは、先日依頼に同行して貰った子だ。
 ユリアンもまた、目の前にいる沢山の幻獣達に子供のように目を輝かせる。
「本当綺麗だなぁ。……毛並みとか瞳とか、本当素敵。あ、あの。これどうぞ。美味しいよ」
 抱きつきたい気持ちをぐっと堪えて、ナッツや干し肉を並べる彼。
 警戒されないよう離れて見守るつもりだったが、すぐに近づいてきて食べ始めたイェジドとリーリーに、ユリアンは声もなく感動に打ち震えて……。
 それに、奏音とイスフェリア、紅々乃が顔を見合わせてくすくすと笑う。
「イェジドさん、今回の戦いではお世話になりました」
「本当に助かったのよ。一緒にご飯食べましょ?」
 笑顔の奏音とイスフェリアに、嬉しそうなイェジドとリーリー。
 先日、依頼を手伝ってくれた幻獣達は2人の事を覚えていたらしい。
 すぐに寄ってきて、挨拶と言わんばかりに頭を摺り寄せて来た。
「イェジドさんもリーリーさんも思ったより大きいんですね」
「ええ。私達を乗せて走れるくらいですから……」
「お名前があったら聞きたかったけれど、リーリーは喋れないのね」
 目を丸くする紅々乃に、イェジドをリーリーもふもふする奏音とイスフェリア。
 アルバもまた、イェジドに目線を合わせて、礼儀正しく話しかける。
「初めまして。えっと……君の背中に乗って走ってみたいんだけど、いいかな? 勿論無理強いはしない。君の意思を優先するよ」
 ――魔術師だが、戦士でもあると自負するアルバにとって、戦場を共にするであろう幻獣達は敬意を払うべき対象だ。
 敬意を払い、お互いを尊重してこそ、信頼は得られるものだと思うから……。
 澄んだ瞳でじっとアルバを見ていたイェジド。紳士的な彼が気に入ったのかその場に伏せてこちらを見る。
 それはまるで『乗りなさい』と言っているようで……
「……ありがとう! 本当に少しでいいからね」
 イェジドに跨るアルバ。その背は広いが、馬ともまた違って、何だか不思議な感じがする。
 そして、ユリアンはずっとそわそわしっぱなしだった。
 ――チューダとイスフェリアに、あらかじめ幻獣達の好物は聞いた。用意してくれた食事もすぐに食べてくれたし、好感触である。
 妹が聞いたら物で釣るなと怒られそうだが、幻獣と仲良くなれるチャンスなのだ。ただ、どうにも言葉が通じないのだけが残念で……。
「話が出来たらよかったのにね。そうだ、パム。こう、通訳とか出来ない?」
 主の無茶振りに慌てるパルム。そもそも、幼体のパルムは話す事ができないので通訳は難しそうだ。
「そうそう。この間の依頼はありがとうございました。……暴れる機会を奪ってしまって、すみませんでしたね」
「あの……イェジドさん、撫でてもいいですか?」
 そんなユリアンに苦笑しつつ、イェジドに頭を下げる観智。彼に飲み物を運びながら、セツナはイェジドの顔を覗き込む。
 尻尾を振る幻獣から肯定的な雰囲気が伝わって来て、セツナは嬉しそうにその毛並みを撫でる。
 観智の推測からすると……彼らは話す事はできないが、人の話す言葉は理解出来ている気がする。
 だからこそ、多量のマテリアルを得て大幻獣になった時に、言葉を得る事ができるのかもしれない――。
 そしてもう一組、幻獣の森に到着してからそわそわしっぱなしの人物がいた。
 花厳 刹那(ka3984)と霧雨 悠月(ka4130)である。
 モフモフにはちょっと興味があるだけですからね。私のクールイメージが壊れない程度の……。
 連れがいる手前そんな風に装っている彼女だが、ツキウサギに抱きつく刹那はこう……色々とダダ漏れていてダメな感じである。
「ツキウサギさんー! お久しぶりですー!!」
「……刹那、マズルをもふもふされるとくすぐったいッス」
「あっ。ごめんなさいね。気持ち良さそうだったものだから、つい……」
「クールに見える刹那さんも、可愛いのが好きな一面があるんだね……」
「……ゆずきゅん、何か言った?」
「ふふ。何でもない。その、刹那さんすごくいっぱい食べてるけど、それはどこに行くのかなって」
「……!? 沢山食べてるけどちゃんと運動もしてるし……! む、胸は育ってるけど……って何言わせるのよもう!!」
 思わず自爆して、気恥ずかしさにリーリーのふわふわの羽毛に顔を埋める刹那。
 彼女、ツキウサギやリーリーをモフるのは勿論、巫女達が用意したご馳走を戴くのも忘れていなかった。もちろん、悠月もそれなりに食べてはいたが。
 彼はくすくすと笑いながら、イェジドに断りを入れて豊かな毛並みに手を差し入れる。
「わー。表面固いけど、中はふわふわなんだね。そこは狼と一緒なのかな……」
「わぅ?」
「ふふふ。凛々しい雰囲気なのにふかふかだなんて、君素敵だね。僕、そういうの好きだなぁ」
 褒められたのが分かったのか、顔を上げたイェジド。悠月の顔をべろりと舐める。
「あはは。褒めたのわかってくれたの?」
 大きな狼と賑やかに遊ぶ悠月。刹那の目線を感じて、彼は首を傾げる。
「刹那さん、どうかした?」
「ううん。ゆずきゅんも小動物系かな……と思って。耳と尻尾、付けたら似合いそうよね?」
「……!!? ぼ、僕だって男の子だよ!? カッコいい系目指してるよ!?」
 赤くなって抗議する悠月にころころと笑う刹那。
「初めまして。えーと……貴方達の中で私の相棒となってくれる方はいますか?」
 そして、相棒となってくれそうなリーリーを探して声をかける紅々乃。
 リーリーにも様々な色の子がいて、本当に綺麗でこの子と決めるのは難しい。
 でも、運命の子を見つけたい……。
「ああ。かわいい。かわいいなあ。モフモフだぁ……」
 その横で、全力で幻獣達を撫でて愛でるユリアン。もふもふを堪能できてとても幸せそうだ。
「はい、レオ。あーん」
「……ん。ありがとう。イスカの作る料理は美味しいですね。これは一体の料理ですか?」
 大好きな怜皇に褒められて、ぽっと頬を染めるUisca。続いた彼の問いに、Uiscaは笑顔で答える。
「これはね、聖餅って言うの。聖地で修行してた時代によく食べてたのよ」
「へぇ……。イスカにもそんな時代があったんですね」
「うん。大巫女様に『イスカは変わった子だねぇ』って言われていたのもいい思い出だわ」
「お前さんは今でも変わってるだろうに」
「大巫女様ってばひどーーい!!」
 ひょっこり現れた大巫女にツッコまれて、ガビーン! となるUisca。そんな愛らしい恋人に、怜皇がくすくすと笑う。
 恋人達が盛り上がる中、チューダは蒼と星輝、チョココによって盛大にモフられていた。
「ふかふかだぜー! 気持ちいいんだぜ!」
「うむ。良き毛並みじゃ」
「ネズミさんもっふもっふ! なのですわ!」
「おおー。いいなこの腹! 立派なハムスター万歳!!」
「本当に巨大なハムスターよな」
「え? ハム……? ハムは焼いて食べると美味しいのですわ」
「やめるのです!! 我輩ハムスターじゃないのです! 食べても美味しくないのです!!」
 もみくちゃにされている幻獣王。それを、怜皇はまったりと眺めていた。
「……幸せそうで何よりです」
「チューダ様は民に愛されておいでなのですね」
 上品に紅茶を口に運ぶクリスティーネ。
 イスフェリアはあはは……と笑うと、バタルトゥに向き直る。
「バタルトゥさんは今後もチューダさんと関わる機会が多くなると思うし、ベルカナさんに、チューダさん操縦法を習うのもいいかもしれないよ」
「……そう、だな」
「我輩が代わりに覚えてあげるのな!」
 正直あまり関わりたくない、という雰囲気を醸し出している彼を察したのか、笑顔で請け負う黒の夢。
 そしてバタルトゥの膝の上で、看病に疲れたエステルがすやすやと寝息を立てていた。
「さて……。宴もたけなわじゃな。ではひとつ、舞でもお見せするとしようかの。怜皇も共に披露しようぞ」
「分かりました」
 立ち上がり、扇を手にする星輝。怜皇も奇怪な雰囲気の直剣を抜き放ち、天へと掲げる。

 ――遠き彼方に望むは東 手握り屠りて葬りて虚
 向かいて狐 清めたるや 人の心の強き事
 願わば幻の士 手取り舞わんや 先へ未来へと共 歩もうぞ
 あぁ晴やこの空 晴よ征く先 渦巻く紫雲もなんぞやと
 飲めや歌えや祝の宴ぞ 白けき竜の 今ぞ住みたる お天道様を拝むまで……

 幻獣達に語りかけるような星輝の伸びやかな歌声。
 彼女の扇が煌めき、下駄の鈴が舞う度に透明な音を出す。
 そして、怜皇も剣舞もまた、静と動を繰り返し……まるで、繰り返す命の営みを現しているようで……。
「……綺麗ですね。幻獣達も見てますよ」
「本当に素敵です。こういった宴を気に入って貰えるといいんですが」
「勿論。ハッピーエンドだって、僕は信じてるよ。ここの森だって、こんなに笑顔が溢れてるんだもの」
「そうですね。今後も良き隣人として、在りたいものです」
 うっとりと呟く奏音に、頷くセツナ。
 自信に満ちたルスティロに、観智は笑顔を返した。


「こんにちは、ナーランギさん」
「……誰かと思えば、我に物言いをつけた人の子か」
「うふふ。覚えて戴けて光栄です」
 大分人気が減った森。長い首を擡げ、青山 りりか(ka4415)を見つめるナーランギ。
 彼女は失礼します、と一礼すると、彼に清酒を供える。
「……あの、先日は、お話を聞いて下さってありがとうございました」
 あの時は必死で偉そうな事を言ってしまったけれど……何も知らない自分があれこれ言うのはどうなのかな、と今更ながらに思う。
 りりかが感じている隔たり。それを解消する事が出来れば、きっと幻獣と人の関係はもっと良くなる気がする。
 この大幻獣が頑ななのにも、きっと理由があるはずだから……。
「私は人と幻獣の歴史を知らないけれど、もっと歩み寄れるように勉強します。もし、宜しければ……時々歴史を教えて下さいませんか?」
 ナーランギは大きな双眼をこちらに向けたまま、何も答えず……。りりかは訴えかけるように続ける。
「……『共に歩んでよかった』と思って戴けるよう、森を守るよう努め、幻獣の皆さんと精一杯戦います。ですから……これからも、この森にお邪魔することをお許し下さい」
「……勇気ある人の子よ。名はりりかと言ったか?」
「はい」
「そうか。……それがお前の望みなのであれば、我は否定せぬ。好きにするがいい」
「ありがとうございます……! また、お話に来ますね!」
 ため息と共に首を降ろし、瞳を閉じたナーランギ。
 何だか、その姿が年老いた翁のように見え、愛らしく感じて……りりかはそっと微笑んだ。

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参加者一覧

  • 黒竜との冥契
    黒の夢(ka0187
    エルフ|26才|女性|魔術師
  • 優しさと懐かしさの揺籠
    シグリッド=リンドベリ(ka0248
    人間(蒼)|15才|男性|疾影士
  • 英雄を語り継ぐもの
    ルスティロ・イストワール(ka0252
    エルフ|20才|男性|霊闘士
  • 王国騎士団“黒の騎士”
    米本 剛(ka0320
    人間(蒼)|30才|男性|聖導士
  • 聖なる焔預かりし者
    瀬織 怜皇(ka0684
    人間(蒼)|18才|男性|機導師
  • 【魔装】の監視者
    星輝 Amhran(ka0724
    エルフ|10才|女性|疾影士
  • 緑龍の巫女
    Uisca=S=Amhran(ka0754
    エルフ|17才|女性|聖導士
  • 止まらぬ探求者
    天央 観智(ka0896
    人間(蒼)|25才|男性|魔術師
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • 導きの乙女
    イスフェリア(ka2088
    人間(紅)|17才|女性|聖導士
  • 闊叡の蒼星
    メリル・E・ベッドフォード(ka2399
    人間(紅)|23才|女性|魔術師
  • ルル大学魔術師学部教授
    エルバッハ・リオン(ka2434
    エルフ|12才|女性|魔術師
  • 光森の太陽
    チョココ(ka2449
    エルフ|10才|女性|魔術師
  • 《一途》に想う夢の欠片
    クリスティーネ=L‐S(ka3679
    人間(蒼)|14才|女性|闘狩人
  • 部族なき部族
    エステル・ソル(ka3983
    人間(紅)|16才|女性|魔術師
  • 紅花瞬刃
    花厳 刹那(ka3984
    人間(蒼)|16才|女性|疾影士
  • 感謝のうた
    霧雨 悠月(ka4130
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • 正義なる楯
    アルバ・ソル(ka4189
    人間(紅)|18才|男性|魔術師
  • 藤光癒月
    青山 りりか(ka4415
    人間(蒼)|17才|女性|聖導士
  • 琴瑟調和―響―
    久我 紅々乃(ka4862
    人間(蒼)|15才|女性|舞刀士
  • ゲルタの彼氏?
    ミノル・ユスティース(ka5633
    人間(紅)|25才|男性|闘狩人
  • 洗斬の閃き
    セツナ・ウリヤノヴァ(ka5645
    人間(紅)|24才|女性|舞刀士
  • 想いと記憶を護りし旅巫女
    夜桜 奏音(ka5754
    エルフ|19才|女性|符術師
  • 忍軍創設者
    ルンルン・リリカル・秋桜(ka5784
    人間(蒼)|17才|女性|符術師
  • 【魔装】の監視者
    神薙 蒼(ka5903
    鬼|15才|男性|格闘士

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ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/12/12 22:03:31