ゲスト
(ka0000)
【界冥】名古屋クラスタ殲滅戦
マスター:WTRPGマスター

- シナリオ形態
- グランド
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 1~50人
- サポート
- 0~0人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/02/03 19:00
- 完成日
- 2017/02/16 19:47
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
地上に墜落したVOIDが大地に根付き、建造物や他のVOIDと結合して作られた前線基地。
リアルブルーの大地に点々と生み出されたこれらを、統一連合軍は「クラスタ」と呼称する。
2016年11月6日、新たに地上に墜落したクラスタの一つ。
日本の地方都市、名古屋に根付いたそれが今回の殲滅目標だ。
「連合軍の作戦が失敗したのには、幾つかの理由がある」
VOIDとの闘いは基本的に宇宙の出来事――地上の人々にとってはどこか他人事だった。
まさか自分の街に宇宙人が落ちてきて、そのせいで命を落としたり故郷から追い出されることなど想像できるはずもない。
また、主戦場である宇宙、統一連合宙軍に戦力を送り込むため、各国固有の防衛戦力は弱体化していたのも大きいだろう。
特にこの日本は統一連合宙軍の駐屯を制限している国だ。対応戦力が足りなかったのは当然の事。
VOIDによる精神汚染に対抗する能力がリアルブルー人に欠如しているのも大きい。
クラスタを外部攻撃で破壊するのは困難。だが、突入したところでまともに動けない。
「戦術核を使うわけにも行くまいしな……特に、この国では」
頭上を飛んでいく戦闘機の編隊が作った飛行機雲を視線でなぞりながら、少年はバイクに跨る。
『異世界からのお客人が転移してくる。OF-004、作戦行動を開始せよ』
「了解。OF-004、これより金城埠頭に急行する」
『くれぐれも気取られるなよ。……尤も、異世界の野蛮人共に嗅ぎ分ける鼻があるとは思えんがな』
直径5kmもの巨大さにまで成長してしまった名古屋クラスタ周辺には、多量のVOIDが待ち構えている。
航空部隊が発射したミサイルが次々に空中で爆発したのは、小型VOIDのレーザー迎撃のためだ。
VOIDに自らの命を惜しむ機能は存在しない。例え身を挺してでもクラスタを防衛する。
そして攻撃があれば速やかに迎撃に移る。それがVOIDの基本行動パターンだ。
『全機旋回! 敵をボーダーラインまで引き付けつつ撤退する! 後は異世界人に任せろ!』
『本当に異世界人は信用できるのか……?』
『さてな。だが生身で戦車も破壊できると聞いた。我々は自分たちについてきた個体の撃破に専念すればいい』
作戦開始時刻になると同時、クリムゾンウェストから開かれた一方通行の転移門が空間を歪ませる。
何も存在しなかったはずの空間に、ハンターたちは瞬時に降り立った。
これに気が付いた一部のVOIDが撤退する統一連合軍への攻撃を中断。ハンターらへ向かってくる。
「敵を各個撃破しつつ、伊勢湾岸自動車道……というのに向かうぞ!」
初めてリアルブルーの大地に降り立つハンターにとっては、この場所は実に面妖だ。
ひとまず海にかかっている巨大な橋――伊勢湾岸自動車道を目指せばよいと聞いている。
クリムゾンウェストで戦ってきた覚醒者たちにとって、狂気のVOIDの一匹や二匹相手にもならない。
CAMも使わずにVOIDを剣や魔法で打ち倒す覚醒者の姿は、各方面から興味関心の目を向けられていた。
『ご覧ください! あれが先日マンハッタンの事件を引き起こした異世界人たちです! なんという事でしょう……VOIDを剣で圧倒しています! スタジオの皆さん! 私たちは今、世紀の瞬間を目撃しております!』
『いやぁ~、オドロキですねぇ。うん……あのですねぇ。VOIDというのは、生身の人間が近づくとねぇ。精神に異常をきたすんですよ。ね。それなもんだから、剣とかはねぇ……』
『やはり彼らは我々とは異なる超人、ということなのでしょうか……』
『あれが魔法でしょうか! すみません、ヘリもう少し近くに寄れませんか!?』
『これ以上近づくと戦闘に巻き込まれます! 軍にも許可をもらってません!』
名古屋クラスタ殲滅戦の様子は、念入りな準備計画の上で日本全国にも放送されている。
クラスタの墜落で故郷を追われた人々も、避難所でテレビ中継を祈るように見守っていた。
『あっ! 今、また空間に異常が……ああっ!? 突然、空に新しいVOIDが現れました! あれはなんでしょうか……アレッ!? 映像と音……しも……タジオの……! ……!?』
『あー、どうやら放送機材に問題が生じたようですね。先の新しいVOIDの影響でしょうか?』
『ウン、ねぇ~……。それよりねぇ、わたしゃ心配ですよ。ねぇ、あのヘリ。大丈夫ですかねぇ。戦争してるんでしょう? いやだねぇ……』
「あれは――ベアトリクスですね」
双眼鏡を覗き込みつつおにぎりを齧り、少女はビルの屋上から戦域を観察する。
白い擬人型VOID、ベアトリクス型。月面基地崑崙だけではなく、宇宙の各地に出現する強敵だ。
あの女王が率いるVOIDには何機ものCAMが、戦艦が、そしてコロニーが破壊されている。
「トマーゾ教授の転移指定は許容範囲内ですが、あんなものを呼び寄せてしまうのなら考え物ですね……」
いや――この状況を先読みし、手を打ってきたモノがいるのか。
双眼鏡を覗き込んでいたせいでずれてしまった眼鏡を正し、少女は腕時計を確認する。
「想定外の敵ですが……内部突入班の転移開始までまもなく。作戦内容に変更なし、ですね」
銃声と爆発音、剣戟の音はここまでも聞こえてくる。
それは長らくこの国から消えていた……いや、願わくばこのまま消えたままであってほしかった音だ。
「統一連合軍に頼りたくない日本政府としては、異世界人さんが良き隣人であることを祈っていますよ」
リアルブルーの大地に点々と生み出されたこれらを、統一連合軍は「クラスタ」と呼称する。
2016年11月6日、新たに地上に墜落したクラスタの一つ。
日本の地方都市、名古屋に根付いたそれが今回の殲滅目標だ。
「連合軍の作戦が失敗したのには、幾つかの理由がある」
VOIDとの闘いは基本的に宇宙の出来事――地上の人々にとってはどこか他人事だった。
まさか自分の街に宇宙人が落ちてきて、そのせいで命を落としたり故郷から追い出されることなど想像できるはずもない。
また、主戦場である宇宙、統一連合宙軍に戦力を送り込むため、各国固有の防衛戦力は弱体化していたのも大きいだろう。
特にこの日本は統一連合宙軍の駐屯を制限している国だ。対応戦力が足りなかったのは当然の事。
VOIDによる精神汚染に対抗する能力がリアルブルー人に欠如しているのも大きい。
クラスタを外部攻撃で破壊するのは困難。だが、突入したところでまともに動けない。
「戦術核を使うわけにも行くまいしな……特に、この国では」
頭上を飛んでいく戦闘機の編隊が作った飛行機雲を視線でなぞりながら、少年はバイクに跨る。
『異世界からのお客人が転移してくる。OF-004、作戦行動を開始せよ』
「了解。OF-004、これより金城埠頭に急行する」
『くれぐれも気取られるなよ。……尤も、異世界の野蛮人共に嗅ぎ分ける鼻があるとは思えんがな』
直径5kmもの巨大さにまで成長してしまった名古屋クラスタ周辺には、多量のVOIDが待ち構えている。
航空部隊が発射したミサイルが次々に空中で爆発したのは、小型VOIDのレーザー迎撃のためだ。
VOIDに自らの命を惜しむ機能は存在しない。例え身を挺してでもクラスタを防衛する。
そして攻撃があれば速やかに迎撃に移る。それがVOIDの基本行動パターンだ。
『全機旋回! 敵をボーダーラインまで引き付けつつ撤退する! 後は異世界人に任せろ!』
『本当に異世界人は信用できるのか……?』
『さてな。だが生身で戦車も破壊できると聞いた。我々は自分たちについてきた個体の撃破に専念すればいい』
作戦開始時刻になると同時、クリムゾンウェストから開かれた一方通行の転移門が空間を歪ませる。
何も存在しなかったはずの空間に、ハンターたちは瞬時に降り立った。
これに気が付いた一部のVOIDが撤退する統一連合軍への攻撃を中断。ハンターらへ向かってくる。
「敵を各個撃破しつつ、伊勢湾岸自動車道……というのに向かうぞ!」
初めてリアルブルーの大地に降り立つハンターにとっては、この場所は実に面妖だ。
ひとまず海にかかっている巨大な橋――伊勢湾岸自動車道を目指せばよいと聞いている。
クリムゾンウェストで戦ってきた覚醒者たちにとって、狂気のVOIDの一匹や二匹相手にもならない。
CAMも使わずにVOIDを剣や魔法で打ち倒す覚醒者の姿は、各方面から興味関心の目を向けられていた。
『ご覧ください! あれが先日マンハッタンの事件を引き起こした異世界人たちです! なんという事でしょう……VOIDを剣で圧倒しています! スタジオの皆さん! 私たちは今、世紀の瞬間を目撃しております!』
『いやぁ~、オドロキですねぇ。うん……あのですねぇ。VOIDというのは、生身の人間が近づくとねぇ。精神に異常をきたすんですよ。ね。それなもんだから、剣とかはねぇ……』
『やはり彼らは我々とは異なる超人、ということなのでしょうか……』
『あれが魔法でしょうか! すみません、ヘリもう少し近くに寄れませんか!?』
『これ以上近づくと戦闘に巻き込まれます! 軍にも許可をもらってません!』
名古屋クラスタ殲滅戦の様子は、念入りな準備計画の上で日本全国にも放送されている。
クラスタの墜落で故郷を追われた人々も、避難所でテレビ中継を祈るように見守っていた。
『あっ! 今、また空間に異常が……ああっ!? 突然、空に新しいVOIDが現れました! あれはなんでしょうか……アレッ!? 映像と音……しも……タジオの……! ……!?』
『あー、どうやら放送機材に問題が生じたようですね。先の新しいVOIDの影響でしょうか?』
『ウン、ねぇ~……。それよりねぇ、わたしゃ心配ですよ。ねぇ、あのヘリ。大丈夫ですかねぇ。戦争してるんでしょう? いやだねぇ……』
「あれは――ベアトリクスですね」
双眼鏡を覗き込みつつおにぎりを齧り、少女はビルの屋上から戦域を観察する。
白い擬人型VOID、ベアトリクス型。月面基地崑崙だけではなく、宇宙の各地に出現する強敵だ。
あの女王が率いるVOIDには何機ものCAMが、戦艦が、そしてコロニーが破壊されている。
「トマーゾ教授の転移指定は許容範囲内ですが、あんなものを呼び寄せてしまうのなら考え物ですね……」
いや――この状況を先読みし、手を打ってきたモノがいるのか。
双眼鏡を覗き込んでいたせいでずれてしまった眼鏡を正し、少女は腕時計を確認する。
「想定外の敵ですが……内部突入班の転移開始までまもなく。作戦内容に変更なし、ですね」
銃声と爆発音、剣戟の音はここまでも聞こえてくる。
それは長らくこの国から消えていた……いや、願わくばこのまま消えたままであってほしかった音だ。
「統一連合軍に頼りたくない日本政府としては、異世界人さんが良き隣人であることを祈っていますよ」
リプレイ本文
該当リプレイは以下のURLの特設ページで公開されております。
http://www.wtrpg10.com/event/bt015/opening
http://www.wtrpg10.com/event/bt015/opening
依頼結果
依頼成功度 | 成功 |
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重体一覧
- フューネラルナイト
クローディオ・シャール(ka0030) - 蒼き世界の守護者
アーサー・ホーガン(ka0471) - 理由のその先へ
レホス・エテルノ・リベルター(ka0498) -
ノノトト(ka0553) - SUPERBIA
フォークス(ka0570) - 幻獣王親衛隊
ザレム・アズール(ka0878) - 猫の守り神
カナタ・ハテナ(ka2130) - 戦いを選ぶ閃緑
アイビス・グラス(ka2477) - 見極めし黒曜の瞳
Gacrux(ka2726) - 東方帝の正室
アシェ-ル(ka2983) - 差し出されし手を掴む風翼
クィーロ・ヴェリル(ka4122) - ドラゴンハート(本体)
リュミア・ルクス(ka5783) - 半折れ角
セルゲン(ka6612)
参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/02/01 21:49:47 |
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質問卓 シガレット=ウナギパイ(ka2884) 人間(クリムゾンウェスト)|32才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/02/02 17:55:20 |
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選択肢1:伊勢湾岸自動車道陽動 シガレット=ウナギパイ(ka2884) 人間(クリムゾンウェスト)|32才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/02/03 17:05:41 |
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選択肢表明用 シガレット=ウナギパイ(ka2884) 人間(クリムゾンウェスト)|32才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/02/03 18:32:37 |
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選択肢2:名古屋クラスタ内部 シガレット=ウナギパイ(ka2884) 人間(クリムゾンウェスト)|32才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2017/02/02 22:34:59 |
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選択肢2:名古屋クラスタ内部② シェリル・マイヤーズ(ka0509) 人間(リアルブルー)|14才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2017/02/03 18:55:38 |