ゲスト
(ka0000)
【星罰】選択――暴食王対応意見聴取会
マスター:ことね桃

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
関連ユニオン
APV- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~100人
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/09/18 12:00
- リプレイ完成予定
- 2019/09/30 12:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
「皇帝陛下からの依頼……か」
帝都中心部のオフィスを訪れた只埜 良人(kz0235)は
蜜蝋で封じられた書簡を開くと、視線を落としたまま黙した。
『先頃暴食王ハヴァマールより休戦協定の提案あり。
以下の情報を提示した上で、ハンターに休戦受け入れの可否を問うべし』
そこに記されたものは今でもにわかには信じられない暴食王ハヴァマールの提案。
その言葉のひとつひとつがクリムゾンウェストに住まう人々にとってあまりに優位なものだった。
『暴食の眷属を引き連れて負のマテリアルが満ちる最北の地で眠りにつき、
人類が再び暴食王ハヴァマールとの死闘に能う力と価値を備えるまで待つ』
彼は暴食型歪虚を連れて極北に至るまでの道を切り拓くだけではなく、
その旅路に途中までという限定つきだがハンターの同行を許した。
――まずは帝国の脅威だった理性なき亡者達が北へ姿を消すことで帝国臣民の生活の安全性が高まる。
それに加え暴食王はハンターへ同行を許した地には神霊樹を植え、
土地を浄化し、民が住めるようにしても構わないとした。
場合によっては歪虚そのものがハンターの活動に協力するというのだから何とも寛大ではないか。
もっとも歪虚が前に進むためには正のマテリアルが必要だ。
ある程度まではハンターが定期的に動植物を彼らに届けることが必須条件となる。
それでもいつか……暴食型歪虚の一団が極北に辿り着いた日には。
彼らは時が満ちるまで何も求めず眠りにつくという。
人類が邪神戦争の傷を癒し、負のマテリアルに満ちた地で全力をもって戦える日が来るか、
それとも――あまりに長い年月が流れ去り自然に目が覚めてしまう日まで。
どう考えても都合が良すぎると疑う者が現れてもおかしくない話ではあるが、
それが暴食王の示した奇妙な優しさと誠意だった。
しかし、邪神戦争のさなか暴食王とその眷属に奪われた命は少なくはない。
帝国の軍人墓地には戦場で散った兵士の家族や関係者が今も途切れることなく訪れるという。
役場では戦死した軍人の妻子が
生活の保護を求めて列をなしているという話も頻繁に耳にするようになった。
世界を守るため、軍人としての矜持と覚悟をもって敵地に向かったと理解していても……
彼らが抱く哀しみと憐憫の感情はすぐに消えはしない。
暴食王に向けられた怒りもそれと同様に燃え続けるだろう。
また、暴食王を討伐するには今しかない、と主張する軍人もいる。
何しろ奴は移動に専念した場合、
移動能力に特化したCAMでも追撃できないほどの速度を誇っているのだ。
もし戦場で暴食王が背を向けることがあらば。――もっともそのようなことは滅多にないだろうが。
たとえマスティマのプライマルシフトで
ハンターの軍勢を転送し続けたとしてもその力が尽きる前に姿を消すだろう。
だから今しかないのだ。
奴が人類の答えを求めて身を留めている今しか。奴の横っ面を確実に殴り潰すチャンスがないのだ。
その戦場が……未だ傷の癒えていない帝国の地であったとしても。
「どちらにしても、難しい話ですね。いつかは必ず暴食王と決着をつける流れにはなりますが」
良人の呟きにベテラン職員が頷いた。
「だから陛下はご自身で決めるのではなく、
ハンターひとりひとりの決断に委ねることにされたのだろうさ。
どちらを選ぶにしても帝国軍だけで手に負える問題じゃあない。
ハンターの協力がなければ……この国は滅びる」
「たとえ休戦を選んだとしても、
支援の約束を反故にすれば正のマテリアルを求めてヒトの住まう世界に戻って来るでしょうしね」
暴食は人類との共存がとかく難しい存在だ。だからこそ、選択を誤ってはならない。
ベテラン職員はテーブルと椅子、そして対応する職員の数を確認すると部下達へ顎をしゃくった。
後はここに訪れるハンターの想いを真摯に記録し、依頼人たる皇帝ヴィルヘルミナに伝えるだけだ。
良人がオフィスの外に意見聴取会の案内板を置くと、
街角に立っていたハンター達が顔を見合わせて歩み寄り始める。
彼らの胸の内では既に答えは決まっているようだ。
その表情は凛然としていて――椅子に手をかけるとテーブルで待機する職員をまっすぐに見つめた。
「皇帝陛下からの依頼……か」
帝都中心部のオフィスを訪れた只埜 良人(kz0235)は
蜜蝋で封じられた書簡を開くと、視線を落としたまま黙した。
『先頃暴食王ハヴァマールより休戦協定の提案あり。
以下の情報を提示した上で、ハンターに休戦受け入れの可否を問うべし』
そこに記されたものは今でもにわかには信じられない暴食王ハヴァマールの提案。
その言葉のひとつひとつがクリムゾンウェストに住まう人々にとってあまりに優位なものだった。
『暴食の眷属を引き連れて負のマテリアルが満ちる最北の地で眠りにつき、
人類が再び暴食王ハヴァマールとの死闘に能う力と価値を備えるまで待つ』
彼は暴食型歪虚を連れて極北に至るまでの道を切り拓くだけではなく、
その旅路に途中までという限定つきだがハンターの同行を許した。
――まずは帝国の脅威だった理性なき亡者達が北へ姿を消すことで帝国臣民の生活の安全性が高まる。
それに加え暴食王はハンターへ同行を許した地には神霊樹を植え、
土地を浄化し、民が住めるようにしても構わないとした。
場合によっては歪虚そのものがハンターの活動に協力するというのだから何とも寛大ではないか。
もっとも歪虚が前に進むためには正のマテリアルが必要だ。
ある程度まではハンターが定期的に動植物を彼らに届けることが必須条件となる。
それでもいつか……暴食型歪虚の一団が極北に辿り着いた日には。
彼らは時が満ちるまで何も求めず眠りにつくという。
人類が邪神戦争の傷を癒し、負のマテリアルに満ちた地で全力をもって戦える日が来るか、
それとも――あまりに長い年月が流れ去り自然に目が覚めてしまう日まで。
どう考えても都合が良すぎると疑う者が現れてもおかしくない話ではあるが、
それが暴食王の示した奇妙な優しさと誠意だった。
しかし、邪神戦争のさなか暴食王とその眷属に奪われた命は少なくはない。
帝国の軍人墓地には戦場で散った兵士の家族や関係者が今も途切れることなく訪れるという。
役場では戦死した軍人の妻子が
生活の保護を求めて列をなしているという話も頻繁に耳にするようになった。
世界を守るため、軍人としての矜持と覚悟をもって敵地に向かったと理解していても……
彼らが抱く哀しみと憐憫の感情はすぐに消えはしない。
暴食王に向けられた怒りもそれと同様に燃え続けるだろう。
また、暴食王を討伐するには今しかない、と主張する軍人もいる。
何しろ奴は移動に専念した場合、
移動能力に特化したCAMでも追撃できないほどの速度を誇っているのだ。
もし戦場で暴食王が背を向けることがあらば。――もっともそのようなことは滅多にないだろうが。
たとえマスティマのプライマルシフトで
ハンターの軍勢を転送し続けたとしてもその力が尽きる前に姿を消すだろう。
だから今しかないのだ。
奴が人類の答えを求めて身を留めている今しか。奴の横っ面を確実に殴り潰すチャンスがないのだ。
その戦場が……未だ傷の癒えていない帝国の地であったとしても。
「どちらにしても、難しい話ですね。いつかは必ず暴食王と決着をつける流れにはなりますが」
良人の呟きにベテラン職員が頷いた。
「だから陛下はご自身で決めるのではなく、
ハンターひとりひとりの決断に委ねることにされたのだろうさ。
どちらを選ぶにしても帝国軍だけで手に負える問題じゃあない。
ハンターの協力がなければ……この国は滅びる」
「たとえ休戦を選んだとしても、
支援の約束を反故にすれば正のマテリアルを求めてヒトの住まう世界に戻って来るでしょうしね」
暴食は人類との共存がとかく難しい存在だ。だからこそ、選択を誤ってはならない。
ベテラン職員はテーブルと椅子、そして対応する職員の数を確認すると部下達へ顎をしゃくった。
後はここに訪れるハンターの想いを真摯に記録し、依頼人たる皇帝ヴィルヘルミナに伝えるだけだ。
良人がオフィスの外に意見聴取会の案内板を置くと、
街角に立っていたハンター達が顔を見合わせて歩み寄り始める。
彼らの胸の内では既に答えは決まっているようだ。
その表情は凛然としていて――椅子に手をかけるとテーブルで待機する職員をまっすぐに見つめた。
解説
目的:暴食王ハヴァマールから持ち掛けられた休戦案に対し、個人の意見を述べる。
場所:帝都バルトアンデルスのハンターオフィス。職員総出で皆さんのお話を伺います。
行動について:このシナリオはハンター個人の意見を伝える「投票イベント」となります。
そのため全体で意見をまとめるのではなく、率直に純粋なご自身の想いを伝えてください。
その様子をリプレイで描写します。
なお、聴取役の職員は全員中立の立場ですのでいただいたご意見を粛々と記録します。
投票結果により暴食王ハヴァマールとの戦の結末が変わりますので、忌憚のないご意見をお願いします!
注意:まずは「白紙ダメ! 絶対!!」……と申し上げます。
今後の展開に大きく関わるシナリオですので、
プレイングの一行目には受け入れの可否を記入くださいますようお願いします。
登場NPC
只埜 良人:リアルブルー出身のハンターオフィス職員兼聖導士。
良くも悪くも外の人間なので今回の休戦案について自分は意見を言う立場ではないと考えている。
質問について:出発日前日の正午までに質問卓を立て、お問い合わせください。
オフィス職員が現状で確認できる範囲となりますが、只埜が回答いたします。
場所:帝都バルトアンデルスのハンターオフィス。職員総出で皆さんのお話を伺います。
行動について:このシナリオはハンター個人の意見を伝える「投票イベント」となります。
そのため全体で意見をまとめるのではなく、率直に純粋なご自身の想いを伝えてください。
その様子をリプレイで描写します。
なお、聴取役の職員は全員中立の立場ですのでいただいたご意見を粛々と記録します。
投票結果により暴食王ハヴァマールとの戦の結末が変わりますので、忌憚のないご意見をお願いします!
注意:まずは「白紙ダメ! 絶対!!」……と申し上げます。
今後の展開に大きく関わるシナリオですので、
プレイングの一行目には受け入れの可否を記入くださいますようお願いします。
登場NPC
只埜 良人:リアルブルー出身のハンターオフィス職員兼聖導士。
良くも悪くも外の人間なので今回の休戦案について自分は意見を言う立場ではないと考えている。
質問について:出発日前日の正午までに質問卓を立て、お問い合わせください。
オフィス職員が現状で確認できる範囲となりますが、只埜が回答いたします。
マスターより
こんにちは、ことね桃です。
ついに帝国最後の物語【星罰】が開始されました!
このほど提示された暴食王の休戦案を受け入れるか否か。
選択の権利はハンターの皆様に委ねられました。
最後の歪虚王が示した道に対する答えを――なにとぞ、後悔のないよう選択してください。
ついに帝国最後の物語【星罰】が開始されました!
このほど提示された暴食王の休戦案を受け入れるか否か。
選択の権利はハンターの皆様に委ねられました。
最後の歪虚王が示した道に対する答えを――なにとぞ、後悔のないよう選択してください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/09/29 04:46
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【雑談卓】意見聴取会待合室 神楽(ka2032) 人間(リアルブルー)|15才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2019/09/18 09:25:49 |
|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/09/18 07:45:57 |