• 剣機

【剣機】相乗効果は見込めるか

マスター:石田まきば

シナリオ形態
イベント
難易度
普通
オプション
  • relation
参加費
500
参加制限
-
参加人数
1~25人
サポート
0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
締切
2014/09/24 12:00
完成日
2014/10/05 06:29

このシナリオは3日間納期が延長されています。

みんなの思い出

思い出設定されたOMC商品がありません。

オープニング

●帝都での計略

 新たな剣機が現れた――
 その報せを受け取ったとき、カミラ・ゲーベル(kz0053)はユレイテル・エルフハイムと共に帝都バルトアンデルスに滞在していた。
 ユレイテルの選挙活動は終わっており、投票期間も終わりに差し掛かっている。
「目撃情報はどこだ」
 帝都の詰所からエルヴィンバルト要塞に伝話を繋ぐ。襲撃の場所によって第三師団の動きも変わってくる。補給部隊としての側面も持っているため、特に帝国の西側が戦場になるときはその規模を確認したうえで采配も考えなければいけない。
 勿論今は選挙の期間中だ。だが歪虚の襲撃があれば表だって戦わなくてはならない、それが帝国軍属者としての勤め。まして師団長ともなればその責任は低くない。伝話の向こうのモーリッツの報告を聞きながら、カミラは脳内で人手の都合についても考えていた。
「コンテナでゾンビを輸送? ……面倒な」
 空を飛ぶだけでも厄介だというのに、その能力を戦闘以外にも有効に使っており侮れない。帝国全土、場所も気まぐれに決めているようで歪虚そのものの襲撃範囲も拡大している。
『今回のは、エルフハイムのすぐ近くに落とされたんだよ、嬢ちゃん』
「なんだと! すぐ戻るから待っていろ」
 その一言でカミラは帰還を決めた。
 第三師団はエルフハイムの監視も主要業務として任されている、監視とは見張るだけではない、危機が迫っていればその脅威に対し刃を向け、エルフハイムを守ることも含まれている。それをエルフハイムからどう思われているか、そんなことは二の次だ。
(ユレイテルは帝都勤務の顔馴染みに預けることも考えたが……それどころではない)
 多少強引でもエルフハイムに戻ってもらうしかないだろう。

「カミラ殿、私もその作戦に参加して構わないだろうか」
 早急にエルフハイムに戻り警戒を強める連絡をしてほしい。そう伝えたはずだったのだが。
(本気か?)
 事は急を要する。ユレイテルと共に転移門へと向かいながらカミラはひそかに眉根を寄せた。意図はわからないでもない。選挙に立候補するだけではなく、ここで帝国兵に名を売ることも彼にとっては利点だろうから。
(……なら、お手並み拝見といこうじゃないか)
 選挙が終わるまで、ユレイテルに何かあれば責任問題となる可能性は捨てきれない。エルフハイムに戻らせてしまえばすぐに片はつくけれど……戦力として使えるかどうか、それも見られるというなら見せてもらえばいいのだ。
「わかった。だが一度エルフハイムの方にも連絡を取っておいてくれ、それが条件だ」
 エルフハイムの戦力が増えるかはわからない。
 ただでさえ師団の人手を分散させて作戦にあたらせるのだ。モーリッツは作戦の準備をしているだろうし、テオバルトはハンターオフィスに連絡を取って、ハンターの手配をはじめているはずだ。
 お互いに手を取り合って協力するとは到底思えない。だが場所が場所だ。
(エルフだって、自分達の棲家に歪虚が入ろうとしているのを黙ってみているなんてことはないだろう)
 確証はないが、ユレイテルの力量を試すためにも。少しなら信じてみようという気になっていた。

●APV

「エルフハイムの近くで……剣機かい?」
「そういうわけだから行ってくるといいですね」
 シャイネ・エルフハイム(kz0010)がタングラム(kz0016)に仕事の話をされるのはいつもの事だが、今回は話が急すぎた。
「シャイネさん、こちらです!」
 APVに顔を出しにきてすぐフクカン(kz0035)が寄って来たと思ったら、タングラムの執務室に案内されたのだ。
「僕が行く必要はあるのかい?」
「エルフ側のご指名なのですよ」
 エルフハイム関連の仕事に、シャイネを経由するという話は確かに出ていた。しかし今回の仕事は帝国軍との関わりもあり、別にシャイネが行く必要はないとも思えるのだった。
「なのに、どうして……ふふ、なるほどね♪」
 タングラムに尋ねようとしたシャイネだが、目を通していた資料の一か所に気づき頷く。
「戦力と言うより、帝国兵との接触を回避するための壁役みたいですね」
 エルフハイムからも警備隊の面々が数名、歪虚の迎撃に参加するらしい。その彼らが帝国兵と問題を起こさないように、間に入る役割もシャイネに期待されているような状況。
 タングラムの言葉にも頷きながら、シャイネも一つ付け加える。
「あとはそうだね、今後ハンターを連れて行くときの、顔合わせも兼ねているのかもね」
 今後ハンター達がエルフハイムの周辺で仕事を依頼する際、滞りがないように。エルフハイムを監視する第三師団に対しても、警備隊に対しても、シャイネの顔を周知させる必要があると考えたのだろう。
「面白い子だね、ユレイテル君」
 タングラムにも同意を求め、興味深そうに笑うシャイネ。
「ご指名だものね、行かなくちゃ♪」

●ゾンビと吸血鬼

 キィーッ! キィッ!
 バササササ……
 コンテナの扉がゆっくりと開く中、蝙蝠型の歪虚が隙間から我先にと飛び出していく。
「まさかあの中全部あのちっこい蝙蝠ばかりじゃないだろうなあ」
 モーリッツ率いる第三師団兵が武器を構える。後方では大砲の弾を装填し終え、あとは放つだけだ。
「副長、合図をお願いします!」
 部下の声に応と答え、口を大きく開いたモーリッツだが、耳が別の音を捉えた。
 ずしゃ、ぐしゃあ
 べしゃ……
「でかいのも居たか。そうこなくちゃあ倒し甲斐がないってもんだな」
 コンテナの扉が開ききり、中に居た歪虚の全容が明らかになる。
「まぁた不細工になっちまってまあ」
 頭が二つ、腕が4本。足は3本だったり4本だったり。
 いびつな形をしたそのゾンビは、確かに機械のパーツも有していた。それこそが剣機型の特徴であり、厄介なところでもある。具体的に言えば、硬いのだ。
「動きがどこか、ぎこちないようにも見えますが……」
 バインリヒ二等兵が恐る恐ると言った体でこぼす。彼女が剣機型歪虚をこれだけ近くで見るのは初めてなのだ。
「目がいいのはいいことだ。それで間違ってねえぞ、エーリカ」
 モーリッツが肯定する。
「閉じ込められていたせいでくっついたか? 剣機型にしちゃあ機械パーツが少ないよなあ、あいつら」
 だからといって気を抜いて倒せるわけではないだろうけれど。
「……ハウプトマン副長、あちらも来たようです」
 バインリヒ二等兵が森の方を目だけで示す。ユレイテルの他にも、武装したエルフの姿。
「本当に来るとはなあ! それじゃ、行くぞお前ら!」
 ハンター達増援が来るまで倒れるんじゃねぇぞ! モーリッツの合図に合わせ、帝国兵たちが歪虚に向かっていく――

リプレイ本文

●合流

 戦線はかろうじて維持されているような状態だった。帝国軍は見るからに疲弊している。
 できる限り正のマテリアルの多い方へ進もうとするゾンビ達を押し返すように相対する兵士達、その近接部隊を廃しようと攻撃を加える蝙蝠達。いくらかの蝙蝠は森へと突破しようと飛び交い、それを弓兵や警備隊が撃ち落とさんと狙っていく。
 ギリギリの均衡状態の中に、ハンター達が辿り着いたのだ。

 自分達に向かい飛んでくる蝙蝠をシールドでやり過ごしながら、キヅカ・リク(ka0038)は大急ぎで馬を駆る。
「出来るだけ、このまま持っててもらえますか」
 まずは大砲部隊の一人にトランシーバーを渡す。意図を説明している時間はない。勢いだけで受け取らせ、すぐに馬の頭を巡らせ森の方へ駆ける。
(師団長と副長に渡したかったけど)
 彼らの居場所は戦線の中心に近く、見るからにそんな余裕はなかった。ならば彼らの声を拾える可能性のある場所に預け、集音性能に賭けるしかない。
 森都側も難しいかもしれない。妙案はないかと考えつつ馬を駆り、イーリス・クルクベウ(ka0481)が蝙蝠に応戦しているところまで辿り着く。彼女はエルフハイムの出身だと話していた、ならばと思い切って可能かを尋ねる。
「無理じゃろうな」
 ただでさえハンターとの馴染みが薄い警備隊に蒼界の品をそのまま持たせるのは難しい。機械は全て機導術、錬磨院を嫌うのと同等の扱いとして避け、不純なマテリアルの元凶として嫌っているエルフだっているくらいなのだ。勿論個人差はある、でなければイーリスは機導師になっていない。
「樹にかけて音量を上げておくとかどうかの」
「そうしてみます」
 帝国兵の意図がエルフハイム側に通じればいいのだ。

 森都の警備隊に対して、能動的に行動する者も居た。シルヴェイラ(ka0726)とエルティア・ホープナー(ka0727)である。
 無線を置いていったリクの後に辿り着いた二人は、僅かながらに戸惑った様子をみせている警備隊の面々を見ることになる。
「敵は誰だ? 己の度量を示せぬ程なのか?」
 戸惑っている場合ではないと叱咤を込めるシルヴェイラに憤りの表情を向ける者。
「折角の戦力よ、森を護る為に利用してあげれば良いのよ」
 だが反論の隙を与えず、割り切ってしまえばいいというエルティアの言葉は警備隊の者達にとって都合がよかったようだ。警備隊のうちの一人が、仲間を制す仕草を見せる。それだけで警備隊は元の落ち着いた様子に戻った。探るような目を向けては来るものの、それ以上言葉が出てくることはない。
(今はそれで十分かもしれないな)
「醜い彼等の物語に興味は無いわ……シーラ、早く終わらせましょう」
「ああ。つまらない不和の物語など閉じてしまおうか、エア。つまらない怪我などおうんじゃないぞ」
 意図した布石は働くだろうことを感じ取り、シルヴェイラは森に背を向ける。エルティアも既に歪虚達へと視線を向けていた。

●戦線展開

「エルフであろうが帝国兵であろうが、その垣根に何の意味などありません! 何故ならわたくしは貴族!! 貴き者!! そして貴き者の条件とは誰よりも先に立つ者のこと!! 即ち!! わたくしが王者なのです!!!」
 戦場にエステル・L・V・W(ka0548)の声が響く。モーリッツがちらと視線を向けてへえと呟く。
「援軍が来たぞお前ら! だが気は抜くなよ?」
 彼らの足元にはすでに2体分のゾンビの残骸、剣機の証である機械パーツが転がっている。
 その声を聞きながらエステルは前線に駆ける。獅子となった彼女は負傷の見える兵士の居場所をすぐに見つけ、アックスを振りかざす。
「お退きなさい、それ以上の怪我をしたくないならば!」
「はっ? 何言って」
 ブォン!
 兵士の返事も待たずにゾンビへと一撃を放つ。それは外れてしまったが、ゾンビの気を兵士からエステルに逸らすことに成功した。
「私達が交代するから、回復のためにも一度下がってもらえますか?」
 数瞬の後、後ろから声をかけてルア・パーシアーナが(ka0355)意図を伝える。それで納得した兵士は聖導士の元に向かっていった。
(突っ込んでいく親友を援護するのは私の役目だもの)
 それは戦場だろうと日常だろうと変わらない。今も周囲の気配を探りながら、エステルの相手どるゾンビの半身にフェイントをかけた。
「あたしが攻撃を惹きつけるから、その隙に下がって」
 グラディウスで攻撃を受け流しながら、天竜寺 舞(ka0377)が怪我をした女性兵士に声をかけ、入れ替わるタイミングを計る。
 別の帝国兵には三日月 壱(ka0244)が同様の声をかけている。
「僕が囮になるので、貴方も!」
 帝国弓兵には聖導士も含まれているが、前線は回復の射程から外れた状態で戦線展開されている。ゾンビの進行を止めていた彼らは援護が届かない状況下でこれまで耐えていたのだ。
 舞も壱も帝国兵の補助としての動き、あくまでも連携をと考えていた。しかしまずは彼らの回復、攻勢に転じるのはその後でいい。下がろうとする帝国兵に追い縋ろうとするゾンビにエストックで斬りつけながら、壱の赤い蛇の目に闘志が宿った。
「行かせるかよ、醜いゾンビ野郎」
「戻ってくるまでは、あたしたちの相手をしてもらうからね!」
 真紅の瞳に変わった舞も改めて相手の剣捌きを追おうと相対する。至近距離からの銃撃にも気を配らなければならなかった。

「ありゃ、吃驚箱って言葉が妥当か?」
 今はもう開ききったコンテナの感想である。群がってくる蝙蝠達をグレイブで薙ぎながらテスカ・アルリーヴァ(ka2798)は口角をあげた。
「なんだ、届くじゃねーか」
 叩き落とした手ごたえに笑みが深くなる。攻撃の隙を伺いながら周囲を飛ぶ蝙蝠達は、互いの邪魔をしないようにその高度も変えているようだった。弓兵の射線を譲り合う光景に似ているだろうか。それは歪虚達がうまく連携をとっているという事でもあったが、ハンター達からの攻撃も届きやすい位置に敵がいることを示していた。
「――背中ががら空きなんだよ……ッ!」
 テスカに向かおうとしていた蝙蝠をナハティガル・ハーレイ(ka0023)が斬り伏せる。テスカのグレイブから逃れて気でも緩んでいたのか、歪虚にそもそも緩むような気があるかは別としてクレイモアが急所に直撃した。
「剣機型じゃねえ癖にしぶといな?」
 スキルも最大限活用した一撃だったというのに蝙蝠はまだ飛べている。只の雑魚ではないらしい、そう把握したナハティガルの首を狙い別の蝙蝠が滑空してくる。
「っつう!?」
 咄嗟に腕でかばったものの噛みつかてしまう。その腕にしばし留まろうとする蝙蝠、そこからマテリアルが失われる感覚。
「動かすなよっ」
 テスカの声と共にナイフが側面から蝙蝠に突き立てられた。
 キキィ! すぐに蝙蝠が飛び立つ。
「悪い、助かった」
 やはり一人で動くより効率がいいと思いながら礼を述べる。
「さっきの借りの分だ」
 ニィと笑いあい、二人は改めて得物を構えた。
 ゾンビの剣二振りと攻防を繰り広げながら、フィル・サリヴァン(ka1155)は笑みを浮かべる。
「ッ……ふふ、こうきますか」
 歪なゾンビは機械で強化されている分強そうに見えたから。正面からぶつかればさぞ楽しめると思ったのだ。剣機そのものではないけれど、あのリンドブルム型の強さも垣間見える気がして。
 常に二人三脚をしているようなゾンビは移動がやや遅い。けれど一撃は重く、そして堅い。当てることは容易だけれど、消耗の様子が読みづらいのだ。それは死者という理由もあるかもしれないけれど。
 足に当てた初撃は、機械の補強がない分手ごたえが大きかった。足の一つをえぐり切ることには成功したけれど、元々足が4本ある時点で転倒させるほどではない。

 戦闘はリズムだと舞は思う。名前の通り舞うような所作で攻撃をかわしながらも、舞の視線はゾンビの剣と銃の方向を追っている。この拍で構えるなら、振り下ろすのは何拍後。さっき銃口がこちらを向いたから、次の拍で銃弾が来る――予知というわけではない。相手の動きの癖を読んだ上でその都度体が反応している。
(でも、相手には決まったリズムがないみたい)
 剣と銃と言う違う得物を持っているからだろうか? はじめはそう思っていたが次第に違うとわかってきた。ゾンビはあくまでも「くっついただけの二人」なのだ。移動だけは呼吸をあわせようとして動くけれど、攻撃対象を揃えて協力するほど頭は良くないらしい。だからゾンビの頭は各々自由に敵を捜し、一体としての連携はしていない。
(変則的でも、そのリズムに乗るまでだから)
 相棒となる帝国兵が戻ってくるまで、あたしも倒れるわけにはいかない。
「しかし……キナ臭い中で飲む酒ほど不味いもんはねーな」
 言葉と違いテスカの表情は別の感情を示している。帝国とエルフハイムのいざこざをどこか面白がるような目。ナハティガルがユレイテルに戦況を伝える様子も、テスカにとってはある意味酒の肴なのだ。音楽や戦いほど興味はそそられないが、第三者としてみている分には面白い。考えることはあまり得意ではないが、自分が巻きこまれなければいいのだ。
「早く美味い酒を飲みたいもんだ」
 仲間の攻撃が成功しやすくなるためにも。ゾンビに斬りつけちょっかいをかけながらも歪虚の攻撃を避けることに専念する壱。
(なるべくこの場所を保てればいいけどね)
 あまり孤立すると自分も帝国兵のようにただの消耗戦になってしまうから。周囲の確認を意識しながらトランシーバーに声を放つ。なるべく正確に、迅速に。歪虚が固まっている場所は情報の鮮度が命だ。

 目的は敵を劣勢に追い込むことだ。自分達が優位になれば、敵の統率は乱れるはず。そうすればコンテナの側から攻撃を仕掛ける仲間の有利にもつながるはずなのだ。
(とにかく前へ!)
 負傷者大事なのは戦線の構築、敵の追い込み。飛ぶ蝙蝠達は無理でも、地を進むゾンビ達であればそれは可能だ。だからこそエステルは前を向き、前だけを選ぶ。しかしそんな彼女を敵が見過ごすはずがない。他と比べても攻撃的に向かってくるエステルを狙う蝙蝠は次第に増えていった。
「エステル!」
 一度下がって回復をとルアが叫ぶ。帝国の聖導士の射程からどんどん離れていくのだ。エステルはあまり攻撃を避けようとしていない。そのためダメージは確実に蓄積していた。例え彼女の道を補佐し背を押す立場でも、ルアが心配しないわけがない。
 ザッ
 ルアの視界に影がかかる。何事かと思った矢先、エステルの近くには2つの騎影。
「貴公は周りを見ないのか?」
「大丈夫? 奈加ちゃんが癒してあげる~」
 戦場の切り崩しを終えたアウレール・V・ブラオラント(ka2531)と、その彼に護衛されている松岡 奈加(ka0988)。乱戦状態に怯える愛馬を叱咤激励しながら駆る二人は、帝国の聖導士の手が届かない者達の回復に回っていたのだ。

 縁のあるものの援護につこうと動いたのは君島 防人(ka0181)とユリアン(ka1664)で、カミラの援護を受けて戦うユレイテルの居場所を一直線に目指す。防人はユレイテルの後方に、ユリアンは様子を見れるほどの近くに。
「卿、無理は為さるな。貴方の傷は即ち帝国とエルフハイムの関係の傷となる」
 ユレイテルに向かっていた蝙蝠に強弾を撃ち込み伝える防人。聞き覚えのある声に、ユレイテルは振り返らず答える。
「帝国の責任にしない様、私は自分からこの場に立つと伝えてきているし……やや強引に彼らをひっぱり出してきた。傷を自業自得という者はあっても……」
 警備隊の事を言っているのだろう。思い当たることがあったのか言葉が途切れた。
「そうか、私の考えを否定する理由を与えてしまうんだな」
 有り難く援護を受け取らせてもらおう、そう続いた。
 やり取りを聞きながら、近くのゾンビに攻撃を仕掛けるユリアン。
(まずは試してからだね)
 尋ねたいことはあるけれど、ただ教わるだけでは意味がない。自分の経験のためにも、推測することは必要だと思う。勿論、乞えば教えてくれる者も居るだろう。だがそれで身につくかと言われれば……経験則を鍛えることも重要だ。
 連携をとろうとする相棒、帝国兵の装備から傾向を予測する。闘狩人の大技の為に敵の隙を誘い、疾影士ならば共にタイミングを取り合って敵に反撃の間を与えさせない。自分が止めを狙うより、あくまでも帝国兵を援護する戦い方を選んだのは、敵に対するアドバンテージがあることを考慮したからだ。
「胴は他より手ごたえが良いですよ」
 二人分の繋ぎ目を狙うユリアンに声がかかる。共に戦う女性兵士だ。
「繋ぎ目じゃなくてもいいんだ?」
「分離は試してませんが」
 二体になったとして、囲むのが面倒になりそうだということらしい。

「それにしても無粋ですね」
 ハルバードは目の前のゾンビと戦うためのものだから、たかるように頭を狙ってくる蝙蝠に振るう得物は持ち合わせていない。フィルはうるさそうに首を振り攻撃を避ける。頭数が増えた分、ひとりひとりに向かってくる数が減ったのは幸いだった。
(そろそろでしょうか)
 周りのゾンビに倒れる個体が出てきていた。だがこの一体は最後まで自分が独占してみせる。
「この一撃、当たればタダではすみませんよ? ……外す気もありませんが」
 これで落とせる。その確信と共に構えなおしたその位置から首を薙いだ。
「楽しかったですよ」

●遊撃

 奈加と共に戦場を巡るアウレールは随時戦況の変化を確認していた。負傷者の早期発見のためでもあるが、大砲部隊への情報供与のためでもあるからだ。
 視点が高い分蝙蝠に狙われやすくはあるし、自分だけでなく奈加の護衛もしているため対応しなければならない数は多い。だが歪虚に対してはあくまでも撃退に留めることで凌いでいた。
(エルフハイムに向かっていくなら是非そうすればいい)
 帝国臣民として、歪虚の殲滅には前向きなことはもちろん前提として、信条として持っている。だが戦力として、エルフ達をひっぱり出してやりたいとも思っている。
(脅威から目を背ける世間知らずは我々が教育してやる)
 実際に言葉にして投げつけてやりたいくらいだが、堪える。今はそれよりも戦う者達の怪我の方が優先事項だ。
 ちらりと森に目をやる。少なくない量の蝙蝠が森にも向かっている。それに応対するハンター達、そのさらに後方から矢が飛ぶさまが見えた。
「ただでさえ剣機だ選挙だって鬱陶しいのに更に民族問題まであるっすか。メンドイっすね~。まぁ飯の種が多いのはいい事っす! 死なない程度に稼ぐっすよ!」
 そこそこに稼げて、そこそこ楽しく過ごせるのが一番だと思う神楽(ka2032)である。
 挟撃から包囲に移行する作戦は帝国兵の消耗度合いで展開速度が変更になってしまう。実際戦線維持を優先して帝国兵と位置を変わるハンターは多く、側面が甘くなる可能性は少なからずあった。神楽のようにそれを見越しはじめから側面を選ぶものが居たおかげもあり、ゾンビの包囲網形成が遅くなることはなくなっていた。

 護衛が居てもすべてを防げるわけではない。アウレールが対応しきれなかった蝙蝠の攻撃を受けてしまうこともある。容易出来る限りの防具を着こんでいたおかげで大きな怪我にはなっていないが、あまり長く続くようなら自身の回復も必要になってくるだろう。
「でも、誰も死なせない! みんなが笑っていられるようにね♪」
 そのためにはまず前線の維持が重要だ。攻撃は最大の防御、敵が減ればそれだけ味方の負傷も減るのだから。だから奈加は危険を冒してでも馬を駆る。
 帝国兵にも聖導士は居たけれど、奈加のように前線に出られるほどの用意はなかった。その不足を補うことは有効だったと言える。勿論奈加一人で全ての対応をできるわけではなかったから、緊急性の高い者を優先して回復し、後方に下がれる場合は交代要員になれる者に声をかけるなどして分担をしていたのだけれど。

 徐々に側面に回り込める者が増えるタイミングが遅くなることには変わりないおかげで、神楽は多くの蝙蝠を一手に引き受けることになっていた。
「ちょ!? こっちくるなーっす!」
 予想外の数に焦りはしたものの、何とか避けることに成功する。これまで蓄積してきた経験が身軽さにも磨きをかけていたのだ。ゾンビよりもおかげで負傷者が下がる際に蝙蝠の追撃を受けずに済んだ、と考えれば悪いことではない。特に頭部の防御を固めていた神楽は優秀な囮だった。

●後方からの襲撃

 コンテナのある側から、つまり歪虚達の後方から仕掛けたハンター達は6名。帝国軍に合流する仲間達が十分に敵の気を引いていることを確認してから襲撃体勢にうつった。
「目の前にヴォイドがいるならぶっ倒す。それだけだぜ」
 包囲網を狭めることも目的の一つだから、無理に多くの敵を相手取ることはしない。森の方角に向かったままでいてくれるなら、そのまま追い込んでしまう方が得策だからだ。
 まず攻撃を仕掛けたのはボルディア・コンフラムス(ka0796)、接近中にサーティカ・ソウディアム(ka0032)が機導砲でひきつけたゾンビをはじめの標的として確実に削っていくことにする。
 ガキン!
 高い位置から振り下ろしたクレイモアがゾンビの頭を避け、胴に当たる。手ごたえは上々。だがボルディアの打撃力をもってしてもゾンビの動きは揺るがない。二人分が一体として活動しているそのゾンビは、単純にその耐久力も二倍になっているからだ。
 蝙蝠達がまだこちらに気づいていないことを感じ取り、ネイハム・乾風(ka2961)もゾンビに照準を定めた。
「歪だけど、人型だよね」
 楽しげな呟きは誰かに聞こえることを良しとしない。ただ口の中たけで感情をこぼす。ゾンビの胴、中でも今は動いていない心臓のあたりに銃弾がめり込んだことを確認して口角をあげた。あの的は既に死んだモノだけれど、楽しめる獲物だ。
 紅蓮を纏った影も前に出る。間違ってゾンビが後衛に向かっていかないように立ち位置を気にしながらクレイモアをふるうヴァイス(ka0364)である。
(少しでも被害を少なく、早くおさめないとな)
 今後何をするにせよ、しないにせよ。この戦況が長く続くと言う事だけは絶対に避けるべきと思うから全力で殲滅にあたる。ただひとつ思うとすれば、今より事態が悪化しないようにということだ。
「逃しはしませんよ。確実に、撃ち抜きます」
 カービンで捉えたゾンビに向かい宣告をする音桐 奏(ka2951)。動きが遅いからこそ狙いも定めやすい。おかげで出来た余裕は周囲の観察にあてることができた。
 ゾンビの背景、つまり挟撃のもう一方の様子であり奏が今回一番興味を持っている場所だ。敵の背側からの方が全体が見えるだろうと思っていたが、狙い通りだった。
(歪虚が使ったコンテナってやっぱり特別なのか気になるよね)
 殲滅が終わったら調査してやるんだから、そう意気込みを込めてサーティカもタクトを振るう。普段見かけない金属だったら特に嬉しいのにと期待が混じる。金属と言えばゾンビの頭や腕を強化しているパーツも気になるところだった。
「ゾンビは火属性に弱いと聞いたことがありますし、硬くて動きがぎこちない敵なら威力で押し切った方がいいでしょう」
 瞳を真紅に輝かせたアリス・ナイトレイ(ka0202)が生み出す炎の矢がゾンビに向かっていく。アリスの予想は正しく、過去他の敵にはなった時よりも効果が高くなっているように思えた。

 集中攻撃を受けたゾンビの頭が二つともハンター達の方を振り返るころには、蝙蝠達も襲撃者たちの方に飛んできている。敵も味方も分散しお互いに少数との対峙。戦局は人間側に優勢となっていた。
「飛ぶ蝙蝠はさっさと撃ち落とさないとね」
 蝙蝠はネイハムの予想通りすばしっこい。普通の蝙蝠より反応も、その手応えも面白いけれど。被膜に風穴を開けて、飛行に不具合が出るように仕向ける。ゾンビと違い、動く死体でも機械で強化されたわけでもない蝙蝠は、見た目だけであれば普通の蝙蝠と変わりなかった。なによりゾンビと違って痛みを感じている動きがあるのがいい。
「銃口がこちらに……!」
 弱点を突いてくるアリスを警戒したのか、ゾンビがアリスに狙いを定める。剣と銃をそれぞれに持った組み合わせだからこそありえたことだ。その可能性も考えていたからこそアリスは攻撃される前に気づけた。
「おまえの相手はこっちだろう?」
 アリスの声に気づいたボルディアが銃を持った半身に攻撃を仕掛ける。その勢いで体勢が崩れ、アリスへの攻撃は失敗に終わった。
「ありがとうございます」
「そのための連携だろ!」
 この分あいつをしっかり焼いてやってくれよと肩ごしの声に、勿論と頷いた。
「これでより強い一撃が出せるよ!」
 サーティカのタクトから、ヴァイスへとマテリアルが流入していく。
「それとね、次は多分右上から来る!」
 ゾンビの振るう剣の軌道を読んでいたサーティカはその予測も伝える。
「蝙蝠もあと1匹です」
 アリスの補足も追加され、ヴァイスは頷いて叫ぶ。
「了解、利用させてもらう!」
 気合と共に強く踏み込む。しかし後衛の仲間の盾になる位置は譲らない。
(せっかく女の子からの支援、無駄にしたら男が廃る)
 そう考えて気が逸れたのか真実はわからない。ゾンビの腕がヴァイスの攻撃をそらそうと動く。クレイモアはヴァイスが狙っていた胴に当たらぬまま、腕の機械パーツにガチリと当たる。
「あと少しだと思ったんだが……っと、それは通させないぜ」
 悔しがる暇はあまりない、後方のアリスに向けられる銃口に気づき、ヴァイスは振りぬいたばかりの得物を射線に割り込ませた。
「では私が!」
 再び炎の矢を放つアリス。それが止めとなった。ゾンビは早送りしたように腐っていき、機械のパーツと武器を残し溶けるように消えた。
(それにしても……)
 ゾンビが倒れたことで、後方襲撃のハンター達に少しばかり心の余裕が訪れる。確かに頑丈で堅いゾンビもハンター達の手で倒せることが実証できたのだ。その事実を心に書き留めながら奏は歪虚達よりも先、帝国兵や森都のエルフ達の様子を見ようと目を凝らす。
(帝国とエルフハイム、そして私達のようなハンター。ひとつの場に集まる事で何が起きるのか、とても興味深い)
 歪虚に対する警戒を緩めたわけではない。ただ視野を広く取り直しただけだ。彼の本来の目的は、この場の観察にあるのだから。

●森の近く

 帝国兵が維持していた戦線、そしてそれを壊さぬよう包囲網を展開したハンター達。そのおかげで森の付近までゾンビがやってくることはなかった。包囲網では遮れぬ蝙蝠達は、それ以前よりまして森に向かってこようとしていたけれど。
 歪虚の本能として蝙蝠は獲物に向かってくる。そのタイミングを見計らいながらエルティアがスピアで蝙蝠を迎え撃つ。得物の長さを利用した攻撃はステッキを手にした舞手のようにも見えりる。愛用の得物ではなくても颯爽と戦う幼馴染は美しいと、援護をしながら特等席でエルティアを見つめられるシルヴェイラは思った。
(だからこそ、それを損なう敵に容赦する気はない)
 彼女の動きを邪魔しようとする蝙蝠に矢を向けた。

(……僕の村は大丈夫かな)
 大好きな家族の事を思いだした後、イェルバート(ka1772)はすぐに首を振る。便りがないのがいい証拠だ、確証のない不安を理由に行動に支障がでてはいけない。
 ハンター達援軍が来たことで全体の士気も上がっている。顔に出すのも控えなければ。
「うん、今は目の前の危機に立ち向かおう」
 前衛の防衛線を抜けてきた蝙蝠に狙いを定めた。

 大砲部隊に合流しながらメトロノーム・ソングライト(ka1267)はかつて在った故郷を思いだしていた。
(変わらずに、大切に守っていかなければいけないものは確かにあります。でも、時と共に変わっていくものもあります)
 守ることが大事であることを知っていてなお、変わらなければ守れないものがあると知っている。だからこそ噂に聞く同族の行動が胸に痛い。恭順も維新も、どちらがいいとは言えないし、どちらも大事だからこそ平行線であることは理解できた。
(言葉で伝えることは、わたしには難しいです)
 けれど、自分のように考えて欲しいと願いを込めて、帝国兵と同じ場所に並ぶ。少しでも、その行動の意味が伝わればいいと願って。

 鳥と違って不規則な飛び方をする蝙蝠だからこそ、イェルバートは目を凝らして照準を合わせる。動きを読むことよりも不規則であることを念頭に置くことが重要で、次に蝙蝠がどちらに行くかを予想するひとつひとつの推測は全て賭けのようなものだった。
(あれ、でも……)
 誰かに攻撃しようと狙いを定め、滑空する際の動き。それは皆共通だということに気づいた。大体が仲間の居る近くでの行動なので、狙いを定めるタイミングを間違えることはできないのだけれど。
「この瞬間、届け……!」
 ほんの少しの間、空中の一点に留まる瞬間を逃さなければいい。それと定めた射程内の蝙蝠を常に視界に収めながら、イェルバートは改めてピストルを構えた。

 言葉を語らぬまま、表情も動かさぬままに森に向かう蝙蝠へ刃を放つ。ほんの一匹くらい、彼らには何のことはない相手かもしれない。けれど同族として、自分と同じように考えて欲しいと思いながら、同じ道を歩まないでほしいとも考えるメトロノームである。
 自分のように森に向かう歪虚を気に掛けるものは少なくない。それは同族でも異種族でも存在しているのだと伝わればいい。重ねて願うのは、そういった者達の行為から、よいものを読み取ってもらえればいい。
 リクが支援として構築した光の防御壁、それが突如自分の目の前に現れたことに戸惑い攻撃の手が鈍くなるひとりの警備隊。その緩んだ手元に気づいてイーリスが檄を飛ばす。
「何をぼさっとしておる! 撃て撃てっ!!」
 急かすような声だが、その手元はマテリアルを収束し、警備隊の持つ弓に支援を送っている。
 彼らの近くの無線からは、モーリッツが全線で指揮をとる声がかろうじて流れていた。
『そこ、ユレイテルの回復に行け! 馬で前線の近くに行く聖導士がいるんだぞ、民の盾である俺達が前に出ないでどうする!』
「溝が少しでも埋まればよいんじゃがのう」
 大砲部隊には命中力を上げるための支援、近くに居るシャイネにも支援。不要なときは蝙蝠を狙い撃つ。みずからの立ち位置を意識し忙しく立ち回るイーリスは小さく呟いた。
「きっと、積もればいつか。信じて進むしかないんだと思うよ」
 珍しく真面目な口調に視線を向けたが、既にいつもの微笑みが浮かぶだけだった。

●思惑

 人間側の勝利で幕は閉じられる。それまでは互角、ただの消耗戦に思えた戦況もハンター達の力添えで一気に人間側へと傾いたからだ。
 疲弊した帝国兵の中には回復が間に合わず重傷になる者も居たが、命に別条はない。必要な休息をとれば、また再び戦えるようになるだろう。
 後から合流したハンター達も、現場を駆け巡っていた奈加、そして帝国兵の聖導士により傷の回復を図る。彼らには大きな怪我もなく、上々の結果と言えた。

 ユレイテルの怪我は大したことがないと、共に戦っていたから把握している。今はそれよりすべきことがあるからと、戦闘が終わってすぐ森に近づく防人。だがあくまで近づくのみで入るようなことはしない。
「災難であった、諸君には被害など無いか」
 勿論見てその被害が少ないことも確認している。だが言葉にすることで気遣う素振りは完成する。
(漸進的にではあるが、関係改善を図る必要がある)
 それはユレイテルの意思も鑑みた上の行動だった。先は長いとわかっていても、小さな行動こそを欠かしてはならないと思うからだ。
 入れ替わりユレイテルの元に寄ったのはナハティガル。
「よ! お疲れさんだ」
 手応えについて、その視線に乗せて問う。
「帝国との戦い方の違いもそうだが……戦う姿勢を近くで見たことが、意味のあるものになればいいと思う」
 エルフハイム出身者は森で戦うことにたけている者が多く、帝国のような指揮のもと戦う方法はあまり確立されていない。技術の違いを目にすることで切っ掛けになればいいとも考えていたようだ。手応えとしては悪くはないはずだと小さな笑みが返ってきた。

「機械やコンテナ? ……人が関わっているのか?」
 剣機は作られた存在だ、だがその制作者とは? さらに今回はコンテナだ。人の発想のようにも思えてユリアンは首をかしげる。
「その為にも調査は必要だねー」
 サーティカがコンテナに近寄っていく。
 素材は? 作りは? 歪虚でも知恵のある者は居るだろうけれど、その知恵の働いた結果がどれほど人と違うのか。興味は尽きないし、調べることには意味があると思うから。
「目新しくはないねえ」
 普段見ている金属とそう変わらなかった。どこかから盗んできたと言われても不思議はないくらいだ。

 立ち去ろうとする警備隊の様子を見送ってから、無線の回収にむかうリク。戦闘中、あまり意識を向けられはしなかったけれど。帝国兵のやり取りはエルフハイムの者達にも届いたはずだ。それをどう思ったか、直接聞けないのが残念だ。
 そしてカミラを仰ぎ見る。怪我を負った兵士と話す様子に妙な同情心を覚えた。
「あれが、帝国を支える師団長の一人……。ルミナちゃんで苦労してるんだろうなぁ」
 そういえば選挙はどうなったのだろう。剣機の討伐が終わるまでお預けなのだろうか――。

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MVP一覧

  • 白き流星
    鬼塚 陸ka0038
  • 歴戦の教官
    君島 防人ka0181

  • アリス・ナイトレイka0202
  • ユレイテルの愛妻
    イーリス・エルフハイムka0481
  • 時の手綱、離さず
    シルヴェイラka0726
  • アルテミスの調べ
    メトロノーム・ソングライトka1267
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエka1664
  • →Alchemist
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  • 大悪党
    神楽ka2032

重体一覧

参加者一覧

  • 一刀必滅
    ナハティガル・ハーレイ(ka0023
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人

  • サーティカ・ソウディアム(ka0032
    ドワーフ|14才|女性|機導師
  • 白き流星
    鬼塚 陸(ka0038
    人間(蒼)|22才|男性|機導師
  • 歴戦の教官
    君島 防人(ka0181
    人間(蒼)|25才|男性|猟撃士

  • アリス・ナイトレイ(ka0202
    人間(蒼)|12才|女性|魔術師
  • あざといショタあざとい
    三日月 壱(ka0244
    人間(蒼)|14才|男性|霊闘士
  • Theory Craft
    ルア・パーシアーナ(ka0355
    人間(紅)|16才|女性|疾影士

  • ヴァイス・エリダヌス(ka0364
    人間(紅)|31才|男性|闘狩人
  • 行政営業官
    天竜寺 舞(ka0377
    人間(蒼)|18才|女性|疾影士
  • ユレイテルの愛妻
    イーリス・エルフハイム(ka0481
    エルフ|24才|女性|機導師
  • その名は
    エステル・L・V・W(ka0548
    人間(紅)|15才|女性|霊闘士
  • 時の手綱、離さず
    シルヴェイラ(ka0726
    エルフ|21才|男性|機導師
  • 物語の終章も、隣に
    エルティア・ホープナー(ka0727
    エルフ|21才|女性|闘狩人
  • ボルディアせんせー
    ボルディア・コンフラムス(ka0796
    人間(紅)|23才|女性|霊闘士
  • 放浪せし華やぎの巫女
    松岡 奈加(ka0988
    人間(紅)|17才|女性|聖導士
  • 闇夜を奔る斬撃
    フィル・サリヴァン(ka1155
    人間(紅)|24才|男性|闘狩人
  • アルテミスの調べ
    メトロノーム・ソングライト(ka1267
    エルフ|14才|女性|魔術師
  • 抱き留める腕
    ユリアン・クレティエ(ka1664
    人間(紅)|21才|男性|疾影士
  • →Alchemist
    イェルバート(ka1772
    人間(紅)|15才|男性|機導師
  • 大悪党
    神楽(ka2032
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • ツィスカの星
    アウレール・V・ブラオラント(ka2531
    人間(紅)|18才|男性|闘狩人

  • テスカ・アルリーヴァ(ka2798
    人間(紅)|21才|男性|闘狩人
  • 志の黒
    音桐 奏(ka2951
    人間(蒼)|26才|男性|猟撃士
  • 白狼鬼
    ネイハム・乾風(ka2961
    人間(紅)|28才|男性|猟撃士
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アイコン 【相談】エルフハイム防衛線
君島 防人(ka0181
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最終発言
2014/09/24 06:39:25
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ボルディア・コンフラムス(ka0796
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2014/09/21 22:58:58
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ミリア・クロスフィールド(kz0012
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最終発言
2014/09/22 08:38:30