ゲスト
(ka0000)

  • マイページ
  • SC購入
  • キャラクター選択


  • キャラクター登録


【空蒼】現在の状況

:トップ画像
アイコン

ここが異世界、クリムゾンウェスト……。噂には聞いていましたが、素敵な世界ですね。
月が二個になってしまうと引力とか色々大変だと思ったんですが、大丈夫なんでしょうか?
……え? クリムゾンウェストは減ったり増えたりしてるから平気……な、なるほど。
私、諦めません。必ず地球を取り戻します。地球の皆や、ハンターさんと一緒に……。
サルヴァトーレ・ロッソが地球に辿り着いたように。私達も……もう一度!

守護者:南雲芙蓉

更新情報(11月2日更新)

【空蒼】大規模作戦の結果を受け、エピローグに伴う世界の変化を解説しました。
これにて連動シナリオ【空蒼】は完全決着となります。
事後連動シナリオと、次回メインストーリーをお楽しみに!
▼【空蒼】連動シナリオ 情報▼
 
 

【空蒼】作戦後の世界の変化

【空蒼】大規模作戦の成功により、リアルブルーは封印され、そして月がまるごとクリムゾンウェストに転移する結末となりました。
地球にはまだ多くの人々が取り残されていますが、邪神と共に時間凍結されており、彼らが傷つくことも、時を刻むこともありません。
地球を破壊しようとしていた邪神も停止しているため、ひとまずリアルブルーが「消滅する危機」からは逃れることができました。
しかし、依然として状況がひっ迫していることに変わりはなく、時間稼ぎ以上の効果は期待できません。

リアルブルーの月はクリムゾンウェストに転移し、現在はクリムゾンウェストという惑星の衛星として問題なく機能しています。
常識的に考えれば月が二つあると言う状況は惑星に様々な影響を与えるはずですが、クリムゾンウェストは「異世界を喰らう世界」であり、異世界から取り込んだ土地や概念を馴染ませることができます。
それもこれも古代クリムゾンウェスト人がリアルブルーに逃れたことに起因するので、全ての出来事がつながって可能となった奇跡と言えるのかもしれません。

月面都市崑崙は先の戦いで大打撃を受けましたが、現在急ピッチで修理が進んでいます。
巨大な要塞であるニダヴェリールが人類の手に戻った事で、莫大なエネルギーと資材、居住空間の一挙確保に成功。
サルヴァトーレ・ブルの居住ブロックなども用いて、ひとまずすべての避難民を保護しつつ、崑崙の再建が続く予定です。
それでも溢れてしまった移民や、クリムゾンウェストという異世界に興味を持った人々は地上に降り立ち、そこで先に転移してきたリアルブルー人らの手ほどきを受け、生活を試みています。
そう、先の「大転移」で転移した人々は、【蒼乱】作戦以降各地で移住の方法を模索しており、そういった開拓の進んだ村々も新たな転移者を受け入れる土壌となっています。
元々月やニダヴェリールといったコロニーは独立して生活を維持できるだけの性能を有していますが、地上との交流が進めば食糧事情なども改善される見込みです。

そして地球移民の大きな課題であった「強化人間」「イクシード・アプリ」に関しても解決法が見出されています。
ハンターシステムを用いて精霊と契約し、「覚醒者」として上書きすることで邪神との契約を断ち切れることがわかったのです。
しかし、全ての強化人間を救えるわけではありません。既に心を壊してしまった者や、堕落者に寄ってしまった者はハンターシステムが使用できないのです。
結果的に今回の二度目の大転移で送られた、最後まで生き残り月に辿り着いた者や、早期にハンターに拿捕されて月に送られた者たちはハンターシステムでの救済が可能であり、ほとんどの強化人間やイクシード・アプリ使用者はこれにより契約を断ち切れる見込みとなります。
邪神との契約により短くなってしまった寿命や、失われてしまった健康までが戻るわけではありませんが、それでも数年の寿命は担保されています。
これにより強化人間問題の多くは解決となり、月にも平穏が戻ろうとしています。

ナディア・ドラゴネッティ

ベアトリクス・アルキミア

大精霊リアルブルー

この強化人間の救済は、クリムゾンウェストにも予想外の変化を生みました。
必然的にハンターシステムで契約を結ぶ以上、彼らは「ハンター」です。
そしてリアルブルー人は高い覚醒適性を持つため、ほぼもれなく全員が「ハンター」になることが可能でした。
これにより、意図せず大量の覚醒者をハンターズ・ソサエティに迎え入れ、急激な戦力増加が予想されます。
もちろん、中には覚醒だけして平穏に暮らしたいと言う人もいますが、そもそもここまで戦い抜いた人々は最初から地球奪還へのモチベーションが高く、ハンターズ・ソサエティでハンターとして働きたいと言う人は後を絶たないと言います。
それは勿論戦力的には嬉しいことなのですが、異世界について右も左もわからないハンターが増えるということで、新人教育が悩みの種となるでしょう。
無事に転移した地球防衛艦隊も数に数えるなら、ハンターズ・ソサエティの戦力は圧倒的に強化されています。

ナディア・ドラゴネッティ(kz0207)は地球封印の際にリアルブルーを逃がし、自らは最後まで邪神との対決を続けた結果、意識不明の重体となっています。
可能な限りの手を尽くして一命こそ取り留めましたが、意識が戻るまではまだ時間がかかるでしょう。
治療に当たったベアトリクス・アルキミア(kz0261)によると、「もう一度神の力を行使したら命に係わる」という危険な状態であり、目覚めたとしても今回の大規模作戦のような活躍は期待できません。
次に彼女がもう一度大精霊としての力を使う時が、彼女との別れの時になります。
代わりに救われた大精霊リアルブルーはハンターズ・ソサエティに全面的に協力を約束。
目覚めないナディアに代わり、ベアトリクスと共にその穴を埋めるべく力を尽くしています。

ページトップへ

 
 

闇の契約「イクシード・アプリ」

混迷を極めるリアルブルーにて配信された謎のスマートフォン用アプリ、それが「イクシード・アプリ」です。
リアルブルーでは現在通信ネットワークに全世界規模の異常をきたしており、アプリケーションの配信自体が異例です。
しかし、ナディア・ドラゴネッティになりかわった黙示騎士シュレディンガーの放送により、ハンターという特別な存在が何らかの手段を用いて配布したのだろう、と解釈されています。
実際にはハンターズ・ソサエティは関与しておらず、覚醒者(イクシード)の名前だけを利用された全くの偽物です。

インストールすることで「覚醒者」の力を手にし、VOIDと戦えるようになるという謳い文句ですが、実際はそのようなものではありません。
覚醒者になるためには、リゼリオのソサエティ本部にあるハンターシステムか、それに相当するものを利用する必要があります。
勿論、ハンターズ・ソサエティはそのようなものを開発した覚えも配信した覚えもなく、つまりこれも黙示騎士の罠であると言えます。
イクシード・アプリをインストールする際に出現する利用規約は「邪神との契約書」となっており、これに同意することで「覚醒者」ではなく「契約者」としての力を得る仕組みです。
即ちこれは、「強化人間」と呼ばれている人々を簡易に量産するための契約システムであると言えます。
契約を簡易化するという意味においてハンターシステムに匹敵するものであり、これもハンターの観測・研究を黙示騎士が進めた成果なのでしょう。

イクシード・アプリで強化人間(契約者)となった人々は、負のマテリアルの力を用いてVOIDへの反撃に打って出ました。
これにより世界各地で制圧されていた都市が奪還されていますが、同時にアプリの力を悪用する者による犯罪被害も相次いでいます。
また、一般市民はこれを「覚醒者の力」と勘違いしていますが、実際は強化人間と同じく邪神の影響で暴走する危険性を孕んでおり、実際に我を見失い暴徒と化す者もいます。

厄介なのはこれが実際に人々に力を与えることには偽りがないという事実です。
危機的状況に追い込まれた人々は、怪しみながらもアプリに手を出さずにはいられません。
それが世界を救う「覚醒者」への憧れ、そして大切な家族や故郷を守る為である以上、歯止めを利かせる事は困難でしょう。

一度イクシード・アプリで結んでしまった契約を破棄する方法は今のところわかっていません。
しかし、ナディア・ドラゴネッティ(kz0207)はこれまでの強化人間対応と同じく、可能な限り殺さずに鎮圧してほしいと指示しています。

ページトップへ

 
 

第三勢力、使徒(アポストル)

イクシード・アプリの登場とほぼ同時期に、リアルブルーに謎の武装戦力が出現しました。
異世界からの転移ではなく、リアルブルーに「実体化」したそれらは、正のマテリアルにより形作られた存在です。
リアルブルーの「CAM」などに似た機械的な外見をしており、頭上に光の輪を付けているのが特徴です。
負のマテリアルを扱わないことから歪虚とは全く異なる第三勢力であると言えます。
そして精霊と契約を結んだハンターであれが、それがクリムゾンウェストで言うところの「精霊」であると理解できる筈です。
この謎の第三勢力を月面基地崑崙では「使徒(アポストル)」と呼称しています。

クリムゾンウェスト側のデータと照らし合わせたところ、使徒は高位の概念精霊であると推測されています。
姿形に若干の違いはあれども、「負のマテリアルを感知し、撃滅する」という行動ロジックのみに従っているようです。
今のところ使徒が積極的に民間人を攻撃する様子はありませんが、あまり細かな識別能力はないのか、それとも優先順位の問題なのか、民衆の中に紛れていたイクシード・アプリ使用者に向かって攻撃し、民間人を巻き込んだという報告も上がっています。
使徒は本質的にはVOIDと戦う存在にとって友軍と言えるものですが、今この状況においては混乱を助長する可能性が高いのです。
現在、トマーゾ教授 (kz0214)などが使徒への対策を講じていますが、正直なところ強化人間への対応だけで既に手いっぱいで、即座の解決は期待できません。

場合によっては、ハンターが使徒と交戦しなければならない状況も想定されます。
使徒の戦闘力は基本的に生半可なVOIDより上であり、歴戦のハンターにとっても油断できない相手です。
使徒は惑星防衛・浄化のための機能であり、リアルブルーにおける「守護者」とも呼べる存在です。
止むを得ず抗戦する場合は、その事実を念頭におき、くれぐれも注意してください。

ページトップへ

 
 

大規模宇宙ステーション「ニダヴェリール」

人類には「希望の象徴」が必要である。
それが、トモネが事件を通じて辿り着いた答えだ。
辛く苦しい今日を乗り越える為には、人々に希望を示さねばならない。
イギリスで発生した強化人間暴走事件を受け、ムーンリーフ財団の総帥トモネ・ムーンリーフは以前より進めていたある計画を強く推し進めた。

こうして日の目を見たのが、大規模宇宙ステーション「ニダヴェリール」である。
VOIDにより破壊されたコロニーの反重力機関を複数搭載する事で、コロニーと同等の規模でありながら大気圏下や宇宙空間でも安定した飛行を実現。
さらに複数の反重力機関から発生するバリアを搭載。統一地球連合宙軍の軍艦やコロニーの盾になる事を期待されていた。

それでも、トモネはニダヴェリールに不足を感じていた。
トモネは緊急議案としてハンターより提案を受けての更なる改良を実施した。
そしてニダヴェリールの頂点には女神『フレイヤ』の像が設置され、人々の希望にならんとしている。
単なる宇宙ステーションには留まらない人類の希望の象徴として相応しい出来になったとトモネはコメントしている。

だが、ノルマンディーでの除幕式の最中、ニダヴェリールは強奪されてしまう。
トモネ・ムーンリーフの世話役兼補佐役でありながら、VOIDと通じて強化人間を暴走させてきたユーキ・ソリアーノの仕業であった。
トモネを一方的に地上へ監禁した後、ユーキはニダヴェリールと共に何処かへと飛び去ってしまう。
人類の希望の象徴が、絶望へと変わった瞬間でもあった。
財団の情報によれば、ハンターの意見を採用してブロック隔壁の強化などが追加されているが、ユーキが影で更なる機能追加をしていた可能性があるという。
以下にその性能の一端を記載する。

・反重力バリア
コロニーの反重力機関を複数搭載する事で実現したバリア。
その防御力はムーンリーフ財団の技術を結集して作られており、対VOIDミサイルの集中砲火にも耐えられる設計が施されている。
バリアはニダヴェリールを覆い隠すように張られる為、死角らしき場所は見当たらない。
なお、現時点でバリアそのものに特殊な効果は確認されていない。

・連装式対VOIDミサイル
迎撃用に多数設置された兵器であり、接近するVOIDに対して対抗手段として設置されている。
一発の威力も侮れないが、ミサイルが一斉砲撃された際には注意が必要となる。

・通信妨害電波
ニダヴェリールに周辺に強力な妨害電波を放つ事で、ハンターや統一地球連合宙軍の軍艦が行う通信を妨害する。
トランシーバーやスマートフォンだけではなく、魔導短伝話も影響を受ける事からクリムゾンウェストの技術を知る存在が協力したと思われる。

ページトップへ

 
 

強化人間技術の真実

強化人間について長らく調査を続けていたドナテロ・バガニーニ議長(kz0213)。
強化人間暴走事件の煽りを受けて更に本格化した調査は、“身内を疑う”方向にシフトしたことにより、奇しくも成果を得るに至ります。
元々強化人間は地球統一連合政府が軍に提供したものであるとわかっていましたが、問題はその技術の出所です。
調査の中で発覚したのは、一部の連合議員がVOIDと繋がっていたという真実でした。

彼らが一体いつ頃からVOIDとつながっていたのか、正確なところはわかっていません。
しかし一つの転機として、異世界からハンター……即ち覚醒者という超人が姿を見せた事が原因であると予想されています。
VOID戦役において劣勢に置かれていたリアルブルーにとって、崑崙基地防衛戦や異世界対策特別法を阻止するためのマンハッタン制圧事件、その後の名古屋クラスタ殲滅戦などで華々しい活躍を見せた覚醒者がもたらした衝撃はかなりのものだったのでしょう。
その後も火星クラスタを撃破し、リアルブルーに平和をもたらしたハンター達に憧れや恐怖心を抱いていたのかもしれません。
なんにせよハンターの登場によりリアルブルー人はその力を求め、結果として隙をVOIDに突かれたと言えるでしょう。

VOIDによりもたらされた強化人間技術は、確かに一見確かに人類にとって有益であり、彼らの活躍があってこそVOID戦役を勝ち抜くことができたと言えます。
しかしVOIDはそこまで見越した上で、この技術が人類にとって必要となり、それが流布されると理解した上で、これまで放置していたと見るべきでしょう。
ハンターが活躍すればするほど、この力を切望する者は増え、そして今や世界中に強化人間兵力が配備されてしまっています。
彼らの暴走がVOIDの影響によるものであるならば、クリムゾンウェストにおける歪虚の力を得た人間――契約者だと言えるのかもしれません。

強化人間技術がVOIDに由来するものであると発覚してからというもの、世界中の混乱は更に加速しています。
この事実で最もショックを受けるのは既に元に戻る事も出来ない強化人間達です。
これまでも弾圧で精神をすり減らしていたところにこの事実を突きつけられては、故意に暴動を起こすものが現れてもおかしくありません。
それが世界中で始まれば、人類対強化人間の構図が明確となり、致命的な内乱を起こす可能性があります。

ページトップへ

 
 

【界冥】大規模作戦後のリアルブルー

リアルブルーにおけるVOIDの発生源であった「火星クラスタ」を撃破した【界冥】作戦
これにより現在、リアルブルーへの異世界からの侵攻は中断されており、新たなVOIDの襲来は確認されていません。
しかし、一度は地球にまで肉薄した火勢クラスタはエバーグリーンへ排除されるまでの間に多数のVOIDを放っていました。
それも多くは地球防衛作戦と呼ばれた月面基地崑崙を中心とした宇宙戦で撃滅されたのですが、一部は宇宙に残留したり、地上への侵入を許していたのです。

そうしたVOIDとの闘いは宇宙・地上どちらでも続いていますが、地球人にとっては以前ほど危機的状況にはないようです。
リアルブルーのVOIDは狂気王率いる狂気の眷属でした。そして狂気の眷属は上位からの指示を聞くことで集団として機能します。
その最上位者たる狂気王は既に撃破されており、下位のVOIDには命令が全く届きません。
こうなると狂気の眷属というのは意味不明な行動を取ったり、何もしないでじっとしていたりと、以前に比べて撃破しやすい状態になるのです。

ハンターズ・ソサエティがグラウンド・ゼロの調査に注力している間も、統一地球連合軍のCAMや強化人間部隊により、VOIDの駆除は順調に進んでいました。
被害がゼロになったわけではなくとも、概ね大都市やら国家やらが存亡の危機に追いやられることはなくなり、ゆるやかに平和が訪れようとしています。
統一地球連合政府は先の火星クラスタ撃破までの一連の戦いを「VOID戦役」と呼び、もうすっかり終わってしまった戦いであるというイメージを作っています。

これによりリアルブルーの経済活動は活発化し、戦勝特需で民衆の財布は緩み、ある種の経済バブルを迎えようとしています。
一方でVOIDの攻撃で崩壊してしまったスペースコロニーの再建や、これまでの経緯で政治的権力を拡張した月面都市崑崙の扱い、宇宙自治政府の独立運動など、塩漬けにされていた問題が再浮上しています。
また、膨大な数の戦災孤児やVOID汚染地域の除染など、まだまだ解決していない問題は山のように累積しています。

リアルブルーが非の打ちどころのない平和を迎えるまでには、まだいくつも峠を越えなければならないようです。

 【界冥】特設ページ

ページトップへ

 
 

【RH】連動シナリオ後の混乱と差別

イギリスで発生した強化人間の暴動事件により、「強化人間」という存在は危険視されつつあります。

強化人間とはリアルブルーで再現された「覚醒者」であるとされ、ハンターほどではなくとも超人的な身体能力を持ち、VOID戦役で活躍しました。
現在もリアルブルーにおける対VOID戦闘の最前線には常に彼らの姿があり、実際に強化人間を投入してからというもの、連合軍の死傷者数は劇的に改善されています。
クリムゾンウェスト大精霊の呪縛により決められた時間しかリアルブルーに滞在できないハンターに代わり、彼らがリアルブルーの平和を守って来たのです。

強化人間とハンターの関係性は決して悪いものではなく、過去には月面基地崑崙で開催された超人運動会ではスポーツ(?)を通じて親交を深めています。
【界冥】作戦では度々ハンターと肩を並べてVOIDと戦い、危険地帯にハンターが転移するためのテレポートマーカーを設置するなど、火星クラスタ撃破にも貢献しています。
また、強化人間による特殊部隊「スワローテイル」が組織され、彼らはリアルブルー側からクリムゾンウェストへの援軍として出撃。グラウンド・ゼロの調査を支援してきました。

そんな中で発生した強化人間の暴動事件は、ロンドンでの戦いを経て人々に恐怖と猜疑心を植え付けました。
強化人間は暴走の可能性を秘めている。そして一度暴走を始めたが最後、一般人では太刀打ちできない怪物となる――。
全ての強化人間が暴走したわけではなくとも、その原因がわからずじまいとあっては、再現性を疑われても否定できません。

これにより強化人間への風当たりはとても強くなっています。
平和に向かっていく世界の中で、特殊な戦闘力を持つ兵士は危険であるとして、排斥運動にまで発展しようとしています。
一度は必要に迫られ、覚醒者と共に英雄視されもてはやされた強化人間たち。
彼らは今もVOIDの残党と戦い、自らがいつ暴走するかわからないという恐怖と民衆のバッシングに耐える日々を送っています。

これは覚醒者、つまりハンターにとっても他人事ではありません。
そもそも民衆は「覚醒者も強化人間も人間離れした戦闘力を持つすごい人」くらいの認識しかなく、同一視してしまっている人も少なくないのです。
彼らに言わせれば覚醒者も暴走する危険性を持った「生きる兵器」であり、いつ自分たちに牙を剥くかわからない覚醒者も排除するべきだと声をあげています。

一度は完全に凍結された、“リアルブルーから異世界に転移した人間から人権を剥奪する法律”である「異世界対策特別法」について再審議すべきという意見まで現れています。
クリムゾンウェスト大精霊の束縛から逃れたリアルブルー人は故郷に帰れるはずでしたが、このような状態では政府も受け入れに難色を示すしかありません。
ドナテロ・バガニーニ議長はなんとか状態を鎮静化させようと働きかけていますが、最早状況は彼の手にあまり、多くの議員たちは民衆の顔色を気にして行動を起こせずにいます。

 【RH】特設ページ

ページトップへ

 
 

【反影】作戦後のハンターズ・ソサエティ

大精霊クリムゾンウェスト

グラウンド・ゼロの戦いを制したハンターズ・ソサエティは、大精霊クリムゾンウェストを(一応)仲間に加えました。
彼女(あるいは彼)との対話が可能になったことにより、まずソサエティが行ったのは「リアルブルー人をリアルブルーに帰還できるようにする」ことでした。
リアルブルーやエバーグリーンから召喚されたモノ・ヒトはクリムゾンウェストに支配され、異世界に転移できる時間が限られています。
度々問題となってきたこの拘束を解除してもらえば、リアルブルー人も故郷に自分の意志で帰る事ができるようになるのです。

精霊と契約し、覚醒者になってさえいなければ大精霊は拘束を行わないため、これまでもサルヴァトーレ・ロッソ避難民などは月面都市崑崙などに移送を行ってきました。
しかし未だリアルブルーにおける異世界人への偏見は消えず、また統一地球連合政府は異世界人の帰還に対する法律を整備できていないため、避難民は崑崙での生活を余儀なくされています。
こういった問題は火星クラスタとの闘いが終わるまではそもそも星の存続という状況故に棚上げされていましたが、状況が落ち着いてきた現在、働きかけが強くなっています。

トマーゾ・アルキミア

ドナテロ・バガニーニ

しかし、リアルブルーは強化人間の暴走事件を発端に異世界人の扱いが再び迷走しており、このままではリアルブルーへの帰還は完了できません。
なまじリアルブルーとクリムゾンウェストが正式な協力関係を結んでいる以上リアルブルー側の意向を無視して事を動かす事も不可能です。 故にソサエティは、とりあえずトマーゾ・アルキミア(kz0214)やドナテロ・バガニーニ(kz0213)などの協力者の要請に応じるという待ちの姿勢をとっています。
場合によってはイギリスの戦いのように強化人間の制圧に赴く必要もありますし、彼らに変わってVOIDの残党を撃破するのも一種のプロモーションになるでしょう。
ハンターは危険な存在ではない。リアルブルーの平和の貢献する者であると、再びアピールする必要性があるのです。
勿論現実的な問題として、対VOID戦のプロフェッショナルとしてハンターの力が求められているというのも事実でしょう。

同時にこうした作業の裏で、ソサエティは強化人間の本格的な調査も検討しています。 クリムゾンウェストとエバーグリーン、二体の大精霊を仲間に加えた今ならば、強化人間という存在についてわかることもあるかもしれません。
リアルブルー側が強化人間の情報開示を拒んでいる状況をただ指をくわえて待つわけではなく、ハンターの派遣を調査の隠れ蓑とするつもりのようです。

 【反影】特設ページ

ページトップへ