ゲスト
(ka0000)
【闇光】大地を荒らす者よ、還流せよ。
マスター:DoLLer

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在10人 / 4~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/10/22 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/10/31 12:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
草すら生えぬ死の大地に連合軍の大隊が列を成して進んでいく。
東方を脅かしていた憤怒の歪虚王獄炎を打ち倒した人間達はこの勢いにのり、歪虚に支配されていた北の大地の奪還へと向かっていた。
王国、帝国、同盟、辺境……そして東方。様々な国の人間達が集まるこの連合軍の規模は有史より初めての大軍勢でもあった。今目の前を進むのは最前線からかなり後方の支援部隊であり、辺境の地域からすぐ北のエリア、いや、元を返せば辺境の一部だった場所を鉄のこすれ合う音、雑多な足音や喋り声を含みそぞろに進んでいる。
「さすがにこの規模だと列が長くなるな……」
連合軍の補給部隊を率いる長は、遥か先にまで続く軍を見て、小さく呟いた。
既に先陣は歪虚の出城たる夢幻城に近づいているはずだが、こちらはまだ北荻に入ったばかり。負のマテリアルが支配するこのエリアでは、各国の浄化技術でルートを確保しなければとてもじゃないが進むことはできない。その為進軍ルートは固定され、大軍を送り込むにはどうしても長蛇の列になってしまう。
「もう少し、なんとかならんかね」
「一応、複数にわけての行軍だから、寸断されるということはないと思いますよ」
輸送隊長の眉間に皺が刻まれるのを見て、補佐は極めて明るい声で答えた。何度か歪虚の攻撃もあったが、勢いに乗った連合軍の反撃によりことごとく打ち倒されていった。雑魔レベルの敵ばかりならず、並の歪虚ですら危なげなく撃破できるその力に補佐官は不安を払拭されるのも仕方のないことであった。
「この辺りも早くマテリアルが満ち溢れる場所になるといいですね」
そんな台詞と共に凍てついた大地を見渡した補佐官はふと、遠くに人の姿を認めた。
「あれは……辺境の巫女?」
茶けた丘の上、障害物は何もなく、時折ミゾレの混じる風の中で辺境独特の衣を身に纏う、足まで届くのではないかと思うような豊かな金髪の女が立っていた。木でできた弓と槍を持つ姿。ただ、青黒く染まった肌や、爛れて骨が浮き出た手も。もはや生きたそれだとは思わさせない。アンデッドの類、暴食の歪虚だ。
「銃でも届かない距離だな……」
長は揺れる馬車から双眼鏡を持って様子を眺めていた。巫女は、キリキリと矢の無い弓を天に番えていたが、ロングボウでもここまで届くことはないはずだ。しかしこちらからとて銃で威嚇できるかどうかという距離だ。攻撃できるほどの間合いではない。
「どうします?」
「浄化エリア外には無暗に出ると被害が出る。できるだけ……」
次の瞬間、長と補佐官は昏い天が光るのを見て、そのまま帰らぬ人となった。
「天譴(てんけん:天罰)ノ雨 ニ 打チひしガレよ」
巫女はそのままもう一度、天に弓を放ち、光の雨を連合軍の補給部隊に降らせた。部隊の中核は完膚なきまでに破壊され、食糧や浄化術に使う資材などが木端微塵になって大地に散乱するのを見て、彼女は槍を構えて混乱する連合軍に歩を進める。
「防衛隊、あの巫女の攻撃からを防げ! 残った者達は急ぎ車両を再編成して、北へ!」
誰かが叫び、兵士と思しき人間がゾロゾロと巫女の元へと走り寄ってくる。その後ろでは天譴の雨の射程から逃れたいくつかの馬車が慌てて合流し始める。
「沈毅知らヌ 衆愚メ」
兵士達が一斉に巫女の元に殺到した。鉄靴の金属音が大地に響くも、次の瞬間、兵士の足音が濁り、勢いを無くした。
「生命 還流セヨ」
負のマテリアルの瘴気が濃くなっていた。目眩、立ちくらみ、嘔吐。人によってはそのまま意識まで濁りその場で倒れ伏してしまう者もいるくらいであった。
そんな兵士達を巫女は優しく撫で、抵抗する者には槍で払いのけていった。一つとて歩みを止めることもなく。風のように。水のように。無尽の兵士の間を通り抜けていく。
通り抜けられた兵士はもう生きてはいなかった。マテリアルを尽きるまで奪われたのか、ひからびてしまい。あるいは見る影もなく腐り落ちていた。
補給部隊は大混乱だった。
兵士が一瞬で葬りさられたその力に。誰にも止められぬその歩みに。
そして辺境部族の誰かが叫んだその言葉に。
「スィアリ様……北荻に呑まれるより以前に護っていた巫女様だ!」
大地を護る巫女が今も守るのはこの死せる地。
生の中に死あり。大いなる流れの元に還流せよ。泡沫の存在よ。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
草すら生えぬ死の大地に連合軍の大隊が列を成して進んでいく。
東方を脅かしていた憤怒の歪虚王獄炎を打ち倒した人間達はこの勢いにのり、歪虚に支配されていた北の大地の奪還へと向かっていた。
王国、帝国、同盟、辺境……そして東方。様々な国の人間達が集まるこの連合軍の規模は有史より初めての大軍勢でもあった。今目の前を進むのは最前線からかなり後方の支援部隊であり、辺境の地域からすぐ北のエリア、いや、元を返せば辺境の一部だった場所を鉄のこすれ合う音、雑多な足音や喋り声を含みそぞろに進んでいる。
「さすがにこの規模だと列が長くなるな……」
連合軍の補給部隊を率いる長は、遥か先にまで続く軍を見て、小さく呟いた。
既に先陣は歪虚の出城たる夢幻城に近づいているはずだが、こちらはまだ北荻に入ったばかり。負のマテリアルが支配するこのエリアでは、各国の浄化技術でルートを確保しなければとてもじゃないが進むことはできない。その為進軍ルートは固定され、大軍を送り込むにはどうしても長蛇の列になってしまう。
「もう少し、なんとかならんかね」
「一応、複数にわけての行軍だから、寸断されるということはないと思いますよ」
輸送隊長の眉間に皺が刻まれるのを見て、補佐は極めて明るい声で答えた。何度か歪虚の攻撃もあったが、勢いに乗った連合軍の反撃によりことごとく打ち倒されていった。雑魔レベルの敵ばかりならず、並の歪虚ですら危なげなく撃破できるその力に補佐官は不安を払拭されるのも仕方のないことであった。
「この辺りも早くマテリアルが満ち溢れる場所になるといいですね」
そんな台詞と共に凍てついた大地を見渡した補佐官はふと、遠くに人の姿を認めた。
「あれは……辺境の巫女?」
茶けた丘の上、障害物は何もなく、時折ミゾレの混じる風の中で辺境独特の衣を身に纏う、足まで届くのではないかと思うような豊かな金髪の女が立っていた。木でできた弓と槍を持つ姿。ただ、青黒く染まった肌や、爛れて骨が浮き出た手も。もはや生きたそれだとは思わさせない。アンデッドの類、暴食の歪虚だ。
「銃でも届かない距離だな……」
長は揺れる馬車から双眼鏡を持って様子を眺めていた。巫女は、キリキリと矢の無い弓を天に番えていたが、ロングボウでもここまで届くことはないはずだ。しかしこちらからとて銃で威嚇できるかどうかという距離だ。攻撃できるほどの間合いではない。
「どうします?」
「浄化エリア外には無暗に出ると被害が出る。できるだけ……」
次の瞬間、長と補佐官は昏い天が光るのを見て、そのまま帰らぬ人となった。
「天譴(てんけん:天罰)ノ雨 ニ 打チひしガレよ」
巫女はそのままもう一度、天に弓を放ち、光の雨を連合軍の補給部隊に降らせた。部隊の中核は完膚なきまでに破壊され、食糧や浄化術に使う資材などが木端微塵になって大地に散乱するのを見て、彼女は槍を構えて混乱する連合軍に歩を進める。
「防衛隊、あの巫女の攻撃からを防げ! 残った者達は急ぎ車両を再編成して、北へ!」
誰かが叫び、兵士と思しき人間がゾロゾロと巫女の元へと走り寄ってくる。その後ろでは天譴の雨の射程から逃れたいくつかの馬車が慌てて合流し始める。
「沈毅知らヌ 衆愚メ」
兵士達が一斉に巫女の元に殺到した。鉄靴の金属音が大地に響くも、次の瞬間、兵士の足音が濁り、勢いを無くした。
「生命 還流セヨ」
負のマテリアルの瘴気が濃くなっていた。目眩、立ちくらみ、嘔吐。人によってはそのまま意識まで濁りその場で倒れ伏してしまう者もいるくらいであった。
そんな兵士達を巫女は優しく撫で、抵抗する者には槍で払いのけていった。一つとて歩みを止めることもなく。風のように。水のように。無尽の兵士の間を通り抜けていく。
通り抜けられた兵士はもう生きてはいなかった。マテリアルを尽きるまで奪われたのか、ひからびてしまい。あるいは見る影もなく腐り落ちていた。
補給部隊は大混乱だった。
兵士が一瞬で葬りさられたその力に。誰にも止められぬその歩みに。
そして辺境部族の誰かが叫んだその言葉に。
「スィアリ様……北荻に呑まれるより以前に護っていた巫女様だ!」
大地を護る巫女が今も守るのはこの死せる地。
生の中に死あり。大いなる流れの元に還流せよ。泡沫の存在よ。
解説
北伐に向かう連合軍の補給部隊が、暴食系歪虚スィアリの襲撃により大打撃を受けています。
スィアリは自分の守護地域があるようで、一定以上は追いかけてきませんので、残った補給部隊の車両がその範囲を脱出するまでスィアリからの攻撃を防いでください。
●スィアリ
豊かな金髪を持った辺境の巫女の衣装を来た女性型の歪虚。暴食のゾンビ型。
皮膚は青黒く、肉が剥き出しになっていたりして、その異常性はすぐにわかります。
主に槍と弓で攻撃します。
スキル
・生命還流
周囲のマテリアルを吸収します。一般人は行動不能になり、覚醒者でも抵抗に失敗すると状態異常になり、各能力が減退します
・天譴の雨
弓から放つ広範囲攻撃です。真上から雨のように光が降り落ちてきます。推定有効距離100以上。
●補給部隊
残った車両は4両。鉄で補強された荷馬車です。脱出まで5ラウンドかかります。
連合軍の混成部隊が50人付属しています。兵士は適当に指示してもらって構いません。
●成功判定
残った車両の数で判定します。
スィアリは自分の守護地域があるようで、一定以上は追いかけてきませんので、残った補給部隊の車両がその範囲を脱出するまでスィアリからの攻撃を防いでください。
●スィアリ
豊かな金髪を持った辺境の巫女の衣装を来た女性型の歪虚。暴食のゾンビ型。
皮膚は青黒く、肉が剥き出しになっていたりして、その異常性はすぐにわかります。
主に槍と弓で攻撃します。
スキル
・生命還流
周囲のマテリアルを吸収します。一般人は行動不能になり、覚醒者でも抵抗に失敗すると状態異常になり、各能力が減退します
・天譴の雨
弓から放つ広範囲攻撃です。真上から雨のように光が降り落ちてきます。推定有効距離100以上。
●補給部隊
残った車両は4両。鉄で補強された荷馬車です。脱出まで5ラウンドかかります。
連合軍の混成部隊が50人付属しています。兵士は適当に指示してもらって構いません。
●成功判定
残った車両の数で判定します。
マスターより
強力な歪虚を相手取っての防衛線です。
初めての人も、新たな強敵と戦いたい人も、頭を使いたい人も、何かを守りたい人も、是非どうぞ。
ゾンビなので頭は腐ってますが、多少なら喋りますし、作戦能力もあります。
相談も頑張ってくださいね。
初めての人も、新たな強敵と戦いたい人も、頭を使いたい人も、何かを守りたい人も、是非どうぞ。
ゾンビなので頭は腐ってますが、多少なら喋りますし、作戦能力もあります。
相談も頑張ってくださいね。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/10/25 00:35
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
- レホス・エテルノ・リベルター(ka0498) → エアルドフリス(ka1856)
- クリスティン・ガフ(ka1090) → 春日 啓一(ka1621)
- レイス(ka1541) → エイル・メヌエット(ka2807)
- アウレール・V・ブラオラント(ka2531) → エアルドフリス(ka1856)
- 小鳥遊 蘇芳(ka2743) → ジュード・エアハート(ka0410)
- シガレット=ウナギパイ(ka2884) → エアルドフリス(ka1856)
- エステル・クレティエ(ka3783) → ユリアン・クレティエ(ka1664)
- ケイルカ(ka4121) → エルディン(ka4144)
- 玄間 北斗(ka5640) → リュー・グランフェスト(ka2419)
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 春日 啓一(ka1621) 人間(リアルブルー)|18才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/10/22 01:51:20 |
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質問卓 ジュード・エアハート(ka0410) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/10/20 18:04:20 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/10/17 12:04:50 |