ゲスト
(ka0000)
【闇光】撤退戦生還要請
マスター:墨上古流人

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- サポート
- 現在2人 / 0~2人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/11/25 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/12/04 19:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
◆
夢を見ていた。
料理が下手な嫁さんだったが、煮っ転がした芋だけは抜群に美味いのだ。
熱々の芋を口に放り込み、ほふほふと弄んでから冷たい麦酒を流し込む。
余ったら次の日には、パンに挟んで食べるとまた美味いんだ。
嫁は、帝国ではそれなりに名の知れた、名門武家の長女だったそうだ。
いつものノリで、たまたま歓楽街を歩いていた女に声をかけたのだが、
次に自分がキスをしていたのは、その武家の長女の頬ではなく硬い地面だった。
情けない事に、それが惚れたキッカケだった。
自分だって、夜の街ではそれなりに名の知れた情報屋……のつもりだった。
今まで商売仲間だった違法な野良『事務所』(帝国のある歓楽街ではマフィア紛いの奴らをこう呼んでいる)
を帝国師団に次々と売り飛ばし、
身を粉にして仲間から仕事を融通してもらい(地下でもらったある爺さんの仕事は、金にはなったが次顔見た時ぶん殴ってやろうと思う)
中々口の堅い同業者は毎晩『お姉ちゃんのつく店』に連れて行って、
何とか情報を集めた。会うためじゃない、落とすために必要な情報をすべてだ。
一瞥すらされなかった、でも、もう一度会ってみたかったんだ。
それからは出入りする業者になり、見張りを丸めこんで、毎日声をかけ誘い続けた。
思い出すのも恥ずかしい、三流舞台の脚本みたいなアプローチばかりだったな。
自分に会うためにそこまでする奴がいるとして、逆の立場ならどうだ? 悪いが、俺なら気味が悪いね。
だが、覚えてすらいなかったのが幸いしてか、次第に仲良くなっていった。
自分で言うが、人当たりと愛嬌だけは自信があったんだ。
おかげで両親にも気に入られて、武家の長女を小汚い世界の男のところへ嫁に出すのも、
紆余曲折あって、許してもらえた。
(これはマジで奇跡に近い! いや、奇跡だった!)
そんな俺の宝物は、今、俺の腕の中でボロボロになっている。
文字通り、ボロボロなんだ。
何度となく愛を囁いた耳、吸い込まれた目、口づけた唇こそ綺麗に残っているが、
だが、それだけだ―――
追いかけて、追いかけて死にもの狂いで手に入れた俺の宝物。
まだだ、まだ追いかけられる。二度と離さないと、誓ったんだ。
男が『口に収めた』銃口は、飛んできたナイフによって弾かれた。
「準備ができた! 敵の攻撃が緩いうちに撤退するぞ!」
帝国第九師団(救援部隊)の副師団長、リベルト・アンスリウムが、
呆けた男の肩を揺らして叫んだ。
現在、第九師団は前線に残された戦士達の撤退支援に参加していた。
必要な者は手当をし、魔導アーマーや戦力を投入して敵の前線を抑えつつ惨禍を凌ぐ戦いだ。
「戦えないならコンテナに乗れ! これ以上もたねぇぞ!」
突如湧き出たスケルトンに対し、長剣を振るうリベルト。
防がれた剣の下に潜りこむように突進、肩で突き飛ばすと、宙に浮いたスケルトンの背骨を左手から放ったクロスボウの矢で砕いた。
「あんたらが……あんたらが召集しなければ嫁はこんな負け戦には立たなかったんだ……」
「その家紋……知ってるぜ。無理強いはしなかったはずだが、なんて言える立場じゃないが……」
肩で息をするリベルトに、殴りかかる男。
全体重を乗せたふらふらの拳を胸で受け止め、なお肩を掴むリベルト。
「ここで死んでどうなるんだ! 嫁さんだってそんなもん望んじゃいないだろう!」
「うるせぇ!! そんなのお前にわかってたまるか! 嫁だけじゃなくて、嫁の死まで俺から奪う気か!!」
「確かにあんたの嫁さんは残念だった……だがお前は生きてるんだろうが! そんな大事なもんがあるなら、生きて掴んでてやれってんだよ!」
首根っこを掴み、半ば突き飛ばすようにコンテナへ運ぶリベルト。
剣戟や魔法、怒号の飛び交う中、その空間だけ切り取ったかのように、厳かに残りの遺体を袋に詰め、別のコンテナへと運ぶリベルト。
「そっちは、こっちよりも酷いか? ユウ……」
戦場の彼方を見やり、魔導アーマーの駆動音を合図に、リベルトは自軍の方へと駆け出していった。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
◆
夢を見ていた。
料理が下手な嫁さんだったが、煮っ転がした芋だけは抜群に美味いのだ。
熱々の芋を口に放り込み、ほふほふと弄んでから冷たい麦酒を流し込む。
余ったら次の日には、パンに挟んで食べるとまた美味いんだ。
嫁は、帝国ではそれなりに名の知れた、名門武家の長女だったそうだ。
いつものノリで、たまたま歓楽街を歩いていた女に声をかけたのだが、
次に自分がキスをしていたのは、その武家の長女の頬ではなく硬い地面だった。
情けない事に、それが惚れたキッカケだった。
自分だって、夜の街ではそれなりに名の知れた情報屋……のつもりだった。
今まで商売仲間だった違法な野良『事務所』(帝国のある歓楽街ではマフィア紛いの奴らをこう呼んでいる)
を帝国師団に次々と売り飛ばし、
身を粉にして仲間から仕事を融通してもらい(地下でもらったある爺さんの仕事は、金にはなったが次顔見た時ぶん殴ってやろうと思う)
中々口の堅い同業者は毎晩『お姉ちゃんのつく店』に連れて行って、
何とか情報を集めた。会うためじゃない、落とすために必要な情報をすべてだ。
一瞥すらされなかった、でも、もう一度会ってみたかったんだ。
それからは出入りする業者になり、見張りを丸めこんで、毎日声をかけ誘い続けた。
思い出すのも恥ずかしい、三流舞台の脚本みたいなアプローチばかりだったな。
自分に会うためにそこまでする奴がいるとして、逆の立場ならどうだ? 悪いが、俺なら気味が悪いね。
だが、覚えてすらいなかったのが幸いしてか、次第に仲良くなっていった。
自分で言うが、人当たりと愛嬌だけは自信があったんだ。
おかげで両親にも気に入られて、武家の長女を小汚い世界の男のところへ嫁に出すのも、
紆余曲折あって、許してもらえた。
(これはマジで奇跡に近い! いや、奇跡だった!)
そんな俺の宝物は、今、俺の腕の中でボロボロになっている。
文字通り、ボロボロなんだ。
何度となく愛を囁いた耳、吸い込まれた目、口づけた唇こそ綺麗に残っているが、
だが、それだけだ―――
追いかけて、追いかけて死にもの狂いで手に入れた俺の宝物。
まだだ、まだ追いかけられる。二度と離さないと、誓ったんだ。
男が『口に収めた』銃口は、飛んできたナイフによって弾かれた。
「準備ができた! 敵の攻撃が緩いうちに撤退するぞ!」
帝国第九師団(救援部隊)の副師団長、リベルト・アンスリウムが、
呆けた男の肩を揺らして叫んだ。
現在、第九師団は前線に残された戦士達の撤退支援に参加していた。
必要な者は手当をし、魔導アーマーや戦力を投入して敵の前線を抑えつつ惨禍を凌ぐ戦いだ。
「戦えないならコンテナに乗れ! これ以上もたねぇぞ!」
突如湧き出たスケルトンに対し、長剣を振るうリベルト。
防がれた剣の下に潜りこむように突進、肩で突き飛ばすと、宙に浮いたスケルトンの背骨を左手から放ったクロスボウの矢で砕いた。
「あんたらが……あんたらが召集しなければ嫁はこんな負け戦には立たなかったんだ……」
「その家紋……知ってるぜ。無理強いはしなかったはずだが、なんて言える立場じゃないが……」
肩で息をするリベルトに、殴りかかる男。
全体重を乗せたふらふらの拳を胸で受け止め、なお肩を掴むリベルト。
「ここで死んでどうなるんだ! 嫁さんだってそんなもん望んじゃいないだろう!」
「うるせぇ!! そんなのお前にわかってたまるか! 嫁だけじゃなくて、嫁の死まで俺から奪う気か!!」
「確かにあんたの嫁さんは残念だった……だがお前は生きてるんだろうが! そんな大事なもんがあるなら、生きて掴んでてやれってんだよ!」
首根っこを掴み、半ば突き飛ばすようにコンテナへ運ぶリベルト。
剣戟や魔法、怒号の飛び交う中、その空間だけ切り取ったかのように、厳かに残りの遺体を袋に詰め、別のコンテナへと運ぶリベルト。
「そっちは、こっちよりも酷いか? ユウ……」
戦場の彼方を見やり、魔導アーマーの駆動音を合図に、リベルトは自軍の方へと駆け出していった。
解説
◆
敵の猛攻の中、全員で撤退を完了する事。
本作戦のスタートは、敵との交戦が激しい前線地帯となります。
前作戦の成果により敵の攻撃が多少弱まった所をスタート、
約30kmの道のりを、敵の攻撃に耐えつつ後退していきます。
こちらの戦力は聖導士の師団長、ユウと耐久力が半分程の魔導アーマー5体、
うち2体は輸送用コンテナを積んでおり、ひとつに20名の要救護者と医療品等の物資、
ひとつにはコンテナの半分程に味方の遺体や遺留品が積まれています。
要救護者は直ちに命の危険がある者はいませんが、半数以上がまだ充分な手当てが出来ておりません。
なお『全員』での帰還を目的としているため、
もちろん『両コンテナ』とも持ち帰る必要があります。
前シナリオ『【闇光】撤退戦救援要請』とリンクしていますが、
連続して同シナリオ参加者が参加した場合、重傷者以外の回復については特にスタート時のペナルティはありません。
(何かしら尤もらしい理由を付与してくださいorします)
質問卓を立てて頂ければユウがお答えします。
敵の猛攻の中、全員で撤退を完了する事。
本作戦のスタートは、敵との交戦が激しい前線地帯となります。
前作戦の成果により敵の攻撃が多少弱まった所をスタート、
約30kmの道のりを、敵の攻撃に耐えつつ後退していきます。
こちらの戦力は聖導士の師団長、ユウと耐久力が半分程の魔導アーマー5体、
うち2体は輸送用コンテナを積んでおり、ひとつに20名の要救護者と医療品等の物資、
ひとつにはコンテナの半分程に味方の遺体や遺留品が積まれています。
要救護者は直ちに命の危険がある者はいませんが、半数以上がまだ充分な手当てが出来ておりません。
なお『全員』での帰還を目的としているため、
もちろん『両コンテナ』とも持ち帰る必要があります。
前シナリオ『【闇光】撤退戦救援要請』とリンクしていますが、
連続して同シナリオ参加者が参加した場合、重傷者以外の回復については特にスタート時のペナルティはありません。
(何かしら尤もらしい理由を付与してくださいorします)
質問卓を立てて頂ければユウがお答えします。
マスターより
◆
厳しい状況ですが、今は倒れる時ではありません。
もうひと頑張り、宜しくお願い致します。
厳しい状況ですが、今は倒れる時ではありません。
もうひと頑張り、宜しくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/12/03 03:25
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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作戦会議室 ミリア・ラスティソード(ka1287) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/11/25 12:44:13 |
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教えてユウさん質問卓 ミリア・ラスティソード(ka1287) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/11/24 00:38:19 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/11/24 22:20:26 |