ゲスト
(ka0000)
【界冥】パラダイス・ロスト【血盟】
マスター:WTRPGマスター

- シナリオ形態
- グランド
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加制限
- -
- 参加人数
- 1~50人
- サポート
- 0~0人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/07/05 19:00
- 完成日
- 2017/07/20 21:20
このシナリオは5日間納期が延長されています。
みんなの思い出
思い出設定されたOMC商品がありません。
オープニング
かつてエバーグリーンで栄えた研究都市セントラルは、巨大な神霊樹サーバーとガイアプラントを中心に、オートマトン技術の研究都市として発展した。
その名は世界中のガイアプラントと接続された中心地と言う意味を持ち、邪神ファナティックブラッドとの闘いの際にも、大量のオートマトンとそれが用いる兵器を製造していた。
先の事件でハンター達が探索し、そして歪虚カスケードを撃破した後、ひとまず平穏が訪れたはずだったのだが……。
「……む? 都市機能が再起動しておるじゃと? ハンターがいじくったのか?」
「いえ、そこまでしている時間はなかった筈です」
ハンターがクリムゾンウェストから離れられる時間にはリミットがある。
故に、カスケードを撃破した後、この都市をジックリ精査する余裕はなかったはずだ。
崑崙から独自に転移し、ハンターと合流したトマーゾ・アルキミア(kz0214)が首を傾げる。
セントラルの入り口付近までやってきたのだが、都市全体が既に動き出しているのだ。
「防衛機能が稼働している……? 教授、私の傍から離れないでください」
地下からせり出すようにエレベーターで次々に出現する大型オートマトンに包囲されるハンター達。
その大型オートマトンの肩に、小さな人影が見えた。仮面をつけた男は恭しく一礼し。
「これはこれは、皆様お揃いで……。予定より早い到着だが、歓迎しようではないか」
「データ照合…………クリムゾンウェストの歪虚……十三魔、カッツォ・ヴォイ? 何故ここに?」
「ご紹介痛み入る、機械仕掛けの姫君よ。我々にも色々と事情があるのでな」
仮面越しにカッツォ・ヴォイ(kz0224)の表情を窺い知ることはできないが、不敵な笑みを浮かべたような気がした。
『ような気がした……ではなく。いつの間にリアルブルーの歪虚と交渉したのだ?』
「んー? まあ色々ね~。クリムゾンウェスト人が他世界の人類と共闘するなら、僕らもそうした方がいいでしょ。てか、僕のナレーションにケチつけないでよ~」
セントラルの中央管制室では、シュレディンガーが1人で端末を操作していた。
モニターにはこの都市全体の監視カメラ映像が映し出されており、その中の一つに映るカッツォを見上げ、ラプラスは思案する。
シュレディンガーは黙示騎士の中で唯一、“単独で自由自在に異世界へ渡ることが可能”な歪虚だ。しかも、他の歪虚を移動させることもできる。
彼がいなければ黙示騎士も異世界に移動することはできない。まさに黙示騎士のブレイン的役割を果たしていた。
そんなシュレディンガーはかなり早い段階からクリムゾンウェストの歪虚とも接触を試みていた。
憤怒王の分体たる蓬生に協力を要請したり、エンドレスと呼ばれる歪虚をリアルブルーへ移動させたのも彼の策である。
「他にも色々やってるけどまだナイショね~。カッツォくんは別にエバーグリーンには興味ないけど、“彼の大切な人”を目覚めさせるためにも戦力を強化したい。だから与えてあげたわけ、オートマトンを操る術をね」
カッツォが手にしたステッキで軽く足元のオート・パラディンの肩を叩くと、一斉に周囲のオートマトンが動き出す。
「オートマトンの暴走……ではないな。貴様、オートマトンを歪虚化させ操作しているのか!」
「黙示騎士とやらが与えてくれた新たな演出だ。この世界は人形の暴走で滅びた世界らしいな。私たち“嫉妬”の眷属にとって、魂なき人形を操ることなど造作もない」
尤も、シュレディンガーに“コツ”を教わらなければこう上手くは行かなかっただろう。そういう意味でカッツォも彼と組むことに利を見出していた。
「我が君……“嫉妬王”は一興とお喜びになるでしょうな。……さて、この力がどれほどの物か、試させてもらおうか」
オート・パラディンが繰り出す剣に、ルビー (kz0208)は右腕に装備した巨大な機械拳を繰り出す。
大質量同士が激突する轟音と共に双方がたたらを踏むが、その間にもトマーゾはセントラル中枢に向かって走り出す。
「教授、危険です……!」
「このタイミングでセントラルに先に入っている奴の考えはひとつじゃ! わしらより先にエバーグリーン大精霊の……ベアトリクスの力を奪うつもりに違いない!」
ここで言うベアトリクスとは、あの歪虚のベアトリクスではなく、元々この世界に存在していた願いを叶える装置の名だ。
仮にベアトリクスの力を奪われれば、クリムゾンウェストを修復するという目的が達成できなくなる。
「わしは不老じゃが! 一切戦闘能力はない! ルビー、ハンターと共にわしを守ってくれ!!」
「了解しました。これより教授を護衛し、セントラル中枢に突貫します」
「その対応、正解~。さっすがトマーゾくん、ガチ守護者だけはあるよね~」
にまりと笑い、シュレディンガーはコンソールに片手を翳す。
このサーバーを操作する能力はシュレディンガーにはない。故に、元々いじくることは不可能な道理。
だが、ある特殊な歪虚がこのサーバーに巣くって見せた。そう、カスケードだ。
「僕の力は、僕以外の歪虚が見せた“可能性”を再現する能力。ここにはカスケードが証明した可能性が残ってる」
バチンと電流が流れ、次の瞬間、神霊樹サーバーがマテリアルを放出し始める。
「“僕はカスケードだ”」
その能力で神霊樹のより奥深くにまで潜っていく。
「そして、“僕はベアトリクスだ”」
腕を軽く振るった直後、既にそこに少年の姿はなく、白いドレスのようなボディスーツを着用した女が立っていた。
「これが神のヒトガタか~……っと、キミもそうだったね、ラプラス」
『…………。その姿になってどうするつもりだ?』
「姿は副次的なものだよ。僕は神としてエバーグリーンにアクセスする。これぐらい強い権限がないとトマーゾくんに競争で勝てないからね……作業が終わるまで時間稼ぎをよろしくね」
『クハハハハハハ!! いいだろう、それはこのオレに任せるが良い!!』
二人が振り返ると、そこには偉そうにふんぞり返ったマクスウェルの姿があった。
『マクスウェル……一人でまたどこかに行ったのでは?』
『ククク、あの守護者が来ているとなれば、オレの出番よ』
「なんでマクスウェル、あの爺ちゃん大好きなんだっけ……まあいいや。イグノラビムスは呼んでも暴れるだけで一切連携取れないし、黙示騎士三人で頑張りましょーっ!」
『行くぞラプラァアアアアス!!』
軽いノリのシュレディンガーと、無駄に力の入ったマクスウェルが掲げる拳に、ラプラスは仕方なく付き合った。
その名は世界中のガイアプラントと接続された中心地と言う意味を持ち、邪神ファナティックブラッドとの闘いの際にも、大量のオートマトンとそれが用いる兵器を製造していた。
先の事件でハンター達が探索し、そして歪虚カスケードを撃破した後、ひとまず平穏が訪れたはずだったのだが……。
「……む? 都市機能が再起動しておるじゃと? ハンターがいじくったのか?」
「いえ、そこまでしている時間はなかった筈です」
ハンターがクリムゾンウェストから離れられる時間にはリミットがある。
故に、カスケードを撃破した後、この都市をジックリ精査する余裕はなかったはずだ。
崑崙から独自に転移し、ハンターと合流したトマーゾ・アルキミア(kz0214)が首を傾げる。
セントラルの入り口付近までやってきたのだが、都市全体が既に動き出しているのだ。
「防衛機能が稼働している……? 教授、私の傍から離れないでください」
地下からせり出すようにエレベーターで次々に出現する大型オートマトンに包囲されるハンター達。
その大型オートマトンの肩に、小さな人影が見えた。仮面をつけた男は恭しく一礼し。
「これはこれは、皆様お揃いで……。予定より早い到着だが、歓迎しようではないか」
「データ照合…………クリムゾンウェストの歪虚……十三魔、カッツォ・ヴォイ? 何故ここに?」
「ご紹介痛み入る、機械仕掛けの姫君よ。我々にも色々と事情があるのでな」
仮面越しにカッツォ・ヴォイ(kz0224)の表情を窺い知ることはできないが、不敵な笑みを浮かべたような気がした。
『ような気がした……ではなく。いつの間にリアルブルーの歪虚と交渉したのだ?』
「んー? まあ色々ね~。クリムゾンウェスト人が他世界の人類と共闘するなら、僕らもそうした方がいいでしょ。てか、僕のナレーションにケチつけないでよ~」
セントラルの中央管制室では、シュレディンガーが1人で端末を操作していた。
モニターにはこの都市全体の監視カメラ映像が映し出されており、その中の一つに映るカッツォを見上げ、ラプラスは思案する。
シュレディンガーは黙示騎士の中で唯一、“単独で自由自在に異世界へ渡ることが可能”な歪虚だ。しかも、他の歪虚を移動させることもできる。
彼がいなければ黙示騎士も異世界に移動することはできない。まさに黙示騎士のブレイン的役割を果たしていた。
そんなシュレディンガーはかなり早い段階からクリムゾンウェストの歪虚とも接触を試みていた。
憤怒王の分体たる蓬生に協力を要請したり、エンドレスと呼ばれる歪虚をリアルブルーへ移動させたのも彼の策である。
「他にも色々やってるけどまだナイショね~。カッツォくんは別にエバーグリーンには興味ないけど、“彼の大切な人”を目覚めさせるためにも戦力を強化したい。だから与えてあげたわけ、オートマトンを操る術をね」
カッツォが手にしたステッキで軽く足元のオート・パラディンの肩を叩くと、一斉に周囲のオートマトンが動き出す。
「オートマトンの暴走……ではないな。貴様、オートマトンを歪虚化させ操作しているのか!」
「黙示騎士とやらが与えてくれた新たな演出だ。この世界は人形の暴走で滅びた世界らしいな。私たち“嫉妬”の眷属にとって、魂なき人形を操ることなど造作もない」
尤も、シュレディンガーに“コツ”を教わらなければこう上手くは行かなかっただろう。そういう意味でカッツォも彼と組むことに利を見出していた。
「我が君……“嫉妬王”は一興とお喜びになるでしょうな。……さて、この力がどれほどの物か、試させてもらおうか」
オート・パラディンが繰り出す剣に、ルビー (kz0208)は右腕に装備した巨大な機械拳を繰り出す。
大質量同士が激突する轟音と共に双方がたたらを踏むが、その間にもトマーゾはセントラル中枢に向かって走り出す。
「教授、危険です……!」
「このタイミングでセントラルに先に入っている奴の考えはひとつじゃ! わしらより先にエバーグリーン大精霊の……ベアトリクスの力を奪うつもりに違いない!」
ここで言うベアトリクスとは、あの歪虚のベアトリクスではなく、元々この世界に存在していた願いを叶える装置の名だ。
仮にベアトリクスの力を奪われれば、クリムゾンウェストを修復するという目的が達成できなくなる。
「わしは不老じゃが! 一切戦闘能力はない! ルビー、ハンターと共にわしを守ってくれ!!」
「了解しました。これより教授を護衛し、セントラル中枢に突貫します」
「その対応、正解~。さっすがトマーゾくん、ガチ守護者だけはあるよね~」
にまりと笑い、シュレディンガーはコンソールに片手を翳す。
このサーバーを操作する能力はシュレディンガーにはない。故に、元々いじくることは不可能な道理。
だが、ある特殊な歪虚がこのサーバーに巣くって見せた。そう、カスケードだ。
「僕の力は、僕以外の歪虚が見せた“可能性”を再現する能力。ここにはカスケードが証明した可能性が残ってる」
バチンと電流が流れ、次の瞬間、神霊樹サーバーがマテリアルを放出し始める。
「“僕はカスケードだ”」
その能力で神霊樹のより奥深くにまで潜っていく。
「そして、“僕はベアトリクスだ”」
腕を軽く振るった直後、既にそこに少年の姿はなく、白いドレスのようなボディスーツを着用した女が立っていた。
「これが神のヒトガタか~……っと、キミもそうだったね、ラプラス」
『…………。その姿になってどうするつもりだ?』
「姿は副次的なものだよ。僕は神としてエバーグリーンにアクセスする。これぐらい強い権限がないとトマーゾくんに競争で勝てないからね……作業が終わるまで時間稼ぎをよろしくね」
『クハハハハハハ!! いいだろう、それはこのオレに任せるが良い!!』
二人が振り返ると、そこには偉そうにふんぞり返ったマクスウェルの姿があった。
『マクスウェル……一人でまたどこかに行ったのでは?』
『ククク、あの守護者が来ているとなれば、オレの出番よ』
「なんでマクスウェル、あの爺ちゃん大好きなんだっけ……まあいいや。イグノラビムスは呼んでも暴れるだけで一切連携取れないし、黙示騎士三人で頑張りましょーっ!」
『行くぞラプラァアアアアス!!』
軽いノリのシュレディンガーと、無駄に力の入ったマクスウェルが掲げる拳に、ラプラスは仕方なく付き合った。
リプレイ本文
該当リプレイは以下のURLの特設ページで公開されております。
http://www.wtrpg10.com/event/bt014/opening
http://www.wtrpg10.com/event/bt014/opening
依頼結果
依頼成功度 | 普通 |
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重体一覧
- 双璧の盾
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参加者一覧
サポート一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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作戦直前・トマーゾ教授の講習会 フィルメリア・クリスティア(ka3380) 人間(リアルブルー)|25才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/07/03 20:00:32 |
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![]() |
作戦行動先表明用 フィルメリア・クリスティア(ka3380) 人間(リアルブルー)|25才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/07/04 20:02:23 |
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セントラル再制圧・黙示騎士対応 フィルメリア・クリスティア(ka3380) 人間(リアルブルー)|25才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/07/04 02:49:26 |
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セントラル再制圧・機甲戦力排除 フィルメリア・クリスティア(ka3380) 人間(リアルブルー)|25才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/07/04 22:12:54 |
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黙示騎士対応編・その2 フィルメリア・クリスティア(ka3380) 人間(リアルブルー)|25才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/07/05 16:48:33 |
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機甲戦力排除その2 エラ・“dJehuty”・ベル(ka3142) 人間(リアルブルー)|30才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2017/07/05 19:03:36 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2017/07/02 23:50:02 |