クリムゾンウェストの歴史

1019年

本頁では、王国暦1019年のクリムゾンウェストの歴史を記す。

※各タイトルをクリックすると、下に内容が展開されます。



1018年12月
~1019年1月
Twilight Pumpkin Night
Fortune Cookie
Fortune Cookie
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「Fortune Cookie」で制作された作品のピックアップを行いました。


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1018年10月
~1019年2月
東幕
【東幕】篝火狐鳴
【東幕】
王国暦1018年10月、エトファリカ連邦国首都・天ノ都において、緊急の御前会議が開かれていた。
元々は憤怒歪虚の本拠、憤怒火口についての議題であったが、公家の疑惑がこの会議で浮上してしまう。
秘宝『エトファリカ・ボード』には上位武家による共同統治を密約した証拠がある、と公家は主張していた。
これに征夷大将軍・立花院 紫草 (kz0126)は、全ての武家はスメラギ (kz0158)、帝に従うものだと答える。


この状況にスメラギはハンターを個人的に使い調査を行うことを決定。
また紫草は武家の負担で転移門を設置、ハンターを派遣することを提案し、会議は閉会した。
11月下旬、天ノ都には憤怒火口から押し寄せる歪虚への、各地の武家よりの救援要請が多数届く中、幕府軍にも余裕がない今、紫草はハンターたちに救援を要請。
しかい、幕府と武家の存在目的である国の防衛が果たせない状況に、先のエトファリカ・ボードの件も関係し、公家との軋轢は深まるばかりだった。
この疑念を晴らし、エトファリカ・ボードの真偽を確かめるため、紫草は以前から内々に探っていた御登箭家の登箭城の調査に、直接乗り出すことにした。
そんな中、スメラギは紫草に国を共和制にしたいと語る。つまらない権力争いも、誰かを生贄にして国を守ることも、全部ひっくるめて辞めて新しくしたいというスメラギの思いに、紫草は協力することを約束する。

年が明けて1月となり、ハンターや幕府軍の対応で、敵の勢いも落ち着いていたものの、苦戦を続ける幕府に対し、日に日に公家の圧力は高まっていた。
紫草はその声を抑えるため、秘宝があるという安武城に直接向かい、秘宝「エトファリカ・ボード」を発見。さらにこれを龍尾城の宝物庫から運び出したのは、先に調べていたこの城の当主・御登箭泰樹の仕業だと、御登箭家の者からの告発により明らかになった。
しかし2月中旬、この事件の処分が決定するより前に事態は急変。
天ノ都の西に狐卯猾と思われる強力な歪虚の出現が確認されたのだ。
この事態に紫草は都を捨て恵土城への撤退を進言。
恵土城の転移門設置は武家の負担で行われることは決まっていたが、すでに起動させられるようになるまでの作業は、紫草の判断で秘密裏に進められていた。
これは、裏を返せば公家の得た情報が何らかの理由で歪虚に漏れていることを意味する。
そのことに気づいた左大臣の足柄天晴も、反発するスメラギを説得。一同を信じ、スメラギは恵土城へと向かう。

足柄天晴は三日三晩、対抗するための結界を張っていたが、限界を迎えて死亡。
その後、狐卯猾は呼び出した蓬生から力を奪い、枯れた龍脈に大量の負のマテリアルを流して、邪神召喚のためのヴォイドゲートを開く術式を開始する。
幕府軍は集結が遅れ、天ノ都の防衛隊は一般人の避難に追われている中、紫草はわずかな手勢と共にこれを防ぐために出撃していた。
そして恵土城の転移門を始動させた後、残留した幕府軍を引き連れて天ノ都へと戻ってきたスメラギは 建物や草木がなくなり平地と化した天ノ都南側外縁部と、その上空に見える奇妙な“亀裂”に、事態を悟り、浄化術陣を構築するべく準備を開始。
【東幕】
裏家業のものが使う間道を用いて都の人々の脱出が行われる中、狐卯猾討伐・ゲート封印作戦が開始される。
スメラギが指揮を執るゲート封印作戦では、天ノ都の外縁部で“ゲート”を開く為の生贄となっている蓬生と、蓬生を吸収しに来て巻き込まれた青木 燕太郎 (kz0166)との共闘が行われた。
ゲート開門のためのマテリアルを求め、歪虚は2人を優先的に狙ってくる。またゲートへのマテリアルの供給を絶つべく、スメラギが術を行使する中、狐卯猾討伐までの時間を稼ぐ守りの戦いが展開された。
そして邪神の力と融合した狐卯猾の討伐戦であったが、その予想以上の力に討伐隊は苦戦。
激闘の末、スメラギの術が完成し、蓬生は消滅、青木が撤退したことで、ゲート開放は阻止できたものの、怒り狂った狐卯猾はさらなる攻撃で幕府軍を燃やし尽くし、殿として残った鳴月 牡丹 (kz0180)、仁々木 正秋 (kz0241)、菱川瞬らが戦死することとなった。
グランドシナリオ「【東幕】篝火狐鳴」

狐卯猾は改めて邪神召喚の力を回復させるべく憤怒本陣へと撤退。
その後の蹂躙された天ノ都の惨状、そして龍脈に流された負のマテリアルを止めるために向かった紫草も行方不明との報告に、スメラギは混乱しつつも残存兵力とハンターたちを集め、与えた傷が癒えるよりも早く、狐卯猾を追撃。詩天にも援軍を要請する。
憤怒本陣近傍に到着した追撃隊は、狐卯猾の力を削ぎ、逃亡を防ぐべく、スメラギと三条 真美 (kz0198)、公家の符術師たち、そしてハンターの符術師たちによるの儀式を開始。狐卯猾の危機を察知した憤怒歪虚の妨害を防ぐ防衛戦と儀式が同時に展開される。
一方、狐卯猾は追撃に対し、憤怒本陣深部の洞窟にて“凶術”を張って待ち構えていた。
直衛の憤怒歪虚は、アルテミス小隊や義勇兵らが対応し、ハンター達は狐卯猾との戦闘に専念。
結果、結界陣の維持することに成功し、ハンターたちは憤怒本陣最奥で死闘の末、邪神の力を取り込んだ憤怒王分体・狐卯猾を討ち取った。
【東幕】リベンジシナリオ

戦いの後、スメラギは龍尾城で朱夏 (kz0116)の手伝いの元、職務をこなしていた。
その中で朱夏は“秘宝”と、今後の復興に関して紫草が残していた書をスメラギに渡す。
エトファリカ・ボードに記されていたのは幕府成立前の東方諸国の国名と統治者の名であった。
これは紫草は歪虚との戦いに必ず勝つための結束の証であるとし、朝廷や幕府を頂点に置いた政ではなく、本来あるべき姿へと復帰させる“東方大復興”を成し遂げるための証とであると締めくくっていた。
それはかつて話した、スメラギの目指す新たな国づくりを後押しするものでもあった。
問題があるとすれば、歴史の中で滅亡したり統治能力のなくなった空白地であり、住む者がいなければそれは復興と言えない。
スメラギは欲しいやつにくれてやればといい、朱夏は東方の地を育むなどの条件に、功績の合ったハンターや移住希望者に土地を託していけば、復興も早くなるのでは、と結論付ける

蓬生も消えたことにより、東方の地に、憤怒王の残滓が現れることはもうないだろう。
沢山の犠牲を払いつつも、エトファリカの国は大きな一歩を踏み出そうとしていた。
『【東幕】支援感謝符』について
連動シナリオ【東幕】

1018年12月
~1019年3月
【陶曲】同盟動乱
【陶曲】終幕のチェックメイト
【陶曲】
ラルヴァがその姿を現した後も、散発的に続いていた嫉妬の七眷属による攻撃であったが、王国暦1018年12月より、さらに攻勢を増していた。
そして年が明けた1月、ユージィン・モア (kz0221)は、アメンスィにこの300年の戦いを終わらせるために力を貸してほしいと告げられる。
それは、ラルヴァとの決戦を行うための戦場を結界魔術によって作り出すことだった。


アメンスィの願いを聞いたユージィンは、その結界魔術「魔術式「拒絶の部屋」」について、ジルダ・アマート (kz0006)に相談する。
それは自らの勢力圏内であれば、どこにでも同時に出現することができるラルヴァをその場にのみ隔離するための術であり、術の行使者であるアメンスィと精霊たちが「拒絶」の契約を交わすことで、相互の干渉を禁じる術であった。
魔術師協会の定義に当てはめれば禁術にあたるこの術の使用には、内から発せられるアメンスィと同等の魔力を、外側から維持しなければならない。
その役目をユージィンが担うことになり、ジルダの特訓が開始される。
その上で、ジルダは自らに刻まれた禁術「アンプリフ」を開放することでユージィンの魔力を底上げし、アメンスィと同等のレベルまでもっていく計画であった。

【陶曲】
2月下旬、結界魔術「拒絶の部屋」を最大の力で発動するため、300年前の戦いで歪虚に奪われてしまった土地の奪還や、今なお歪虚の侵攻にさらされている土地の守護など、精霊の力を高めるべく、同盟各地で着々と土地精霊との対話や交渉、支援が進められていた。
また大地の裂け目の調査も進み、その中に結界に捕らえるべきラルヴァの居城と思われる禍々しい遺跡を発見。いよいよ決戦の時が近づいてきていた。

そして3月下旬。決戦の時が訪れる。
同盟陸軍の協力を得て大地の裂け目へと向かったハンターたちは、事前に調査を済ませていたルートを通り被害なく遺跡までたどり着く。
遺跡の中で来訪を歓迎するラルヴァにアメンスィは対峙。「直接対局の席に座る(戦場に立つ)」提案に、嫉妬の王はそれを快諾。同時にラルヴァはその能力で同盟の各地へ分身を送り込もうとしたものの、すでにアメンスィとユージィンが展開していた結界により防がれる。
【陶曲】
ラルヴァは不完全ながらも超越体に変化。またクラーレ・クラーラ (kz0225)も結界の破壊に向け、アメンスィへの攻撃を開始する。
全戦域でラルヴァが起こす『大地の胎動』による足場の悪さに苦戦するものの、同盟陸軍と特機隊の協力を得て、戦場の覚醒者を洗脳、ないし歪虚を強化する4本の腕を先に破壊するなど、対策を講じていたハンターたちが突破口を作り、戦況は徐々に拮抗状態となる。
そして激戦の末、クラーレは急所を突かれて撃破。ラルヴァの攻撃も激しさを増すものの、ハンターたちの力が勝り、ついに長年にわたり同盟を脅かしていた嫉妬の王は倒された。

戦いが終わったのち、「アンプリフ」の影響かジルダは力の回復までの長き眠りにつく。
そしてラルヴァを倒した後、不毛の大地であった大地の裂け目には、偶然なのか、再生の象徴のように新たな草の芽が芽吹いていたという。
グランドシナリオ「【陶曲】終幕のチェックメイト」
連動シナリオ【陶曲】

2月~3月
Twilight Pumpkin Night
San Valentino
San Valentino
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「San Valentino」で制作された作品のピックアップを行いました。

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San Valentino

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1月~4月
CF
【血断】オペレーション・ブラッドアウト
【血断】オペレーション・ブラッドアウト
年が明けて1月、ハンターズソサエティ本部で邪神対策会議が開催。その中でトマーゾ・アルキミア (kz0214)は、邪神が世界凍結結界を解除するまで、予想より早く、残り半年ほどと公開する。
さらに邪神本体は封印された状態でも、その一部を先兵として、こちらの世界に送り込むことができる。
それにより結界の術者の一人――リアルブルー (kz0279)、もしくはクリムゾンウェストの依り代であるナディア・ドラゴネッティ (kz0207)――を害すれば、それでも結界は解除される。
また大精霊が集っているリゼリオが狙われるとなれば、それでも敗北は確定するだろう。
そんな中、南雲雪子が一つの作戦を提示する。


ベアトリクス・アルキミア (kz0261)の力で自分を大精霊だと「世界」に騙り、凍結結界による邪神召喚の妨害能力を駆使して敵戦力をグラウンド・ゼロへとおびき出し、迎撃する作戦。
「オペレーション・ブラッドアウト」と名付けられたその作戦を、ナディアの代理としてミリア・クロスフィールド (kz0012)は承認し、ハンターズソサエティは動き出す。
空蒼作戦後の状況

1月下旬、グラウンド・ゼロにサルヴァトーレ・ロッソを拠点とした防衛線を展開、敵の転移予測点への攻撃が準備されていた。
そして邪神の眷属の転移に合わせ、「オペレーション・ブラッドアウト」が開始。第一波の撃退に成功したものの、続いて異界侵略用に調整された邪神翼「暴食天ベルゼブル」が出現。ベルゼブルに先行して、黙示騎士たちも邪神翼防衛のため、戦端を開く。
分裂能力を持つイグノラビムスと巨大化したラプラス、攻防の連携を見せるマクスウェル (kz0281)とクリュティエ (kz0280)に対し、戦力の分断や時間稼ぎが目的の敵の状況を把握。
ハンターは黙示騎士らを上手く抑え込みながら、ベルゼブルとの直接対決に挑み、サルヴァトーレ・ロッソ、サルヴァトーレ・ブルの支援砲撃とともに、撃破に成功。初戦を勝利で飾る。
これにより邪神眷属の召喚は中断され、新たな戦いまで時間的猶予が生み出された。
グランドシナリオ「【血断】オペレーション・ブラッドアウト」

オペレーション・ブラッドアウト、その第一戦はハンターの勝利に終わった。
クリムゾンウェストの各国も、世界がなくなるかどうかという戦いの前、歪虚の王たちとの問題、国内の問題を片付け、防衛軍に合流しつつある中、2月に入り、トマーゾはリアルブルーから転移させた月の軌道を変え、星そのものを包み込む世界結界強化陣の作成を行うと告げる。
元々世界が持つ異世界からの干渉をシャットアウトする機能である世界結界に穴をあけることは、邪神なら可能だが、その穴に全身が入るわけではない。このため開けることができた穴の大きさに応じて、これまで腕のみで現出したり、邪神翼や眷属のみを送りこみ、世界そのものを弱らせ、世界結界を無効化しようとしていた。
だが最初の戦いを経て、邪神もそのままというわけではなく、戦力を分散させて迎撃されない地点を狙ってくるだろう。ベアトリクスによる誘導も完全ではなく、網を抜けたものが世界各地に出現する可能性は0にはできなかった。
このため世界結界を強固にして、人々が邪神に抗う意志を忘れず、大精霊と協力して、邪神翼の侵入も許さなければ世界を守ることができる。
リアルブルーの月による世界結界強化のほかに、神霊樹の分樹をクリムゾンウェスト各地に増やすことで、神霊樹ネットワークと世界結界を強化する作戦が開始。
そしてトマーゾはベアトリクスとルビー (kz0208)に依頼し、エバーグリーンの「セントラル」をグラウンド・ゼロに召喚、その自動兵器群を使って戦力の増強を図る。
オペレーション・ブラッドアウトの現状

召喚されたセントラルは、徐々に拠点として整備されていた。
そして4月、邪神の攻撃の第2波が予測。迎撃作戦の準備が整えられる。
しかし邪神側もただ攻撃をしてくるだけではなかった。
クリムゾンウェスト絶対防衛戦
邪神翼を1体しか通過させないという世界結界の穴を、邪神翼を一時的に一つに融合させて突破。2体の邪神翼「憤怒天サタン」「傲慢天ルシファー」に分裂し、攻撃を開始する。
あわせての大量の歪虚の出現に、南雲雪子は防衛戦力をセントラルまで撤退。戦力をまとめて囮とし、それ以外の戦力、ハンターとサルヴァトーレ級2機で邪神翼2体と戦う決断をする。
しかしそれに呼応するよう、サルヴァトーレ・ネロからも黙示騎士たちが各戦域に展開する。
邪神翼への対応に向け、上空に待機しているサルヴァトーレ・ネロの介入を防ぐために、ラズモネ・シャングリラと少数の戦力だけで足止めを挑むことになる。
サルヴァトーレ・ネロは現在黙示騎士が出払っており、高位歪虚による迎撃は想定されていなかったものの、ブラッドリー (kz0252)とマスティマタイプ歪虚CAM「エンジェルダスト」の妨害で、通信不能の戦場での乱戦となる。
サルヴァトーレ・ネロへ攻撃に集中するものの、歪虚側により想定以上に高められていた火力と、時間稼ぎに徹したエンジェルダストとの交戦により、陽動戦力・防衛力が不足し、友軍への被害が出てしまったが、最終的にはネロの主砲の破壊に成功する。
友軍の生存支援のためにも持ちこたえる必要から、セントラルへ撤退した部隊へは巨大化の力を使用したイグノラビムスが進撃。
守護者に対して強くなるというその力の性質など、過去の交戦で得た情報を生かした戦闘を展開しつつ、セントラルの城壁外では、都市内部への敵の侵入を防ぐべく防衛戦が行われ撤退する友軍を支援しながら、散発的に押し寄せる敵との戦いに勝利した。
憤怒天サタンの殲滅には、サルヴァトーレ・ロッソが支援する部隊が、別方向に向かって移動する傲慢天ルシファーの殲滅には、サルヴァトーレ・ブルが支援する部隊が対応。それぞれのサルヴァトーレ級の支援を受けつつ直接降下し、相対することになる。
ベルゼブルと比べ好戦的な今回の邪神翼にハンターたちは苦戦。友軍に被害が出るものの、この二体を撃破。
邪神側の奇襲で始まった防衛戦は、人類側の勝利に終わり、邪神翼をすべて失った敵側の戦力は大きく制限され、大規模攻撃までの時間を稼ぐことができたものの、クリムゾンウェスト連合軍もまた大打撃を受け、多数の死傷者を出してしまう。
邪神との闘いはこれからが本番だが、既に耐え凌ぐだけで精一杯という状況に誰もが疲労を隠せずにいた。
大規模作戦第1フェーズ「クリムゾンウェスト絶対防衛戦」

>>4月~6月:【血断】決断の時

1月~4月
【幻想】
【幻想】
【幻想】
ベアーレヤクトの戦いでビックマー・ザ・ヘカトンケイルをハンターに倒されたことに怒った真なる怠惰の王オーロラは、人類に対して本格的な侵攻を開始する。
当初、怠惰の軍勢を引き連れての侵攻が予見されていたが、意外にもオーロラは少数の手勢のみで現れた。
これは「ニガヨモギ」……怠惰の七眷属の能力である「怠惰の感染」を、王の力をもって最大限に発揮し、周囲のものの生存本能を大きく低下、死に至らしめる特殊な結界を使用しているためだった。


普通の動植物ばかりか、低級の歪虚さえも巻き込む力の前に、歴戦のハンターたちも苦戦を強いられる戦いの途中、四大精霊の一人イクタサ (kz0246) が術を行使し、オーロラを次元の狭間『アフンルパル』へと封じ込めた。
イクタサによれば封印は完全ではなく、いずれ解き放たれる運命にあるという。ハンター達は封印が解かれる前にニガヨモギの対策を取る必要に迫られる。
その調査に用いられたのが神霊樹アーカイブだった。過去、怠惰王によって滅ぼされた古代文明であれば対策を用意していた可能性があると、ハンターたちはアーカイブを探索する。
結果、ベスタハ地方の遺跡にニガヨモギに対抗する兵器がある事を知ったハンターたちは、歪虚の妨害を受けながらも遺跡に向かい、兵器を入手。それは、特殊な技術が施されたオートマトンであった。
想 (kz0285)と名付けられたオートマトンと共に、怠惰の王を倒すべくハンターたちはアフンルパルへと赴く。

【幻想】白と黒
オーロラ、そしてそれに従う青木 燕太郎 (kz0166)の撃破を狙うべく、想によるニガヨモギの封印を用いて戦いを挑むハンターたち。
しかし、戦いの中の偶発的な事故により、想が封印の制御を失い、青木は包囲網を突破する。
最終的に、辛くもオーロラの撃破に成功したハンターたちだったが、青木を取り逃がした上、殿を務めた部族会議大首長バタルトゥ・オイマト (kz0023)が負傷、意識不明となってしまった。
グランドシナリオ「【幻想】白と黒」

オーロラとの戦いの中、彼女を守る為にすべてを犠牲にし、膨大な負のマテリアルをその身に受け続けた青木の体は変貌。青髯と呼ばれる存在になり、再び人類へ牙を剥いた。
ホープに向かって南下する青髯を連合軍は迎撃。
青髯討伐に、邪神にも仇為す存在と見なした一部歪虚側の軍勢も加担したこともあり、青髯はホープ到達前に撃破。
こうして強大な歪虚は辺境の地から消失する事となった。
連動シナリオ【幻想】

1018年12月
~1019年5月
【王戦】
【王戦】
【王戦】
王国暦1018年6月の女王即位の際に行われた、傲慢王イヴの宣戦布告以来、粛々と戦の準備を進めてきたグラズヘイム王国は、王国暦1019年初頭にイヴの先触れらしき歪虚兵器を発見する。
イヴの行幸を祝う鼓笛隊のようなそれは各地で来たるべき日を喧伝、国民を不安と混乱の渦に叩き込んでいく。
それら一つ一つを丁寧に討伐していく王国であったが、王国全土という広すぎる範囲に突如として出没する敵兵器に、国内の不安はいや増していく。


そうした不穏な空気の中、先触れから程なくして王国各地に出現し始める大量の歪虚の群れ。国内は大いに揺れ、戦争の空気が一気に醸成されることとなった。
この一心不乱の国民戦争と呼ぶべき空気こそが傲慢王イヴが求めたものだったのだろう。そうして大戦争に勝利し、王国の上に立つ己を演出することこそが……。

歪虚の群れを縫うように行われた調査の結果、歪虚達はイヴの側近・ミュール (kz0259)の使用する“立札”なる歪虚転移門により送り込まれていることが判明。
だがその規模は傲慢王曰く、数にして百万との桁違いの能力であった。
ハンターズソサエティに大々的に出された討伐依頼により、幾つかの立札の破壊には成功するものの、いくら倒せども一向に敵の圧力は減らない。
そんな折、国内に歪虚騎士に率いられた、一際大きな一党が出現した。
一当たりして分かった歪虚騎士の正体――それはメフィスト (kz0178)の策により死亡したかつての王国騎士団赤の隊隊長、ダンテ・バルカザール (kz0153)であった。
歪虚ダンテに率いられた傲慢軍は西の要害ハルトフォートを攻め落とし、さらに王都へ進軍。
しかし司令ラーズスヴァン率いる砦側の出血戦術――できるだけ敵兵に被害を与え、可能な限り時を稼ぐ遅滞戦術――によって侵攻を遅らされた敵軍は、その間に進出してきた王国軍によって侵攻を阻まれ、敵将ダンテも赤の隊とハンターらの首狩り策によって討伐された。
イヴに任じられていた軍の頂点を失った傲慢軍は、小集団ごとに分散し各集団が自由に戦闘することになり、ここにその侵攻は完全に足が止まる。

一方で独自行動権を持ち王国各地を歪虚の闇に落としていたミュールは、時にハンターとも交戦しつつ“機”を待っていた。
討伐された戦力を補うためにも程々に王国各地を荒らしていた少女は、王国のダンテ討伐軍が出陣した頃にその機を感じ取る。
王国を攻める友軍と合流して王都近郊に伏したところ、主であるイヴの浮遊大陸が地上に降臨しつつある光景を見たミュールは、周辺戦力や子飼いの軍勢シャトランジをかき集めて王都へ侵攻。城壁に阻まれつつも少数により突破、隠れ潜んで王都に“立札”を設置する。

浮遊大陸の降臨。それを目にした者たちは各自行動を開始する。
勇敢なるハンターは空へ上がり偵察を。
内部に転移門を抱えるという異質の設計思想で建造された船――フライング・システィーナ号に乗り込んだ者達は魔法により船ごと飛行し決戦への備えを。
そして王都を脱出し“古の塔”を訪れていたシスティーナ・グラハム (kz0020)は、巡礼陣の起動を始める。
百万の軍勢で王国全土を戦乱の坩堝に叩き落とし、己は悠々と王城へと直接乗り込むという傲慢王イヴの戦。
攻勢に耐えながら、最後は傲慢らしく自ら乗り込んでくるはずだと推測し、傲慢王を直接討伐せんとする女王システィーナの戦。
両者の王としての戦が真っ向からぶつかり合いながら、女王の巡礼陣が発動したその時、王都及びその上空の浮遊大陸を舞台にした最終決戦が幕を開けた。

【王戦】朱を抱いて眠れ
王都を全周包囲し、ミュールを筆頭に圧倒的物量で攻め寄せる傲慢軍。
対する王国側は作りかけの第七城壁を含めた複数の城壁を用いて防戦。交戦しながらも、時に最外の城壁から放棄しつつ痛打を与えて敵の勢いを削いでいく。
ハンターらの奮闘もあって王都の中心たる第三街区にまで敵軍が押し寄せることはなかったが、ミュールらごく一部の最精鋭部隊には穴を穿つように王城にまで突入されることとなった。
ミュールの目的は、イヴの到着までに王城を支配し万全の態勢で王を迎えること。その目的のため王城各所に配下を放ちつつ玉座を狙った彼女。
だがそれはヘクス・シャルシェレット (kz0015)の目論見通りでもあった。ヘクスとハンターたちが待ち構えていた玉座の間に突撃したミュールは敗れ、ハンターの一人に思いを伝えて散っていった。

王都上空では、フライング・システィーナ号による浮遊大陸への突入が開始。
浮遊大陸周辺には自動迎撃兵器と飛行兵の警戒網が敷かれていることが偵察で判明している。フライング・システィーナ号が途中まで突入し、その隙にフライトシステム及びマスティマの短距離転移で、浮遊大陸中央にイヴ討伐隊を送り込む策が採用され、ハンター達は不退転の覚悟で作戦を敢行する。
一方で帰る場所、それが絶対にあるという信頼感は、敵首魁に挑むハンター達にとって大きな力となる。
彼らがきっと勝利して戻ってくるまで船の護衛をし続けなければならない。船を飛ばし、敵猛攻を切り払いながら浮遊大陸を周遊する者達の思いは如何ばかりであったか。
この戦場に費やされたあまりにも膨大な熱量は、彼らの思いを物語っていたと言えよう。

そうして王国の、ハンターらの全ての思いを背負ったイヴ討伐隊は浮遊大陸中央に突入、イヴの玉座の間へと辿り着いた。
玉座の間(揺り籠)と連動し膨大な負のマテリアルを擁していたイヴはしかし、“傲慢歪虚が玉座を狙う”性質に引っかかりを覚えていたハンターたちによって揺り籠を破壊され、独り戦い抜くこととなる。
かつての仇敵ベリアルやミュールの行動から玉座の破壊へと繋げたハンターの機転。そしてルクシュヴァリエを始めとした新戦力。
それらによって追い込まれたイヴは、それでもなお死闘を繰り広げた。
献身的な回復と状態異常予防、戦闘序盤の封殺、揺り籠の破壊、終盤における傲慢王イヴへの挑発、そして剣を振るい続けた全ての討伐隊員の精神。心技体、これらのうち一つでも足りなければ、戦闘はまた違った結末を迎えていたかもしれない。
然れど、この消耗戦を制したのは、果たしてハンターたちであった。
ついに傲慢王イヴが、浮遊大陸が雲散霧消していく。
立ち昇る黒の粒子を浄化するように日が差す光景はひどく幻想的で、帯同していた黒の隊隊長エリオット・ヴァレンタイン (kz0025)や討伐隊の面々は、王国の夜明けを確信したのだった。
グランドシナリオ「【王戦】朱を抱いて眠れ」)
連動シナリオ【王戦】

5月20日
祝!五周年!
ファナティックブラッド五周年!
祝!4周年!
5月20日、サルヴァトーレ・ロッソの人々のハンターとしての受け入れが開始されてから5年の節目を迎える。
本年表に記載されている通り、多くの事件・戦いを経て、ハンターたちの冒険の足跡はクリムゾンウェストに刻まれている。
今年に入ってから始まった邪神ファナティックブラッドとの決戦も、ついに邪神本体と雌雄を決する時が来た。
その中で「ファーザー」……邪神を生み出した人物から与えられた選択は、「殲滅」「封印」そして「恭順」
全ての世界とその未来を賭けたハンターたちの選択、終わりの始まりは近づいていた……。
4月~6月
【血断】
【血断】決断の時
【RH】
クリムゾンウェスト絶対防衛戦が終わった4月下旬、和平交渉を行いたいと、クリュティエ (kz0280)とバニティー (kz0284)と名乗る歪虚が訪れる。
バニティーは前提として、邪神ファナティックブラッドの真実について語りだす。
それは世界の終わりに立ち向かおうとした男の「いつかは滅びゆく世界の運命に抗うため、永遠を求める計画」から始まったという。


男は大精霊と記録装置たる世界樹を中心としたそのシステムを、「ファナティックブラッド」と名付け、大精霊と契約し永遠に等しい寿命を手に入れた守護者となった。
そして宇宙のすべてを救うための旅が始まったが、その目的は、次第に機構の維持のためだけに考えられるようになり、全てを止めた存在、大精霊が歪虚化した邪神、「世界を渡り」「世界を壊し」「生き残った命を喰らい」「侵略の糧として次の世界へと渡る」神が生まれた。
それでも世界を記録するための容量とエネルギーは足りず、ついには未来に続く可能性があった瞬間、その世界が最も強く命を輝かせた瞬間である“その世界が滅亡する瞬間”という地獄としか言いようのない世界だけを記録するモノへと変貌したのである。
それを作り出した男、「父(ファーザー)」は間違いに気づき、死を選んだものの、観測者を必要とする邪神は男を歪虚として再生。この宇宙に存在する異世界のほとんどを喰らいつくした。
結果として残った世界……クリムゾンウェストを喰らうことで「未来」に辿り着くための観測データがすべてそろう可能性を信じ、今、抵抗をあきらめれば平和な時間を長く計測できる。
そう降伏を迫るクリュティエと、考える時間を与えると告げるバニティーは去っていく。
邪神の真実

5月に入り、ナディア・ドラゴネッティ (kz0207)がついに目覚めた。
その後開かれた会議において、人類が選ぶべき選択肢についてが明らかとなる。
1つは「邪神を討伐する」こと。邪神内に突入し、大精霊に相当する世界の核を倒す作戦だが、広大な邪神内部の探索の難しさに加え、邪神を封印したままの戦いとなるため、最悪の場合は共倒れする可能性もある。
1つは「邪神を封印する」こと。だが世界法則を丸ごと塗り替えるほどの力が必要となるため、人と精霊、幻獣は分かたれ、すべての世界がつながりを失う。そして未来に邪神が復活するという可能性、禍根を残したままとなる選択になる。
1つは「邪神に恭順する」こと。これ以上の犠牲を出すこともなく邪神に取り込まれる。そうすれば宇宙再誕の最後のパーツとして、未来が開かれる可能性がある。一方で、それはすべての人々が歪虚となり、目的を達せられなければ永遠に縛られた存在となること、世界の滅びを回避しようとする3人の大精霊たちと戦わなければならないことを意味する。
ハンターズソサエティは邪神の真実とそれに取りうる手段を公開、ハンターたちを中心として世界の行き先をゆだねることとする。

5月の末より、ハンターズソサエティにより邪神への対策を講じるシンポジウムが開催される。
あくまでもソサエティ内部での行事であるため、投票権を持つのはハンターのみだが、その様子を確認しようと多くの人々がリゼリオを訪れ、ちょっとしたお祭りのようであった。
そんな中、準備に追われるミリア・クロスフィールド (kz0012)は、ベアトリクス・アルキミア (kz0261)とナディアの寿命は残り少なく、今度の戦いで命尽きるだろうとルビー (kz0208)から知らされる。
ルビーにすべてを引き継いだベアトリクスは、ミリアに永遠はなく、いつか別れの時がやってくると告げる。
ナディアも長き時を生き、そして自分が救おうとした世界の結末を見てみたいと思っていたが、それはファーザーの永遠を望む気持ちにも通じるものがあった。
だからこそ、奇跡の代償としての終わりは認めなければならない。
心は、途中で倒れたとしても受け継がれる。そう告げて、ナディアはミリアに次の総長を託す。

【血断】決断の時
シンポジウムでは投票の日まで議論を交え、「殲滅」「封印」「恭順」のどれかに投票することになる。
また、ハンターとしてのレベル、あわせて発信された意見や提案を総合的に判断し、最終的な対応を決定することになっていた。
もちろん提案や意見によっては、2つの選択を同時に進める、他の選択肢での提案を取り入れる、あるいは第4の選択を取ることもありうるだろう。
検討すべき提案があればそれを採用する。
未来について考えているものへの最後の選択ともいえる、これからの作戦、この世界の行く末についてを決める投票が、ハンターたちの間で始まった。
大規模作戦第2フェーズ「決断の時」

邪神への対策とその方向性に向けての投票の間でも、邪神からの散発的な攻撃は続いていた。
強力なシェオル型歪虚を含む襲撃に、ハンターたちは世界各地で迎撃作戦を展開する。
連動ハントシステム「シェオル迎撃戦」

そして、ハンターズソサエティの方針は「邪神と徹底抗戦し、その討伐を目指す」と決まった。
しかし邪神を止められる存在がファーザーだというのなら、まずは話し合いたい。そんな意見は少なくなく、それで解決するのならそれが一番であろう。
その交渉のカードはファーザーの目的を一部でも達成すること。全宇宙の救済と永遠をあきらめ、邪神に蓄えられたマテリアルを使い、新たな第四の世界を創造する。その形で一部でも目的が達成されれば、邪神は役割を終え停止するのではないかとの推論が提示された。
世界を生み出す方法はわからない。しかし邪神が世界を取り込む際に同意が必要であること……未来を求めるがゆえに、未来を諦め人任せにし、“どうにでもなれ”と思う矛盾。それこそが邪神に欠けている最後のピースではないかとの結論に至る。
そしてファーザーを苦しめ、邪神を狂わせたもの……それこそがシェオルの意思、あるハンターはそれを“反動存在(ルサンチマン)”と呼んだ。邪神翼リヴァイアサンが救おうとして救えなかったモノ。命の誕生と存続を否定する、闇に堕ちたヒト。観測者の漆黒の意思である。
ファーザーが全ての力を制御に割いても解決できないほど重くて深い意志が宇宙の再誕を妨げているのは明白だった。
シェオルの意志を祓い、ファーザーを味方につけ、再誕の力を正しく起動できれば、第四の世界を作ることは不可能ではない。諦める為ではなく、真に未来を求めて邪神とひとつになったなら、宇宙を再誕できるのかもしれない。
それはバニティーが選択が行われる前に感じたこと……最後に残った3つの世界。クリムゾンウェスト、リアルブルー、エバーグリーン。すべてが、自分たちの運命をあきらめずに、自分たちで模索していたことに起因することを示していた。
ナディアは策を実行するために、クリュティエをはじめとする黙示騎士たちの説得をバニティーに依頼。だが彼らの性格と役目を把握し、家族のようにも思う彼女は、それは難しいと返答。
一方、投票の始まる前の会談で、ファーザーに会いに行くための道案内はバニティーが務めることを約束していた。。
また邪神内部でシュレディンガーの観測してきたこれまでの戦いを見たものの中から、カレンデュラ (kz0262)のようなイレギュラーな存在、この状況から脱したいと感じる者たちと引き合わせることができるかもしれないという。
そうして邪神の中からの味方が増えれば、被害は最小に抑え目的を達成できるかもしれない。

トマーゾ・アルキミア (kz0214)でさえその可能性、結果はわからないと答えたが、最終的に、可能な限り正面衝突は避け、邪神そのものまでも救い、ともに未来を求めるための戦いを選ぶ決断をハンターたちは選択した。
決断された未来について

>>6月~8月:【血断】血断作戦

5月~6月
Twilight Pumpkin Night
比翼の誓い
比翼の誓い
OMCイベント『比翼の誓い』が開催。
ジューンブライドをイメージした多くの作品が納品されました!

イベントはこちらから確認できます

5月~6月
【春郷祭1019】
【春郷祭1019】
【春郷祭1019】
同盟の農業推進地域ジェオルジで半年に一度、村長会議の後に開かれる村長祭の別名として知られる『郷祭(さとまつり)』。領主セスト・ジェオルジ (kz0034)も相変わらず多忙な日々を送っていた。
3月に嫉妬の王ラルヴァを討伐したことにより、邪神との決戦の前、春郷祭を開催することができた。
今年は嫉妬王との戦いへの、アメンスィをはじめとする精霊たちの助力への感謝として、花を植え、育てていくことで感謝の念を続けていこうという試みが行われた。


この郷祭の動きに自由都市同盟全体でも同調。
期間内に花を添えたり、花畑を作成する行為がラウロ・デ・セータ議長 (kz0022)の名のもとに推奨されることとなる。
邪神との決戦が迫る中でのひと時の休み。
嫉妬王からの解放を祝い、また邪神との戦いが無事終わり、来年も祭りが開けることを願いながら、今年も無事に祭りを終えることができた。
連動シナリオ【春郷祭1019】

6月~8月
【血断】
【血断】血断作戦
【血断】
そして7月、クリムゾンウェスト・リアルブルー、双方の世界の存亡をかけた戦いが始まる。
邪神討伐作戦は、先に推測を重ねた事象に基づいての短期決戦となる。このため作戦の遂行にはサルヴァトーレ級の能力の他、大精霊の力も必要とするとトマーゾ・アルキミア (kz0214)は説明。また突入の防御には奪還されたニダヴェリールを当てることになる。
そしてリアルブルー (kz0279)も凍結結界の一部を解除、邪神の勢力を分散するべく使徒による攻撃を計画していた。
突入の際には四大精霊の力を使い防御結界を展開するも、それでも世界規模の災害に対する一般の人々への対応は難しいものが存在する、行方の分からない決戦が始まろうとしていた。


邪神を攻撃する際に一部の封印が解かれた後の本格攻撃に備え、グラウンド・ゼロには国・種族を問わず防衛戦力が集まり、また四大精霊も力を開放して眷属を召喚。迎撃態勢を備えていた。
クリムゾンウェストに残った数々の者たちが、歪虚と戦いながら決戦の勝利と戦いに赴く者たちを送り出し、またその無事を願う中、南雲芙蓉がリアルブルーの世界樹をコントロールしつつ、崑崙を中継地点とした術式を展開、リアルブルーへの決戦部隊が転移を開始する。

相前後して、バニティー (kz0284)は相談の結果を黙示騎士たちに伝えていた。
困惑する黙示騎士たちの中、ラプラスはそれを肯定するように発言。ただ機構の一つとして戦うのみであり、戦う理由がなければ、戦う必要はないと告げる。
イグノラビムスは、これまでの戦いの中から人を、クリムゾンウェストを滅ぼすべきなのかということに疑問を感じていたと言う。人の希望を見てみたいという、彼の希望の意思とともに。
その様子をあざ笑い、マクスウェル (kz0281)は黙示騎士は目的のために集められたのであり仲間ではない、去りたいものは去れと告げる。
テセウスも内心、戦いから退きたいという気持ちがあるものの、シュレディンガーから引き継いだ観測するための目を用いてすべてを見届けようとし、クリュティエ (kz0280)も答えがその先にあると信じて戦いを決意する。

邪神の封印されていたリアルブルーへと転移した一同が見たものは、青い星の上に鎮座する巨大な邪神。その姿を解き放とうとしている、まさに全宇宙に等しい存在だった。
転移直後、トモネ・ムーンリーフ (kz0282)の号令によりニダヴェリールは反重力バリアを展開。邪神へ近づき、その外殻にダメージを与えようと行動する。
死んでもこの任務を全うするというトモネに、待つ人がいると、護衛として出撃するレギ (kz0229)がたしなめる中、もし途中でエネルギーが尽きても、本隊をできる限り無傷で接近させる、その覚悟でユーキ・ソリアーノ (kz0283)はニダヴェリールをコントロールする。
またラズモネ・シャングリラはニダヴェリールに随伴、ユーキからの通信に変わらぬ調子の森山恭子 (kz0216)と、空蒼作戦の際に何とか脱出に成功し、回復したジェイミー・ドリスキル (kz0231)が護衛に奮闘する。
邪神に近づくにあわせ、ベアトリクス・アルキミア (kz0261)は最後の力を使いエバーグリーンをこの場に召喚、邪神の立つ地球と挟み込む形で封印する術式を展開。リアルブルー (kz0279)の助けを得て邪神を押しつぶしつつ、最後の命を燃やし尽くす。
しかしバニティーの説得の故か、突如ファーザーが出現。彼自身困ったように「確かめに来た」と告げると、艦隊すべてを滅ぼしかねないこの相手に緊急退避を宣言、本来なら突入に集中すべきサルヴァトーレ・ロッソとナディア・ドラゴネッティ (kz0207)、そして守護者の資格を持つハンターたちが、緊急対応に入る。

そのころクリムゾンウェスト側も、邪神の執拗な攻撃を防衛していた。
特にクリムゾンウェストとリアルブルーの中継点として機能する月面基地・崑崙と、敵をできる限り誘導し迎撃するためのグラウンド・ゼロで激戦が繰り広げられていた。
崑崙への攻撃は比較的少ないものの、ここが破壊されれば大精霊と世界の結びつきが弱まり、邪神との戦いに支障が出る。
またその結びつきを利用して、邪神決戦の戦域から召喚、脱出させた負傷者や友軍艦隊が月面に漂着し、それらの負傷者が運び込まれていることも含め、元強化人間たちも含めての月面ドームでの防衛戦が展開。防衛は成功し、邪神決戦戦域からの負傷者も無事、収容される。
またグラウンド・ゼロではセントラルを中心として、四大精霊がそれぞれ東西南北に向かい、邪神側の転移の誘導を行っていたが、その力を展開している間は無防備であり、戦線維持のための護衛戦闘も発生。
その中で暴食の王ハヴァマールが襲撃。どこへ攻撃を行うかわからないこの敵を食い止めるべく、迎撃作戦が展開される。
その矛先はイクタサ (kz0246)のいる方角へと向き、ハンターは素早く対応に入るものの、初動の攻撃でダメージを与えきることができず足止めに失敗。
何としても足止めするべく全力を振り絞り、反撃を受けた結果、ハンターとして再起不能の重傷となる者たちも出る中、戦いの趨勢を見極めたのか、ある意味見逃されたかのように暴食の王は戦場から撤退。四大精霊とセントラルを守り切ることはできたものの、勝利と呼ぶには苦々しい結果となった。

邪神突入艦隊ではニダヴェリールの絶対防壁を盾に進軍する前衛に、短距離転移型歪虚が出現。
また地獄といえども永遠を得た者たちを守ろうと思うブラッドリー (kz0252)がエンジェルダストで出撃。マスティマタイプの歪虚CAMの力でバリアを飛び越えつつ通信妨害を発動。ニダヴェリールへの攻撃を開始する。
敵を転移できる距離まで近づかせないためにもバリア外に出撃、陽動に入るラズモネ・シャングリラを中心とする艦隊とハンターたち。
バリア内部の防衛は完璧ではあり、ブラッドリーの足止めには成功したものの、そもそも決着をつけるのではなく時間稼ぎを目的とした敵に翻弄され、ラズモネ・シャングリラは轟沈。ニダヴェリールも予想よりも早く航行不能に陥る。
そんな中、バリアを維持し前進を続けるべく、ユーキはニダヴェリールと運命を共にする。
ニダヴェリールの防御を失いながらも本隊は邪神への突撃を続行。サルヴァトーレ・ブルに対する陽動も兼ねて、艦隊戦力を分散させつつ邪神への突入を目指す。
しかし邪神外殻破壊に使われるサルヴァトーレ・ブルのマテリアル砲は、サルヴァトーレ・ロッソの主砲より威力は低く、守護者による後押しが必須の状況だった。
陽動戦力、防衛戦力ともに多くの被害を出しつつも、多数の守護者の協力により主砲の威力を上昇。邪神外殻の破壊に成功する。

その間も、戦域からファーザーを遠ざけるべく、サルヴァトーレ・ロッソは奮戦していた。
彼から発せられる負のマテリアルの影響力は計り知れなく、通常の覚醒者では耐え切れないため、守護者と大精霊がファーザーと相対する。
戦闘は終始優勢に進み、守護者と大精霊がともに支えあって戦う姿に、今ここに立っている者たちを勘違いしていたことにファーザーが気づき、対話の糸口が見えたかと思った瞬間、反動存在にファーザーは強制停止し、撤退させる。
「すべての救いを願うのなら――ファナティックブラッドの中心、惑星ジュデッカを目指せ」
ファーザーはそう告げてこの場を去っていった。
大規模作戦第3フェーズ「ファナティックブラッド突入作戦」

破壊された邪神の外殻にバニティーが邪神内部への進入用のゲートを作り出すのに合わせ、残存艦隊はそれまでに命を燃やし尽くした、仲間の屍を超えてゲートに全速力で突入。全ての存在をかき乱す邪神内の「混沌の海」にバニティーが作りだした光の道をたどり、最奥へと向かう。
ジュデッカまでの一本道であるこのルートから離れて行動することは不可能な状態に、サルヴァトーレ・ロッソの温存のため先行するとの南雲雪子の言葉をダニエルは了承。そうして進む一行にシェオル型歪虚の攻撃が始まる中、一部で同士討ちのような状態が発生し始める。
それは“イレギュラーズ”と称される者たち。バニティーが邪神内に呼び掛けることにより、邪神の支配の中で違和感を感じていた者たちが集結していた。
強欲王メイルストロムが光のブレスを放ち歪虚を焼く中、カレンデュラ (kz0262)やザッハークも参戦。またクリピクロウズも現れ、その分裂の能力によりバニティーの呼びかけをさらに邪神内部に広げていく。
【血断】「デウス・エクス・マキナ」
その中、巨大な歪虚が進路上に出現。邪神翼の残骸を一塊にした肉塊のような迎撃兵器「デウス・エクス・マキナ」が進行を阻もうとすることに、雪子はサルヴァトーレ・ブルとともに囮となることを決断する。
デウス・エクス・マキナはファナティックブラッドの中枢に存在する「意思」、即ち元々は大精霊だったもの、邪神の中心に座する反動存在に汚染された「惑星ジュデッカ」から遠隔操作する「分体」であり、作戦の完全遂行のためにも、サルヴァトーレ・ブルの戦力のみで撃退する必要があった。
ブルの甲板に取りつくデウス・エクス・マキナと、周囲に群がる歪虚にハンターたちはイレギュラーズとともに攻撃を仕掛ける。
その他の歪虚の攻撃を適切に撃退し、ブル本体を守る中、かつての邪神翼の能力すべてを操るデウス・エクス・マキナにハンターたちは互角に渡り合い、甲板から引きはがすことに成功した。
その後光の道は途切れ、ブルは邪神の中心「惑星ジュデッカ」へと到達。後に来るサルヴァトーレ・ロッソのためにも、ジュデッカに多数配置されたレーザー型衛星兵器「コキュートス」とデウス・エクス・マキナという障害を排除しなければならない。
メイルストロムとザッハーク率いる強欲竜も参戦し、ジュデッカに張り巡らされた結界とこれらの敵との戦闘が開始された。
コキュートスへの対応はこれまでの戦闘の経験を活かし、必要最低限の兵器を撃破。
しかしデウス・エクス・マキナのしぶとさを見誤っていたせいか、この迎撃機構の撃破には至らず、メイルストロムたち強欲竜に後事を託し、ジュデッカ攻略の目的を急ぐこととなる。

そしてジュデッカとは別の、邪神宇宙内全体をめぐる戦いも同時に動いていた。
シェオル型歪虚はジュデッカを通じて管制されている。その管制能力を奪うことができれば、敵勢力の攻撃を緩和させられるだろう。
その中継地点の中心はジュデッカに存在する「黒き月」。これに干渉することで、邪神内の異界への干渉を断ち切ることができる。
クリピクロウズはその能力を使い、各異界への呼びかけを行っていたが、しかし各異界は「管理者」と呼ばれる強力なシェオル型歪虚により支配されていた。
そんな数多の異界に向かい、世界最後の日を繰り返す人々に呼び掛け、管理者を倒し援軍を呼びかける戦いが続く。
そして反動存在の意思が届けられる黒き月に向かい、その黒き枝葉のない神霊樹を封印する、その制御には、クリピクロウズがその力を多く割く必要があった。
すでにブルに破壊されたコキュートスの穴を縫い、クリピクロウズが黒き月を掌握するための行動に特化したチームが集結。
それぞれがそれぞれの役割を果たし、黒き月はクリピクロウズに掌握され、かなりの数のシェオル型歪虚が機能停止に追いやられ、敵戦力は激減することになった。

一方、マクスウェル、ラプラス、クリュティエはサルヴァトーレ・ロッソを襲撃。
イレギュラーズと自身の元となったカレンデュラに対してクリュティエが混乱する中、マクスウェルは彼女に騎士の心構えを諭し、戦いを開始する。
しかし、黙示騎士はクリュティエの混乱により連携を行えず、ただの機構と自解するラプラスは撃破され、騎士としての本懐を取り戻したマクスウェルも、因縁あるハンターたちとの激闘の末、討伐。バニティーに看取られつつ消滅した
クリュティエはカレンデュラの「想い」への理解に説得され、この場に残る。
大規模作戦第4フェーズ「デウス・エクス・マキナ」

黙示騎士とデウス・エクス・マキナとの戦いを終えた一行の前に、反動存在の意思が立ちはだかり、すべての存在を無に帰すべく、混沌を広げる。
その暗闇の中でバニティーは道を見失い、ハンターたちとともに消え去ることを覚悟するが、そこに助けの手を差し伸べたのはシュレディンガーの目を受け継いだテセウスだった。
クドウのマスティマにバニティーを預け、イグノラビムスが分裂して散らばったハンターたちをつなぎとめる中、テセウスは世界の観測を行い、その存在と引き換えに現状を復帰させる。
長くも思えるも10秒程度の間に起きた異変。その中で復帰したサルヴァトーレ・ロッソとサルヴァトーレ・ブルは、サルヴァトーレ・ネロに牽引され、先へと進んでいた。
そして最終目的地、邪神の中心、ジュデッカにたどり着く。
そのままサルヴァトーレ・ロッソは最大出力で突撃、ジュデッカ内部に突入。全艦の乗務員に退艦を促すダニエル・ラーゲンベック (kz0024)の命令に反し、各員とロッソはそのまま、追撃の妨害と敵を引き付けるため戦闘を開始。ハンターたちはロッソの防護を背に背負い、ジュデッカ中心へと突入する。
またジュデッカ内部に数多の世界からイレギュラーズが集いロッソを防衛する中、そこにカッツォ・ヴォイ (kz0224)が現れる。
かつてラルヴァに仕えていたカッツォであったが、大地の裂け目での決戦の直前、ラルヴァにここまでの布石のために利用していたにすぎないと告げられ、用済みとして裂け目に落とされ処分された。
何の偶然か、生きながらえた一人の歪虚は、この顛末と合わせ、邪神はひとつの巨大な舞台装置と言い放ち、ひとつの巨大な“悲劇”を生むものだと、自らの二つ名“殺人脚本家”に殉じ、邪神の破壊を妨害しようと立ちはだかる。
カッツォに縁のあるクドウともに、お互いの譲れぬ気持ちの下、この歪虚の戦いが始まる。
脱出手段ともなるこの船に対し、シェオル型歪虚の他、カッツォとオート・パラディンが激しく襲い掛かる中、ハンターたちは無事歪虚を撃退、ロッソを守り抜く。
そしてカッツォはこれまでの戦いを含めての楽しさを感じながら、因縁あるハンターに討ち取られた。

さらにジュデッカ中枢に向かう途中、反動存在によりマクスウェルが復活。
だがマクスウェルは反動存在のコントロールを離れ、周囲の歪虚を蹴散らしながら、ハンターたちとの再戦を望む。
特に妨害もしない様子であったが、その身にジュデッカの力を吸収しており、倒せばその分の力を削ぐこともできる。
これが最後の戦いだからと、兄の想いを覚えているバニティーはマクスウェルに加勢。彼との因縁のある少数のハンターたちと戦いを開始した。

【血断】邪神殲滅作戦
そして最奥の「封神領域アカシックレコード」で待っていたのは、邪神ファナティックブラッドをかたどった反動存在と、その胸から取り込まれつつあるファーザーであった。
反動存在は自らの過去への想いからハンターたちの、人間の行動を否定し、すべてを費やし破滅を望んでいた。
イグノラビムスは、反動存在はファーザーとジュデッカに取りつかなければ何もできないものであると告げ、かつての救世主としての力を使い、一行を助力する。
だが、反動存在を破るのは神や救世主の力ではなく、人の力でなくてはならないとも告げる。
そして、真なる最後の戦いの幕が上がった。

ファーザーが吸収されてしまっては、新世界創造を行える手段を持つ者はいなくなる。
しかし、ジュデッカは強固な概念結界に守られており、それを破れるのは守護者の力となる。
結界を突破してファーザーを救出し、しかる後に邪神の能力を封ずるべく、救世主の力を持つイグノラビムスの協力を得て、守護者の力を持つハンターたちが先陣を切り、総力と連携をもってジュデッカに立ち向かう。
そして明日という希望を信じ、反動存在たちをも救おうとする彼らの戦いぶりと、イグノラビムスの協力もあり、ファーザーを救出。
ファーザーは守護者たちとの「リンク」により力を取り戻し、邪神から不滅の力を除去。
邪神を倒すための総攻撃が開始される。
不滅の力を失ったとはいえ、邪神翼すべての力を使いこなす邪神は強固に反撃する。
だがその中でもあきらめず、明日を信じて戦うハンターたちに、同じ「ヒト」であったはずの反動存在の意思が揺らぎ始めた。
目の前にいる諦めない者たちと、今いる諦めた反動存在となったモノ。
それでも続く邪神の強烈な攻撃の中、残る腕を破壊し、そしてハンターたちはついにとどめを刺すに至る。
大規模作戦第5フェーズ「邪神殲滅作戦」

だが反動存在はこれまでの怨嗟を捨てきれず、暴走を開始する。
敗れた反動存在はもはや相手の目的を達成させないためだけに存在するものとなり果てていた。
その中でイグノラビムスは「どこへもたどり着けない救世主」であった過去の自分を投影し、反動存在を吸収し始める。
そしてナディアとファーザーが最後の力を以て、世界新生の術式を始める中、光の中からナディアは無邪気に笑いながら、ハンターたちに後を託すと告げ、その場にとどまった。

因縁の再戦にマクスウェルは勝利するが、しかしハンターたちにとどめを刺さなかった。
すでに前回までの戦いで決着はついており、そのうえで自分の強さを後世まで語るものがいなくなっては困るとのたまう。
その時、すべての決着がついた。
進んで行ったハンターたちを救出するため、マクスウェルとバニティーは奥へと向かい、そしてこの場に残った者たちも含めて、ハンターたちは順次、撤退を開始する。

サルヴァトーレ・ロッソの座礁地点に駆けつけたサルヴァトーレ・ブルは、撤退してくるハンターらの回収を急いでいた。
クドウ・マコトがイレギュラーズとともにシェオルと戦いながら時間を稼ぐ中、クリュティエも逃げろと、カレンデュラは告げる。
イレギュラーズはあくまで邪神の一部として再現されたものであり、邪神が崩壊すれば消える運命にある。次第にその姿を薄れさせながら、見れなかった未来を見てきてほしいと告げるカレンデュラたちイレギュラーズに別れを告げ、ハンターたちはブルとともに退避する。

退避してきた者たちを収容したブルは、リアルブルーの力の届くところまで緊急離脱を開始。
だがその途中で導きの光の道がブラックホールと化した反動存在によって途切れる。
そこにマクスウェルとバニティーが現れ反動存在を撃退。バニティーの案内で脱出を目指す。
無事、元のルートに復帰したところで、邪神の一部として消えかけていくマウスウェルは反動存在を押しとどめる殿を務め、消えないはずのバニティーも自らの思いに従い、その場に残った。

ベアトリクスのオートマトンボディは沈黙し、邪神を封じる星の最後の輝きと、その安らかな顔を見たリアルブルーは、その亡骸をルビーに託した後、マスティマとともに邪神外部で待機をしていた。
そして邪神からブルの脱出を確認したリアルブルーは、ベアトリクスの最後の策――崩壊しながら爆散しつつある邪神をエバーグリーンの世界へと送り、地球圏より消失させた。
かくしてここに、後の歴史書で「邪神戦争」として語られる戦いが終わりを迎えた。

邪神が崩壊し、正のマテリアルが解放されたものの、中枢に残り最後まで制御を続けたナディアは行方不明となり、本当に「新たな世界」が生まれたのか、それは不明のままだった。
クリムゾンウェストの各地にも大きな被害は残ったが、四大精霊は地方に飛び、その地のマテリアルを回復させていた。
また自然発生する歪虚ではない、邪神に取り込まれ生み出された歪虚も邪神とともに消滅。北方と南方それぞれの歪虚はほぼ消滅し、人類の生活圏として再建を目指していける状態となった。
そのうち消え去るだろうエバーグリーンは、ベアトリクスに管理権限を委譲されたルビーの元、できる限りリアルブルーへ移植するなど、資源の回収が行われている。
リアルブルーの封印結界やクリムゾンウェストへ避難していた月の帰還、破損したコロニーの修復作業なども行われていた。大規模な儀式のため、これはすぐに解除できるわけではなかったが、地球圏も再起動へ向けて着実に進んでいた。
ハンターズソサエティもナディアの意思を受け継ぐ新たな総長としてミリア・クロスフィールド (kz0012)が就任し、クリムゾンウェスト各国と協力して復興に当たり、新たな未来へ向かおうとしている。
明日はきっと、今日よりいい日になる。
そうして、人々の営みは続いていくのであった。
血断作戦の結末
連動シナリオ【血断】

7月~8月
海風のマーチ
海風のマーチ
海風のマーチ
OMCイベント『海風のマーチ』が開催。
夏をイメージした多くの作品が納品されました!

イベントはこちらから確認できます

9月~10月
【星罰】
【星罰】
【星罰】
邪神戦争後、帝国には2つの問題が残っていた。
1つは暴食王ハヴァマールとその眷属たち歪虚勢力。
そしてもう1つは反政府組織ヴルツァライヒの残党。
国に不満があるのなら戦うのではなく、正しく議席を奪い取り、正しくこの国を導く健全な競争をすればよい。
放っておいても自然消滅する彼らを、新たな国の一員として然るべく扱いたいヴィルヘルミナ・ウランゲル (kz0021)と、戦って白黒つけなければならないと主張するヒルデブランドの議論は平行線だった。
そんな話し合いの中、突如ハヴァマールより休戦協定が持ち掛けられたとの報せが入る。


休戦協定の席において、ハヴァマールは人類を見逃すことを宣言。眷属を引き連れ、はるか北の負の領域へと撤退し、そこで自分らを封印し、眠りにつく。そして遠い未来、人類がその地にたどり着くか、あるいは眠りから覚めた時、再び対決するというものだった。
さらにハヴァマールは、人類の北への探索の道中の安全を確保することも付け加える。
帝国について回る国土の解消を、北を開拓することで解決しようとしていたヴィルヘルミナにとって、それは意外な提案であった。
だが相手は歪虚の王。帝国の独断では決められない。ハンターズソサエティとの検討の時間を要求し、ハヴァマールはそれを了承する。

現在は邪神戦争終結直後で戦力は疲弊し、回復するまでは戦わないという選択肢もあった。
また話を聞いたリアルブルー (kz0279)は、戦い以外の手段で解決はできないかと感じる。
戦いは交渉の手段の一つに過ぎない。
また、ハヴァマールがハンターたちと戦い変わった、今殺すには惜しいものがいるというように思うようになったように、さらなる未来になれば、さらに考えも変わるかもしれない。
この事態に対して帝国はハンターをはじめとして国民に信を問う。
結果、予想通り暴食王討伐が選択。これは、国を疲弊させるという結論に他ならなかったものの、休戦を飲むべきという意見も少なからず、拮抗していたことは、邪神戦争を経て何かが変わり始めているように思える結果だった。

その後、全国民に首都からの退去の命令が下された後の10月、帝都の議事堂において、ハヴァマールとヴィルヘルミナの間での休戦の会談が行われた。
その中でヴィルヘルミナは、ハヴァマールに王とは何かと問う。
ハヴァマールは王とは戴かれるもの、自らの願い、力によらずそうさせられるもの、力と願いが乖離したものと答えた。
その言葉にヴィルヘルミナは王としての共感を感じ、ハヴァマールの本心を確信しながらも、暴食王殲滅の作戦を開始する。
【星罰】不死なる者へと捧ぐユメ
その瞬間、皇帝と暴食王とともに議事堂が爆破。帝都そのものを檻として閉じ込めながら、暴食の眷属たちに対する帝国師団とハンターたちの総攻撃が開始された。
爆破された議事堂の中から超越隊として巨大化したハヴァマールが出現。アイゼンハンダー (kz0109) と紫電の刀鬼 (kz0136)と合流し、帝都外への撤退と逃亡を図る中、ハンターは用意された帝都という地形をうまく活用し、準備していた爆薬や帝国軍と連携、終始優勢な形を崩さずに戦いを進める。
これまで何度も刃を交えてきた3体の高位歪虚の特殊な能力への対策も万全であり、そもそもの地力には苦戦したものの、能力に翻弄されることもなく、勝利を飾る。
戦いは比較的早期に決着がつき、帝都への被害も想定内に抑えられた。
グランドシナリオ「【星罰】不死なる者へと捧ぐユメ」

戦いの後、皇帝ヴィルヘルミナの葬儀は国を挙げ盛大に執り行われた。
また破壊された議事堂は新たな議会政治に向けて復興の象徴として建て替えられるだろう。
ようやく人々は歪虚との戦争が終わったと知り、心よりの安堵とわずかばかりの虚しさを得た。
この国はこれからどうあるべきなのか、誰にも何もわからなくなった。
だがそれこそが国の転換期。やっと戦いから解放された今だからこそ、ようやく考えられる。
これからは人々一人一人が考える、民主化が始まっていくだろう。
勝利は過去の精算だけではなく、未来の創造にも繋がったのであった。
連動シナリオ「【星罰】

9月~10月
Masquerade Halloween
Masquerade Halloween
Masquerade Halloween
OMCイベント『Masquerade Halloween』が開催。
ハロウィンの仮装を扱った多くの作品が納品されました!

イベントはこちらから確認できます

10月
【郷祭1019】
【郷祭1019】
【郷祭1019】
同盟の農業推進地域ジェオルジで半年に一度、村長会議の後に開かれる村長祭の別名として知られる『郷祭(さとまつり)』。領主セスト・ジェオルジ (kz0034)も相変わらず多忙な日々を送っていた。
邪神が討伐された後もジェオルジでは、収穫に物流にと多忙を極めており、その様子は以前と変わらない。
領主セストは今年も例年のように村長会議を開催する意向だった。


所詮、自分たちだけでできることは限られている。それであれば村長会議で監督しつつ、個別に相談してもらうほうが納得がいくだろう。
祭りも会議と伴い商談の場となり、市場を活性化するよう、いつもよりも長く、11月の半ばまでは開催しようというセストの決定に、姉のルイーザは自分たちの負担を考えぼやいたという。

あまりにも変わらないその風景は、日常というものの大切さ、そして不変さを伝え続けるものともいえるだろう。
そして邪神の脅威も去り、新たな未来も紡がれたこの世界において、この祭りは恒例の行事として人々の間で引き続けられていく――そんな確かな気持ちが、これまでに祭りに参加した人々の間には残っているだろう。
連動シナリオ【郷祭1019】

10月~
【未来】
【未来】ファナティックブラッドエピローグ
守護者目録
多くの戦いを経て、ついに世界は救われた。
だがそれ以降も人々の営みは続いていく。
メインストーリー完結後の、未来の世界の様子を描いていくエピローグページ。
果たして、それぞれの世界の未来はどうなったのか……ご確認ください!
【未来】ファナティックブラッドエピローグページ
12月

月と共にリアルブルー人の第一次帰還が開始される。
しかし、諸事情からクリムゾンウェストへの残留を希望する者も少なくないため、引き続き受け入れ先が必要となる。
シルキー・アークライト(kz0013) によりハンターズ・ソサエティ本部を置くリゼリオの拡張計画が開始される。
元々サルヴァトーレ級を受け入れる為に港の整備などが進められていたが、これらを更に拡張する形だ。
かつて異世界転移の受け入れ先として機能していた日本の東京をモデルに、高層ビルなどを建ててみたいという。

(以後の年表についてはクリムゾンウェストの未来に譲る)
12月

「崑崙」と呼ばれたリアルブルーの月が無事に帰還。第一次帰還の開始。
これと同時にクリムゾンウェストへの移住を余儀なくされていた民間人の一部がリアルブルーへと戻る。
ただし、クリムゾンウェストとリアルブルーとの行き来は今後も長期的に可能であるという見通しが立っており、リアルブルー封印解除直後の混乱を嫌ってか、或いはクリムゾンウェストを気に入ってか、まだしばらくクリムゾンウェストに残る者も少なくはなかった。
ハンターも希望すればこの第一次帰還に参加可能だったが、クリムゾンウェスト人の渡航は制限される。

(以後の年表についてはリアルブルーの未来に譲る)